165 / 580
6章 波乱のヴェルトーガ
146 異風の旋律の初依頼⑤ チート能力の落とし穴
しおりを挟む
「ビビってんじゃねぇよお前ら!ワタリの能力が抜かれる事はねぇ!落ち着け!俺たちが負けることはありえねぇ!」
クガが半狂乱になって喚き散らしている。
実際、仲間を目の前で次々に殺されているところを目の当たりにしてるんだから、凄まじい恐怖だろうな。
もしハロイツァのアホが、俺より先に仲間を殺していたらと思うと、今でもゾッとする。
音魔法を発動させ、スカーさんとの会話を奴らには届かないようにする。
「スカーさん。恐らくですが、相手の防御能力は設置型だと思う。1度設置すると、術者が解除しない限り、ずっと発動し続けるんじゃないかなと。
術者に負担なく発動し続ける時点で充分反則級だけど、逆を言えば、対応力に欠ける能力だと思うんだ」
「なるほど。検証は後にするとして、続きを」
「仮に、相手の能力が『空間を捻じ曲げて、能力の内部にあらゆる干渉を許さない能力』だと仮定する。分かりやすく言えば、あいつらは自分の周辺をゲートで覆っていると思えばいいかな」
「なるほど、分かりやすい例えですね。攻撃がすり抜けてしまうのは、彼らの居る場所と私達の居る場所が空間的に分離されている、といったところでしょうか。
ここが空間魔法の使い手が多いヴェルトーガで良かったです。多分、あまり空間魔法に触れていないと理解できないでしょう」
なるほど。確かに空間魔法って、物理的に考えられないからな。
まさに魔法と呼ぶに相応しい魔法だし、数ある魔法の中でも、特殊な扱いなんだろうか。
「お互いの声が通るのは、いまいち説明できないんだけど。
そんでさ、あいつらって地面には立ってるでしょ?つまり足元、地面は空間が繋がってるって事だよね?
恐らくあの空間防御は、物質に干渉して設置することは出来ないんだと思う。それが出来ちゃうと、攻撃魔法としても使えてしまうからね」
リンカーズでは、強い能力であるほど制限が強いはずなんだよ。
ハヤミの加速能力だって、何らかの制限はあったはずだ。もう確認する方法もないけど。
「加えて、クガってヤツの即時転移能力が一切使われてないところを見ると、クガの持つ転移能力は、空間的に繋がっている部分にしか転移出来ないんだと思う。部屋の中に突然現れたりとか、そういう使い方が出来ない。そして、空間防御が発動している限り、クガも転移できない」
「ふむ、今のところご指摘すべき所はありません。
つまり、クガと呼ばれる転移能力者と、ワタリと呼ばれる防御能力者は、同時に倒す必要がありそうですね。
転移能力者だけは、絶対に逃がすわけには行きません。はっきり言って、危険過ぎますから」
同感だ。あの転移は危険すぎる。それにクガ自身も、ここまで劣勢になっても未だに折れないほどに、チートに酔ってしまっている。
もしかしたら更生させる道もあるのかもしれないが、能力が危険すぎて、悠長に更生を見守る余裕は誰にもない。
「で、俺の作戦はコイツです」
スカーさんにウォーハンマーを見せる。
「……もしや、足元を破壊して、防御空間を掻い潜るということですか?トーマさんの実力と今までの話は疑っておりませんが、それほどの威力は出せますか?私にはそこまでの破壊力のある一撃は無理ですね」
ほんとかねぇ。スカーさんならチート能力さえ把握出来れば、単独で制圧できてもおかしく無さそうだけど。
「ここの足場って、水路と同じ材質なんだよね?なかなかの強度がありそうだけど、グランドタートルのウォーハンマーでも、壊すのは無理かな?」
「……トーマさん、6等級ですよね?随分と装備にお金をかけておられるようで。
それなら破壊は可能でしょう。問題はどの程度の威力が出せるかですが。……自信の程は?」
「半々といったところだね。
一応、スキルなし、片手で扱って、アーマーラットとワイルドバードは消し飛んだ。両手でスキルも使用するから、もうちょっと期待できると思う」
「ふむ。現状他の作戦も思いつきません。やってみましょう」
スカーさん、戦闘のプロからゴーサインが出た。あとは俺次第だ。
「全員全力で攻撃魔法!あいつらの防御を破壊するんだ!」
消音せずに大声で指示を出す。おとりの、いわゆるごり押し作戦だ。
本命の作戦もごり押しですがなにか?
「無駄だ無駄だ無駄だあ! ワタリの絶対防御を崩す方法なんかねぇんだよ!お前らには最初っから、勝ちなんかねぇんだよぉ!」
「「フレイムアロー!」」「ストーンバレット!」「アクアヴェール!」
仲間が攻撃魔法を発動する中、スカーさんが知らない魔法を発動した。聞いてないよ!?
俺と敵との間に、水で出来た壁が現れる。防御魔法!?
今回は目隠しだけど、な!
「おおおおおおおお!!!」
瞬間加速使用!斜め前方に向かって、全力でウォーハンマーを叩きつける!
「うわああああ!!」「きゃああああ!!」
爆音と共に足元が吹き飛ぶ!
すっげぇ衝撃!防具更新しておいて良かったと心から思うわ!
ちっ!俺自身吹っ飛んじまった!土煙で何も見えない!
正直やりすぎたと思うレベルで地面が抉れている!クレーターか!あとでディオーヌ様には本気で謝っとこう!
複合センサーで全員の位置を確認。ドーム状の魔力はそのままか。
てか、味方側はみんな吹っ飛んで近くにいないっぽい。まじごめん!
ともあれチャンスはここだけだ!
素早く体勢を立て直し、センサーを頼りに、ドーム状の魔力の真下にいる、固まった3人の反応に近付く!
3人の周りの土煙を風魔法で払う。間違いなく敵だ。
倒れているクガの首を飛ばし、気を失っているワタリを両断し、呻いているキリタニの頭にロングソードを突き入れた。
ワタリが死ぬと、ドーム状の魔力が霧散したのが分かった。
なんとか倒せたか……。それぞれの能力は凄まじかったが、こいつらは活かしきれてなかったな。
チート能力は確かに強力だが、それゆえに性能が尖りすぎてて、よほど上手く使わない限り、連携に向いてない。こいつらはチートに目が眩んで、結果的にお互い能力を殺し合ってしまった。
今後、チート持ちでこの世界に馴染むヤツも出てくるんだろうなぁ。
スカーさんレベルのヤツがチート能力まで持ってたら……、なんて考えたくもない。
ハロイツァ退けた程度では、まだまだ力が足りないか。
別に冒険者として上を目指すつもりなんてないんだけどなぁ。
自衛のために必要な戦闘力の水準が、俺の中でどんどん上がっちゃってるな。
クガが半狂乱になって喚き散らしている。
実際、仲間を目の前で次々に殺されているところを目の当たりにしてるんだから、凄まじい恐怖だろうな。
もしハロイツァのアホが、俺より先に仲間を殺していたらと思うと、今でもゾッとする。
音魔法を発動させ、スカーさんとの会話を奴らには届かないようにする。
「スカーさん。恐らくですが、相手の防御能力は設置型だと思う。1度設置すると、術者が解除しない限り、ずっと発動し続けるんじゃないかなと。
術者に負担なく発動し続ける時点で充分反則級だけど、逆を言えば、対応力に欠ける能力だと思うんだ」
「なるほど。検証は後にするとして、続きを」
「仮に、相手の能力が『空間を捻じ曲げて、能力の内部にあらゆる干渉を許さない能力』だと仮定する。分かりやすく言えば、あいつらは自分の周辺をゲートで覆っていると思えばいいかな」
「なるほど、分かりやすい例えですね。攻撃がすり抜けてしまうのは、彼らの居る場所と私達の居る場所が空間的に分離されている、といったところでしょうか。
ここが空間魔法の使い手が多いヴェルトーガで良かったです。多分、あまり空間魔法に触れていないと理解できないでしょう」
なるほど。確かに空間魔法って、物理的に考えられないからな。
まさに魔法と呼ぶに相応しい魔法だし、数ある魔法の中でも、特殊な扱いなんだろうか。
「お互いの声が通るのは、いまいち説明できないんだけど。
そんでさ、あいつらって地面には立ってるでしょ?つまり足元、地面は空間が繋がってるって事だよね?
恐らくあの空間防御は、物質に干渉して設置することは出来ないんだと思う。それが出来ちゃうと、攻撃魔法としても使えてしまうからね」
リンカーズでは、強い能力であるほど制限が強いはずなんだよ。
ハヤミの加速能力だって、何らかの制限はあったはずだ。もう確認する方法もないけど。
「加えて、クガってヤツの即時転移能力が一切使われてないところを見ると、クガの持つ転移能力は、空間的に繋がっている部分にしか転移出来ないんだと思う。部屋の中に突然現れたりとか、そういう使い方が出来ない。そして、空間防御が発動している限り、クガも転移できない」
「ふむ、今のところご指摘すべき所はありません。
つまり、クガと呼ばれる転移能力者と、ワタリと呼ばれる防御能力者は、同時に倒す必要がありそうですね。
転移能力者だけは、絶対に逃がすわけには行きません。はっきり言って、危険過ぎますから」
同感だ。あの転移は危険すぎる。それにクガ自身も、ここまで劣勢になっても未だに折れないほどに、チートに酔ってしまっている。
もしかしたら更生させる道もあるのかもしれないが、能力が危険すぎて、悠長に更生を見守る余裕は誰にもない。
「で、俺の作戦はコイツです」
スカーさんにウォーハンマーを見せる。
「……もしや、足元を破壊して、防御空間を掻い潜るということですか?トーマさんの実力と今までの話は疑っておりませんが、それほどの威力は出せますか?私にはそこまでの破壊力のある一撃は無理ですね」
ほんとかねぇ。スカーさんならチート能力さえ把握出来れば、単独で制圧できてもおかしく無さそうだけど。
「ここの足場って、水路と同じ材質なんだよね?なかなかの強度がありそうだけど、グランドタートルのウォーハンマーでも、壊すのは無理かな?」
「……トーマさん、6等級ですよね?随分と装備にお金をかけておられるようで。
それなら破壊は可能でしょう。問題はどの程度の威力が出せるかですが。……自信の程は?」
「半々といったところだね。
一応、スキルなし、片手で扱って、アーマーラットとワイルドバードは消し飛んだ。両手でスキルも使用するから、もうちょっと期待できると思う」
「ふむ。現状他の作戦も思いつきません。やってみましょう」
スカーさん、戦闘のプロからゴーサインが出た。あとは俺次第だ。
「全員全力で攻撃魔法!あいつらの防御を破壊するんだ!」
消音せずに大声で指示を出す。おとりの、いわゆるごり押し作戦だ。
本命の作戦もごり押しですがなにか?
「無駄だ無駄だ無駄だあ! ワタリの絶対防御を崩す方法なんかねぇんだよ!お前らには最初っから、勝ちなんかねぇんだよぉ!」
「「フレイムアロー!」」「ストーンバレット!」「アクアヴェール!」
仲間が攻撃魔法を発動する中、スカーさんが知らない魔法を発動した。聞いてないよ!?
俺と敵との間に、水で出来た壁が現れる。防御魔法!?
今回は目隠しだけど、な!
「おおおおおおおお!!!」
瞬間加速使用!斜め前方に向かって、全力でウォーハンマーを叩きつける!
「うわああああ!!」「きゃああああ!!」
爆音と共に足元が吹き飛ぶ!
すっげぇ衝撃!防具更新しておいて良かったと心から思うわ!
ちっ!俺自身吹っ飛んじまった!土煙で何も見えない!
正直やりすぎたと思うレベルで地面が抉れている!クレーターか!あとでディオーヌ様には本気で謝っとこう!
複合センサーで全員の位置を確認。ドーム状の魔力はそのままか。
てか、味方側はみんな吹っ飛んで近くにいないっぽい。まじごめん!
ともあれチャンスはここだけだ!
素早く体勢を立て直し、センサーを頼りに、ドーム状の魔力の真下にいる、固まった3人の反応に近付く!
3人の周りの土煙を風魔法で払う。間違いなく敵だ。
倒れているクガの首を飛ばし、気を失っているワタリを両断し、呻いているキリタニの頭にロングソードを突き入れた。
ワタリが死ぬと、ドーム状の魔力が霧散したのが分かった。
なんとか倒せたか……。それぞれの能力は凄まじかったが、こいつらは活かしきれてなかったな。
チート能力は確かに強力だが、それゆえに性能が尖りすぎてて、よほど上手く使わない限り、連携に向いてない。こいつらはチートに目が眩んで、結果的にお互い能力を殺し合ってしまった。
今後、チート持ちでこの世界に馴染むヤツも出てくるんだろうなぁ。
スカーさんレベルのヤツがチート能力まで持ってたら……、なんて考えたくもない。
ハロイツァ退けた程度では、まだまだ力が足りないか。
別に冒険者として上を目指すつもりなんてないんだけどなぁ。
自衛のために必要な戦闘力の水準が、俺の中でどんどん上がっちゃってるな。
1
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる