248 / 580
7章 更なる強さを求めて
218 忘我
しおりを挟む
目覚める。今日はボールクローグに向かう日だ。
もし可能であるのならば、もう今日のうちにハイブリッドの討伐に行きたいところなんだけど、場所次第だよなぁ。
ハイブリッドは比較的国境壁付近に出現するって言われたけど、そもそも国境壁までどの程度離れているのかも分からない。
それになー。ボールクローグがカルネジア家の本拠地っぽいのがちょっとイヤなんだよなー。
カルマさんには今後関わらないで欲しいって事は伝えたけど、実際の当主がどう出てくるかは読めないんだよね。土の当主はアホだったしさぁ。
寝ている2人のおっぱいを好き勝手に堪能しつつ、物思いに耽った。
おっと、あまりに堪能しすぎていつもより遅い時間だ。急がねば。
52階層も1人で探索すること自体は問題ない。ただやっぱりローズフォートがちょっと面倒だな。
こいつが居ると常に風魔法を発動しなきゃいけないし、蔓の攻撃も結構激しいので、掻い潜るのも面倒だ。正直少しストレスが溜まる。
ストレス解消にちょっとだけ魔力を無駄遣いするか。まぁ実験とも言う。
妖怪ハンマー爺のハンマーを破壊したときにも使ったけど、それ以外では一切使っていないし、今の所仲間にも説明していない俺の切り札、アクセラレイトと身体能力過剰強化の同時使用。
アクセラレイトの更に先。そうだな、『忘我』とでも名付けようか。
ローズフォートの蔦を範囲拡張したダガーで切り落としつつ懐に飛び込む。
ウォーハンマーに持ち替えて、トランスを発動。
アクセラレイトでは3度ほどしか武器を振るうことは出来ないが、トランスならば5回は攻撃できる。
一瞬しか発動しないため、過剰強化の反動もあまり影響が無い。
加速した世界でローズフォートを一心不乱にぶん殴る。
スキルの効果が消失した瞬間、ローズフォートの15メートルはあろうかという巨体は、粉々になって消滅した。
ふぅ、ちょっとすっきりした!
しかし、攻撃範囲拡張を覚えたことで、複数のスキルを組み合わせる使い方ってのに気付けたのは大きいよな。
まぁ攻撃範囲拡張も深層集中も単体では使えない、組み合わせ必須のスキルだっただけなんだけどさ。
思えば生活魔法はガンガン組み合わせて使っていたのだから、スキルを組み合わせられない道理もないんだよな。むしろもっと早く気付くべき話だったか。
52階層のソロ探索では3700SPくらい稼げた。15037SP溜まっている。
さて、とりあえず全員が過剰強化と深層集中を取れるまでは祝福の儀を受けるつもりは無いが、実際次に取るとなったらなにを取ればいいだろうなぁ?
第一候補は攻撃範囲拡張:中ではあるのだが、魔力付与や魔法系のスキルを取得して、スキルツリーの先を確認したい気持ちもある。
それにハルのSPが5000手前なので、今祝福の儀を受けても、みんな深層集中も過剰強化も取れない。ハルのSPが最低でも8000、可能なら10000くらい溜まるまでは、次の祝福の儀は我慢すべきかもしれないな。
あと次回は絶対違う街で受けることにする。
いつもより少し急いで帰ってきたおかげで、どうやら朝食前に帰ってくることが出来た。
これで朝のおっぱいタイムが責められることは無いだろう。
朝食を食べ終えて、今度は皆と共に53階層の探索を始める。
53階層から出現するのは『魔法金属体』さん。とうとうミスリルが自分で取ってこれるようになったか!
ただ自分で取れるといっても、結局冒険者ギルドに卸さないと使えないんだけどな。
迷宮資源はこの世界の生活の根幹のシステムのためなのか、冒険者ギルドから直接個人が取引する事は禁じられている。必ず冒険者ギルドから各店舗に卸されたあとに購入しなければならない。スクロールは例外だ。
ただし稀少素材などはギルドに申請すれば、納品者証明書が発行されて、購入の優先権を得ることが出来るらしい。
面倒な決まりではあるが、迷宮資源の独占を防ぐために必要な措置だとオーサンは言っていた。
ミスリルゴーレムさんは特筆すべき点は1つしかない。ただただ単純に硬いのだ。
最深部まで使えると言われた俺たちの装備、白金貨級の品質の武器ならば問題ないが、俺がハロイツァと戦っているときに使っていたような、金板級未満の装備だと歯が立たないこともある。
まぁ攻撃さえ通れば雑魚である。硬くてでかいってのは単純に強いと思うけどね。10メートル弱はありそうだし。
ドロップアイテムは勿論『魔法金属』だ。最高品質の装備品には必ず用いられるため、非常に需要が高い。どれだけあっても困らないということで、単価はいきなり1000リーフ、銀板1枚だ。
今までの最高額がグランドドラゴンの竜肉の500リーフだったことを考えると、ミスリルが如何に必要とされているかが良く分かるな。
53階層1回で得られるSPは680くらいだ。2回繰り返せばハルのSPも6000を超えるな。
前半の探索を終えて換金。ミスリルのおかげで報酬が跳ね上がってる。
こりゃあいよいよ散財しないと不味いな。なんか余計なトラブル招きかねないわ。
2回目の探索も終えて、もう絶対口座の預金額なんて確認しないと硬く決意し、リーネを拾ってヨルドさんにボールクローグまで送ってもらう。
さて忘れずにターミナルにターッチ。
これで四大精霊家の領地は全部登録完了だな。
さて、ここにいるのはグリーントーチだっけ。上手く見つかればリーンの強化に繋がるわけだ。
気合入れていこう。
もし可能であるのならば、もう今日のうちにハイブリッドの討伐に行きたいところなんだけど、場所次第だよなぁ。
ハイブリッドは比較的国境壁付近に出現するって言われたけど、そもそも国境壁までどの程度離れているのかも分からない。
それになー。ボールクローグがカルネジア家の本拠地っぽいのがちょっとイヤなんだよなー。
カルマさんには今後関わらないで欲しいって事は伝えたけど、実際の当主がどう出てくるかは読めないんだよね。土の当主はアホだったしさぁ。
寝ている2人のおっぱいを好き勝手に堪能しつつ、物思いに耽った。
おっと、あまりに堪能しすぎていつもより遅い時間だ。急がねば。
52階層も1人で探索すること自体は問題ない。ただやっぱりローズフォートがちょっと面倒だな。
こいつが居ると常に風魔法を発動しなきゃいけないし、蔓の攻撃も結構激しいので、掻い潜るのも面倒だ。正直少しストレスが溜まる。
ストレス解消にちょっとだけ魔力を無駄遣いするか。まぁ実験とも言う。
妖怪ハンマー爺のハンマーを破壊したときにも使ったけど、それ以外では一切使っていないし、今の所仲間にも説明していない俺の切り札、アクセラレイトと身体能力過剰強化の同時使用。
アクセラレイトの更に先。そうだな、『忘我』とでも名付けようか。
ローズフォートの蔦を範囲拡張したダガーで切り落としつつ懐に飛び込む。
ウォーハンマーに持ち替えて、トランスを発動。
アクセラレイトでは3度ほどしか武器を振るうことは出来ないが、トランスならば5回は攻撃できる。
一瞬しか発動しないため、過剰強化の反動もあまり影響が無い。
加速した世界でローズフォートを一心不乱にぶん殴る。
スキルの効果が消失した瞬間、ローズフォートの15メートルはあろうかという巨体は、粉々になって消滅した。
ふぅ、ちょっとすっきりした!
しかし、攻撃範囲拡張を覚えたことで、複数のスキルを組み合わせる使い方ってのに気付けたのは大きいよな。
まぁ攻撃範囲拡張も深層集中も単体では使えない、組み合わせ必須のスキルだっただけなんだけどさ。
思えば生活魔法はガンガン組み合わせて使っていたのだから、スキルを組み合わせられない道理もないんだよな。むしろもっと早く気付くべき話だったか。
52階層のソロ探索では3700SPくらい稼げた。15037SP溜まっている。
さて、とりあえず全員が過剰強化と深層集中を取れるまでは祝福の儀を受けるつもりは無いが、実際次に取るとなったらなにを取ればいいだろうなぁ?
第一候補は攻撃範囲拡張:中ではあるのだが、魔力付与や魔法系のスキルを取得して、スキルツリーの先を確認したい気持ちもある。
それにハルのSPが5000手前なので、今祝福の儀を受けても、みんな深層集中も過剰強化も取れない。ハルのSPが最低でも8000、可能なら10000くらい溜まるまでは、次の祝福の儀は我慢すべきかもしれないな。
あと次回は絶対違う街で受けることにする。
いつもより少し急いで帰ってきたおかげで、どうやら朝食前に帰ってくることが出来た。
これで朝のおっぱいタイムが責められることは無いだろう。
朝食を食べ終えて、今度は皆と共に53階層の探索を始める。
53階層から出現するのは『魔法金属体』さん。とうとうミスリルが自分で取ってこれるようになったか!
ただ自分で取れるといっても、結局冒険者ギルドに卸さないと使えないんだけどな。
迷宮資源はこの世界の生活の根幹のシステムのためなのか、冒険者ギルドから直接個人が取引する事は禁じられている。必ず冒険者ギルドから各店舗に卸されたあとに購入しなければならない。スクロールは例外だ。
ただし稀少素材などはギルドに申請すれば、納品者証明書が発行されて、購入の優先権を得ることが出来るらしい。
面倒な決まりではあるが、迷宮資源の独占を防ぐために必要な措置だとオーサンは言っていた。
ミスリルゴーレムさんは特筆すべき点は1つしかない。ただただ単純に硬いのだ。
最深部まで使えると言われた俺たちの装備、白金貨級の品質の武器ならば問題ないが、俺がハロイツァと戦っているときに使っていたような、金板級未満の装備だと歯が立たないこともある。
まぁ攻撃さえ通れば雑魚である。硬くてでかいってのは単純に強いと思うけどね。10メートル弱はありそうだし。
ドロップアイテムは勿論『魔法金属』だ。最高品質の装備品には必ず用いられるため、非常に需要が高い。どれだけあっても困らないということで、単価はいきなり1000リーフ、銀板1枚だ。
今までの最高額がグランドドラゴンの竜肉の500リーフだったことを考えると、ミスリルが如何に必要とされているかが良く分かるな。
53階層1回で得られるSPは680くらいだ。2回繰り返せばハルのSPも6000を超えるな。
前半の探索を終えて換金。ミスリルのおかげで報酬が跳ね上がってる。
こりゃあいよいよ散財しないと不味いな。なんか余計なトラブル招きかねないわ。
2回目の探索も終えて、もう絶対口座の預金額なんて確認しないと硬く決意し、リーネを拾ってヨルドさんにボールクローグまで送ってもらう。
さて忘れずにターミナルにターッチ。
これで四大精霊家の領地は全部登録完了だな。
さて、ここにいるのはグリーントーチだっけ。上手く見つかればリーンの強化に繋がるわけだ。
気合入れていこう。
0
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる