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9章 異邦人が生きるために
350 砂漠の邂逅
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その影はこちらを警戒しているみたいだが、逃げる気配も襲ってくる気配も感じられない。
何があっても対応できるように警戒しながら、なるべく静かに近付いていく。
角度が変わって相手の姿が目に入る。猫だ。まごうことなきお猫様だ。ただしまぁまぁ大きい。
大型犬くらいはありそうな猫が3匹、伏せの状態でこちらの様子を窺っている。
俺が近寄っているのにも気付いているようだが、警戒心以上のものは感じないな。
ペルもいた事を考えると、こいつらも動物かも知れない。だとすると、従魔の鎖を使う必要もなく懇ろになれるかも知れないな!
なんだっけ? 確か地球にも、砂漠で生きてる猫って居たよな? 名前は覚えてないけど、確かかなり小型の猫だった気がする。
ペルがアサルトドラゴンクラス、5メートルを超える体格だった事を考えると、大型犬クラスのこいつらは、小型のネコ科動物と言えるのかも知れない。
さて、魔物ではなく動物だとしたら、なぜこんな場所にやってきたのだろうか?
ネコ科って大体肉食だよな? だとしたら、魔物の肉を食いにやって来たんだろうか。それなら餌付けできるかな?
近場に転がっていた魔物の肉を持って、彼らの前に持っていく。やはり警戒はされているが、肉を見つめたまま動く気配はない。
えっと、地球の猫は生肉ダメなんだっけ? 俺って猫飼った経験ないんだよなぁ。ふわわはスキル持ちだから気を使わなくて済んだし。って、こいつらも魔物じゃないのならスキル持ってるのかな? ま、それでも一応加熱するか。
手に持ったままの肉を熱魔法で暖め、火魔法で焼いていく。火魔法を見ても逃げることはなく、むしろ興味が増したように身を乗り出しかけている。
調理中は暇だろうから、土魔法で適当な器を作って、そこに水を溜めていく。砂漠で生きる生物なら、水には飢えてるんじゃないだろうかと思って、こちらも餌付けの一環だ。
水の入った器を差し出すと、こちらを気にしつつも口をつけ始めた。何だこいつら。普通に可愛いんだが。
肉もすっかり焼けたので、熱魔法で常温まで一気に下げて、更に細かく切り分けて渡す。
あまり地球の猫知識に囚われても仕方ないだろうが、猫舌かも知れないし、大きな肉の塊を食べるのも苦手かも知れないからな。仲良くなりたいのだから、接待しなければ。
肉も結構な勢いで食べてるけど、どちらかと言うと水を飲みたがってる気がするなぁ。でも安易に好きなだけ飲ませて平気か? お腹壊したりしないか? とりあえず皿2杯までにしておこう。大型犬サイズだし、飲み過ぎって事はないだろうきっと。
「トトトトーマ……! この子達なに!? 可愛すぎるんだけどー!?」
リーンが小声で叫ぶという器用な事をやってのける。
そういえばリーンって自分も猫の亜人の割に、ふわわやペルのこと好きな感じだよな。
「どうやら魔物の死体を狙ってやってきたみたいだな。騎乗魔物にするにはサイズ的に小さいけど、そもそも魔物じゃなさそうだし、あまり俺達に警戒心を抱いてないみたいだぞ」
仲間たちも集まってきて、猫様たちに興味津々だ。猫達も特に警戒する風でもなく、普通に食事を続けている。
狩人たちも気になっているみたいだけど、仕事として解体のほうを優先しているみたいだ。丁寧に解体して沢山運搬するほど報酬が上がるために真剣だ。やっぱりこの国の人たちは基本的に仕事に対して誠実だ。迷宮の常識が変われば、瞬く間に強くなってくれるだろうな。
先に食べ終わった1匹が、俺の前に魔物の死体を持ってきて見つめてくる。
あ、焼けと仰るんですね? 畏まりました。
猫達は5体分の魔物の死体を俺の前に運んできた。え、こいつらこんなに食うの? いや勿論焼かせて頂きますけどね。
と思ったら、調理を始めた途端に3匹は猛スピードで走り去って行ってしまった。
……あ、あれー? この魔物の意味は……? 仲良くなれると思ったんだけど、流石に野生動物を手懐けるのって難しいんだなぁ。残念。とりあえず焼き始めちゃったし、調理はしちゃうか。もう素材としての価値はないし。
「あらら。行っちゃいましたね。しかし凄い早さでした。あの速さで走っていったのに、砂漠にあまり足跡もついていませんし、不思議な生き物でしたね」
「うん。かなり大型だけど、砂猫っぽい生き物だったね。食事中にチラッと見えたけど、にくきゅうまでふさふさの毛で覆われてるんだよ。あれが砂漠で足が取られない理由なんだろうね」
「スナネコ? 僕はちょっと聞き慣れない生き物だね。ハル達の世界に似たような生き物が居たんだ。ということは、やっぱり魔物じゃないのかな? ペルも魔物じゃないみたいだし」
「可愛かったねー……! 仲良くなりたかったけど、いきなりは難しいのかな……?
でもあの子達に会えたのはハルのおかげだねっ……! きっと夜しか姿を見せてくれないんじゃないかなっ……!?」
「う~~。夜だけしか動けない子だと、騎乗用には向かないよね~……? あんなに可愛い子達だけど、今回の目的からは外れちゃうのかぁ~。
うー! 残念だよー!」
「速度だけなら、アサルトドラゴンやデューンサラマンダーよりもかなり早かったですけどね。問題は他の能力ですが、この魔物の世界を生き抜いていることを考えると、そこまで戦闘力が低いという事はなさそうです」
「うん。ふと疑問に思ったんだけど、魔物って人以外の生物って襲うのかな? ペルも今の子も生きていたし、魔物って人以外の生物って襲ったりしないんじゃ?」
「いや、行商している時に魔物に馬を殺されたことがあるからね。襲われないという事はないよ。
勿論人間ほど積極的には狙ってこないみたいだけど」
へぇ~。人間以外もやはり安全ってワケじゃないのか。というかふわわとつららの時も、よく鳴くような生物は生き残れないって言ってたもんな。やっぱり人間以外も襲われるのは間違いないのか。
「さてと。調理も終わったし音魔法を再開し……え?」
また小さな鈴の音が響く。
その音に周囲を見渡すと、猛スピードでこちらに向かってくる影を発見した。
あれ? さっきよりも多くない?
え、ひょっとしてさっきの5体分って家族分とか?
え、餌付け成功してたの……?
ちょっと筆舌に尽くしがたいくらい嬉しいんですけど?
何があっても対応できるように警戒しながら、なるべく静かに近付いていく。
角度が変わって相手の姿が目に入る。猫だ。まごうことなきお猫様だ。ただしまぁまぁ大きい。
大型犬くらいはありそうな猫が3匹、伏せの状態でこちらの様子を窺っている。
俺が近寄っているのにも気付いているようだが、警戒心以上のものは感じないな。
ペルもいた事を考えると、こいつらも動物かも知れない。だとすると、従魔の鎖を使う必要もなく懇ろになれるかも知れないな!
なんだっけ? 確か地球にも、砂漠で生きてる猫って居たよな? 名前は覚えてないけど、確かかなり小型の猫だった気がする。
ペルがアサルトドラゴンクラス、5メートルを超える体格だった事を考えると、大型犬クラスのこいつらは、小型のネコ科動物と言えるのかも知れない。
さて、魔物ではなく動物だとしたら、なぜこんな場所にやってきたのだろうか?
ネコ科って大体肉食だよな? だとしたら、魔物の肉を食いにやって来たんだろうか。それなら餌付けできるかな?
近場に転がっていた魔物の肉を持って、彼らの前に持っていく。やはり警戒はされているが、肉を見つめたまま動く気配はない。
えっと、地球の猫は生肉ダメなんだっけ? 俺って猫飼った経験ないんだよなぁ。ふわわはスキル持ちだから気を使わなくて済んだし。って、こいつらも魔物じゃないのならスキル持ってるのかな? ま、それでも一応加熱するか。
手に持ったままの肉を熱魔法で暖め、火魔法で焼いていく。火魔法を見ても逃げることはなく、むしろ興味が増したように身を乗り出しかけている。
調理中は暇だろうから、土魔法で適当な器を作って、そこに水を溜めていく。砂漠で生きる生物なら、水には飢えてるんじゃないだろうかと思って、こちらも餌付けの一環だ。
水の入った器を差し出すと、こちらを気にしつつも口をつけ始めた。何だこいつら。普通に可愛いんだが。
肉もすっかり焼けたので、熱魔法で常温まで一気に下げて、更に細かく切り分けて渡す。
あまり地球の猫知識に囚われても仕方ないだろうが、猫舌かも知れないし、大きな肉の塊を食べるのも苦手かも知れないからな。仲良くなりたいのだから、接待しなければ。
肉も結構な勢いで食べてるけど、どちらかと言うと水を飲みたがってる気がするなぁ。でも安易に好きなだけ飲ませて平気か? お腹壊したりしないか? とりあえず皿2杯までにしておこう。大型犬サイズだし、飲み過ぎって事はないだろうきっと。
「トトトトーマ……! この子達なに!? 可愛すぎるんだけどー!?」
リーンが小声で叫ぶという器用な事をやってのける。
そういえばリーンって自分も猫の亜人の割に、ふわわやペルのこと好きな感じだよな。
「どうやら魔物の死体を狙ってやってきたみたいだな。騎乗魔物にするにはサイズ的に小さいけど、そもそも魔物じゃなさそうだし、あまり俺達に警戒心を抱いてないみたいだぞ」
仲間たちも集まってきて、猫様たちに興味津々だ。猫達も特に警戒する風でもなく、普通に食事を続けている。
狩人たちも気になっているみたいだけど、仕事として解体のほうを優先しているみたいだ。丁寧に解体して沢山運搬するほど報酬が上がるために真剣だ。やっぱりこの国の人たちは基本的に仕事に対して誠実だ。迷宮の常識が変われば、瞬く間に強くなってくれるだろうな。
先に食べ終わった1匹が、俺の前に魔物の死体を持ってきて見つめてくる。
あ、焼けと仰るんですね? 畏まりました。
猫達は5体分の魔物の死体を俺の前に運んできた。え、こいつらこんなに食うの? いや勿論焼かせて頂きますけどね。
と思ったら、調理を始めた途端に3匹は猛スピードで走り去って行ってしまった。
……あ、あれー? この魔物の意味は……? 仲良くなれると思ったんだけど、流石に野生動物を手懐けるのって難しいんだなぁ。残念。とりあえず焼き始めちゃったし、調理はしちゃうか。もう素材としての価値はないし。
「あらら。行っちゃいましたね。しかし凄い早さでした。あの速さで走っていったのに、砂漠にあまり足跡もついていませんし、不思議な生き物でしたね」
「うん。かなり大型だけど、砂猫っぽい生き物だったね。食事中にチラッと見えたけど、にくきゅうまでふさふさの毛で覆われてるんだよ。あれが砂漠で足が取られない理由なんだろうね」
「スナネコ? 僕はちょっと聞き慣れない生き物だね。ハル達の世界に似たような生き物が居たんだ。ということは、やっぱり魔物じゃないのかな? ペルも魔物じゃないみたいだし」
「可愛かったねー……! 仲良くなりたかったけど、いきなりは難しいのかな……?
でもあの子達に会えたのはハルのおかげだねっ……! きっと夜しか姿を見せてくれないんじゃないかなっ……!?」
「う~~。夜だけしか動けない子だと、騎乗用には向かないよね~……? あんなに可愛い子達だけど、今回の目的からは外れちゃうのかぁ~。
うー! 残念だよー!」
「速度だけなら、アサルトドラゴンやデューンサラマンダーよりもかなり早かったですけどね。問題は他の能力ですが、この魔物の世界を生き抜いていることを考えると、そこまで戦闘力が低いという事はなさそうです」
「うん。ふと疑問に思ったんだけど、魔物って人以外の生物って襲うのかな? ペルも今の子も生きていたし、魔物って人以外の生物って襲ったりしないんじゃ?」
「いや、行商している時に魔物に馬を殺されたことがあるからね。襲われないという事はないよ。
勿論人間ほど積極的には狙ってこないみたいだけど」
へぇ~。人間以外もやはり安全ってワケじゃないのか。というかふわわとつららの時も、よく鳴くような生物は生き残れないって言ってたもんな。やっぱり人間以外も襲われるのは間違いないのか。
「さてと。調理も終わったし音魔法を再開し……え?」
また小さな鈴の音が響く。
その音に周囲を見渡すと、猛スピードでこちらに向かってくる影を発見した。
あれ? さっきよりも多くない?
え、ひょっとしてさっきの5体分って家族分とか?
え、餌付け成功してたの……?
ちょっと筆舌に尽くしがたいくらい嬉しいんですけど?
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