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8章 異風の旋律
閑話024 新しい時代① ※マーサルシリル視点
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私は天才と言われるのが大嫌いだった。
私は職人都市ミルズレンダでも伝統のあるトレポール工房に生まれ、物心付く前から鍛冶を始めた。
鍛冶は好きだった。
鍛冶を教えてくれるジジイ、師匠のことも好きだった。
でもいつの頃からか、私の居場所はなくなっていった。
お前はズルい。お前は卑怯だ。俺はこんなに苦労したのに。俺はこんなに時間がかかったのに。
言われる言葉はいつも同じだった。
私の才能は天から与えられたものではない。師匠から与えられた、偽者の才能だ。
お前は神に選ばれたのではなく、家族の力で作られた天才だ。
作られたと、偽物だと決して認めようとしないくせに、それでも私の事を天才と呼ぶ職人達のことが、どんどん疎ましくなっていった。
師匠は私にいつも言っていた。
才あるものが疎まれるのは仕方ないことなのだと。
実力と成果が伴えば、そのような声は勝手に賞賛に変わっていくんだと。
だったら私の力で全てをひっくり返してやろうじゃないか。私は更に奮起した。
ミルズレンダで学べる技術を全てこの身に修めるつもりで、がむしゃらに修行を続けた。
もはやミルズレンダで学べる技術がなくなり、生きるミルズレンダなんてこっ恥ずかしい二つ名が付いたころ、ミルズレンダの職人の最高峰、シルバーライト級の認定を受けた。
史上最年少のシルバーライト級とか、ミルズレンダ史上最高の職人なんて持て囃され始めたのと時を同じくして、私の工房に高級な素材が回してもらえなくなっていった。
師匠は確かに言っていた。実力と成果が伴えば、周りのほうが変わるんだって。
でも、私の実力がどれだけ評価されようと、ミルズレンダの職人達は私を決して認めなかった。
俺だってお前の歳から鍛冶を始めていれば……。
毎回繰り返される言葉に辟易する。
じゃあ私はどうしたら良かったんだよ?
私がスキルを見につけたのは、物心が付くよりも前だったってのに。
幼馴染のアルが、偉くなって私の待遇を変えてみせると、商工ギルドに務めるようになった。
そんなことより職人としての修行をして欲しいと言ったけれど、その気持ちは嬉しかった。
師匠は何度も他の職人に話をしてみると言ってくれた。
この街を修めるゼルじいちゃんも、私の待遇を改めるように職人に話をしてくれると言っていた。
しかしここは職人都市ミルズレンダ。
街の中核をなす大多数の職人たちを敵に回すわけにはいかないらしく、私の待遇は何年も変わることは無かった。
いったい何が悪かったんだろうな?
私は別に才能なんて要らなかった。
ただ毎日自由に鍛冶が出来れば、それだけで良かったってのにさ。
スキルだって、私が望んで取得したわけでもないのに。
鍛冶をする上でスキルは必須だから、師匠にもゼルじいちゃんにも感謝しているんだがよ。
毎日思ったように装備を打てなくて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
自分の心がゆっくりと枯れていくような日々に、私はもう疲れ切ってた。
師匠もゼルじいちゃんもアルも、待っていてくれ、いつか何とかしてみせるって言うけどさ。
いったいあと何年待てば良いんだよ? 何年同じ事を聞かされてると思ってるんだよ?
ある日、変な冒険者が尋ねてきた。
アルの紹介で私を訪ねたとかいうトーマって冒険者は、最高に可愛い天使みたいな犬猫用に、魔装術に対応した武器を作ってやりたいと言ってきた。
なるほど、こいつは確かに変人だ。他の職人だったら一発で追い出してるだろうな。
この日の出会いが、私のその後の人生を一変させる出来事だったなんて、この時にゃあ全く思わなかったなぁ。
トーマは変な発想をするやつで、職人でもないくせに話していて楽しい奴だった。
そして、トーマの話に出てきたベイクの武器屋にも興味が湧いた。
全く見向きもされていない素材を上手く活用して役立てる。技術だけを修めて燻っている私とは、まさしく正反対じゃねぇか。
その武器屋の店主と会って話がしてみたくなった。
だからトーマに、ベイクに同行させて欲しいと頼んだ。
ここからは私が想像もしていなかった流れになった。
そりゃあ私だってミルズレンダの職人の端くれだ。シルバーライト級職人が街を出るとなりゃあ、多少の揉め事は覚悟していたんだがなぁ。
まずはアルからの求婚。
これでも生まれた時からの付き合いだ。アルの事は嫌いじゃないし、アルの気持ちだって薄々は気付いていた。
でも、アルと話しているうちに、コイツへの気持ちはどんどん冷めていってしまった。
だってよ。アルは私が鍛冶をしたいって願いを、全く叶えてくれる気がないってわかっちまったから。
トーマと別れ、まずは師匠のところに行く。
今日あった事を話し、ミルズレンダを出て行く事を告げると、私の事を送り出してくれると言ってくれた。
ごめん師匠。結局何の恩も返せないまま、ミルズレンダを出て行くことになっちまった……。
師匠は、私の意志を尊重するけれど、私を連れて行く冒険者のことを一目見てみたいと言った。可愛い孫娘にして1番弟子を託す相手の事を、この目で見極めたいと。
明日の旅立ちには、師匠も立ち会ってくれることになった。
正直、今日が最後にならなくて、少しだけホッとした。
商工ギルドに足を運び、職人の引退手続きと、職人等級の返上手続きを行う。
アルだと手間取りそうだから、違う職員に対応してもらった。
私はこの街の人間には嫌われているから、手続きは滞りなく行われた。
その日の夜は本当に色々な事を考えた。
今までミルズレンダで過ごした日々。修行に明け暮れ、ただがむしゃらに技術を修めていた遠い日の事を。
職人としての肩書きは失われ、自分で素材を注文することも出来なくなっちまうけどよ。肩書きを捨てれば自由に鎚を振るえるんだ。
むしろなんでもっと早くこうしなかったんだ? 鍛冶さえ出来るなら、肩書きなんて要らねぇんだよ。
次の日、トーマが私を迎えに来たのは、陽天の報せ近くになってからだった。
早く来いって言ってあったのに、随分のんびりきやがるじゃねぇか。
トーマが来るまでは、師匠と色々な事を話した。
子供の頃の話、師匠の下について修行していた頃の話。
でも、私が冷遇されていた話題に触れることはなかった。
トーマが店に到着してからは、本当に怒涛の展開だった。
いきなり師匠がトーマに襲い掛かるわ、師匠が現役時代に使っていたハンマーを、トーマがあっさり破壊してみせるわ、私の冷遇が、師匠やアルも了承済みで行われているわ、私の今までの人生が、文字通りひっくり返されるほどの衝撃だった。
でも、なによりも衝撃だったのは、トーマのその後の話だった。
トーマはこの職人都市ミルズレンダを、過去の話だと言い切った。
若い才能が溢れる新しい時代が、すぐそこにやって来ていると語った。
こんな場所にはもう興味はないと。新しい時代を自分の手で作り出してみせると。
何が生きるミルズレンダだ……。私は自惚れていたんじゃないか……?
私はいつしか、自分が最高の職人になったと驕っていた気がする。
もう私の修める技術など無いと。私が学ぶべき技術など無いと。私の私の進むべき道に、先など無いのだと。
トーマは言った。色々な常識が変わっていくと。
ミルズレンダの在り方は、もう過去の遺物でしかないと。
私は1人の職人として、トーマが作る新しい時代って奴を見たくなっちまった。
そして、私自身の道の先を、自分自身で作り出したくなっちまったんだ。
今まで師匠には感謝とは裏腹に、余計な事をしやがってって気持ちもあったけど、俺が師匠にスキルを与えられて、ミルズレンダの技術を全てこの身に修めたのは、次の時代に必要なことだったからなんだと思えた。
次の時代を自分で作る。
こんな話、職人として燃えないわけがねぇよなぁ?
私は職人都市ミルズレンダでも伝統のあるトレポール工房に生まれ、物心付く前から鍛冶を始めた。
鍛冶は好きだった。
鍛冶を教えてくれるジジイ、師匠のことも好きだった。
でもいつの頃からか、私の居場所はなくなっていった。
お前はズルい。お前は卑怯だ。俺はこんなに苦労したのに。俺はこんなに時間がかかったのに。
言われる言葉はいつも同じだった。
私の才能は天から与えられたものではない。師匠から与えられた、偽者の才能だ。
お前は神に選ばれたのではなく、家族の力で作られた天才だ。
作られたと、偽物だと決して認めようとしないくせに、それでも私の事を天才と呼ぶ職人達のことが、どんどん疎ましくなっていった。
師匠は私にいつも言っていた。
才あるものが疎まれるのは仕方ないことなのだと。
実力と成果が伴えば、そのような声は勝手に賞賛に変わっていくんだと。
だったら私の力で全てをひっくり返してやろうじゃないか。私は更に奮起した。
ミルズレンダで学べる技術を全てこの身に修めるつもりで、がむしゃらに修行を続けた。
もはやミルズレンダで学べる技術がなくなり、生きるミルズレンダなんてこっ恥ずかしい二つ名が付いたころ、ミルズレンダの職人の最高峰、シルバーライト級の認定を受けた。
史上最年少のシルバーライト級とか、ミルズレンダ史上最高の職人なんて持て囃され始めたのと時を同じくして、私の工房に高級な素材が回してもらえなくなっていった。
師匠は確かに言っていた。実力と成果が伴えば、周りのほうが変わるんだって。
でも、私の実力がどれだけ評価されようと、ミルズレンダの職人達は私を決して認めなかった。
俺だってお前の歳から鍛冶を始めていれば……。
毎回繰り返される言葉に辟易する。
じゃあ私はどうしたら良かったんだよ?
私がスキルを見につけたのは、物心が付くよりも前だったってのに。
幼馴染のアルが、偉くなって私の待遇を変えてみせると、商工ギルドに務めるようになった。
そんなことより職人としての修行をして欲しいと言ったけれど、その気持ちは嬉しかった。
師匠は何度も他の職人に話をしてみると言ってくれた。
この街を修めるゼルじいちゃんも、私の待遇を改めるように職人に話をしてくれると言っていた。
しかしここは職人都市ミルズレンダ。
街の中核をなす大多数の職人たちを敵に回すわけにはいかないらしく、私の待遇は何年も変わることは無かった。
いったい何が悪かったんだろうな?
私は別に才能なんて要らなかった。
ただ毎日自由に鍛冶が出来れば、それだけで良かったってのにさ。
スキルだって、私が望んで取得したわけでもないのに。
鍛冶をする上でスキルは必須だから、師匠にもゼルじいちゃんにも感謝しているんだがよ。
毎日思ったように装備を打てなくて、頭がどうにかなってしまいそうだった。
自分の心がゆっくりと枯れていくような日々に、私はもう疲れ切ってた。
師匠もゼルじいちゃんもアルも、待っていてくれ、いつか何とかしてみせるって言うけどさ。
いったいあと何年待てば良いんだよ? 何年同じ事を聞かされてると思ってるんだよ?
ある日、変な冒険者が尋ねてきた。
アルの紹介で私を訪ねたとかいうトーマって冒険者は、最高に可愛い天使みたいな犬猫用に、魔装術に対応した武器を作ってやりたいと言ってきた。
なるほど、こいつは確かに変人だ。他の職人だったら一発で追い出してるだろうな。
この日の出会いが、私のその後の人生を一変させる出来事だったなんて、この時にゃあ全く思わなかったなぁ。
トーマは変な発想をするやつで、職人でもないくせに話していて楽しい奴だった。
そして、トーマの話に出てきたベイクの武器屋にも興味が湧いた。
全く見向きもされていない素材を上手く活用して役立てる。技術だけを修めて燻っている私とは、まさしく正反対じゃねぇか。
その武器屋の店主と会って話がしてみたくなった。
だからトーマに、ベイクに同行させて欲しいと頼んだ。
ここからは私が想像もしていなかった流れになった。
そりゃあ私だってミルズレンダの職人の端くれだ。シルバーライト級職人が街を出るとなりゃあ、多少の揉め事は覚悟していたんだがなぁ。
まずはアルからの求婚。
これでも生まれた時からの付き合いだ。アルの事は嫌いじゃないし、アルの気持ちだって薄々は気付いていた。
でも、アルと話しているうちに、コイツへの気持ちはどんどん冷めていってしまった。
だってよ。アルは私が鍛冶をしたいって願いを、全く叶えてくれる気がないってわかっちまったから。
トーマと別れ、まずは師匠のところに行く。
今日あった事を話し、ミルズレンダを出て行く事を告げると、私の事を送り出してくれると言ってくれた。
ごめん師匠。結局何の恩も返せないまま、ミルズレンダを出て行くことになっちまった……。
師匠は、私の意志を尊重するけれど、私を連れて行く冒険者のことを一目見てみたいと言った。可愛い孫娘にして1番弟子を託す相手の事を、この目で見極めたいと。
明日の旅立ちには、師匠も立ち会ってくれることになった。
正直、今日が最後にならなくて、少しだけホッとした。
商工ギルドに足を運び、職人の引退手続きと、職人等級の返上手続きを行う。
アルだと手間取りそうだから、違う職員に対応してもらった。
私はこの街の人間には嫌われているから、手続きは滞りなく行われた。
その日の夜は本当に色々な事を考えた。
今までミルズレンダで過ごした日々。修行に明け暮れ、ただがむしゃらに技術を修めていた遠い日の事を。
職人としての肩書きは失われ、自分で素材を注文することも出来なくなっちまうけどよ。肩書きを捨てれば自由に鎚を振るえるんだ。
むしろなんでもっと早くこうしなかったんだ? 鍛冶さえ出来るなら、肩書きなんて要らねぇんだよ。
次の日、トーマが私を迎えに来たのは、陽天の報せ近くになってからだった。
早く来いって言ってあったのに、随分のんびりきやがるじゃねぇか。
トーマが来るまでは、師匠と色々な事を話した。
子供の頃の話、師匠の下について修行していた頃の話。
でも、私が冷遇されていた話題に触れることはなかった。
トーマが店に到着してからは、本当に怒涛の展開だった。
いきなり師匠がトーマに襲い掛かるわ、師匠が現役時代に使っていたハンマーを、トーマがあっさり破壊してみせるわ、私の冷遇が、師匠やアルも了承済みで行われているわ、私の今までの人生が、文字通りひっくり返されるほどの衝撃だった。
でも、なによりも衝撃だったのは、トーマのその後の話だった。
トーマはこの職人都市ミルズレンダを、過去の話だと言い切った。
若い才能が溢れる新しい時代が、すぐそこにやって来ていると語った。
こんな場所にはもう興味はないと。新しい時代を自分の手で作り出してみせると。
何が生きるミルズレンダだ……。私は自惚れていたんじゃないか……?
私はいつしか、自分が最高の職人になったと驕っていた気がする。
もう私の修める技術など無いと。私が学ぶべき技術など無いと。私の私の進むべき道に、先など無いのだと。
トーマは言った。色々な常識が変わっていくと。
ミルズレンダの在り方は、もう過去の遺物でしかないと。
私は1人の職人として、トーマが作る新しい時代って奴を見たくなっちまった。
そして、私自身の道の先を、自分自身で作り出したくなっちまったんだ。
今まで師匠には感謝とは裏腹に、余計な事をしやがってって気持ちもあったけど、俺が師匠にスキルを与えられて、ミルズレンダの技術を全てこの身に修めたのは、次の時代に必要なことだったからなんだと思えた。
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