304 / 580
8章 異風の旋律
274 異邦人タケル①
しおりを挟む
「トーマさん。家の者を除いたら、私が一番お会いしている回数が多いのは、貴方のような気がして参りますわ」
ディオーヌ様にはすぐにお目通りが許された。なんかちょっと予想されてた感もある。
だって、ターミナル広場に馬車が用意してあったんだもの。
タケルを背負っていた俺としては有り難かったけど。
「あの者が迷宮を操って、この度ボールクローグを危機に陥れた張本人ということですか。
まぁ2、3日の保護、監視程度なら請け負いますけど、その後はどうなさるおつもりですか?」
「それなんですよねぇ。出来れば本人と話をしてから決めたいと思ってるんですよ。
身分証を見るに、あいつは普通に冒険者として活動していて、9等級に上がってるんですよね。つまり、リヴァーブ王国で生きていこうと努力していたってことだと思うんですよ」
今回の迷宮の氾濫が自分の意志で行われていた場合は、極刑は免れないだろうと思うけど。
もし巻き込まれただけであったのなら、彼にもチャンスは与えるべきだ。
……そのために、ボールクローグでの被害を最小限に抑える必要がある。
「失礼します。彼が目を覚ましたので連れて参りました。入室させても構わないでしょうか?」
小さなノックの後に、タケルが目を覚ましたことが伝えられる。
「構いません。入りなさい」
ディオーヌ様が入室を許すと、1人の使用人と共に、緊張した面持ちでタケルが入室してきた。
緊張するのは分かる。ディオーヌ様って超美人だし威厳もあるからなぁ。
ディオーヌ様が立ち上がったので、俺だけ座ってるわけにも行かないか。
「初めまして。タケルさん、で良いかしら? 私はタイデリア・ディオーヌと申しますわ。
恐れ多くも、このヴェルトーガの地を任されておりますの。
タケルさんにはいくつか聞きたいことがあります。タケルさんの聞きたいことにも答えましょう。
どうぞこちらにおかけになって。
トーマさんは済みませんが私の隣に。なにかあった場合はお願い致します」
うえっ、広いソファとはいえディオーヌ様の隣りか。別に嫌なわけではないけどちょっと緊張するな。
何かあった場合、か。つまりは護衛をお願いされたわけなのだから、断るわけにも行かないか。
タケルが着席したのを確認してから、ディオーヌ様が話を進める。
「こちらの男性はトーマさんと言いまして、冒険者をされている方なのですが、トーマさんからお話をしてもらう方がお互い理解しやすいかと思います。
トーマさん。宜しくお願いしますね」
丸投げかい!
まぁタケルにとっても日本人の俺のほうが話しやすいだろうけどさ。
「ご紹介に預かった6等級冒険者のトーマだ。もう察しはついてるかもしれないが、俺も日本からリヴァーブ王国に来た人間だ。こっちでは異邦人と名付けられたけどな。
良かったら改めて、タケルのほうからも自己紹介してもらえないか?」
「じ、自分はタケルです! ミルズレンダって街に転移してきて、この前9等級になりました! 今年で28歳になります!」
ガチガチだな。まぁ俺と同じくただの一般ピープルだったんだろうから、いきなり貴族様の相手は緊張するか。
「タケル。同じ日本人同士、冒険者同士だ。俺相手には普通に喋って良いぞ。トーマって呼び捨てにしてくれ。
さて、俺は今ちょっと1つの事件を追っていてな。その捜査の途中で、昏倒していたタケルを保護したんだよ。
タケルって行方不明扱いになっててさ。最近なにがあったのか教えてもらえるか?」
「あ、ああ。じゃあ遠慮なく言葉は崩させてもらうよ。
最近こっちに転移してきたんだけどさ、神様に貰った能力が思ったより使えなくて……。仕方ないから冒険者を始めたんだ。
それが意外と性に合ってたみたいでさ、地道に迷宮に入りながら、日銭を稼いで生活してたんだ。
9等級に上がったときは嬉しかったなぁ……」
確かに9等級に上がったときは、自分が認められたみたいに感じて俺も嬉しかったなぁ。
それ以降は昇級とかどうでも良くなっちゃったけど。
「それで、割とここの生活も悪くないなって思い始めてさ。俺なりに楽しく過ごしてたんだよ。
そしたらある日、この国の外の話を聞きたいって人が現れてさ。話すだけで報酬も貰えるなんて美味しい話だなって、その話を受ける事にしたんだよ。
そしたらさ、そしたら、そし、たら……。
あ、あれ? そうしてどうしたんだっけ? あれ? ちょっと待ってくれ……。
……なんで!? なんで何も思い出せないんだ……!?」
タケルが突然混乱しだした。記憶障害? いや、精神干渉か!?
「タケルさん。落ち着いてください。まずは深く呼吸をして、心を落ち着かせてください。
落ち着いたら、タケルさんのほうから質問してみませんか?
タケルさんが疑問に思っていることなどに、私たちが答えられるかも知れません」
「俺が、疑問に思っていること……?
それなら、俺になにがあったか教えてくれ!! なんで何も思い出せないんだ!?」
タケルが取り乱すのも無理はない。
俺も精神干渉の可能性に思い至った瞬間は、自分が自分でなくなったような気がして、凄まじい違和感に襲われたもんな……。
「タケルさんが行方不明の間に何をしていたのか、正確にお答えする事はで来ません。ですが、タケルさんの記憶障害の原因でしたら心当たりがあります。
……タケルさん、落ち着いて聞いてくださいね。タケルさんは恐らく『強制』、『遮断』、『扇動』という魔法によって、精神状態異常にさせられていた可能性が高いです。
先ほどまで目が覚めなかったのも、外界からの刺激を遮断され、外界からの指示を強制されている状態で、更に『睡眠』までかけられていたようです。
先ほど当家の者が『排除』を施し、魔法効果を打ち消しました。その結果、タケルさんの精神異常が解除され、正常な思考が出来るようになったと思われます」
「……つまり、つまり俺は! さっきまで、誰かに洗脳されてたってことかよ!?
なんで、なんで俺がそんな目に!? 俺が一体なにをしたってんだっ!?」
いやぁカルネジア家が嫌いなのは俺も一緒だけどさぁ。
ボールクローグに住人全員を巻き込むテロを起こしたり、無関係の異邦人を洗脳して無理矢理協力させたりとか、絶対に許されることじゃねぇんだよ。
トルネと婚約? させるかバーカ。
今までは多少は同情の余地はあったけど、これは駄目だ。
ネリレイジュ商会会長ロンメノ。
お前は完全に、一線を越えたぞ。
ディオーヌ様にはすぐにお目通りが許された。なんかちょっと予想されてた感もある。
だって、ターミナル広場に馬車が用意してあったんだもの。
タケルを背負っていた俺としては有り難かったけど。
「あの者が迷宮を操って、この度ボールクローグを危機に陥れた張本人ということですか。
まぁ2、3日の保護、監視程度なら請け負いますけど、その後はどうなさるおつもりですか?」
「それなんですよねぇ。出来れば本人と話をしてから決めたいと思ってるんですよ。
身分証を見るに、あいつは普通に冒険者として活動していて、9等級に上がってるんですよね。つまり、リヴァーブ王国で生きていこうと努力していたってことだと思うんですよ」
今回の迷宮の氾濫が自分の意志で行われていた場合は、極刑は免れないだろうと思うけど。
もし巻き込まれただけであったのなら、彼にもチャンスは与えるべきだ。
……そのために、ボールクローグでの被害を最小限に抑える必要がある。
「失礼します。彼が目を覚ましたので連れて参りました。入室させても構わないでしょうか?」
小さなノックの後に、タケルが目を覚ましたことが伝えられる。
「構いません。入りなさい」
ディオーヌ様が入室を許すと、1人の使用人と共に、緊張した面持ちでタケルが入室してきた。
緊張するのは分かる。ディオーヌ様って超美人だし威厳もあるからなぁ。
ディオーヌ様が立ち上がったので、俺だけ座ってるわけにも行かないか。
「初めまして。タケルさん、で良いかしら? 私はタイデリア・ディオーヌと申しますわ。
恐れ多くも、このヴェルトーガの地を任されておりますの。
タケルさんにはいくつか聞きたいことがあります。タケルさんの聞きたいことにも答えましょう。
どうぞこちらにおかけになって。
トーマさんは済みませんが私の隣に。なにかあった場合はお願い致します」
うえっ、広いソファとはいえディオーヌ様の隣りか。別に嫌なわけではないけどちょっと緊張するな。
何かあった場合、か。つまりは護衛をお願いされたわけなのだから、断るわけにも行かないか。
タケルが着席したのを確認してから、ディオーヌ様が話を進める。
「こちらの男性はトーマさんと言いまして、冒険者をされている方なのですが、トーマさんからお話をしてもらう方がお互い理解しやすいかと思います。
トーマさん。宜しくお願いしますね」
丸投げかい!
まぁタケルにとっても日本人の俺のほうが話しやすいだろうけどさ。
「ご紹介に預かった6等級冒険者のトーマだ。もう察しはついてるかもしれないが、俺も日本からリヴァーブ王国に来た人間だ。こっちでは異邦人と名付けられたけどな。
良かったら改めて、タケルのほうからも自己紹介してもらえないか?」
「じ、自分はタケルです! ミルズレンダって街に転移してきて、この前9等級になりました! 今年で28歳になります!」
ガチガチだな。まぁ俺と同じくただの一般ピープルだったんだろうから、いきなり貴族様の相手は緊張するか。
「タケル。同じ日本人同士、冒険者同士だ。俺相手には普通に喋って良いぞ。トーマって呼び捨てにしてくれ。
さて、俺は今ちょっと1つの事件を追っていてな。その捜査の途中で、昏倒していたタケルを保護したんだよ。
タケルって行方不明扱いになっててさ。最近なにがあったのか教えてもらえるか?」
「あ、ああ。じゃあ遠慮なく言葉は崩させてもらうよ。
最近こっちに転移してきたんだけどさ、神様に貰った能力が思ったより使えなくて……。仕方ないから冒険者を始めたんだ。
それが意外と性に合ってたみたいでさ、地道に迷宮に入りながら、日銭を稼いで生活してたんだ。
9等級に上がったときは嬉しかったなぁ……」
確かに9等級に上がったときは、自分が認められたみたいに感じて俺も嬉しかったなぁ。
それ以降は昇級とかどうでも良くなっちゃったけど。
「それで、割とここの生活も悪くないなって思い始めてさ。俺なりに楽しく過ごしてたんだよ。
そしたらある日、この国の外の話を聞きたいって人が現れてさ。話すだけで報酬も貰えるなんて美味しい話だなって、その話を受ける事にしたんだよ。
そしたらさ、そしたら、そし、たら……。
あ、あれ? そうしてどうしたんだっけ? あれ? ちょっと待ってくれ……。
……なんで!? なんで何も思い出せないんだ……!?」
タケルが突然混乱しだした。記憶障害? いや、精神干渉か!?
「タケルさん。落ち着いてください。まずは深く呼吸をして、心を落ち着かせてください。
落ち着いたら、タケルさんのほうから質問してみませんか?
タケルさんが疑問に思っていることなどに、私たちが答えられるかも知れません」
「俺が、疑問に思っていること……?
それなら、俺になにがあったか教えてくれ!! なんで何も思い出せないんだ!?」
タケルが取り乱すのも無理はない。
俺も精神干渉の可能性に思い至った瞬間は、自分が自分でなくなったような気がして、凄まじい違和感に襲われたもんな……。
「タケルさんが行方不明の間に何をしていたのか、正確にお答えする事はで来ません。ですが、タケルさんの記憶障害の原因でしたら心当たりがあります。
……タケルさん、落ち着いて聞いてくださいね。タケルさんは恐らく『強制』、『遮断』、『扇動』という魔法によって、精神状態異常にさせられていた可能性が高いです。
先ほどまで目が覚めなかったのも、外界からの刺激を遮断され、外界からの指示を強制されている状態で、更に『睡眠』までかけられていたようです。
先ほど当家の者が『排除』を施し、魔法効果を打ち消しました。その結果、タケルさんの精神異常が解除され、正常な思考が出来るようになったと思われます」
「……つまり、つまり俺は! さっきまで、誰かに洗脳されてたってことかよ!?
なんで、なんで俺がそんな目に!? 俺が一体なにをしたってんだっ!?」
いやぁカルネジア家が嫌いなのは俺も一緒だけどさぁ。
ボールクローグに住人全員を巻き込むテロを起こしたり、無関係の異邦人を洗脳して無理矢理協力させたりとか、絶対に許されることじゃねぇんだよ。
トルネと婚約? させるかバーカ。
今までは多少は同情の余地はあったけど、これは駄目だ。
ネリレイジュ商会会長ロンメノ。
お前は完全に、一線を越えたぞ。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる