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8章 異風の旋律
閑話022 熱の伝わり ※とある狩人視点
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「ボールクローグ近郊の迷宮5箇所から、魔物の氾濫の兆候が確認された。
明日の夜には、ボールクローグは魔物の波に飲み込まれることになるだろう」
私は頭が真っ白になった。
迷宮の氾濫だって、何十年に1度あるかないかってくらいの大災害だっていうのに、それが同時に5箇所も発生している……!?
せっかく最近冒険者として4等級になり、大きな狩猟団への入団が叶ったばかりだっていうのに、どうしていきなりこんなことが起きるのよ……!
迷宮の氾濫が起きると、逃げ場なんてなくなってしまう。
ゲートの使用は制限されていないけど、そもそもゲートを利用できるのなんて一部の金持ちだけ。
私程度の稼ぎでゲートを利用するのはかなり辛い。
ボールクローグを捨てて逃げるとしても、魔物は人を探してどこまでも追いかけてくる。
街の外で氾濫に襲われるよりは、城壁のあるボールクローグに留まるべきだ。
……どちらにしても、生き残れるとは思えないけれど。
「新人、どうした? 元気がないな?」
「あ、クリスンさん? 家族の様子を見に行ったんじゃ?」
「ああ、うちの子供たちは優秀だからな。ギルドからの情報を受けて、みんなもう出来る事をやっていたよ。父親の俺が一番不甲斐ないくらいだ。ははは」
クリスンさんは私が入団を許された狩猟団の古参メンバーで、体が小さいリスの獣人で見た目もとっても可愛いのに、戦闘では誰よりも前に出て戦い、団のメンバーからも頼りにされている先輩だ。
「クリスンさんは良く笑っていられますね……。
まさか生きているうちに迷宮の氾濫に遭遇するなんて思ってなかったから、私はどうしたらいいかわかんないですよぅ……」
クリスンさんに当たっても仕方ないのに、クリスンさんの人当たりの良さに、ついつい愚痴を吐いてしまう。
「ははは。俺だって迷宮の氾濫なんて体験したことないからな、どうしたらいいかなんて分からないよ。
でもさっき家族を見て思ったんだよな。ああ、まだ全然諦めてない人がいるんだって」
「諦めて、ない……」
「ああ。ゲートでの避難を勧めたんだけどさ。家族が1人でも残るなら、その1人のために全力で協力するのが家族なんだ! って、逆に怒られちまったよ。
はっはっは。父親なんて情けないもんだよなぁ」
クリスンさんが私の顔を真っ直ぐ見上げてくる。
大先輩なのにこんなこと思うのは失礼かもしれないけど、可愛すぎますよクリスンさん。
「なぁ新人。どうせ何もしなくても死んじまうならよ。死なないために足掻いてみないか?
ウチの家族が言うにはよ。全然諦めずに動いている、すげぇ奴らが協力してくれてるらしいんだ。
絶望的な状況には変わりねぇけどよ。座して死を待つなんて、前線都市ボールクローグの冒険者として、狩人として、かっこわりぃじゃねぇか」
クリスンさんがとっても良い事を言ってくれていたけど、上目使いのクリスンさんが可愛すぎて、半分くらい頭に入ってきません。
でも、おかげで少し前向きな気分になれた気がする。
「狩猟団のリーダーと個人で活動してる狩人は集まって! 狩人ギルドも出来る事を全力でするわよ!」
クリスンさんと話していると、ウチの団出身という狩人ギルドマスターが指示を出し始めた。
な? 俺の言った通りだろ? って言いたそうなクリスンさんの首を傾げた姿が可愛すぎました。
狩人達は迷宮の正確な位置の割り出しと、ボールクローグ近郊に住む住人の避難誘導を任された。
ウチの団は大型馬車を持っているので、避難誘導を担当する。
避難を渋った場合は置いていくように通達されていたけど、実際に村や町を訪れてみると、避難を渋るどころか、大歓迎で受け入れられた。
どうやら迷宮と空を繋ぐ光の糸が見える位置に住んでいたため、なにかが起こっている事は察していたのだそうだ。
「ありがたい……。本当にありがたいことです……。我々の足ではボールクローグまで移動するなんて、到底考えられませんでしたから。
迷宮の氾濫なんて恐ろしくて堪りませんが、私達を見捨てずに手を差し伸べてくださったボールクローグの皆様には、感謝しかありません……!」
う、ちょっと後ろめたい……。
私なんか、迷宮の氾濫を知って、真っ先に諦めた中の1人なのに。
「新人。難しく考えなくて良いんだ。この村の人たちに取っちゃあ、目の前のお前の行動が全てなんだからよ」
こういう気遣いが出来るところが、みんなに頼られる秘訣なのかなぁ。
単純に外見で好かれている可能性も否定できないけど。
始めの避難民を連れてボールクローグに戻ってくると、既に避難民の受け入れ態勢が整えられていた。
住人たちとも協力して休める場所を提供し、食事などの配給も開始されていた。
でも、何より驚いたのは、避難民にも防衛の協力を要請したことだった。
「ボールクローグにいる人間だけで今回の氾濫を乗り切れるとは思っておりません!
お願いします! 皆さんの力を貸してください! 皆さんにも出来ることはあります! どうか一緒に戦いましょう!」
そして戦える者、戦えない者、こんな仕事をして欲しい、ここが人手が足りていないなど、ボールクローグに到着したばかりの避難民の皆さんが、自主的に協力してくれている光景が、なんだか信じられなかった。
迷宮の5箇所同時氾濫なんて、歴史上でも1度も起こった事はないほどの大災害なのに、どうしてみんな、そんなにすぐに動き出せるんだろう……?
朝になって、今回の迷宮の氾濫を引き起こしたとされる犯人が公表されて、犯人に対する多少の粗相は許されたっていうのに、みんなそんな奴に構っている暇は無いとばかりに、行きがけに1発殴る程度で、あとはもう眼中にもないようだった。
働くことが出来ない子供たちが、絶え間なく石を投げつけていたけれど。
「ははは。みんな何かをしてねぇと不安なのさ。俺だってそうだけどよ、5箇所同時氾濫なんて聞いたことすらないからな。今がどんだけ絶望的かってのは、みんなちゃんと分かってんだよ。
だから不安で押し潰されないように、出来る事を無心で頑張ってんだよ。止まっちまったら、もう動き出せねぇからな」
「でもクリスンさん。不安なだけだったら、犯人達にもっと怒りをぶつけてもよさそうじゃないですか?
それなのに、まるでどうでも良いんだよって言わんばかりの扱いですよね?」
「ああ、それもなんとなく分かるぜ。始め迷宮の氾濫を聞いた時に、みんなには絶望が広がったと思う。俺ももう終りだと思ったしな。
でもよ。諦めてない家族を見て、俺も諦めてられないなって思ったんだ。諦めてない俺を見て、お前が前向きになったみたいにな」
私の場合はクリスンさんの可愛さのおかげですけどね?
「俺が思うによ。絶望って奴が広がるように、諦めてないやつの姿ってのも、人から人へ伝染していくもんなんだよ。
誰かは知らねぇが、恐らく氾濫の話を聞いてから、全く諦めていなかった奴がいるんだよ。そいつの姿を見てボールクローグの奴等も熱を取り戻したんだ。
そしてそんなボールクローグの住人を見て、避難してきた人たちにも熱が伝わったんだと思うぜ」
「熱が伝わる、ですか」
「ああ。人ってのは1人じゃ生きていけねぇもんだからな。俺が家族に救われたように、お前が狩猟団で活動しているように、生きるってのは繋がるってことだ。
絶望して血の気が引いてよ、生きていくのに必要な熱ってのが失われた時にはよ。熱を持っている人間の姿が、生きるのに必要な熱を呼び起こしてくれたんじゃねぇのかと思うんだよ」
そこでクリスンさんは1度言葉を切って、私に向かって少し意地の悪そうな笑顔を向けてきた。そんな顔しても可愛いですよクリスンさん。
「避難してきた人たちだってよ。会った直後は絶望してただろ?
でも熱を取り戻したお前の姿を見て、みんな前向きになったんじゃねぇかよ」
そう、なのかな?
私の姿が、誰かの熱を取り戻すことに繋がったのかな?
クリスンさんの話がちゃんと理解できているのか自信ないけど、クリスンさんの話を聞いた私の中には、今までよりも強い熱が宿っているような気がした。
明日の夜には、ボールクローグは魔物の波に飲み込まれることになるだろう」
私は頭が真っ白になった。
迷宮の氾濫だって、何十年に1度あるかないかってくらいの大災害だっていうのに、それが同時に5箇所も発生している……!?
せっかく最近冒険者として4等級になり、大きな狩猟団への入団が叶ったばかりだっていうのに、どうしていきなりこんなことが起きるのよ……!
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ゲートの使用は制限されていないけど、そもそもゲートを利用できるのなんて一部の金持ちだけ。
私程度の稼ぎでゲートを利用するのはかなり辛い。
ボールクローグを捨てて逃げるとしても、魔物は人を探してどこまでも追いかけてくる。
街の外で氾濫に襲われるよりは、城壁のあるボールクローグに留まるべきだ。
……どちらにしても、生き残れるとは思えないけれど。
「新人、どうした? 元気がないな?」
「あ、クリスンさん? 家族の様子を見に行ったんじゃ?」
「ああ、うちの子供たちは優秀だからな。ギルドからの情報を受けて、みんなもう出来る事をやっていたよ。父親の俺が一番不甲斐ないくらいだ。ははは」
クリスンさんは私が入団を許された狩猟団の古参メンバーで、体が小さいリスの獣人で見た目もとっても可愛いのに、戦闘では誰よりも前に出て戦い、団のメンバーからも頼りにされている先輩だ。
「クリスンさんは良く笑っていられますね……。
まさか生きているうちに迷宮の氾濫に遭遇するなんて思ってなかったから、私はどうしたらいいかわかんないですよぅ……」
クリスンさんに当たっても仕方ないのに、クリスンさんの人当たりの良さに、ついつい愚痴を吐いてしまう。
「ははは。俺だって迷宮の氾濫なんて体験したことないからな、どうしたらいいかなんて分からないよ。
でもさっき家族を見て思ったんだよな。ああ、まだ全然諦めてない人がいるんだって」
「諦めて、ない……」
「ああ。ゲートでの避難を勧めたんだけどさ。家族が1人でも残るなら、その1人のために全力で協力するのが家族なんだ! って、逆に怒られちまったよ。
はっはっは。父親なんて情けないもんだよなぁ」
クリスンさんが私の顔を真っ直ぐ見上げてくる。
大先輩なのにこんなこと思うのは失礼かもしれないけど、可愛すぎますよクリスンさん。
「なぁ新人。どうせ何もしなくても死んじまうならよ。死なないために足掻いてみないか?
ウチの家族が言うにはよ。全然諦めずに動いている、すげぇ奴らが協力してくれてるらしいんだ。
絶望的な状況には変わりねぇけどよ。座して死を待つなんて、前線都市ボールクローグの冒険者として、狩人として、かっこわりぃじゃねぇか」
クリスンさんがとっても良い事を言ってくれていたけど、上目使いのクリスンさんが可愛すぎて、半分くらい頭に入ってきません。
でも、おかげで少し前向きな気分になれた気がする。
「狩猟団のリーダーと個人で活動してる狩人は集まって! 狩人ギルドも出来る事を全力でするわよ!」
クリスンさんと話していると、ウチの団出身という狩人ギルドマスターが指示を出し始めた。
な? 俺の言った通りだろ? って言いたそうなクリスンさんの首を傾げた姿が可愛すぎました。
狩人達は迷宮の正確な位置の割り出しと、ボールクローグ近郊に住む住人の避難誘導を任された。
ウチの団は大型馬車を持っているので、避難誘導を担当する。
避難を渋った場合は置いていくように通達されていたけど、実際に村や町を訪れてみると、避難を渋るどころか、大歓迎で受け入れられた。
どうやら迷宮と空を繋ぐ光の糸が見える位置に住んでいたため、なにかが起こっている事は察していたのだそうだ。
「ありがたい……。本当にありがたいことです……。我々の足ではボールクローグまで移動するなんて、到底考えられませんでしたから。
迷宮の氾濫なんて恐ろしくて堪りませんが、私達を見捨てずに手を差し伸べてくださったボールクローグの皆様には、感謝しかありません……!」
う、ちょっと後ろめたい……。
私なんか、迷宮の氾濫を知って、真っ先に諦めた中の1人なのに。
「新人。難しく考えなくて良いんだ。この村の人たちに取っちゃあ、目の前のお前の行動が全てなんだからよ」
こういう気遣いが出来るところが、みんなに頼られる秘訣なのかなぁ。
単純に外見で好かれている可能性も否定できないけど。
始めの避難民を連れてボールクローグに戻ってくると、既に避難民の受け入れ態勢が整えられていた。
住人たちとも協力して休める場所を提供し、食事などの配給も開始されていた。
でも、何より驚いたのは、避難民にも防衛の協力を要請したことだった。
「ボールクローグにいる人間だけで今回の氾濫を乗り切れるとは思っておりません!
お願いします! 皆さんの力を貸してください! 皆さんにも出来ることはあります! どうか一緒に戦いましょう!」
そして戦える者、戦えない者、こんな仕事をして欲しい、ここが人手が足りていないなど、ボールクローグに到着したばかりの避難民の皆さんが、自主的に協力してくれている光景が、なんだか信じられなかった。
迷宮の5箇所同時氾濫なんて、歴史上でも1度も起こった事はないほどの大災害なのに、どうしてみんな、そんなにすぐに動き出せるんだろう……?
朝になって、今回の迷宮の氾濫を引き起こしたとされる犯人が公表されて、犯人に対する多少の粗相は許されたっていうのに、みんなそんな奴に構っている暇は無いとばかりに、行きがけに1発殴る程度で、あとはもう眼中にもないようだった。
働くことが出来ない子供たちが、絶え間なく石を投げつけていたけれど。
「ははは。みんな何かをしてねぇと不安なのさ。俺だってそうだけどよ、5箇所同時氾濫なんて聞いたことすらないからな。今がどんだけ絶望的かってのは、みんなちゃんと分かってんだよ。
だから不安で押し潰されないように、出来る事を無心で頑張ってんだよ。止まっちまったら、もう動き出せねぇからな」
「でもクリスンさん。不安なだけだったら、犯人達にもっと怒りをぶつけてもよさそうじゃないですか?
それなのに、まるでどうでも良いんだよって言わんばかりの扱いですよね?」
「ああ、それもなんとなく分かるぜ。始め迷宮の氾濫を聞いた時に、みんなには絶望が広がったと思う。俺ももう終りだと思ったしな。
でもよ。諦めてない家族を見て、俺も諦めてられないなって思ったんだ。諦めてない俺を見て、お前が前向きになったみたいにな」
私の場合はクリスンさんの可愛さのおかげですけどね?
「俺が思うによ。絶望って奴が広がるように、諦めてないやつの姿ってのも、人から人へ伝染していくもんなんだよ。
誰かは知らねぇが、恐らく氾濫の話を聞いてから、全く諦めていなかった奴がいるんだよ。そいつの姿を見てボールクローグの奴等も熱を取り戻したんだ。
そしてそんなボールクローグの住人を見て、避難してきた人たちにも熱が伝わったんだと思うぜ」
「熱が伝わる、ですか」
「ああ。人ってのは1人じゃ生きていけねぇもんだからな。俺が家族に救われたように、お前が狩猟団で活動しているように、生きるってのは繋がるってことだ。
絶望して血の気が引いてよ、生きていくのに必要な熱ってのが失われた時にはよ。熱を持っている人間の姿が、生きるのに必要な熱を呼び起こしてくれたんじゃねぇのかと思うんだよ」
そこでクリスンさんは1度言葉を切って、私に向かって少し意地の悪そうな笑顔を向けてきた。そんな顔しても可愛いですよクリスンさん。
「避難してきた人たちだってよ。会った直後は絶望してただろ?
でも熱を取り戻したお前の姿を見て、みんな前向きになったんじゃねぇかよ」
そう、なのかな?
私の姿が、誰かの熱を取り戻すことに繋がったのかな?
クリスンさんの話がちゃんと理解できているのか自信ないけど、クリスンさんの話を聞いた私の中には、今までよりも強い熱が宿っているような気がした。
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