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7章 更なる強さを求めて
214 探求都市ウィルスレイア
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「おや?今回は人数が多いですね。料金は大丈夫ですか?」
やっぱりヨルドさんは既に待機済みだったので、すぐにゲートを使ってもらうことにした。
今回は初めから異風の旋律の5名と2匹に加えて、リーネも連れて行くことにした。
リーネは迷宮に入れない分、迷宮の外を満喫して欲しいって思ってるし、もし狩人の道を進みたいと思ってくれた場合に、色んな場所に足を運んだ経験はきっとプラスに働いてくれることだろう。
7名分の料金、金板3枚×7、白金貨2枚オーバーの使用料となってしまったけれど、ゲートの利便性を考えると高額とも言い切れないんだよなぁ。
ゲートを通り、新たな都市へ足を踏み入れる。
「それではまた明日も、同じ時間にお待ちしております」
涼しい顔をして7名を転移させて、ヨルドさんはベイクに戻った。
ターミナルに登録さえすればいつでも移動できるようになるので、続けて明日にボールクローグへの転移を申し込んでおいたのだ。
ゲートをここまで頻繁に使う冒険者は珍しいですね、とユルドさんは言っていた。
まぁ料金が高いのもあるけど、この世界の冒険者って、拠点を定めて特定の迷宮で活動するものらしいからねぇ。
「ここが、探求都市ウィルスレイアか……。まさかこんな形で訪れることになるとはね」
忘れずにターミナルに触れていると、シンがなんだか意味深なことを言っている。
「ん?シンはなにかこの都市に思い入れがあるのか?」
「僕と言うか、商人の憧れの場所なんだよねウィルスレイアは。ありとあらゆる分野への研究が盛んで、あらゆる物が集まる場所だと言われてるんだよ。
多くの商人はここを訪れることが夢でね。験担ぎみたいなものなんだけどさ。ちょっと感慨深く思っっちゃったよ」
「ふぅん。商人の目標の街ねぇ」
ウィルスレイアはリヴァーブの最東端に位置する都市で、長らく拡張がされていないせいか、都市部が国境壁と隣接している。
国境壁の外側は広大な砂漠地域で、未開地のため当然広さはわかっていない。
街の雰囲気としては、砂漠が近いということもあって、なんとなくアラビアンな印象を受ける。まぁアラブなんて行った事ないんだけどさ。雰囲気雰囲気。
地面や空気が乾いていて、全体的に少し埃っぽいけど、環境適応のおかげか不快感は感じない。
建物なんかも、結局はリヴァーブ王国内だからか、他の街とそれほど大きな差は無いみたいだ。
とりあえずいつも通り、余裕の無さそうな子供を捕まえて道案内を依頼する。
道中の屋台で買った肉串は、他の街と比べると少しスパイシーな印象を受けるなぁ。
そういえばベイクの迷宮では、レッドペッパーくらいしか香辛料って出なかったんだよな。ウィルスレイアの迷宮では、もっと色々な香辛料が出るんだろうか?少なくともコショウの風味を感じる。
特になにも起こらず、無事に商工ギルドに到着。案内料として銀貨2枚ほど手渡し、ギルドに入る。
「ウィルスレイアへようこそ。今日は何の用事かしら?」
おお、美人受付嬢!
すらっと伸びた細身の長身、しかしマーサのような筋肉質ではない華奢な体。なのに出るところは出ているという。
出来れば1人出来た時にこういう人に当たりたかったなぁ。
「今日ウィルスレイアに来たばかりなんだけどね。見たとおり冒険者なもんで、ここの迷宮でちょっと稼いでいこうかと思ってるんだ。
そこでこの街に拠点を持ちたいと思ってるんだけど、この人数で住んでも余裕があるくらいの物件が欲しいんだよね。広い分には構わないから。予算は白金貨3枚を目安にお願い」
魔物に詳しい人材は今のところ必要なくなったので、カンパニー活動をする際の拠点探しをお願いする。
「へぇ?小規模パーティにしか見えないけど稼いでるのね。了解したわ」
「それと、ここって国境壁と隣接してるでしょ。国境壁の外側を見たりすることって出来ないのかな?」
「ふふふ、やっぱりそれが目的よね。誰でも国境壁の上に上がることは許されているから安心して。
でも警備隊の目の届く範囲から外れるのは罰則の対象になるから、そこだけは注意してね?」
おお、ちょっとした好奇心で聞いてみたんだけど、話の流れ的に観光スポット化してるみたいだな。
ま、街にいながら国境壁の外を見られるなんて場所は貴重だろう。
国境壁への簡単な案内を聞いて商工ギルドを出た。
国境壁は巨大で、今も常に目に見えているのだから、迷う心配はないだろうけど。
と、商工ギルドに案内してくれた少女がまだ表で待っていた。
金払いが良かったので、無駄足になる可能性を考えても待ってみることにしたそうだ。少女は賭けに勝ったようだ。
国境壁への案内を頼み、専用の馬車乗り場まで案内してくれた。
お礼に屋台で一食奢って、追加報酬として銀貨2枚を渡した。国境壁には付き合わないらしい。
馬車と言っても、めちゃくちゃ肌がゴツゴツしていそうなでかいトカゲみたいな生物が引くようだ。
料金は銀貨3枚で、10人前後乗れるらしい。定期便ではなくて、客ごとに走ってくれるシステムらしい。
「さて、間もなくリヴァーブ王国の外を見ることが出来そうだな。つっても砂漠らしいからなにも無いだろうけどな」
「いやいや、凄く楽しみだよ。普通に生きていれば国境壁の外なんて見る機会が無いからね」
「だよねー!行商人になって色々な場所に行ってみたいってずっと思ってたけど、まさか国境壁の外を見る機会があるなんて思ってなかったよー!」
「まったく。トーマに出会ってからは、今まで如何に狭い世界で生きてきたんだろうなって思わされますよ」
「うん。私もあまり旅行とかしたことなかったから、こういうのすっごく新鮮。
みんなと一緒に色々な場所に行ってみたいなって思うな」
「……リヴァーブ王国の、外側」
トカゲ馬車は結構な速度が出ていたけれど、それでもなかなか辿り着かなかった。
遠目で見ても本当に巨大な壁だったもんなぁ。魔法があるとはいえ、よくこんなもん建設できたもんだ。
「お客さん、着いたよ。ここで待ってっから、帰りはまた声かけてくんな」
御者から到着が告げられたので、全員で馬車を降りる。
馬車は壁の際のあたりで止まったようで、馬車を降りるとすぐに、外の世界が一望できた。
目の前に広がるのは、どこまでも続く砂の海。地平線の先まで砂漠が続いている。
そして今自分が立っている場所が、とてつもなく巨大な建造物であることが改めて分かる。とても目測では何メートルなのかはわからないが、高さも厚さも100メートル以上はあるんじゃないのか国境壁って。
そして砂漠のいたるところに、魔物らしき生物が歩いているのが見える。
この距離で見えるって事は、ひょっとしてめちゃくちゃでかい生物なのかな?
「はぁ~。こりゃため息が出ちゃうわ。自然ってすっげぇな」
「これが、リヴァーブ王国の外側……、なんだね」
「広いねー……。この先は一体どうなっているんだろう……」
「凄いですね。この先の世界も、この壁を作った先人も、凄いとしか言葉が出てきません」
「うん。私この世界に来て良かった。こんなに広い世界をこの目で見ることが出来て良かったな」
「これが……、外側の世界……」
「そうだな。魔物だって迷宮の外で普通に歩いているし、どこまでも見渡す限りの砂漠しかねぇし、ほんとワクワクしかしねぇな!」
これから先の時代は、この地平線の彼方を確かめに行く時代にしたい。
別に世界の果てを見ようとまでは言わないけどさ。
こんな広い世界なのに、壁の中だけで過ごすってのは勿体無いだろ!
やっぱりヨルドさんは既に待機済みだったので、すぐにゲートを使ってもらうことにした。
今回は初めから異風の旋律の5名と2匹に加えて、リーネも連れて行くことにした。
リーネは迷宮に入れない分、迷宮の外を満喫して欲しいって思ってるし、もし狩人の道を進みたいと思ってくれた場合に、色んな場所に足を運んだ経験はきっとプラスに働いてくれることだろう。
7名分の料金、金板3枚×7、白金貨2枚オーバーの使用料となってしまったけれど、ゲートの利便性を考えると高額とも言い切れないんだよなぁ。
ゲートを通り、新たな都市へ足を踏み入れる。
「それではまた明日も、同じ時間にお待ちしております」
涼しい顔をして7名を転移させて、ヨルドさんはベイクに戻った。
ターミナルに登録さえすればいつでも移動できるようになるので、続けて明日にボールクローグへの転移を申し込んでおいたのだ。
ゲートをここまで頻繁に使う冒険者は珍しいですね、とユルドさんは言っていた。
まぁ料金が高いのもあるけど、この世界の冒険者って、拠点を定めて特定の迷宮で活動するものらしいからねぇ。
「ここが、探求都市ウィルスレイアか……。まさかこんな形で訪れることになるとはね」
忘れずにターミナルに触れていると、シンがなんだか意味深なことを言っている。
「ん?シンはなにかこの都市に思い入れがあるのか?」
「僕と言うか、商人の憧れの場所なんだよねウィルスレイアは。ありとあらゆる分野への研究が盛んで、あらゆる物が集まる場所だと言われてるんだよ。
多くの商人はここを訪れることが夢でね。験担ぎみたいなものなんだけどさ。ちょっと感慨深く思っっちゃったよ」
「ふぅん。商人の目標の街ねぇ」
ウィルスレイアはリヴァーブの最東端に位置する都市で、長らく拡張がされていないせいか、都市部が国境壁と隣接している。
国境壁の外側は広大な砂漠地域で、未開地のため当然広さはわかっていない。
街の雰囲気としては、砂漠が近いということもあって、なんとなくアラビアンな印象を受ける。まぁアラブなんて行った事ないんだけどさ。雰囲気雰囲気。
地面や空気が乾いていて、全体的に少し埃っぽいけど、環境適応のおかげか不快感は感じない。
建物なんかも、結局はリヴァーブ王国内だからか、他の街とそれほど大きな差は無いみたいだ。
とりあえずいつも通り、余裕の無さそうな子供を捕まえて道案内を依頼する。
道中の屋台で買った肉串は、他の街と比べると少しスパイシーな印象を受けるなぁ。
そういえばベイクの迷宮では、レッドペッパーくらいしか香辛料って出なかったんだよな。ウィルスレイアの迷宮では、もっと色々な香辛料が出るんだろうか?少なくともコショウの風味を感じる。
特になにも起こらず、無事に商工ギルドに到着。案内料として銀貨2枚ほど手渡し、ギルドに入る。
「ウィルスレイアへようこそ。今日は何の用事かしら?」
おお、美人受付嬢!
すらっと伸びた細身の長身、しかしマーサのような筋肉質ではない華奢な体。なのに出るところは出ているという。
出来れば1人出来た時にこういう人に当たりたかったなぁ。
「今日ウィルスレイアに来たばかりなんだけどね。見たとおり冒険者なもんで、ここの迷宮でちょっと稼いでいこうかと思ってるんだ。
そこでこの街に拠点を持ちたいと思ってるんだけど、この人数で住んでも余裕があるくらいの物件が欲しいんだよね。広い分には構わないから。予算は白金貨3枚を目安にお願い」
魔物に詳しい人材は今のところ必要なくなったので、カンパニー活動をする際の拠点探しをお願いする。
「へぇ?小規模パーティにしか見えないけど稼いでるのね。了解したわ」
「それと、ここって国境壁と隣接してるでしょ。国境壁の外側を見たりすることって出来ないのかな?」
「ふふふ、やっぱりそれが目的よね。誰でも国境壁の上に上がることは許されているから安心して。
でも警備隊の目の届く範囲から外れるのは罰則の対象になるから、そこだけは注意してね?」
おお、ちょっとした好奇心で聞いてみたんだけど、話の流れ的に観光スポット化してるみたいだな。
ま、街にいながら国境壁の外を見られるなんて場所は貴重だろう。
国境壁への簡単な案内を聞いて商工ギルドを出た。
国境壁は巨大で、今も常に目に見えているのだから、迷う心配はないだろうけど。
と、商工ギルドに案内してくれた少女がまだ表で待っていた。
金払いが良かったので、無駄足になる可能性を考えても待ってみることにしたそうだ。少女は賭けに勝ったようだ。
国境壁への案内を頼み、専用の馬車乗り場まで案内してくれた。
お礼に屋台で一食奢って、追加報酬として銀貨2枚を渡した。国境壁には付き合わないらしい。
馬車と言っても、めちゃくちゃ肌がゴツゴツしていそうなでかいトカゲみたいな生物が引くようだ。
料金は銀貨3枚で、10人前後乗れるらしい。定期便ではなくて、客ごとに走ってくれるシステムらしい。
「さて、間もなくリヴァーブ王国の外を見ることが出来そうだな。つっても砂漠らしいからなにも無いだろうけどな」
「いやいや、凄く楽しみだよ。普通に生きていれば国境壁の外なんて見る機会が無いからね」
「だよねー!行商人になって色々な場所に行ってみたいってずっと思ってたけど、まさか国境壁の外を見る機会があるなんて思ってなかったよー!」
「まったく。トーマに出会ってからは、今まで如何に狭い世界で生きてきたんだろうなって思わされますよ」
「うん。私もあまり旅行とかしたことなかったから、こういうのすっごく新鮮。
みんなと一緒に色々な場所に行ってみたいなって思うな」
「……リヴァーブ王国の、外側」
トカゲ馬車は結構な速度が出ていたけれど、それでもなかなか辿り着かなかった。
遠目で見ても本当に巨大な壁だったもんなぁ。魔法があるとはいえ、よくこんなもん建設できたもんだ。
「お客さん、着いたよ。ここで待ってっから、帰りはまた声かけてくんな」
御者から到着が告げられたので、全員で馬車を降りる。
馬車は壁の際のあたりで止まったようで、馬車を降りるとすぐに、外の世界が一望できた。
目の前に広がるのは、どこまでも続く砂の海。地平線の先まで砂漠が続いている。
そして今自分が立っている場所が、とてつもなく巨大な建造物であることが改めて分かる。とても目測では何メートルなのかはわからないが、高さも厚さも100メートル以上はあるんじゃないのか国境壁って。
そして砂漠のいたるところに、魔物らしき生物が歩いているのが見える。
この距離で見えるって事は、ひょっとしてめちゃくちゃでかい生物なのかな?
「はぁ~。こりゃため息が出ちゃうわ。自然ってすっげぇな」
「これが、リヴァーブ王国の外側……、なんだね」
「広いねー……。この先は一体どうなっているんだろう……」
「凄いですね。この先の世界も、この壁を作った先人も、凄いとしか言葉が出てきません」
「うん。私この世界に来て良かった。こんなに広い世界をこの目で見ることが出来て良かったな」
「これが……、外側の世界……」
「そうだな。魔物だって迷宮の外で普通に歩いているし、どこまでも見渡す限りの砂漠しかねぇし、ほんとワクワクしかしねぇな!」
これから先の時代は、この地平線の彼方を確かめに行く時代にしたい。
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