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8章 異風の旋律
268 協力のお願い
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「とりあえず俺はベイクとヴェルトーガに行って、物資の購入とディオーヌ様への報告をして来ようと思う。
つうか今さら聞くけど、もし降りたい奴がいたら降りても良いぞ」
今回の件は危険度が推し量れないし、逃げ場もない。
死の危険性は、今まででも最も高い気がする。
「今さらだね。トーマが残るのに僕が逃げるわけには行かないよ。
僕はこんな時にトーマの力になりたくて、異風の旋律に入れてもらってるんだからね」
「もー! トーマが居ない生活なんて考えられないって言ったでしょー?
自分だけが確実に生き残るよりも、みんなで生き残る僅かな可能性に全力を尽くすよっ」
「私にとっては、実父の不始末の尻拭いという側面もありますしね……。
本当にカルネジア家って最低ですよね」
「うん。私も多少ならみんなの力になれると思うしね。
私だけ生き残っても、もう幸せになんてなれないかな」
「迷宮の中じゃないなら、私にも力になれることがあると思う……!
それに私にとっては、今生きていることのほうが奇跡みたいなものだし、もう色んなことから逃げたくないんだ……!」
……はぁ~。駄目だな俺は。
降りてもいいなんて言っておきながら、みんなの返答に心からホッとしてしまった。
「みんなありがとな。正直みんなが居るのは心強いよ。
戦力的に見ても、みんなが居るのと居ないのとじゃ、差がありすぎるし」
ほぼ全員が、単独で迷宮殺しを出来るメンバーだからな。
魔物の氾濫を乗り切れる可能性に、大きく関わってくるだろう。
そんなことを考えていると、階下が少し騒がしくなってきたようだ。
どうやら情報公開が行われ始めたようだな。
どう考えても俺たちだけで乗り切ることも無理だし、全員が逃げ延びる方法も思いつかない。
ボールクローグの住人が一丸となって事にあたる以外に手はない。
と、その時ドタドタと騒がしい足音が聞こえてきて、会議室の扉が勢い良く開かれた。
「貴様ぁ!! よくもやってくれおったな!! このまま無事に帰れるとゴベェ!?」
ブルガーゾの戯言に付き合ってやる暇はない。
転移からの鳩尾に膝を入れて、強制的に黙らせる。
「お帰りブルガーゾ。悪いけど今お前の寝言に付き合ってる余裕がねぇんだわ」
「か……はぁ……!」
崩れ落ちそうになったブルガーゾの髪の毛を掴んで支えてやる。
今回の騒動を乗り切るには、カルネジア家の戦力だって当然必要なのだ。
「別にお前が俺の事を嫌いでも何でも良いんだよ。でもさ、明日の夜にも5箇所同時の迷宮氾濫が起こるって時に、お前に構ってる暇もねぇし、カルネジア家を遊ばせておく余裕もないんだ。
今からお前を全力で殴り続けるからさ。この騒動が終わるまで俺に協力する気になったら言ってくれ。殴るのをやめてやるから。
死んでも俺に協力する気がないってんなら、黙って意地張ったまま死ね」
全力とは言ったものの、トランスまで使ってぶん殴ると即死させかねないので、過剰強化の使用だけに留めておく。
なんか過剰強化単体で使うのって、最近では珍しいな。
「ぐへっ! ぎゃっ! やめっ! やめて! ぐべ! ごはっ! ぐぉ!」
なかなか素直になってくれないなぁ。
普通だったら、素手で獣人を殴り続けたら俺の拳の方が砕けそうなもんだけど、スキルのおかげで割となんともない感じだ。
過剰強化による肉体への負担のほうが重いくらいだな。リペア使っとこ。
「やめ! やめて! 協りょ! 協力! 協力す! 協力する! 協力します! やめて! ぎゃは!」
「トーマー? 今協力するって言ってたよー?」
「え、マジで? 殴るのに夢中で気付かなかったわ」
「サラッと恐ろしい事言わないのっ! 時間も惜しいんだから、さっさと話を進めなさいっ」
確かに時間は惜しいな。
ブルガーゾを解放して、床に投げ捨てる。
「よし。じゃあカルネジア家は最前線になってもらうからな。拒否は許さない。
まず狩人ギルドと連携して迷宮の位置を割り出し、5箇所の氾濫を迎え撃つにはどこがいいのか、どんな作戦が考えられるか検討しろ。
俺はこれから今回の事を他の都市にも通達してくるから、お前らが生き残る道はもう、氾濫を撃退するしかなくなるからな。死ぬ気で立案してくれよ?
それと住人が混乱するのは目に見えているから、カルネジア家がきっちりと収めろよ。全員が協力しないと、待っているのは全滅だけだ」
「はいいいい!! 分かりました!!」
退室を促すと、入ってきた時よりも勢いよく出ていった。
個人の武をなによりも重んじるカルネジア家は、いったいどこにいったのやら。
「いやいやいや、あんなに無表情で何の反応もなく、淡々と殴り続けられたら、僕だって心が折れると思うよ?」
そうかなぁ?
リーンを守るために、壊れた武器で魔物と対峙していたシンの心が、この程度で折れるとは思わないけど。
「しかし、単純な暴力で上回れるとすっげぇ脆いのな、カルネジア家って。
こういうところがごっこ遊びっぽくて、さいっこうに気に入らないんだよなー」
「うん。全くもって同感かな。なんかもう、戦士とか武人っぽさがないよね、カルネジア家って。
暴力で好き勝手振舞ってきたくせに、自分たちが暴力を振るわれるとすぐ折れちゃうんだもの」
「いやいや、ハルはトーマを敵に回したことがないからそんなことが言えるんですって!
ほんと怖いんですよトーマの敵を見る目って!」
「ん~、トルネの感想は、自業自得だと思うよ……?」
そう、トルネは自業自得だからな?
「それじゃトーマは1度戻るんだよね? 日没過ぎてるから用事回りは大変だと思うけど、ゲートの使えるトーマしか出来ないから頑張って。
僕たちは別れて、各種ギルドに協力しながらギルドの動きを確認しておこう。トーマが戻ってきたら合流して、情報を共有するためにね。
僕が冒険者ギルド、リーンとハルが商工ギルド、トルネとリーネが狩人ギルドを担当しよう。
トーマは戻ってきたら、ギルドを回って僕たちと合流して欲しい」
「了解した。戻るまでボールクローグを頼むよ。
出来ればカルネジア家の動きも確認しておきたいところだけど、それは合流後でいいか。
じゃ、行ってくる」
ん~、まだ寝るには早いとはいえ、もう日没はとっくに過ぎてるから、明確に目上の人であるディオーヌ様への報告を優先すべきか。あまり遅くなると、それだけで失礼になりそうだし。
ダメモトで援軍をお願いしてみたいところだけど、ディオーヌ様も死地に使用人を送るわけには行かないだろうからな。
ま、物資関係の救援をお願いするくらいが常識的なラインか。
つうか今さら聞くけど、もし降りたい奴がいたら降りても良いぞ」
今回の件は危険度が推し量れないし、逃げ場もない。
死の危険性は、今まででも最も高い気がする。
「今さらだね。トーマが残るのに僕が逃げるわけには行かないよ。
僕はこんな時にトーマの力になりたくて、異風の旋律に入れてもらってるんだからね」
「もー! トーマが居ない生活なんて考えられないって言ったでしょー?
自分だけが確実に生き残るよりも、みんなで生き残る僅かな可能性に全力を尽くすよっ」
「私にとっては、実父の不始末の尻拭いという側面もありますしね……。
本当にカルネジア家って最低ですよね」
「うん。私も多少ならみんなの力になれると思うしね。
私だけ生き残っても、もう幸せになんてなれないかな」
「迷宮の中じゃないなら、私にも力になれることがあると思う……!
それに私にとっては、今生きていることのほうが奇跡みたいなものだし、もう色んなことから逃げたくないんだ……!」
……はぁ~。駄目だな俺は。
降りてもいいなんて言っておきながら、みんなの返答に心からホッとしてしまった。
「みんなありがとな。正直みんなが居るのは心強いよ。
戦力的に見ても、みんなが居るのと居ないのとじゃ、差がありすぎるし」
ほぼ全員が、単独で迷宮殺しを出来るメンバーだからな。
魔物の氾濫を乗り切れる可能性に、大きく関わってくるだろう。
そんなことを考えていると、階下が少し騒がしくなってきたようだ。
どうやら情報公開が行われ始めたようだな。
どう考えても俺たちだけで乗り切ることも無理だし、全員が逃げ延びる方法も思いつかない。
ボールクローグの住人が一丸となって事にあたる以外に手はない。
と、その時ドタドタと騒がしい足音が聞こえてきて、会議室の扉が勢い良く開かれた。
「貴様ぁ!! よくもやってくれおったな!! このまま無事に帰れるとゴベェ!?」
ブルガーゾの戯言に付き合ってやる暇はない。
転移からの鳩尾に膝を入れて、強制的に黙らせる。
「お帰りブルガーゾ。悪いけど今お前の寝言に付き合ってる余裕がねぇんだわ」
「か……はぁ……!」
崩れ落ちそうになったブルガーゾの髪の毛を掴んで支えてやる。
今回の騒動を乗り切るには、カルネジア家の戦力だって当然必要なのだ。
「別にお前が俺の事を嫌いでも何でも良いんだよ。でもさ、明日の夜にも5箇所同時の迷宮氾濫が起こるって時に、お前に構ってる暇もねぇし、カルネジア家を遊ばせておく余裕もないんだ。
今からお前を全力で殴り続けるからさ。この騒動が終わるまで俺に協力する気になったら言ってくれ。殴るのをやめてやるから。
死んでも俺に協力する気がないってんなら、黙って意地張ったまま死ね」
全力とは言ったものの、トランスまで使ってぶん殴ると即死させかねないので、過剰強化の使用だけに留めておく。
なんか過剰強化単体で使うのって、最近では珍しいな。
「ぐへっ! ぎゃっ! やめっ! やめて! ぐべ! ごはっ! ぐぉ!」
なかなか素直になってくれないなぁ。
普通だったら、素手で獣人を殴り続けたら俺の拳の方が砕けそうなもんだけど、スキルのおかげで割となんともない感じだ。
過剰強化による肉体への負担のほうが重いくらいだな。リペア使っとこ。
「やめ! やめて! 協りょ! 協力! 協力す! 協力する! 協力します! やめて! ぎゃは!」
「トーマー? 今協力するって言ってたよー?」
「え、マジで? 殴るのに夢中で気付かなかったわ」
「サラッと恐ろしい事言わないのっ! 時間も惜しいんだから、さっさと話を進めなさいっ」
確かに時間は惜しいな。
ブルガーゾを解放して、床に投げ捨てる。
「よし。じゃあカルネジア家は最前線になってもらうからな。拒否は許さない。
まず狩人ギルドと連携して迷宮の位置を割り出し、5箇所の氾濫を迎え撃つにはどこがいいのか、どんな作戦が考えられるか検討しろ。
俺はこれから今回の事を他の都市にも通達してくるから、お前らが生き残る道はもう、氾濫を撃退するしかなくなるからな。死ぬ気で立案してくれよ?
それと住人が混乱するのは目に見えているから、カルネジア家がきっちりと収めろよ。全員が協力しないと、待っているのは全滅だけだ」
「はいいいい!! 分かりました!!」
退室を促すと、入ってきた時よりも勢いよく出ていった。
個人の武をなによりも重んじるカルネジア家は、いったいどこにいったのやら。
「いやいやいや、あんなに無表情で何の反応もなく、淡々と殴り続けられたら、僕だって心が折れると思うよ?」
そうかなぁ?
リーンを守るために、壊れた武器で魔物と対峙していたシンの心が、この程度で折れるとは思わないけど。
「しかし、単純な暴力で上回れるとすっげぇ脆いのな、カルネジア家って。
こういうところがごっこ遊びっぽくて、さいっこうに気に入らないんだよなー」
「うん。全くもって同感かな。なんかもう、戦士とか武人っぽさがないよね、カルネジア家って。
暴力で好き勝手振舞ってきたくせに、自分たちが暴力を振るわれるとすぐ折れちゃうんだもの」
「いやいや、ハルはトーマを敵に回したことがないからそんなことが言えるんですって!
ほんと怖いんですよトーマの敵を見る目って!」
「ん~、トルネの感想は、自業自得だと思うよ……?」
そう、トルネは自業自得だからな?
「それじゃトーマは1度戻るんだよね? 日没過ぎてるから用事回りは大変だと思うけど、ゲートの使えるトーマしか出来ないから頑張って。
僕たちは別れて、各種ギルドに協力しながらギルドの動きを確認しておこう。トーマが戻ってきたら合流して、情報を共有するためにね。
僕が冒険者ギルド、リーンとハルが商工ギルド、トルネとリーネが狩人ギルドを担当しよう。
トーマは戻ってきたら、ギルドを回って僕たちと合流して欲しい」
「了解した。戻るまでボールクローグを頼むよ。
出来ればカルネジア家の動きも確認しておきたいところだけど、それは合流後でいいか。
じゃ、行ってくる」
ん~、まだ寝るには早いとはいえ、もう日没はとっくに過ぎてるから、明確に目上の人であるディオーヌ様への報告を優先すべきか。あまり遅くなると、それだけで失礼になりそうだし。
ダメモトで援軍をお願いしてみたいところだけど、ディオーヌ様も死地に使用人を送るわけには行かないだろうからな。
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