321 / 580
8章 異風の旋律
289 スタンピード⑥ 心核魔獣
しおりを挟む
「伝令! 魔物が途切れた今のうちに、補給や休憩を行う!
最低限の哨戒役は消耗していない者から選出するので、今まで最前線にいた者は、逐次下がって休憩を取るように!」
お、エルハからの指示か。
確かに、これで終わりなのか、第2波があるかも分からないからな。
仮に第2波がある場合、少しでも部隊の状態を万全に近づけておくべきだ。
「た、助かったぁ~! とりあえずなんか食いてぇわ!」
「あ~お酒が飲みたいけど、まだ終わったとは限らないのよねぇ、もう!」
「ま、とりあえず下がろうぜ。警戒は他の奴がやってくれるって話だしな」
やっぱりみんな、疲労の色が濃いな。
最後まで踏ん張ってくれて、本当に良くやってくれたよ。
後方の予備戦力部隊はそのまま待機し、その部隊の更に後方に、簡易的な休憩スペースが設けられていた。
ま、座れるように地面に敷物を敷いただけなんだけど、今はそんな程度の気遣いでもありがたいよな。
「出来るだけ安静にして、魔力の回復に努めてくれよ!
食い物が欲しい奴は、パンと肉程度だが用意してあるから、遠慮なく言ってくれ!」
へぇ? 急遽設置した休憩スペースの割には、食事まで用意してあるとはね。
エルハはガチで有能だったみたいだな。もう疑ってなかったけど、思っていた以上にって意味で。
「あ、トーマ……! こっちこっち……!」
お、リーネ発見。っていうかテンション高いな? 手を振りながら走ってくるとかキャラが違わない?
リーネはそのまま俺の胸に飛び込んできて、力いっぱい抱きしめてきた。
なんだか嬉しくて堪らないといった様子だな? せっかくなので抱きしめ返すけど。
「凄い凄い、ホントに凄いよトーマ……! 死んでないの、誰も死んでないの……!
信じられないよ……! 信じられないくらい凄くて、嬉しいよ……!」
おお、思わぬところから報告が舞い込んできたな。
まだ心核魔獣を倒せていないけど、氾濫した魔物に殺された奴はいなかったか。本当に良かった。
「はは、リーネがこれだけ喜んでくれたなら頑張った甲斐があったよ。
じゃあ頑張った俺に、ご褒美をくれないかな?」
「ご褒美……? ん……」
上向きながら首を傾げたリーネがあまりにも可愛かったもので、ついつい許可を待たずに唇を重ねてしまった。
そしてご褒美といったおかげか、いつもより大分積極的なリーネさん。もう毎日ご褒美ねだらないといけないなこれは。
「いやいや休憩ってそういう意味じゃなからな!? TPOは弁えてほしいんですけど!?」
んもー。キス欲高まってる時に限って邪魔が入るぅ。
まぁ今回は全面的に俺が悪い気がするので黙っておくけど。
「タ……、じゃなくてオーサン。どうやら誰も死なずに済んだみたいだぜ?
まだラスボスが残ってっけどさ」
タケルは一瞬フリーズした後、搾り出すように話した。
「……ああ、ありがとうトーマ。本当にありがとうな。
冒険者なんてしてりゃあ、いつかは人を殺める機会も来るかも知れねぇけどさ。流石に今回のは話が違うもんな。
犠牲者が出なくて、本当に良かったよ……」
少し鼻声になっているように思えるけど、触れてやらないのが武士の情けかな。
俺専用の抱きぐるみを抱きしめたまま、会話を続ける。
「っていうか死者ゼロ人って誰から聞いたんだ? リーネの喜びようからすると、全体の生存確認が取れたってことだよな?」
「うん。エルハが頑張って確認して、それを各部隊に通達してるみたいなの……。
最高の報せだから、早くみんなに伝えたかったんだろうね……」
「あ、いたいたトーマさん!
ちょっとだけお時間いいかしら?」
お、噂をすればなんとやらだ。
全体の後ろで総指揮を任されているはずのエルハがやってきた。
「おうエルハ。こんなところにいて良いのか?」
「ええ、今は氾濫が途切れてるしね。見張りも立てたし、問題はないと思ってるわ。
それよりトーマさん」
エルハは自分の気持ちを落ち着かせるように深く息を吐く。
「私が至らなかったばかりに、トーマさんには度重なる迷惑をかけてしまったわ。本当にごめんなさい。
それなのにボールクローグを見捨てないでくれて、本当にありがとう。
貴方たちがいなかったら、私達は皆殺しにされていたわ……」
「いやいや。流石に礼を言うのは早いだろ。
心核魔獣とやらを倒すまでは氾濫が終わったとは言えないんだからさ」
長いと3日くらいは続くらしいからなぁ。
なんとなく終わりみたいな雰囲気だけど、小康状態に入っただけの可能性だった低くない。
「それに、別に俺たちだけの手柄ってワケじゃないだろ。
エルハだって全体を上手く指揮してたし、冒険者や狩人達の実力と協力あってこその結果だろ。
ボールクローグの奴等全員で掴み取った戦果だろうが。
胸張れよ。エルハ自身も全力を尽くしたから誰も死なせずに済んだんだからさ」
「……街の人みんなで力を合わせるなんて、想像したことも無かったのよ……。
指揮を取ったと言われても、私はお膳立てを揃えてもらった上で、自分に出来る事をしただけだから……。
でもそうね。お礼を言うなら、今日戦った全員に言うべきなのかもね…・・・」
エルハは柔らかい笑みを見せた。
裏切りなんていうイレギュラーが起こらなければ、あんな醜態は晒さなかったんだろうなぁ。
その時、突如夜空が明るく照らされる。
振り返ると、氾濫迷宮があるはずの方角が、夜とは思えないような明るさになっている。
あ~……、これってもしかして、ボス演出って奴……?
氾濫が始まる時に出現した柱が、今度は地面から空に向かって伸びていく。
そして天高い場所で5本の光は交わり、光は強さを増していく。
いやいやいや、それはちょっと反則じゃない……?
氾濫迷宮が5つあるんだから、心核魔獣が5体現れると想定していた。
でも目の前を見る限り、5箇所の氾濫が全て合わさって、1体の強力なボスキャラが出てくる流れだよなこれ……。
「至急伝令! 2等級冒険者未満、2等級狩人未満の者は、全員ボールクローグへ退却させなさい!
心核魔獣が出現したということは、魔物の氾濫はもう終わったということ! もう人手は必要ないわ!」
空を見上げている後ろで、エルハが撤退の指示を出す。
その条件だと俺たちも撤退できるはずなんだけど、まぁ無理だろうね。
「そんじゃリーネとタケルも街に戻っててくれ。後方支援よくやってくれた。後は任せてくれ」
リーネを腕から解放して、軽く頭を撫でてやる。
つうかタケルって言っちゃった。ま、いいかもう。
「うん、トーマも頑張って……! ここまで来たら、最後まで誰も死なずに朝を迎えようね……!」
「トーマ! 人任せにしてダサすぎるとは思うけど、俺にはアンタに頼ることしか出来ねぇ!
俺が楽しい異世界生活を再開できるようにさ、ボスキャラなんかぶっ倒してくれよな!」
2人がボールクローグへ戻るのを見送って、改めて空を見上げる。
地面から天に立ち上る光は既に消えていて、代わりに巨大な光球が空に浮かんでいる。
……まるで、卵だな。
少しずつ光が弱くなっていく。
光が消えた場所から出てきたのは、今まで見たどの魔物よりも大きい、真っ白なドラゴンだった。
最低限の哨戒役は消耗していない者から選出するので、今まで最前線にいた者は、逐次下がって休憩を取るように!」
お、エルハからの指示か。
確かに、これで終わりなのか、第2波があるかも分からないからな。
仮に第2波がある場合、少しでも部隊の状態を万全に近づけておくべきだ。
「た、助かったぁ~! とりあえずなんか食いてぇわ!」
「あ~お酒が飲みたいけど、まだ終わったとは限らないのよねぇ、もう!」
「ま、とりあえず下がろうぜ。警戒は他の奴がやってくれるって話だしな」
やっぱりみんな、疲労の色が濃いな。
最後まで踏ん張ってくれて、本当に良くやってくれたよ。
後方の予備戦力部隊はそのまま待機し、その部隊の更に後方に、簡易的な休憩スペースが設けられていた。
ま、座れるように地面に敷物を敷いただけなんだけど、今はそんな程度の気遣いでもありがたいよな。
「出来るだけ安静にして、魔力の回復に努めてくれよ!
食い物が欲しい奴は、パンと肉程度だが用意してあるから、遠慮なく言ってくれ!」
へぇ? 急遽設置した休憩スペースの割には、食事まで用意してあるとはね。
エルハはガチで有能だったみたいだな。もう疑ってなかったけど、思っていた以上にって意味で。
「あ、トーマ……! こっちこっち……!」
お、リーネ発見。っていうかテンション高いな? 手を振りながら走ってくるとかキャラが違わない?
リーネはそのまま俺の胸に飛び込んできて、力いっぱい抱きしめてきた。
なんだか嬉しくて堪らないといった様子だな? せっかくなので抱きしめ返すけど。
「凄い凄い、ホントに凄いよトーマ……! 死んでないの、誰も死んでないの……!
信じられないよ……! 信じられないくらい凄くて、嬉しいよ……!」
おお、思わぬところから報告が舞い込んできたな。
まだ心核魔獣を倒せていないけど、氾濫した魔物に殺された奴はいなかったか。本当に良かった。
「はは、リーネがこれだけ喜んでくれたなら頑張った甲斐があったよ。
じゃあ頑張った俺に、ご褒美をくれないかな?」
「ご褒美……? ん……」
上向きながら首を傾げたリーネがあまりにも可愛かったもので、ついつい許可を待たずに唇を重ねてしまった。
そしてご褒美といったおかげか、いつもより大分積極的なリーネさん。もう毎日ご褒美ねだらないといけないなこれは。
「いやいや休憩ってそういう意味じゃなからな!? TPOは弁えてほしいんですけど!?」
んもー。キス欲高まってる時に限って邪魔が入るぅ。
まぁ今回は全面的に俺が悪い気がするので黙っておくけど。
「タ……、じゃなくてオーサン。どうやら誰も死なずに済んだみたいだぜ?
まだラスボスが残ってっけどさ」
タケルは一瞬フリーズした後、搾り出すように話した。
「……ああ、ありがとうトーマ。本当にありがとうな。
冒険者なんてしてりゃあ、いつかは人を殺める機会も来るかも知れねぇけどさ。流石に今回のは話が違うもんな。
犠牲者が出なくて、本当に良かったよ……」
少し鼻声になっているように思えるけど、触れてやらないのが武士の情けかな。
俺専用の抱きぐるみを抱きしめたまま、会話を続ける。
「っていうか死者ゼロ人って誰から聞いたんだ? リーネの喜びようからすると、全体の生存確認が取れたってことだよな?」
「うん。エルハが頑張って確認して、それを各部隊に通達してるみたいなの……。
最高の報せだから、早くみんなに伝えたかったんだろうね……」
「あ、いたいたトーマさん!
ちょっとだけお時間いいかしら?」
お、噂をすればなんとやらだ。
全体の後ろで総指揮を任されているはずのエルハがやってきた。
「おうエルハ。こんなところにいて良いのか?」
「ええ、今は氾濫が途切れてるしね。見張りも立てたし、問題はないと思ってるわ。
それよりトーマさん」
エルハは自分の気持ちを落ち着かせるように深く息を吐く。
「私が至らなかったばかりに、トーマさんには度重なる迷惑をかけてしまったわ。本当にごめんなさい。
それなのにボールクローグを見捨てないでくれて、本当にありがとう。
貴方たちがいなかったら、私達は皆殺しにされていたわ……」
「いやいや。流石に礼を言うのは早いだろ。
心核魔獣とやらを倒すまでは氾濫が終わったとは言えないんだからさ」
長いと3日くらいは続くらしいからなぁ。
なんとなく終わりみたいな雰囲気だけど、小康状態に入っただけの可能性だった低くない。
「それに、別に俺たちだけの手柄ってワケじゃないだろ。
エルハだって全体を上手く指揮してたし、冒険者や狩人達の実力と協力あってこその結果だろ。
ボールクローグの奴等全員で掴み取った戦果だろうが。
胸張れよ。エルハ自身も全力を尽くしたから誰も死なせずに済んだんだからさ」
「……街の人みんなで力を合わせるなんて、想像したことも無かったのよ……。
指揮を取ったと言われても、私はお膳立てを揃えてもらった上で、自分に出来る事をしただけだから……。
でもそうね。お礼を言うなら、今日戦った全員に言うべきなのかもね…・・・」
エルハは柔らかい笑みを見せた。
裏切りなんていうイレギュラーが起こらなければ、あんな醜態は晒さなかったんだろうなぁ。
その時、突如夜空が明るく照らされる。
振り返ると、氾濫迷宮があるはずの方角が、夜とは思えないような明るさになっている。
あ~……、これってもしかして、ボス演出って奴……?
氾濫が始まる時に出現した柱が、今度は地面から空に向かって伸びていく。
そして天高い場所で5本の光は交わり、光は強さを増していく。
いやいやいや、それはちょっと反則じゃない……?
氾濫迷宮が5つあるんだから、心核魔獣が5体現れると想定していた。
でも目の前を見る限り、5箇所の氾濫が全て合わさって、1体の強力なボスキャラが出てくる流れだよなこれ……。
「至急伝令! 2等級冒険者未満、2等級狩人未満の者は、全員ボールクローグへ退却させなさい!
心核魔獣が出現したということは、魔物の氾濫はもう終わったということ! もう人手は必要ないわ!」
空を見上げている後ろで、エルハが撤退の指示を出す。
その条件だと俺たちも撤退できるはずなんだけど、まぁ無理だろうね。
「そんじゃリーネとタケルも街に戻っててくれ。後方支援よくやってくれた。後は任せてくれ」
リーネを腕から解放して、軽く頭を撫でてやる。
つうかタケルって言っちゃった。ま、いいかもう。
「うん、トーマも頑張って……! ここまで来たら、最後まで誰も死なずに朝を迎えようね……!」
「トーマ! 人任せにしてダサすぎるとは思うけど、俺にはアンタに頼ることしか出来ねぇ!
俺が楽しい異世界生活を再開できるようにさ、ボスキャラなんかぶっ倒してくれよな!」
2人がボールクローグへ戻るのを見送って、改めて空を見上げる。
地面から天に立ち上る光は既に消えていて、代わりに巨大な光球が空に浮かんでいる。
……まるで、卵だな。
少しずつ光が弱くなっていく。
光が消えた場所から出てきたのは、今まで見たどの魔物よりも大きい、真っ白なドラゴンだった。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる