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6章 波乱のヴェルトーガ
閑話012 夢の異世界と、現実の異世界② ※ハル視点
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「ハル。無理はしなくていいからね?」
「……うん。大丈夫。
心配してくれてありがとう、シン」
レッサーゴブリンっていう、サルみたいな魔物の動きを止めてもらって、私はトドメだけを担当。
買ってもらったダガーを、魔物に突き入れるだけの簡単な作業です。
肉体的な疲労もあって、嫌悪感や忌避感を抱く余裕もなかった。本当にただの作業。きっと、余計なことを考えないように配慮してくれたんじゃないかな。
「はぁ……。解体まではしなくていいのがせめてもの救いだったわ……」
死ねば融けて無くなる魔物は、現実感を薄めるのにはちょうど良い。解体作業で長時間死体に触れ続けるのは、流石に出来る自信がないかな……。
探索を続けて、私のSPが19に到達した。始めに取っておくべきスキルが、19SPで全て獲得できるそうだ。スキルを得たからといってすぐに戦えるというものではないそうだけど、出来ることが増えるのは単純に嬉しい。それに、スキルなんて非現実的な能力を覚えれるなんて、ワクワクしないわけがない!
疲労困憊で冒険者ギルドに向かっていると、黒髪の男がやって来た。
なんだろうと思っていると、いつの間にか男に左腕を捕まれていた。
……え???
「こんな奴等とつるんでるより、こっちに来た方が断然……あ?」
ニヤニヤと、気味悪く笑っている男の表情が固まった。掴まれていた左腕に、突然ずしりとした重みを感じる。
気付くと、私の腕を掴んでいた男は去っていて、足元には切り落とされた男の左腕が残されていた。
……この時、疲労困憊で良かった。突如起こったことに思考が追いつかずに、結果として取り乱さずに済んだのだから。
「……うん、大丈夫。大丈夫よ。
ねぇトーマ。今の男って……」
頭の中はぐちゃぐちゃで、何も考えずに口が動く。「行方不明事件の重要参考人にして、俺たちと同じ転移者だ」とトーマの言葉を聞いたとき、全身から冷や汗が吹き出た。
今私は、犯罪者に連れ去られる直前だったのだ……!
トーマが右腕を回収して色々な処置を施している間に、シンにお礼を言うことにした。シンがいなければ、私は連れ去られていた可能性が高い。
「シン。助けてくれて、ホントにありがとう。
私、全然動けなかった。情けないね……」
「ハルが無事で良かったよ。でも結果的に取り逃してしまった。僕が動かなければ、トーマが仕留めていたかも知れないと思うと、胸を張れないかな。
ちょうど視界に入ったこともあるんだけど、ハルが掴まれているのを見たら、つい反射的に斬ってしまったんだ」
そう言ってバツが悪そうにシンは笑う。
……う~。止めてよねシン。そんなこと言われると勘違いしちゃう。
あーもう!これじゃ私もトーマのこと言えないじゃないの!たった今、全身の血の気が引くほどの恐怖を感じたばかりだっていうのに、我ながら緊張感なさ過ぎでしょ!
冒険者ギルドで行方不明事件への情報提供に協力すると、この街の領主様?みたいなすっごく綺麗な女性もやってきてびっくりした。なんでも私より少し前に知り合ったみたいだけど、なんでそんな偉い人と面識があるの?
尋ねてみたら、知らないほうが良いこともある、と教えて貰えなかった。ならばシンにと思ったら、全力で目を逸らされた。え?ホントなにがあったのよ?
祝福の儀を受けて、私もついにスキルを手に入れることが出来た!
スキルを覚えていない頃の識別の書を提出することになったけど、まぁ気にしても仕方ないかな。今の私はもうスキルを覚えているんだしー!
宿に戻って一休みした時、リーンとトルネは本当にトーマのことが好きなんだなと思った。
私は10代の時ですら、こんな風に誰かを好きになれた記憶はない。私の10代は、日々の生活や父の体調、将来の見通しの暗さに、不安で塗り潰されていた。都合の良い誰かに縋りつく事は、父を裏切る行為に思えて、誰にも手を伸ばせなかったし、誰の手も取れなかった。
「モテモテねぇ~。むしろなんでトーマのほうが引き気味なのよ?
普通こういうのって、男の方ががっつくもんじゃない?
リーンもトルネもこんなに若くて可愛いのに。
……ちょっと若すぎる気はするけどさ」
嫉妬、なのかな。ついついトーマをからかってしまう。最後だけは、なんだか自分にも返ってくるみたいな気がして、少し歯切れが悪くなってしまった。
トーマは私のからかいに乗ることもなく、リーンとトルネも蔑ろにしない程度に、距離を保って接しているように見えた。
う~ん。この対応が若い娘から見たら、大人の余裕に感じられるのかな?私だったら、もっと私を見て欲しい!って思っちゃいそう……って、だから2人はグイグイ迫っているのか。
ふふ、やっぱり私って枯れちゃってたのかも。リーンとトルネの気持ち、好きな人に振り向いて欲しいって気持ち、それを理解するまでにこんなに時間がかかっちゃうなんて。
ディオーヌ様からの指名依頼を正式に受諾し、私たちは転移者の捜索に協力することになった。依頼を請けた後は、ギルドで戦闘訓練を行った。
暗視スキルや魔装術を使えたときは本当にびっくりした!スキルってすっごい!そのあと魔力切れも体験して、無制限に使えるものじゃないなって、変に納得してしまったけれどね。
魔力切れは本当に具合が悪くなるんだけど、毎日訓練を続けることで、魔力の量も成長させることが出来るみたい。実際みんなは全身に魔装術を纏っても、それなりに長時間戦えるみたいなのよね。
その日の夜に方針を変えて、積極的に捜査に加わることが決まった。
そのあとに香水とか調味料とか、色々実験したのは楽しかった!生活魔法ってホントに便利。早く私も覚えたい。
チート能力者との戦闘が始まった。私に出来ることなんて何もなかったけれど。
トーマが一方的にやられて、本当に怖かった。
日本に居た頃、チート能力を楽しく読めていたのは、私がチートを持っている側の視点だったからに過ぎない。チート能力者を敵に回してしまった、様々な作品の悪役達がどれほど絶望的な状況であったのか、まさか自分が体験することになるなんて。
私は、この後訪れるであろう現実を思うと、恐怖しか感じられなかった。
そんな私の思いなんて意にも介さないように、みんなはチート能力者たちを次々と殲滅していった。
え?この人たち、ちょっとおかしくない……?
いくら戦い慣れていない日本人が相手とはいえ、こんなにチート能力者を簡単に倒したり出来るものなの?
最後にトーマは、小規模とはいえ、手に持ったハンマーで爆発まで起こして見せた。
え、ほんとになんなのこの人?そりゃあ神様だって、この人にはチートあげませんって……。
「……うん。大丈夫。
心配してくれてありがとう、シン」
レッサーゴブリンっていう、サルみたいな魔物の動きを止めてもらって、私はトドメだけを担当。
買ってもらったダガーを、魔物に突き入れるだけの簡単な作業です。
肉体的な疲労もあって、嫌悪感や忌避感を抱く余裕もなかった。本当にただの作業。きっと、余計なことを考えないように配慮してくれたんじゃないかな。
「はぁ……。解体まではしなくていいのがせめてもの救いだったわ……」
死ねば融けて無くなる魔物は、現実感を薄めるのにはちょうど良い。解体作業で長時間死体に触れ続けるのは、流石に出来る自信がないかな……。
探索を続けて、私のSPが19に到達した。始めに取っておくべきスキルが、19SPで全て獲得できるそうだ。スキルを得たからといってすぐに戦えるというものではないそうだけど、出来ることが増えるのは単純に嬉しい。それに、スキルなんて非現実的な能力を覚えれるなんて、ワクワクしないわけがない!
疲労困憊で冒険者ギルドに向かっていると、黒髪の男がやって来た。
なんだろうと思っていると、いつの間にか男に左腕を捕まれていた。
……え???
「こんな奴等とつるんでるより、こっちに来た方が断然……あ?」
ニヤニヤと、気味悪く笑っている男の表情が固まった。掴まれていた左腕に、突然ずしりとした重みを感じる。
気付くと、私の腕を掴んでいた男は去っていて、足元には切り落とされた男の左腕が残されていた。
……この時、疲労困憊で良かった。突如起こったことに思考が追いつかずに、結果として取り乱さずに済んだのだから。
「……うん、大丈夫。大丈夫よ。
ねぇトーマ。今の男って……」
頭の中はぐちゃぐちゃで、何も考えずに口が動く。「行方不明事件の重要参考人にして、俺たちと同じ転移者だ」とトーマの言葉を聞いたとき、全身から冷や汗が吹き出た。
今私は、犯罪者に連れ去られる直前だったのだ……!
トーマが右腕を回収して色々な処置を施している間に、シンにお礼を言うことにした。シンがいなければ、私は連れ去られていた可能性が高い。
「シン。助けてくれて、ホントにありがとう。
私、全然動けなかった。情けないね……」
「ハルが無事で良かったよ。でも結果的に取り逃してしまった。僕が動かなければ、トーマが仕留めていたかも知れないと思うと、胸を張れないかな。
ちょうど視界に入ったこともあるんだけど、ハルが掴まれているのを見たら、つい反射的に斬ってしまったんだ」
そう言ってバツが悪そうにシンは笑う。
……う~。止めてよねシン。そんなこと言われると勘違いしちゃう。
あーもう!これじゃ私もトーマのこと言えないじゃないの!たった今、全身の血の気が引くほどの恐怖を感じたばかりだっていうのに、我ながら緊張感なさ過ぎでしょ!
冒険者ギルドで行方不明事件への情報提供に協力すると、この街の領主様?みたいなすっごく綺麗な女性もやってきてびっくりした。なんでも私より少し前に知り合ったみたいだけど、なんでそんな偉い人と面識があるの?
尋ねてみたら、知らないほうが良いこともある、と教えて貰えなかった。ならばシンにと思ったら、全力で目を逸らされた。え?ホントなにがあったのよ?
祝福の儀を受けて、私もついにスキルを手に入れることが出来た!
スキルを覚えていない頃の識別の書を提出することになったけど、まぁ気にしても仕方ないかな。今の私はもうスキルを覚えているんだしー!
宿に戻って一休みした時、リーンとトルネは本当にトーマのことが好きなんだなと思った。
私は10代の時ですら、こんな風に誰かを好きになれた記憶はない。私の10代は、日々の生活や父の体調、将来の見通しの暗さに、不安で塗り潰されていた。都合の良い誰かに縋りつく事は、父を裏切る行為に思えて、誰にも手を伸ばせなかったし、誰の手も取れなかった。
「モテモテねぇ~。むしろなんでトーマのほうが引き気味なのよ?
普通こういうのって、男の方ががっつくもんじゃない?
リーンもトルネもこんなに若くて可愛いのに。
……ちょっと若すぎる気はするけどさ」
嫉妬、なのかな。ついついトーマをからかってしまう。最後だけは、なんだか自分にも返ってくるみたいな気がして、少し歯切れが悪くなってしまった。
トーマは私のからかいに乗ることもなく、リーンとトルネも蔑ろにしない程度に、距離を保って接しているように見えた。
う~ん。この対応が若い娘から見たら、大人の余裕に感じられるのかな?私だったら、もっと私を見て欲しい!って思っちゃいそう……って、だから2人はグイグイ迫っているのか。
ふふ、やっぱり私って枯れちゃってたのかも。リーンとトルネの気持ち、好きな人に振り向いて欲しいって気持ち、それを理解するまでにこんなに時間がかかっちゃうなんて。
ディオーヌ様からの指名依頼を正式に受諾し、私たちは転移者の捜索に協力することになった。依頼を請けた後は、ギルドで戦闘訓練を行った。
暗視スキルや魔装術を使えたときは本当にびっくりした!スキルってすっごい!そのあと魔力切れも体験して、無制限に使えるものじゃないなって、変に納得してしまったけれどね。
魔力切れは本当に具合が悪くなるんだけど、毎日訓練を続けることで、魔力の量も成長させることが出来るみたい。実際みんなは全身に魔装術を纏っても、それなりに長時間戦えるみたいなのよね。
その日の夜に方針を変えて、積極的に捜査に加わることが決まった。
そのあとに香水とか調味料とか、色々実験したのは楽しかった!生活魔法ってホントに便利。早く私も覚えたい。
チート能力者との戦闘が始まった。私に出来ることなんて何もなかったけれど。
トーマが一方的にやられて、本当に怖かった。
日本に居た頃、チート能力を楽しく読めていたのは、私がチートを持っている側の視点だったからに過ぎない。チート能力者を敵に回してしまった、様々な作品の悪役達がどれほど絶望的な状況であったのか、まさか自分が体験することになるなんて。
私は、この後訪れるであろう現実を思うと、恐怖しか感じられなかった。
そんな私の思いなんて意にも介さないように、みんなはチート能力者たちを次々と殲滅していった。
え?この人たち、ちょっとおかしくない……?
いくら戦い慣れていない日本人が相手とはいえ、こんなにチート能力者を簡単に倒したり出来るものなの?
最後にトーマは、小規模とはいえ、手に持ったハンマーで爆発まで起こして見せた。
え、ほんとになんなのこの人?そりゃあ神様だって、この人にはチートあげませんって……。
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