236 / 580
7章 更なる強さを求めて
206 次の時代へ
しおりを挟む
「トーマって怒れば怒るほど無関心になっていくから怖いよね」
「なんだかんだいって、普段のトーマは周りにとっても気を遣ってるんだよねー。
トーマって自分の意思で、相手への興味を全部捨てちゃえるんだと思うなー」
「ええ。私を殺そうとした時も、私に対して何の感情も抱いてないように見えましたよ。アレは怖いんですよ。関心が無いんです。生きてようが死んでようがどうでもいい。どうでもいいから躊躇なく殺されると思わされるんですよね」
「うん。正直トーマがこれ以上強くなる方が怖いような気がしないでもないか、な?」
「いやいや。俺ってのんびりゆっくり暮らすのが夢の、平凡なおっさんですから。
大体俺は他人様に迷惑かける気なんてねぇし。金払ったら使い倒すけど」
ジジイは喚き散らして煩かったので、一旦黙るように言ってある、
音魔法で消音してもいいんだけど、いつまで経っても魔力回復が起こらないからな。
「そんで?マーサ。お前を冷遇した理由とやらに納得いった?
じゃああとは身内同士で勝手にやってくれ。もう帰っていいだろ?」
「は、はぁ!?ここまでやっといて放置して帰ろうとしてんじゃねぇよ!
しかもなに私を置いていこうとしてんだよ!?
私も行くって!もうこんな街に義理立てするつもりもねぇ!トーマたちと行くよ!!」
「は?別に要らねぇし。俺こそ何の義理立てもねぇよ。今さらなに言ってんのお前?」
「ちょ!?なんでそうなんだよ!?しかもミルズレンダと敵対したら、私以外の職人なんて絶対掴まんねぇぞ!?」
「だから?それなら装備面での強化を諦めりゃいいし、俺自身が鍛冶を始めるって手もあるわ。
こう見えて俺って金持ってるからさ。なんか手段はあると思うんだよね。
ってことで、俺にとってもうミルズレンダにもマーサにも価値はありませんから。
引き取る理由もないっすね」
むしろ素材集めに時間を割く必要がなくなって、スキルの強化に専念できるまであるな。
まぁ装備面での強化は惜しいけど、今の装備が悪いわけじゃないし。
「いやいや!?私ってこう見えて最高峰の職人だから!!絶対役に立つから!!」
「役に立つっても、素材は自力で集めるしかないし、どっちにしても俺自身の負担増えるだけじゃん。俺ん中ではその負担に見合った価値をお前に感じなくなったんだよ。悪いね。
ミルズレンダ出たいなら勝手にすればいいんじゃない?ご自由にどうぞ」
「頼むってええええ!!連れてってくれよおおお!!今さら置いて行かれても、どうしろって言うんだよおおお!!うわあああああああああああああああああ!!!」
うえ、号泣しながら抱きついてきやがった。
「え、え~と……、トーマ?なんでそんなに頑なにマーサルシリルさんの加入を拒むのか、教えてもらっていい?」
「うん?そんなのめんどくさいからに決まってんじゃん。
変なジジイに殺されかけて、反撃しようと思ったら止められて、かと思えば再開しろって言われて、そして聞き出した答えがジジイが若者に嫉妬しただけって、もう全部が全部馬鹿馬鹿しいじゃん?
この時間を無駄にした感じ、好きじゃないんだよね」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!ごめんなさいいいいいいいいい!!」
「あ~……。トーマひょっとして、ミルズレンダ全体への興味を捨てちゃったのかなぁ……。
ねぇねぇトーマ。仮にマーサルシリルさんを利用するならどうすればいいかなー?」
「ん?そうだなぁ。まず最低限、普通に素材が調達できないと意味無いよな。
どんな技術持ってようが、使えなきゃゴミと変わらないわけだし」
「しますしますうううう!!調達します!!しますからあああああああああ!!」
「ね、ねぇトーマ。素材の扱いが普通の職人と同じようになれば、マーサルシリルさんを連れて行く価値があるんですよね?
例えば、トーマだったらどんな手を使いますか?」
「ん?まぁまずそこのゴミにマーサへの扱いをやめさせりゃいいだけだろ?
ミルズレンダ中のシルバーライト級とやらの両腕全部落としてやれば、流石に首を縦に振るんじゃない?
結局根本の問題はさ。この街の職人優遇が行き過ぎてることが悪いんだよね」
「落しちゃ駄目えええええええ他の職人さんの腕落しちゃ駄目えええええええ!!」
「別に今ここでマーサを連れて行こうが行くまいが、どうせそのうち今のミルズレンダの情勢は崩壊すると思うし、今ここで引退させてやったほうがむしろ親切じゃない?」
「うん?トーマどういうこと?どうして今のミルズレンダの情勢が崩壊するの?」
音魔法起動。ジジイに聞かせるつもりは無い。
「いや単純な話、これからはどんどんマーサみたいな人間が増えてくるんだよ。つうかまぁ俺が増やすつもりなんだけどさ。
結局この世界って、どんな仕事するにもスキルが必要になるわけでしょ?スキルが無いと修行すらさせてもらえないわけよ。だからそこのゴミみたいな老害が幅を利かせてるんだけどさ。
旋律の運び手の選択肢って、多分冒険者に留まらないと思うんだよね。スキルが取れずに今まで5年10年足踏みしていたところが、1年2年で済むようになって行くと思う。
マーサ1人どころじゃない、大量の若い才能達が一気に押し寄せて来るんだよ。時代が変わるんだ」
「じ、時代が、変わりゅ……?」
「ああ、時代が変わるんだよ。流石にマーサみたいに、赤ん坊の頃から迷宮に入る奴ってのはそうそういないだろうけどな。
勿論冒険者だって強くなっていく。これからはチマチマ領土増やしていくんじゃなくて、未踏の地をどんどん進む冒険の時代になっていくんだよ。
今権力にしがみついてるだけのアホは、俺がなにもしなくても勝手に居なくなっていくだろうな」
「…………」
「この世界に生きている限り、スキルは絶対だ。でもこれからはスキルの取得スピードは上がって、迷宮は絶対じゃなくなるんだ。
迷宮に入れないやつも生きていける時代が来るんだよ。
早くそんな時代にしたいからさ。異邦人に邪魔されたくないし、ミルズレンダなんかに構ってる暇もねぇんだよな」
スローライフを送りたいのは本心だけど。
新しい時代の到来は、ワクワクして仕方ないんだ。
「そんな時代、本当に来るのかな?なんだか僕には想像もできないや」
「ははっ!なに言ってんだよシン!シンとリーンだって、その時代の最前線に立ってるじゃんか!
2階層で苦戦してたのが、もう深階層域に潜ってるだろ?14歳と11歳が深階層域で戦えてる!
もうとっくに時代は動き始めてるんだぜ!?その中心に居るのはお前達なんだよ!」
異風の旋律はトルネが最年長で16歳だからな。俺を除けばの話だけど。
こいつらが中心になってリンカーズを変えていくって考えると、ゾクゾクしてくるわ!
「職人都市ミルズレンダ?そんなのはもう既に過去の話なんだよ。
きっとこれから色んなことが起きるんだぜ?色んな常識が変わっていく。
若い才能を否定するやつに牛耳られている場所に未来なんて無い。だからもう興味ない」
「…………トーマ」
いつの間にか俺から離れていたマーサが、俺を真っ直ぐに見つめていた。
「私が間違ってた……。お願いします。私も連れて行って欲しい。
ミルズレンダから逃げるだけなんて私らしくなかった。
私も新しい時代が見たい。新しい時代を走るトーマたちの手伝いがしたい!
頼む!!私も連れてってくれ!! 私も、私も新しい時代を生きてみたい!
ミルズレンダから逃げ出すんじゃない!
新しい時代を掴むために!!前に進みたいんだっ!!!」
ふむ。もう流されるだけ、待つだけの不貞腐れた天才じゃないか。
本気で置いていくつもりだったけど、今のマーサなら次の時代の最先端に立てるかもな。
まったく、若者ってのは簡単に殻を破っていくねぇ。
おっさんには眩し過ぎるわ。
「なんだかんだいって、普段のトーマは周りにとっても気を遣ってるんだよねー。
トーマって自分の意思で、相手への興味を全部捨てちゃえるんだと思うなー」
「ええ。私を殺そうとした時も、私に対して何の感情も抱いてないように見えましたよ。アレは怖いんですよ。関心が無いんです。生きてようが死んでようがどうでもいい。どうでもいいから躊躇なく殺されると思わされるんですよね」
「うん。正直トーマがこれ以上強くなる方が怖いような気がしないでもないか、な?」
「いやいや。俺ってのんびりゆっくり暮らすのが夢の、平凡なおっさんですから。
大体俺は他人様に迷惑かける気なんてねぇし。金払ったら使い倒すけど」
ジジイは喚き散らして煩かったので、一旦黙るように言ってある、
音魔法で消音してもいいんだけど、いつまで経っても魔力回復が起こらないからな。
「そんで?マーサ。お前を冷遇した理由とやらに納得いった?
じゃああとは身内同士で勝手にやってくれ。もう帰っていいだろ?」
「は、はぁ!?ここまでやっといて放置して帰ろうとしてんじゃねぇよ!
しかもなに私を置いていこうとしてんだよ!?
私も行くって!もうこんな街に義理立てするつもりもねぇ!トーマたちと行くよ!!」
「は?別に要らねぇし。俺こそ何の義理立てもねぇよ。今さらなに言ってんのお前?」
「ちょ!?なんでそうなんだよ!?しかもミルズレンダと敵対したら、私以外の職人なんて絶対掴まんねぇぞ!?」
「だから?それなら装備面での強化を諦めりゃいいし、俺自身が鍛冶を始めるって手もあるわ。
こう見えて俺って金持ってるからさ。なんか手段はあると思うんだよね。
ってことで、俺にとってもうミルズレンダにもマーサにも価値はありませんから。
引き取る理由もないっすね」
むしろ素材集めに時間を割く必要がなくなって、スキルの強化に専念できるまであるな。
まぁ装備面での強化は惜しいけど、今の装備が悪いわけじゃないし。
「いやいや!?私ってこう見えて最高峰の職人だから!!絶対役に立つから!!」
「役に立つっても、素材は自力で集めるしかないし、どっちにしても俺自身の負担増えるだけじゃん。俺ん中ではその負担に見合った価値をお前に感じなくなったんだよ。悪いね。
ミルズレンダ出たいなら勝手にすればいいんじゃない?ご自由にどうぞ」
「頼むってええええ!!連れてってくれよおおお!!今さら置いて行かれても、どうしろって言うんだよおおお!!うわあああああああああああああああああ!!!」
うえ、号泣しながら抱きついてきやがった。
「え、え~と……、トーマ?なんでそんなに頑なにマーサルシリルさんの加入を拒むのか、教えてもらっていい?」
「うん?そんなのめんどくさいからに決まってんじゃん。
変なジジイに殺されかけて、反撃しようと思ったら止められて、かと思えば再開しろって言われて、そして聞き出した答えがジジイが若者に嫉妬しただけって、もう全部が全部馬鹿馬鹿しいじゃん?
この時間を無駄にした感じ、好きじゃないんだよね」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!ごめんなさいいいいいいいいい!!」
「あ~……。トーマひょっとして、ミルズレンダ全体への興味を捨てちゃったのかなぁ……。
ねぇねぇトーマ。仮にマーサルシリルさんを利用するならどうすればいいかなー?」
「ん?そうだなぁ。まず最低限、普通に素材が調達できないと意味無いよな。
どんな技術持ってようが、使えなきゃゴミと変わらないわけだし」
「しますしますうううう!!調達します!!しますからあああああああああ!!」
「ね、ねぇトーマ。素材の扱いが普通の職人と同じようになれば、マーサルシリルさんを連れて行く価値があるんですよね?
例えば、トーマだったらどんな手を使いますか?」
「ん?まぁまずそこのゴミにマーサへの扱いをやめさせりゃいいだけだろ?
ミルズレンダ中のシルバーライト級とやらの両腕全部落としてやれば、流石に首を縦に振るんじゃない?
結局根本の問題はさ。この街の職人優遇が行き過ぎてることが悪いんだよね」
「落しちゃ駄目えええええええ他の職人さんの腕落しちゃ駄目えええええええ!!」
「別に今ここでマーサを連れて行こうが行くまいが、どうせそのうち今のミルズレンダの情勢は崩壊すると思うし、今ここで引退させてやったほうがむしろ親切じゃない?」
「うん?トーマどういうこと?どうして今のミルズレンダの情勢が崩壊するの?」
音魔法起動。ジジイに聞かせるつもりは無い。
「いや単純な話、これからはどんどんマーサみたいな人間が増えてくるんだよ。つうかまぁ俺が増やすつもりなんだけどさ。
結局この世界って、どんな仕事するにもスキルが必要になるわけでしょ?スキルが無いと修行すらさせてもらえないわけよ。だからそこのゴミみたいな老害が幅を利かせてるんだけどさ。
旋律の運び手の選択肢って、多分冒険者に留まらないと思うんだよね。スキルが取れずに今まで5年10年足踏みしていたところが、1年2年で済むようになって行くと思う。
マーサ1人どころじゃない、大量の若い才能達が一気に押し寄せて来るんだよ。時代が変わるんだ」
「じ、時代が、変わりゅ……?」
「ああ、時代が変わるんだよ。流石にマーサみたいに、赤ん坊の頃から迷宮に入る奴ってのはそうそういないだろうけどな。
勿論冒険者だって強くなっていく。これからはチマチマ領土増やしていくんじゃなくて、未踏の地をどんどん進む冒険の時代になっていくんだよ。
今権力にしがみついてるだけのアホは、俺がなにもしなくても勝手に居なくなっていくだろうな」
「…………」
「この世界に生きている限り、スキルは絶対だ。でもこれからはスキルの取得スピードは上がって、迷宮は絶対じゃなくなるんだ。
迷宮に入れないやつも生きていける時代が来るんだよ。
早くそんな時代にしたいからさ。異邦人に邪魔されたくないし、ミルズレンダなんかに構ってる暇もねぇんだよな」
スローライフを送りたいのは本心だけど。
新しい時代の到来は、ワクワクして仕方ないんだ。
「そんな時代、本当に来るのかな?なんだか僕には想像もできないや」
「ははっ!なに言ってんだよシン!シンとリーンだって、その時代の最前線に立ってるじゃんか!
2階層で苦戦してたのが、もう深階層域に潜ってるだろ?14歳と11歳が深階層域で戦えてる!
もうとっくに時代は動き始めてるんだぜ!?その中心に居るのはお前達なんだよ!」
異風の旋律はトルネが最年長で16歳だからな。俺を除けばの話だけど。
こいつらが中心になってリンカーズを変えていくって考えると、ゾクゾクしてくるわ!
「職人都市ミルズレンダ?そんなのはもう既に過去の話なんだよ。
きっとこれから色んなことが起きるんだぜ?色んな常識が変わっていく。
若い才能を否定するやつに牛耳られている場所に未来なんて無い。だからもう興味ない」
「…………トーマ」
いつの間にか俺から離れていたマーサが、俺を真っ直ぐに見つめていた。
「私が間違ってた……。お願いします。私も連れて行って欲しい。
ミルズレンダから逃げるだけなんて私らしくなかった。
私も新しい時代が見たい。新しい時代を走るトーマたちの手伝いがしたい!
頼む!!私も連れてってくれ!! 私も、私も新しい時代を生きてみたい!
ミルズレンダから逃げ出すんじゃない!
新しい時代を掴むために!!前に進みたいんだっ!!!」
ふむ。もう流されるだけ、待つだけの不貞腐れた天才じゃないか。
本気で置いていくつもりだったけど、今のマーサなら次の時代の最先端に立てるかもな。
まったく、若者ってのは簡単に殻を破っていくねぇ。
おっさんには眩し過ぎるわ。
1
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる