224 / 580
7章 更なる強さを求めて
195 マーサの作品
しおりを挟む
「ん~。例えばマーサの作った装備が役に立つって分かれば、評価が変わって待遇も変わったりとか?」
「いや、難しいだろな。そもそも私の作る武器って未完成のモノも少なくねぇし。
もし有用だとしても、職人は一度決めたことを簡単に覆さねぇんだよ。新しいモノを望みつつも、結局なにより伝統を重んじる人種だからな、職人ってやつは」
まあ腕がいいからこその頑固さでもあるんだろうけどな。
当事者にしてみれば迷惑でしかないが。
「とりあえず未完成品でもいいからマーサの製作品見せてよ。もし完成品にするのに必要なものがあれば、協力できるかも知れないし」
「ああ?物好きな奴だな。
まぁいい。現状話が進まねぇしな。気分転換ぐれぇにゃなるか。
ちょっと待ってろ」
マーサは立ち上がって店の奥に消えていった。っつうか2匹を抱いたまま行きやがった。
「そういえばアルってここにいたままでいいの?ギルドに戻んなくて平気なの?」
「ああ、トーマっちは外から来たんだったね。
ミルズレンダは職人の立場が強いって言ったっしょ?もしも客が職人の機嫌を損ねたら、ギルドの職員が責任持って対応しなきゃならんワケですよ。
ってワケで、客と職人の話が終わるまでギルド員が立ち会うっつーのが、ミルズレンダではあたりめーなのさっ」
ふぅん?ベイクとは色々勝手が違うなぁ。
っつうか素材の流通にまで口出ししてくるあたり、職人連中増長してるようにしか思えない。
「例えば俺の名義で素材を買って、それをマーサに渡すとかは無理なの?」
「ムリっすねぇ。ミルズレンダでは素材の流通先は厳しくチェックされっからさ。いち冒険者に高級素材が流れるってことはありえねぇんよ。
他の職人さんに頼むなんてことももちろん無理だしね。
俺としてもトーマっちもマーサルさんも気にいってっけど、2人と心中はできないからね。他の職人敵に回す行為に協力はできねぇんだわ。ワリーと思うけどね」
「ああ、もちろんアルに、つうか他の人に迷惑をかけるつもりはないよ。
一番角が立たない方法は、やっぱり自力で素材集めてくることか?」
「だね~。流石に流通に乗せない素材までは誰も管理できないし、文句の言いようもないっしょ。
ただマーサルさんも言ってたけど、いくらトーマっちがゲート使えるっても、王国全部回って素材集めるのは現実的とは思えないかな~」
「金で冒険者に依頼するのは?」
「……ん~、多少は楽になるけど、やっぱ大変じゃない?そもそも素材の入手先がわからないとどうにもならないっしょ?
どこに何の魔物が居るのか分かってれば、多少は効率的に回れっと思うけどさ。魔物素材って迷宮では入手できないから、王国全土の魔物に詳しい奴なんていんのかねぇ?」
王国全土の魔物に詳しい奴、か。結局は魔物探しの話に戻るんだな。
金でも力でもない、情報が足りなくて動けないてのは辛いな。解決方法が思いつかない。
「わりーわりー待たせちまったな。未完成品含めて持ってきたからよ。
ここだとあぶねーもんもあるから裏庭に行くぞ」
両手ででかい木箱を抱えてマーサが戻ってきた。ふわわとつららを肩に乗せて。
めっちゃ仲良くなってるやんけ。
マーサに続いて店の裏庭にきて、とりあえず木箱の中身を物色する。
なんか見覚えのあるモンが混ざってんな。
「これってキラーソーサーの皿じゃねぇの?アイツも迷宮外で出るんだ?」
「お、トーマはキラーソーサーと戦ったことあんのか!
これは魔物素材じゃなくてな、あいつの武器を真似て作った出来損ないなんだよ。
ここの迷宮にもキラーソーサー出るんだけどよ。アイツみたいに自由自在に刃物を飛ばせたらすっげぇ強い武器になると思って、自在に動かせるところまでは作ったんだけどよ。重大な欠陥があってなぁ」
「キラーソーサーの武器を再現したって時点でとんでもないと思うけどな。欠陥てのはアレか。魔装術に対応できないってことか?」
「そうそうそれなんだよなぁ。皿を高速回転させながら魔力で動かせる装置までは作れたんだけどよ。魔装術だけはどうしようもないんだよ。そして魔装術がないと深い階層で使えねぇってのはトーマも分かるだろ?」
魔装術は体から離れてもほんの少し維持されるけど、キラーソーサーの武器は飛ばし続けてこその脅威なわけだからなぁ。魔装術とは相性が悪い。
「確かにアイツの皿も強度は低かったからな。横から叩いたら簡単に破壊できたし。
牽制にさえ使えればいいと割り切って、使い捨て武器に、とかは?」
「魔力で動かす仕組みを組み込むのが大変でなぁ。使い捨てで運用できる代物じゃねぇわ」
「じゃあもう攻撃力を諦めて、全力で硬度だけを高めるとかどうよ?高速回転してるんだから、硬度があれば最低限の攻撃力はあるんじゃない?まぁ大型の魔物なんかには使えないとしてもさ」
「いやいや、硬さなんて追求したら重くなんだろ?魔力で操作可能な高速回転の皿ってのはこの重さが限界だよ。これ以上重くしたら魔力で飛ばすのはムリだな」
「ガードストーン使ったり、ブレスエレメントの素材使ったりは?」
「……なるほど、防具素材か。ん~、いい線行ってるような気もするんだけど、そいつらってあくまで防御素材だからな。攻撃に使ったときに硬度が得られるかっつうと、正直上手くいかねぇ気がする」
これも駄目か。まぁマーサがずっと完成させられなかった武器だからな。俺が簡単に完成させられるわけないか。
「軽くて丈夫な素材って言ったら、俺に思いつくのはダーティウッドくらいしかないな」
「いやいや、ダーティ素材って魔力にクソ弱いのは知ってんだろ?魔力を通して操作しようもんなら空中分解するわ」
「いやさ、別に皿の形に拘らないんだったら、こう、プロペラみたいな形にしてさ。回転部分と接触部分を分けて考えればいけるんじゃねぇかなって」
プロペラって言っても分からないだろうから、地面に指で絵を描いて説明する。俺って絵心ねぇな!
まぁ要はヘリコプターみたいに、中心を回転させてメインローター部分で敵に攻撃すればいいんじゃねぇかな。
「まぁでも強い魔物は魔力体なんかも多いから、ダーティ素材をそのまま使っても駄目か。
ダーティ素材と敵との接触部分に、魔力を通さず、軽くて強度もある素材、なんて都合のいいものを挟めれば、解決しそうな気もするんだけど」
少なくともそんな素材は今のところ見たことがないんだよな。というかリンカーズの戦闘って魔装術が根幹にあるから、魔力を通さない素材ってあんまり利用価値無いと思うんだよね。下手したら神様も必要ないと判断して用意してないかもしれない。
「……いや、いやいやいやいや!!!
もしかしたら、もしかしたらだけど、完成出来るかも知れねぇ!!!
トーマ!もう1回イチから全部説明してくれ!考えをまとめてぇんだ!!」
おやおや?ひょっとしてご都合主義素材、あるんですかね?
「いや、難しいだろな。そもそも私の作る武器って未完成のモノも少なくねぇし。
もし有用だとしても、職人は一度決めたことを簡単に覆さねぇんだよ。新しいモノを望みつつも、結局なにより伝統を重んじる人種だからな、職人ってやつは」
まあ腕がいいからこその頑固さでもあるんだろうけどな。
当事者にしてみれば迷惑でしかないが。
「とりあえず未完成品でもいいからマーサの製作品見せてよ。もし完成品にするのに必要なものがあれば、協力できるかも知れないし」
「ああ?物好きな奴だな。
まぁいい。現状話が進まねぇしな。気分転換ぐれぇにゃなるか。
ちょっと待ってろ」
マーサは立ち上がって店の奥に消えていった。っつうか2匹を抱いたまま行きやがった。
「そういえばアルってここにいたままでいいの?ギルドに戻んなくて平気なの?」
「ああ、トーマっちは外から来たんだったね。
ミルズレンダは職人の立場が強いって言ったっしょ?もしも客が職人の機嫌を損ねたら、ギルドの職員が責任持って対応しなきゃならんワケですよ。
ってワケで、客と職人の話が終わるまでギルド員が立ち会うっつーのが、ミルズレンダではあたりめーなのさっ」
ふぅん?ベイクとは色々勝手が違うなぁ。
っつうか素材の流通にまで口出ししてくるあたり、職人連中増長してるようにしか思えない。
「例えば俺の名義で素材を買って、それをマーサに渡すとかは無理なの?」
「ムリっすねぇ。ミルズレンダでは素材の流通先は厳しくチェックされっからさ。いち冒険者に高級素材が流れるってことはありえねぇんよ。
他の職人さんに頼むなんてことももちろん無理だしね。
俺としてもトーマっちもマーサルさんも気にいってっけど、2人と心中はできないからね。他の職人敵に回す行為に協力はできねぇんだわ。ワリーと思うけどね」
「ああ、もちろんアルに、つうか他の人に迷惑をかけるつもりはないよ。
一番角が立たない方法は、やっぱり自力で素材集めてくることか?」
「だね~。流石に流通に乗せない素材までは誰も管理できないし、文句の言いようもないっしょ。
ただマーサルさんも言ってたけど、いくらトーマっちがゲート使えるっても、王国全部回って素材集めるのは現実的とは思えないかな~」
「金で冒険者に依頼するのは?」
「……ん~、多少は楽になるけど、やっぱ大変じゃない?そもそも素材の入手先がわからないとどうにもならないっしょ?
どこに何の魔物が居るのか分かってれば、多少は効率的に回れっと思うけどさ。魔物素材って迷宮では入手できないから、王国全土の魔物に詳しい奴なんていんのかねぇ?」
王国全土の魔物に詳しい奴、か。結局は魔物探しの話に戻るんだな。
金でも力でもない、情報が足りなくて動けないてのは辛いな。解決方法が思いつかない。
「わりーわりー待たせちまったな。未完成品含めて持ってきたからよ。
ここだとあぶねーもんもあるから裏庭に行くぞ」
両手ででかい木箱を抱えてマーサが戻ってきた。ふわわとつららを肩に乗せて。
めっちゃ仲良くなってるやんけ。
マーサに続いて店の裏庭にきて、とりあえず木箱の中身を物色する。
なんか見覚えのあるモンが混ざってんな。
「これってキラーソーサーの皿じゃねぇの?アイツも迷宮外で出るんだ?」
「お、トーマはキラーソーサーと戦ったことあんのか!
これは魔物素材じゃなくてな、あいつの武器を真似て作った出来損ないなんだよ。
ここの迷宮にもキラーソーサー出るんだけどよ。アイツみたいに自由自在に刃物を飛ばせたらすっげぇ強い武器になると思って、自在に動かせるところまでは作ったんだけどよ。重大な欠陥があってなぁ」
「キラーソーサーの武器を再現したって時点でとんでもないと思うけどな。欠陥てのはアレか。魔装術に対応できないってことか?」
「そうそうそれなんだよなぁ。皿を高速回転させながら魔力で動かせる装置までは作れたんだけどよ。魔装術だけはどうしようもないんだよ。そして魔装術がないと深い階層で使えねぇってのはトーマも分かるだろ?」
魔装術は体から離れてもほんの少し維持されるけど、キラーソーサーの武器は飛ばし続けてこその脅威なわけだからなぁ。魔装術とは相性が悪い。
「確かにアイツの皿も強度は低かったからな。横から叩いたら簡単に破壊できたし。
牽制にさえ使えればいいと割り切って、使い捨て武器に、とかは?」
「魔力で動かす仕組みを組み込むのが大変でなぁ。使い捨てで運用できる代物じゃねぇわ」
「じゃあもう攻撃力を諦めて、全力で硬度だけを高めるとかどうよ?高速回転してるんだから、硬度があれば最低限の攻撃力はあるんじゃない?まぁ大型の魔物なんかには使えないとしてもさ」
「いやいや、硬さなんて追求したら重くなんだろ?魔力で操作可能な高速回転の皿ってのはこの重さが限界だよ。これ以上重くしたら魔力で飛ばすのはムリだな」
「ガードストーン使ったり、ブレスエレメントの素材使ったりは?」
「……なるほど、防具素材か。ん~、いい線行ってるような気もするんだけど、そいつらってあくまで防御素材だからな。攻撃に使ったときに硬度が得られるかっつうと、正直上手くいかねぇ気がする」
これも駄目か。まぁマーサがずっと完成させられなかった武器だからな。俺が簡単に完成させられるわけないか。
「軽くて丈夫な素材って言ったら、俺に思いつくのはダーティウッドくらいしかないな」
「いやいや、ダーティ素材って魔力にクソ弱いのは知ってんだろ?魔力を通して操作しようもんなら空中分解するわ」
「いやさ、別に皿の形に拘らないんだったら、こう、プロペラみたいな形にしてさ。回転部分と接触部分を分けて考えればいけるんじゃねぇかなって」
プロペラって言っても分からないだろうから、地面に指で絵を描いて説明する。俺って絵心ねぇな!
まぁ要はヘリコプターみたいに、中心を回転させてメインローター部分で敵に攻撃すればいいんじゃねぇかな。
「まぁでも強い魔物は魔力体なんかも多いから、ダーティ素材をそのまま使っても駄目か。
ダーティ素材と敵との接触部分に、魔力を通さず、軽くて強度もある素材、なんて都合のいいものを挟めれば、解決しそうな気もするんだけど」
少なくともそんな素材は今のところ見たことがないんだよな。というかリンカーズの戦闘って魔装術が根幹にあるから、魔力を通さない素材ってあんまり利用価値無いと思うんだよね。下手したら神様も必要ないと判断して用意してないかもしれない。
「……いや、いやいやいやいや!!!
もしかしたら、もしかしたらだけど、完成出来るかも知れねぇ!!!
トーマ!もう1回イチから全部説明してくれ!考えをまとめてぇんだ!!」
おやおや?ひょっとしてご都合主義素材、あるんですかね?
1
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる