334 / 580
8章 異風の旋律
298 ロンメノ襲撃作戦
しおりを挟む
「しかし、報告の内容にはどん引きしましたよ。神殺しおめでとうございます」
「はは、スカーさんも気安くなってきてくれたね。そのほうが嬉しいよ」
連れて来られたのは、少し広めの2階建て住宅だった。
なんでもハロイツァが街の管理に殆ど興味を持たなかったせいで、この街の景気は悪くなり、空き物件が大量にあるらしい。
シャンダリアの活動拠点として、タイデリア家が購入した物件だそうな。
「それで、調査の進捗なのですが。屋敷に出入りする人間はほぼ把握できています。
戦力としては3~5等級冒険者が50名ほど出入りしており、常に30名以上は屋敷にいるようですね。
それと明らかに戦える動きをしていない者の出入りが激しいですね。こちらは恐らく商人や、あまり身分の高くない貴族家のようです。
カルネジア家との婚姻関係から逆引き出来ましたからね。身元の調査は非常に容易でした」
ふむふむ。聞いたとおりの戦力であれば、タイデリア家だけで制圧できそうな戦力ではあるな。
「それにトルネさんが合流してくれたのは、非常に助かります。
敷地内、屋敷内の詳細な構造が事前に分かるなんて、この襲撃作戦はもう成功したも同然でしょう。通常であれば」
「……異邦人は見分けるの難しいもんねぇ」
「ええ、流石に雇われている者や、天涯孤独の者の身元の照会は困難でして。恐らくこちらの人間だとは思うのですが、確証がないのですよ。
一見して全く戦えそうもない相手が、実は凄まじい戦闘力を秘めているかも知れない……。
それが、異邦人ですからね」
ロンメノの性格上、潜伏場所に異邦人を置いてないってのは考えにくいんだよな。
ま、レンジとかいう異邦人の脱落は想定外のはずだけど。
「スカーさん。以前調査していた異邦人誘拐事件。帰還が確認されていない冒険者の数って、正確に分かったりしない?」
「それなら、未だに所在が不明な者が7名。更にその中で身元が分からなかったのが5名、ですね。
タケルさんとレンジという異邦人を除けば、身元不明なのは3名ということになります」
「なら3名ほど異邦人が居ると考えるべきか……。
ちなみにリヴァーブ王国では、身元が分からない遺体や、行方不明者が誰にも気付かれないこととかって、日常的に起こりうる状況かな?」
「起こってると思いますよ。つい先日も、ミルズレンダで大規模な失踪事件が起きたようですしね?
身分証があれば身元の照会も容易なんですが、例えばパーティが全滅してしまったり、1人で活動する冒険者だったりすると、死んでも気付かれないということは、王国中で日常的に起こっていると思いますよ」
おお、ミルズレンダってのは怖いところだな。絶対に近付かないようにしよう。
「なるほどね。最悪の想定は、戦闘向けチート能力者が3人いることだけど、必ずしもチート能力者が3名いるわけではない、って分かっただけでも気が楽だ」
せめて異邦人の総数が分かってればなー。
ヴェルトーガに送られてきたのはハルを含めて8人だったし、俺たちが把握出来ていない異邦人がいる可能性は否定できないところではある。
でも逆に考えて、送られてきてる異邦人が全員生き残ってるとも言えない訳だし。もうこれ以上は考えるだけ時間の無駄か。
「ふむ。じゃあ最悪の想定として、俺たちが存在を掴みきれてない異邦人が、あと5名は潜伏してると仮定しようか。
この想定で、作戦は任せちゃっていいのかな? 俺たちは素人でしかないし。
スカーさん、というかタイデリア家から俺達に、何か要望や注意点とかあれば教えて欲しいんだけど」
「要望ですか……。では、そうですね、出来れば犯人たちは生け捕りにして頂けると、事後処理がとても楽になります。
ただし皆さんを危険に晒してまでお願いしたいことではありませんので、状況的に可能であれば、程度に考えて頂ければと思います」
「生け捕り希望、ただし無理して優先すべきことではないってね。了解。
じゃあ後は作戦の決行をいつにするか、かな」
「え? いやいやトーマさん、何を仰ってるんですか」
ん? 俺の言葉が意外だったのか、スカーさんは珍しく驚いている。
「作戦の決行、旧カルネジア邸への襲撃は、今すぐ行うつもりですよ?」
「えっ!? 俺たちさっきシャンダリアに着いたばっかで、街の地理すら把握してないんだけど?
それにこんな明るいうちから、元とはいえ貴族邸に襲撃なんか仕掛けて、問題になるんじゃ?」
「いえ。どれも問題ありませんよ。
まず1つ。トーマさんたちにお願いしたいのは、異邦人が出てきた場合の対応のみです。異邦人さえいなければ、タイデリア家の戦力でも、なにも問題なく制圧できる程度の戦力ですからね。
2つ。どうせお互いに殆どの人間が、暗視を使えるでしょうからね。闇夜に紛れる意味は薄いでしょう。
3つ。この襲撃が問題になる場合は、ロンメノたちを取り逃がしてしまった場合のみです。
彼らは今回、リヴァーブ王国を滅亡させる一歩手前まで仕掛けてしまったわけですからね。タケルさんのスキルと、タイデリア家の調査だけでも、問題なく犯罪者に落せます。誰に咎められる謂れも御座いません。
というかですね。異邦人の存在さえなければ、とっくに制圧できている話だったんですよね。異邦人への対応というただ1点で、私たちは動けなかったんですよ。
異邦人への対応を異風の旋律の皆さんにお願いできるのであれば、これ以上時間をかける意味もないのです」
あ、あちゃ~……。スカーさん、微妙に怒ってる……?
どう見ても自分たちだけで制圧出来る案件を、異邦人の可能性だけで足止めを食らっていたのは、かなりストレスを感じていたのかもしれない。
「ってことで、これからいきなりトルネの実家を襲撃する運びになったみたい。
タケルとマーサは、リーネと常に一緒に行動してくれ。ふわわとつららも、引き続きマーサにくっついててくれ。
あとは必要な準備とかあるか? チート能力者と戦う心の準備とかも必要だぞ?」
「私の実家って言うのやめてもらえませんかねぇ!? あそこに良い思い出、ひとっつもないんですからっ!」
「戦闘できる準備は整ってるし、すぐでも行けるよ。
異邦人相手を相手取るときは、事前に対策を立てるのも難しいし」
「だねー。むしろさっさと終わらせて、今日はベイクでゆっくり寝たいっ!」
「全くもってリーンに同感だぜ! お前らの装備製作も進めなきゃなんねぇし、ランドビカミウリの素材も手に入ったし、早いとこ戻りてぇんだよ私はよぉ!」
「素材の運搬は、やっぱりトーマ頼みになっちゃうのかな……?
ゲートってとっても便利だけど、トーマの代わりを出来る人が居ないから、負担が集中しちゃうね……」
「うん。トーマには頑張ってもらうとして、私もそろそろゆっくり休みたいし、早期解決に1票かな」
「……ああ、俺だって、俺を陥れやがった奴の顔を、早く拝んでみてぇからよぉ。
守られるばかりで申し訳ねぇが、すぐにでも始めてほしいと思ってるぜ……!」
やれやれ、息つく間もないな。
そりゃあ早期解決に越した事はないけどさ。ほんと俺らってバタバタしてるよなぁ。
多分ロンメノを捕まえたとしても、当分はバタバタしちゃうんだろうし、な……。
「はは、スカーさんも気安くなってきてくれたね。そのほうが嬉しいよ」
連れて来られたのは、少し広めの2階建て住宅だった。
なんでもハロイツァが街の管理に殆ど興味を持たなかったせいで、この街の景気は悪くなり、空き物件が大量にあるらしい。
シャンダリアの活動拠点として、タイデリア家が購入した物件だそうな。
「それで、調査の進捗なのですが。屋敷に出入りする人間はほぼ把握できています。
戦力としては3~5等級冒険者が50名ほど出入りしており、常に30名以上は屋敷にいるようですね。
それと明らかに戦える動きをしていない者の出入りが激しいですね。こちらは恐らく商人や、あまり身分の高くない貴族家のようです。
カルネジア家との婚姻関係から逆引き出来ましたからね。身元の調査は非常に容易でした」
ふむふむ。聞いたとおりの戦力であれば、タイデリア家だけで制圧できそうな戦力ではあるな。
「それにトルネさんが合流してくれたのは、非常に助かります。
敷地内、屋敷内の詳細な構造が事前に分かるなんて、この襲撃作戦はもう成功したも同然でしょう。通常であれば」
「……異邦人は見分けるの難しいもんねぇ」
「ええ、流石に雇われている者や、天涯孤独の者の身元の照会は困難でして。恐らくこちらの人間だとは思うのですが、確証がないのですよ。
一見して全く戦えそうもない相手が、実は凄まじい戦闘力を秘めているかも知れない……。
それが、異邦人ですからね」
ロンメノの性格上、潜伏場所に異邦人を置いてないってのは考えにくいんだよな。
ま、レンジとかいう異邦人の脱落は想定外のはずだけど。
「スカーさん。以前調査していた異邦人誘拐事件。帰還が確認されていない冒険者の数って、正確に分かったりしない?」
「それなら、未だに所在が不明な者が7名。更にその中で身元が分からなかったのが5名、ですね。
タケルさんとレンジという異邦人を除けば、身元不明なのは3名ということになります」
「なら3名ほど異邦人が居ると考えるべきか……。
ちなみにリヴァーブ王国では、身元が分からない遺体や、行方不明者が誰にも気付かれないこととかって、日常的に起こりうる状況かな?」
「起こってると思いますよ。つい先日も、ミルズレンダで大規模な失踪事件が起きたようですしね?
身分証があれば身元の照会も容易なんですが、例えばパーティが全滅してしまったり、1人で活動する冒険者だったりすると、死んでも気付かれないということは、王国中で日常的に起こっていると思いますよ」
おお、ミルズレンダってのは怖いところだな。絶対に近付かないようにしよう。
「なるほどね。最悪の想定は、戦闘向けチート能力者が3人いることだけど、必ずしもチート能力者が3名いるわけではない、って分かっただけでも気が楽だ」
せめて異邦人の総数が分かってればなー。
ヴェルトーガに送られてきたのはハルを含めて8人だったし、俺たちが把握出来ていない異邦人がいる可能性は否定できないところではある。
でも逆に考えて、送られてきてる異邦人が全員生き残ってるとも言えない訳だし。もうこれ以上は考えるだけ時間の無駄か。
「ふむ。じゃあ最悪の想定として、俺たちが存在を掴みきれてない異邦人が、あと5名は潜伏してると仮定しようか。
この想定で、作戦は任せちゃっていいのかな? 俺たちは素人でしかないし。
スカーさん、というかタイデリア家から俺達に、何か要望や注意点とかあれば教えて欲しいんだけど」
「要望ですか……。では、そうですね、出来れば犯人たちは生け捕りにして頂けると、事後処理がとても楽になります。
ただし皆さんを危険に晒してまでお願いしたいことではありませんので、状況的に可能であれば、程度に考えて頂ければと思います」
「生け捕り希望、ただし無理して優先すべきことではないってね。了解。
じゃあ後は作戦の決行をいつにするか、かな」
「え? いやいやトーマさん、何を仰ってるんですか」
ん? 俺の言葉が意外だったのか、スカーさんは珍しく驚いている。
「作戦の決行、旧カルネジア邸への襲撃は、今すぐ行うつもりですよ?」
「えっ!? 俺たちさっきシャンダリアに着いたばっかで、街の地理すら把握してないんだけど?
それにこんな明るいうちから、元とはいえ貴族邸に襲撃なんか仕掛けて、問題になるんじゃ?」
「いえ。どれも問題ありませんよ。
まず1つ。トーマさんたちにお願いしたいのは、異邦人が出てきた場合の対応のみです。異邦人さえいなければ、タイデリア家の戦力でも、なにも問題なく制圧できる程度の戦力ですからね。
2つ。どうせお互いに殆どの人間が、暗視を使えるでしょうからね。闇夜に紛れる意味は薄いでしょう。
3つ。この襲撃が問題になる場合は、ロンメノたちを取り逃がしてしまった場合のみです。
彼らは今回、リヴァーブ王国を滅亡させる一歩手前まで仕掛けてしまったわけですからね。タケルさんのスキルと、タイデリア家の調査だけでも、問題なく犯罪者に落せます。誰に咎められる謂れも御座いません。
というかですね。異邦人の存在さえなければ、とっくに制圧できている話だったんですよね。異邦人への対応というただ1点で、私たちは動けなかったんですよ。
異邦人への対応を異風の旋律の皆さんにお願いできるのであれば、これ以上時間をかける意味もないのです」
あ、あちゃ~……。スカーさん、微妙に怒ってる……?
どう見ても自分たちだけで制圧出来る案件を、異邦人の可能性だけで足止めを食らっていたのは、かなりストレスを感じていたのかもしれない。
「ってことで、これからいきなりトルネの実家を襲撃する運びになったみたい。
タケルとマーサは、リーネと常に一緒に行動してくれ。ふわわとつららも、引き続きマーサにくっついててくれ。
あとは必要な準備とかあるか? チート能力者と戦う心の準備とかも必要だぞ?」
「私の実家って言うのやめてもらえませんかねぇ!? あそこに良い思い出、ひとっつもないんですからっ!」
「戦闘できる準備は整ってるし、すぐでも行けるよ。
異邦人相手を相手取るときは、事前に対策を立てるのも難しいし」
「だねー。むしろさっさと終わらせて、今日はベイクでゆっくり寝たいっ!」
「全くもってリーンに同感だぜ! お前らの装備製作も進めなきゃなんねぇし、ランドビカミウリの素材も手に入ったし、早いとこ戻りてぇんだよ私はよぉ!」
「素材の運搬は、やっぱりトーマ頼みになっちゃうのかな……?
ゲートってとっても便利だけど、トーマの代わりを出来る人が居ないから、負担が集中しちゃうね……」
「うん。トーマには頑張ってもらうとして、私もそろそろゆっくり休みたいし、早期解決に1票かな」
「……ああ、俺だって、俺を陥れやがった奴の顔を、早く拝んでみてぇからよぉ。
守られるばかりで申し訳ねぇが、すぐにでも始めてほしいと思ってるぜ……!」
やれやれ、息つく間もないな。
そりゃあ早期解決に越した事はないけどさ。ほんと俺らってバタバタしてるよなぁ。
多分ロンメノを捕まえたとしても、当分はバタバタしちゃうんだろうし、な……。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる