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8章 異風の旋律
280 おとり作戦③ チート生活魔法 ※ハル視点
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「まさか生活魔法を神様にお願いする人がいるとは思わなかった、かな?」
生活魔法は使用制限がかなり緩い。応用の幅の広さはトーマを見て知っている。
なのに、よりにもよって、電気魔法使いだなんて……!
私達に能力を開示した理由も分かる。電気なんて、分かっていても防げるものじゃない!
「う、ハル……! 電気ってなに……!?」
「リーン! 無事ですか!?」
電撃を喰らって一度は地に伏したリーンだったけど、既に起き上がってスネークソードを握っている。
良かった。大事はないみたい。
というか、カテゴリが生活魔法ということは、人を過剰に傷つけるほどの威力は出すことが出来ない……?
「おお? 嬢ちゃんもう動けるのかよ!? 確かに威力はそれほどでもねぇんだけどよ。スタンガン喰らうと3分くらいは動けなくなるもんなんだがなぁ。
流石、冒険者も強い方になってくると、魔法耐性かなにかが上がってくるのかな?」
……ううん、そうじゃない。
リーンが起き上がれたのは多分、出発前にかけてあったリペアのおかげ。
「うん。でも電気を説明するのは難しいな……。
リヴァーブ王国には雷って発生するのかな? 簡単に言うなら、レンジは雷を操れる魔法の使い手だって事だよ」
「雷は雨季になるとよく見るよ……。でも、雷を操れるなんて、聞いたことがないよ……!?」
「雷を操るですか……! それが生活魔法だなんて、こんな馬鹿げた話がありますかっ……!?」
「おおいいねぇ! ハルちゃんって言ったか? 電気魔法よりは雷魔法の方がかっこいいじゃねぇか!
ただまぁ、雷魔法って言っちまうと、生活魔法感がなくなっちまう気もすんなぁ。
流石に貰った能力の性質が変化するとは思えねぇが、生活魔法だって意識しておくのも大切か?」
……なんだかトーマを相手にしてるみたい。
それだけでレンジという男の厄介さが、嫌というほど伝わってくる!
「ま、紹介した通り、ちょっと変わった生活魔法が使えるだけの、か弱いおじさんだからさ。冒険者4人を相手取ったりとかしたくないわけよ。特に君たちみたいな可愛いお嬢さんたちとは、敵対するよりも懇ろになりたいわけさ。
ということで、大人しく捕まってくれないかな? 姿も名前も能力も教えちゃった以上、俺も君らを逃がすわけにはいかなくなっちゃったんだ。そこは謝っとくよ」
「ハル! 電気の性質について教えて! 特に対抗策とかをお願い!」
リーンに催促されるものの、電気への対抗策なんて思いつかないよ……!
触れれば痺れるんだから、攻撃を防御することすら出来ないし、相手に攻撃しても自動で反撃を受けるようなものじゃない……!
「ごめん! 対抗策は思いつかないよ! 電気って触れるだけでさっきのリーンみたいに痺れちゃうから、相手の攻撃も全部触らせられないし、こっちからの攻撃も、一撃で仕留めるか攻撃魔法を使って触れずに倒すくらいしか無いと思う!
プロテクションプロテクション! ブーストブースト!」
近接攻撃要員のリーンとトルネにブーストとプロテクションを付与する。
魔力がごっそり減っちゃったけど、相手の攻撃は生活魔法。恐らく防御魔法は効果を発揮できないはず……!
「「エアスラッシュ!」」
リーンとトルネが同時に攻撃魔法を発動する。
視認しにくい風の刃だ! 異邦人なら更に馴染みがないはず!
「おっと、今のが攻撃魔法って奴? 流石は色んな手を用意してるもんだなぁ」
あっさり躱したレンジに、2人合わせて瞬間加速を使った追撃。
私も2人に合わせるように矢を放ち援護する。
けど、レンジはその全てを余裕で避けてみせる……!
「おいおい! この2人どんだけ早ぇんだよ!? 明らかにメダリストを超えてんだろこの動き!?
だあああもう! 『ショックウェーブ』!」
「きゃああ!?」
「うあああ!?」
攻撃し続けていた2人に電撃が襲い掛かる!
2人は堪えきれず地面に崩れ落ちた……!
電気ショックって、根性論で耐え切れるものじゃないから……!
「ああもう。おじさんは女の子には優しくしようって思ってんだからさぁ。あんまりヤンチャしないでくれよな?」
2人に近付こうとしたレンジを矢で牽制するけど、悉く避けられる。
でも距離が開いているから、私に電撃は届かないはず!
「離れてれば安全だと思ってんだろ? まぁ生活魔法の射程距離を想定してるんだろうな。
間違っちゃいないが、それだけじゃ不十分だぜハルちゃんっ!」
話ながらもレンジは一瞬にして私との距離を詰めてきた。
っていうかこの男の身体能力っていったいなんなの!?
なんで2人がかりで強化済みの瞬間加速を使っても捉えられないのっ!?
「悪いがハルちゃんも、ちょっとだけ痺れて「ハイドロプレッシャー!」
リーンの声がして、一瞬後に私達の直上から大量の水が振ってくる!
瞬間加速と深層集中を同時発動! リーネを抱いて全力で場を離れる!
半径25メートルくらいの円の範囲に、大量の水が振ってくる。
全員無事に距離を取れたけど、乗ってきた馬車は潰れてしまった。
中の2人はどうでもいいけど、馬車を引いてくれた馬には申し訳ない事をしてしまったな……。
リーンとトルネが立っている場所に合流。
もう水が降るのは終わっているけど、魔力の水なので魔力に還元されて、周囲が水浸しになることもない。
危ない危ない。リーンは知らなかったとはいえ、水浸しのフィールドで電気使いを相手にするなんて絶望的過ぎるよ。
「いやぁ今のって攻撃魔法なんだよな?
すげぇな君たち。同志の中にもアレだけの規模の魔法を使える奴っていないと思うぜ? ま、隠してる奴はいるかも知れないが」
まぁ、倒せないよね。さっきの移動速度から考えても、攻撃魔法を当てるのは難しそうかな。
「もしかして、電気信号を操って、思考速度と身体能力を底上げしてるの?
なんのスキルもなしに貴方の動きは、流石に説明がつかないかな?」
「おお! 流石異邦人がいると話が早いよな! 大正解だ!
加えて、俺の回りに知覚出来ない程度の微電流を展開しててね。簡易的なレーダーの役割りも果たしてるんだよ。
いくら思考速度を上げても、不意打ちされたら死んじゃうよね? だから不意打ち対策に、レーダー内の微電流に触れた一定速度以上の物体には、オートで回避できるような機能を組み込んでるんだよ。
くくく、魔法って凄いよなぁ!? 物理法則だけではこんな電気の使い方ありえねぇんだぜ!? 物理に魔力を込めてあげるとあら不思議! 万能の電気エネルギーの誕生ってワケさ!」
……嫌になっちゃうなぁ。本当にトーマを相手にしてるみたい。
でもレンジの話を聞いていて確信した。この人もチート能力に頼り切っている。
ヴェルトーガで戦った速水たちみたいに、チートだけで勝てるほど、リンカーズは甘くないんだよ?
生活魔法は使用制限がかなり緩い。応用の幅の広さはトーマを見て知っている。
なのに、よりにもよって、電気魔法使いだなんて……!
私達に能力を開示した理由も分かる。電気なんて、分かっていても防げるものじゃない!
「う、ハル……! 電気ってなに……!?」
「リーン! 無事ですか!?」
電撃を喰らって一度は地に伏したリーンだったけど、既に起き上がってスネークソードを握っている。
良かった。大事はないみたい。
というか、カテゴリが生活魔法ということは、人を過剰に傷つけるほどの威力は出すことが出来ない……?
「おお? 嬢ちゃんもう動けるのかよ!? 確かに威力はそれほどでもねぇんだけどよ。スタンガン喰らうと3分くらいは動けなくなるもんなんだがなぁ。
流石、冒険者も強い方になってくると、魔法耐性かなにかが上がってくるのかな?」
……ううん、そうじゃない。
リーンが起き上がれたのは多分、出発前にかけてあったリペアのおかげ。
「うん。でも電気を説明するのは難しいな……。
リヴァーブ王国には雷って発生するのかな? 簡単に言うなら、レンジは雷を操れる魔法の使い手だって事だよ」
「雷は雨季になるとよく見るよ……。でも、雷を操れるなんて、聞いたことがないよ……!?」
「雷を操るですか……! それが生活魔法だなんて、こんな馬鹿げた話がありますかっ……!?」
「おおいいねぇ! ハルちゃんって言ったか? 電気魔法よりは雷魔法の方がかっこいいじゃねぇか!
ただまぁ、雷魔法って言っちまうと、生活魔法感がなくなっちまう気もすんなぁ。
流石に貰った能力の性質が変化するとは思えねぇが、生活魔法だって意識しておくのも大切か?」
……なんだかトーマを相手にしてるみたい。
それだけでレンジという男の厄介さが、嫌というほど伝わってくる!
「ま、紹介した通り、ちょっと変わった生活魔法が使えるだけの、か弱いおじさんだからさ。冒険者4人を相手取ったりとかしたくないわけよ。特に君たちみたいな可愛いお嬢さんたちとは、敵対するよりも懇ろになりたいわけさ。
ということで、大人しく捕まってくれないかな? 姿も名前も能力も教えちゃった以上、俺も君らを逃がすわけにはいかなくなっちゃったんだ。そこは謝っとくよ」
「ハル! 電気の性質について教えて! 特に対抗策とかをお願い!」
リーンに催促されるものの、電気への対抗策なんて思いつかないよ……!
触れれば痺れるんだから、攻撃を防御することすら出来ないし、相手に攻撃しても自動で反撃を受けるようなものじゃない……!
「ごめん! 対抗策は思いつかないよ! 電気って触れるだけでさっきのリーンみたいに痺れちゃうから、相手の攻撃も全部触らせられないし、こっちからの攻撃も、一撃で仕留めるか攻撃魔法を使って触れずに倒すくらいしか無いと思う!
プロテクションプロテクション! ブーストブースト!」
近接攻撃要員のリーンとトルネにブーストとプロテクションを付与する。
魔力がごっそり減っちゃったけど、相手の攻撃は生活魔法。恐らく防御魔法は効果を発揮できないはず……!
「「エアスラッシュ!」」
リーンとトルネが同時に攻撃魔法を発動する。
視認しにくい風の刃だ! 異邦人なら更に馴染みがないはず!
「おっと、今のが攻撃魔法って奴? 流石は色んな手を用意してるもんだなぁ」
あっさり躱したレンジに、2人合わせて瞬間加速を使った追撃。
私も2人に合わせるように矢を放ち援護する。
けど、レンジはその全てを余裕で避けてみせる……!
「おいおい! この2人どんだけ早ぇんだよ!? 明らかにメダリストを超えてんだろこの動き!?
だあああもう! 『ショックウェーブ』!」
「きゃああ!?」
「うあああ!?」
攻撃し続けていた2人に電撃が襲い掛かる!
2人は堪えきれず地面に崩れ落ちた……!
電気ショックって、根性論で耐え切れるものじゃないから……!
「ああもう。おじさんは女の子には優しくしようって思ってんだからさぁ。あんまりヤンチャしないでくれよな?」
2人に近付こうとしたレンジを矢で牽制するけど、悉く避けられる。
でも距離が開いているから、私に電撃は届かないはず!
「離れてれば安全だと思ってんだろ? まぁ生活魔法の射程距離を想定してるんだろうな。
間違っちゃいないが、それだけじゃ不十分だぜハルちゃんっ!」
話ながらもレンジは一瞬にして私との距離を詰めてきた。
っていうかこの男の身体能力っていったいなんなの!?
なんで2人がかりで強化済みの瞬間加速を使っても捉えられないのっ!?
「悪いがハルちゃんも、ちょっとだけ痺れて「ハイドロプレッシャー!」
リーンの声がして、一瞬後に私達の直上から大量の水が振ってくる!
瞬間加速と深層集中を同時発動! リーネを抱いて全力で場を離れる!
半径25メートルくらいの円の範囲に、大量の水が振ってくる。
全員無事に距離を取れたけど、乗ってきた馬車は潰れてしまった。
中の2人はどうでもいいけど、馬車を引いてくれた馬には申し訳ない事をしてしまったな……。
リーンとトルネが立っている場所に合流。
もう水が降るのは終わっているけど、魔力の水なので魔力に還元されて、周囲が水浸しになることもない。
危ない危ない。リーンは知らなかったとはいえ、水浸しのフィールドで電気使いを相手にするなんて絶望的過ぎるよ。
「いやぁ今のって攻撃魔法なんだよな?
すげぇな君たち。同志の中にもアレだけの規模の魔法を使える奴っていないと思うぜ? ま、隠してる奴はいるかも知れないが」
まぁ、倒せないよね。さっきの移動速度から考えても、攻撃魔法を当てるのは難しそうかな。
「もしかして、電気信号を操って、思考速度と身体能力を底上げしてるの?
なんのスキルもなしに貴方の動きは、流石に説明がつかないかな?」
「おお! 流石異邦人がいると話が早いよな! 大正解だ!
加えて、俺の回りに知覚出来ない程度の微電流を展開しててね。簡易的なレーダーの役割りも果たしてるんだよ。
いくら思考速度を上げても、不意打ちされたら死んじゃうよね? だから不意打ち対策に、レーダー内の微電流に触れた一定速度以上の物体には、オートで回避できるような機能を組み込んでるんだよ。
くくく、魔法って凄いよなぁ!? 物理法則だけではこんな電気の使い方ありえねぇんだぜ!? 物理に魔力を込めてあげるとあら不思議! 万能の電気エネルギーの誕生ってワケさ!」
……嫌になっちゃうなぁ。本当にトーマを相手にしてるみたい。
でもレンジの話を聞いていて確信した。この人もチート能力に頼り切っている。
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