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9章 異邦人が生きるために
305 出来る事から1つずつ
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ディオーヌ様との話を終えて、タケルたちも取調べを終えて解放された。
3人は早速ベイクの迷宮で活動を始めたいとの事だったので、まずは3人をベイクに送り、俺は1人でシャンダリアに向かう。
タイデリア家の拠点で、スカーさんに取り次いでもらう。
「トーマさん? 何の用でいらしたんですか?」
「実は旧カルネジア邸の扱いを確認しようと思ってさ。
もしも売りに出されたりするなら、俺が買っちゃおうかなと。
この街でのカンパニー宿舎に流用したくて」
あのクソでかい屋敷であれば、1軒あれば相当数の人間を収容できるだろう。
救貧院も限界以上の人数を抱えていたし、早めに受け皿を用意したい。
「なるほど。あの屋敷をあっさり買うと言ってしまうとは、なかなか豪快な話です。
さて屋敷の扱いですが、現在の所有者であるロンメノが犯罪奴隷になりますので、彼の所有している家屋は商工ギルドに管理されて、それぞれ希望者に売却される流れになるはずです。
シャンダリアはハロイツァのせいで荒れておりますし、実質的な統治を行っている代官の住まいは別ですし、商工ギルドでお話すれば、すんなり購入出来るんじゃないですかね?
ロンメノの犯罪奴隷契約については昨晩のうちに済ませてありますので、もしかしたらもう購入可能かもしれません。
昨晩の作戦の時に正面の門を破壊してしまったので、少々申し訳ないところですが」
「はは、貴族様が住むわけじゃないし、門なんか要らないでしょ。
色々教えてくれてありがとう。商工ギルドに顔出してみるよ」
商工ギルドの場所を聞いて、タイデリア家の拠点を出る。
商工ギルドに向かう途中、改めてシャンダリアの街を観察しているのだけど、路上で寝泊りしているような、ストリートチルドレンにしか見えないような子供の姿を結構目にする。
ここもベイク2階層みたいに、特定の階層で人が詰まってる可能性が高そうだなぁ……。
商工ギルドで屋敷の話を確認すると、2900万リーフで購入可能ということだった。
俺が購入を希望すると、始めは冗談だと思われて相手にしてもらえなかったが、口座を確認してもらったところ、突然に真顔になって対応してくれた。
いったいいくら入ってたんだろうなぁ……。
めでたくカルネジア邸の購入が済んだので、適当なストリートチャイルドを捕まえる。
今日の食事と宿を提供するから、生活に困っている奴を出来るだけ集めてきて欲しいとお願いすると、なんと300人近い人数が集まってしまった。
あの馬鹿猫、今までなにやってたんだよマジで。
食事を買い込み屋敷に案内。
旧カルネジア邸に案内されて、集まった奴等はかなり恐怖していた。
俺が購入したと説明しても、なかなか中に進んでくれなくて苦労した。
マジであの馬鹿猫なにやってんだよ。
そういえば今回の氾濫で、あの馬鹿もどっかで戦ってたのかな?
戦ってたとすれば両翼のカルネジア家の部隊か。そこまで行かなかったから会わずに済んだな。
屋敷で食事を取らせながら、洗浄をかけまくりつつ、集まった奴等の話を聞く。
「いやいや、そもそも俺たち、迷宮探索許可証代も払えないんだよ」
「シャンダリアはケイキ? が悪くてねっ。仕事があんまりないんだって、大人の人が言ってたんだ!」
「食事は救貧院で最低限の量は貰えるけど、宿代を稼ごうにも仕事がないし、路上で寝るしかなかったのよ」
「迷宮に入れる者が増えないから、食料の値段も上がりつつあってね。
今でさえ厳しいのに、今後どうしたらいいのか分からない毎日だよ……」
あー……。ベイクどころの話じゃねぇわ。シャンダリア、滅びる寸前だったんじゃねぇのかこれ?
「とりあえず盗みさえ働かなきゃ、寝泊りは自由にしていいからな。屋敷を管理する人は近いうちに用意するし、改装もする予定だ。
ただ管理人が決まるまでは入り口は開放しっぱなしにしとくから、自分の身は自分で守るようにな。路上よりはマシだろうけどよ。
あと今日から何人かずつに、迷宮探索許可証の発行と冒険者登録をしてやるから、年齢が高い順に体調に問題がない者から集まってくれ。
冒険者登録した奴には金を払ってもらうつもりだけど、お前ら誰も金持ってないだろうから、始めのうちは免除ってことにしとくよ」
とりあえず30人ほど選抜し、ぞろぞろと冒険者ギルドに向かう。
流石、新しく迷宮に入れるものが少ないせいなのか、冒険者ギルドはがらがらだった。
冒険者ギルドに事情を話し、複数のカウンターで手分けして、冒険者登録と探索許可証を発行してもらう。
今の俺には銀板6枚など、小銭みたいなもんだからな。
「身分証も探索許可証も、紛失したら次は払う気はないから、ちゃんと自分で管理しろよ」
余裕がないのにそんなマヌケな事をする奴がいるとも思えないが、一応釘は刺しておく。
明日以降も同規模の人数を登録する旨をギルドに伝え、武器屋に行って安い武器から適当に購入していく。
流石に今日の分は足りたけど、明日以降は足りなそうだな。
ボールクローグかベイクから持ち込まないとダメっぽい。
俺の分の探索許可証の発行はしていないので、絶対に無理をしない事を厳命して、迷宮に放流した。
1人になった俺は冒険者ギルドに戻り、戦闘技能指導について確認してみると、なんとシャンダリアでは、戦闘訓練を行える教官が居ないと来た。
もうハロイツァ死ねよマジでさぁ……。
8等級以上を条件に、素人に剣の振り方を教えてほしい旨の依頼を出す。
指導員は1日金貨1枚の報酬だ。俺には負担ではないが、8等級くらいの冒険者なら魅力的な報酬のはず。
そして商工ギルドに赴き、屋敷の管理を出来る人材を募集する。
屋敷の管理と料理が出来る程度で充分なので、貴族邸に仕えるような水準の人は必要ないのだが、元々あの屋敷で働いていた人もいるはずだから、人はそれなりに集まるだろう。
シャンダリアにかなり金をばら撒くことが出来たんじゃないだろうか?
俺が金を使うだけでは意味がないだろうけど、まずは復興の第一歩って感じだな。
っていうか、なんで迷宮の氾濫に遭ったボールクローグより荒廃してんだよ。
こんな場所が、他にもあるのかなぁ?
3人は早速ベイクの迷宮で活動を始めたいとの事だったので、まずは3人をベイクに送り、俺は1人でシャンダリアに向かう。
タイデリア家の拠点で、スカーさんに取り次いでもらう。
「トーマさん? 何の用でいらしたんですか?」
「実は旧カルネジア邸の扱いを確認しようと思ってさ。
もしも売りに出されたりするなら、俺が買っちゃおうかなと。
この街でのカンパニー宿舎に流用したくて」
あのクソでかい屋敷であれば、1軒あれば相当数の人間を収容できるだろう。
救貧院も限界以上の人数を抱えていたし、早めに受け皿を用意したい。
「なるほど。あの屋敷をあっさり買うと言ってしまうとは、なかなか豪快な話です。
さて屋敷の扱いですが、現在の所有者であるロンメノが犯罪奴隷になりますので、彼の所有している家屋は商工ギルドに管理されて、それぞれ希望者に売却される流れになるはずです。
シャンダリアはハロイツァのせいで荒れておりますし、実質的な統治を行っている代官の住まいは別ですし、商工ギルドでお話すれば、すんなり購入出来るんじゃないですかね?
ロンメノの犯罪奴隷契約については昨晩のうちに済ませてありますので、もしかしたらもう購入可能かもしれません。
昨晩の作戦の時に正面の門を破壊してしまったので、少々申し訳ないところですが」
「はは、貴族様が住むわけじゃないし、門なんか要らないでしょ。
色々教えてくれてありがとう。商工ギルドに顔出してみるよ」
商工ギルドの場所を聞いて、タイデリア家の拠点を出る。
商工ギルドに向かう途中、改めてシャンダリアの街を観察しているのだけど、路上で寝泊りしているような、ストリートチルドレンにしか見えないような子供の姿を結構目にする。
ここもベイク2階層みたいに、特定の階層で人が詰まってる可能性が高そうだなぁ……。
商工ギルドで屋敷の話を確認すると、2900万リーフで購入可能ということだった。
俺が購入を希望すると、始めは冗談だと思われて相手にしてもらえなかったが、口座を確認してもらったところ、突然に真顔になって対応してくれた。
いったいいくら入ってたんだろうなぁ……。
めでたくカルネジア邸の購入が済んだので、適当なストリートチャイルドを捕まえる。
今日の食事と宿を提供するから、生活に困っている奴を出来るだけ集めてきて欲しいとお願いすると、なんと300人近い人数が集まってしまった。
あの馬鹿猫、今までなにやってたんだよマジで。
食事を買い込み屋敷に案内。
旧カルネジア邸に案内されて、集まった奴等はかなり恐怖していた。
俺が購入したと説明しても、なかなか中に進んでくれなくて苦労した。
マジであの馬鹿猫なにやってんだよ。
そういえば今回の氾濫で、あの馬鹿もどっかで戦ってたのかな?
戦ってたとすれば両翼のカルネジア家の部隊か。そこまで行かなかったから会わずに済んだな。
屋敷で食事を取らせながら、洗浄をかけまくりつつ、集まった奴等の話を聞く。
「いやいや、そもそも俺たち、迷宮探索許可証代も払えないんだよ」
「シャンダリアはケイキ? が悪くてねっ。仕事があんまりないんだって、大人の人が言ってたんだ!」
「食事は救貧院で最低限の量は貰えるけど、宿代を稼ごうにも仕事がないし、路上で寝るしかなかったのよ」
「迷宮に入れる者が増えないから、食料の値段も上がりつつあってね。
今でさえ厳しいのに、今後どうしたらいいのか分からない毎日だよ……」
あー……。ベイクどころの話じゃねぇわ。シャンダリア、滅びる寸前だったんじゃねぇのかこれ?
「とりあえず盗みさえ働かなきゃ、寝泊りは自由にしていいからな。屋敷を管理する人は近いうちに用意するし、改装もする予定だ。
ただ管理人が決まるまでは入り口は開放しっぱなしにしとくから、自分の身は自分で守るようにな。路上よりはマシだろうけどよ。
あと今日から何人かずつに、迷宮探索許可証の発行と冒険者登録をしてやるから、年齢が高い順に体調に問題がない者から集まってくれ。
冒険者登録した奴には金を払ってもらうつもりだけど、お前ら誰も金持ってないだろうから、始めのうちは免除ってことにしとくよ」
とりあえず30人ほど選抜し、ぞろぞろと冒険者ギルドに向かう。
流石、新しく迷宮に入れるものが少ないせいなのか、冒険者ギルドはがらがらだった。
冒険者ギルドに事情を話し、複数のカウンターで手分けして、冒険者登録と探索許可証を発行してもらう。
今の俺には銀板6枚など、小銭みたいなもんだからな。
「身分証も探索許可証も、紛失したら次は払う気はないから、ちゃんと自分で管理しろよ」
余裕がないのにそんなマヌケな事をする奴がいるとも思えないが、一応釘は刺しておく。
明日以降も同規模の人数を登録する旨をギルドに伝え、武器屋に行って安い武器から適当に購入していく。
流石に今日の分は足りたけど、明日以降は足りなそうだな。
ボールクローグかベイクから持ち込まないとダメっぽい。
俺の分の探索許可証の発行はしていないので、絶対に無理をしない事を厳命して、迷宮に放流した。
1人になった俺は冒険者ギルドに戻り、戦闘技能指導について確認してみると、なんとシャンダリアでは、戦闘訓練を行える教官が居ないと来た。
もうハロイツァ死ねよマジでさぁ……。
8等級以上を条件に、素人に剣の振り方を教えてほしい旨の依頼を出す。
指導員は1日金貨1枚の報酬だ。俺には負担ではないが、8等級くらいの冒険者なら魅力的な報酬のはず。
そして商工ギルドに赴き、屋敷の管理を出来る人材を募集する。
屋敷の管理と料理が出来る程度で充分なので、貴族邸に仕えるような水準の人は必要ないのだが、元々あの屋敷で働いていた人もいるはずだから、人はそれなりに集まるだろう。
シャンダリアにかなり金をばら撒くことが出来たんじゃないだろうか?
俺が金を使うだけでは意味がないだろうけど、まずは復興の第一歩って感じだな。
っていうか、なんで迷宮の氾濫に遭ったボールクローグより荒廃してんだよ。
こんな場所が、他にもあるのかなぁ?
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