115 / 580
5章 カルネジア・ハロイツァ
102 vsカルネジア・ハロイツァ④
しおりを挟む
「おーいハロイツァくん。叫んでないで早く来てくんない?
こっちはお前に付き合ってやるほど、暇じゃあないんだよ」
異世界に来たら1度くらいね、イキって煽りをかましてみたかったんだよね~。
ちょうど良く、煽り耐性無さそうな敵が居たから、試してみても仕方ないよね?
「殺す殺す殺す!テメェは絶対に殺してやらぁ!」
「それ会った時からずっと言ってんじゃん?
今更改めて宣言されても、なんか意味あるのそれ?」
「死ねええええええええああああああ!!!」
直線的に突っ込んでくるハロイツァ。正に我を忘れてるって感じだな。
だけどこういう資質だけで戦ってきたようなヤツは、感情の昂ぶりで予想外の動きをすることもあるかもしれない。いつだって『かもしれない』を忘れない。
もうリーンの事は覚えてないみたいだな。怒りに身を任せて全力で武器を振るってくる。
そのおかげで速度と威力と迫力は、先ほどまでの比ではない。比ではない、が。
元々備わっていない技術面が更に粗くなってしまい、速度が速まっても動作が大きくなっているので、かえって避けやすくなった。
おかげで3人もハロイツァの剣を気にしつつも、攻撃を続けられている。
もうマジで俺しか見てないしなコイツ。
いやぁなんかほんと、おっさんばっかにモテて困るわ。
「死ね死ね死ねええええ!!」
どれだけ冷静さを奪い、生活魔法で行動を妨害し、4対1で相手しているといっても、全く気の抜ける相手ではない。
コイツに遊び心などなく、初手で武器を使ってこられたら、まさに一瞬にして俺たちは敗北、絶命していただろう。
なんかコイツ、チート能力を授かってリンカーズに来て、チート能力に頼り切って、努力や研鑽を怠った転移者みたいに見えてくるな。
魔物は殺しまくってたらしいが、格下ばかり相手にしていても、ここじゃあ強くはなれないんだぜ?
この世界ではレベリングも研鑽も、どっちも蔑ろにしちゃあいけないんだよな。
スキルだけで強くなれるなら、俺だってオーサンにボコられたりしてねぇし。
「死ね!死ね!死ね!死ね!死ねええええ!」
おかげ様で、ハロイツァは何も考えずに『トーマ絶対殺すマン』と化してしまったようだ。
作戦も固まった。
3人に音魔法で鈴の音を届ける。決着をつけようじゃないか。
まずは音魔法による音の到達速度のズレ。
さっきまではランダムに音を選んでいたけど、今のハロイツァなら単調なリズムでも気付かないだろう。
音の選択をパターン化して、脳の処理する情報を減らす。
水滴飛ばしは怒り狂ったハロイツァには、いまいち効果が薄い模様。
普段使いは止めて、魔力を温存。
さて仕掛けるぜハロイツァ。
これを凌がれたら俺たちの負けだ。精々頑張って凌いでみせろ!
音魔法で短い炸裂音。仲間への合図だ。
一瞬置いてハロイツァの目の前に、照明魔法を最大出力!まずは視覚。
それと同時に複合センサーもONしておく。
「しゃらくせええええええ!!」
続けてハロイツァの周りに消臭効果の、風&洗浄魔法を発生、嗅覚を奪う。
そして仲間が居ない方向を熱と魔力で判断。
そちらの方向から攻撃音を発生させつつ、自身と仲間の動作音を音魔法で消去。これで聴覚も奪う。
複合センサーのおかげで、ハロイツァの居場所は把握できている。
喰らえっっ!!
瞬間加速を使って、全身全霊の袈裟切りを放つ!
……瞬間加速のせいで、手応えが分からない。どうだ!?
照明魔法を打ち消しつつ、二の太刀を構えてハロイツァを確認する。
「か、は……?」
おお、左肩から右わき腹にかけて、バッサリいってる!
流石に両断は出来なかったか。
そして良く見ると、腹の部分に3方向から刃が突き出している。
ハロイツァを中心に、上から見たら『米』みたいになってそうだな。
良かったなトルネ。
体に空けられた風穴の数は、これで一緒だぞ。
「奪われるのが嫌なら、強くなって奪えばいい、そう言っていたわね。
……これで満足?
負けたお前の命は、これで私達に奪われるわ」
「かふっ……」
リーンがナイフを引き抜く。
「いつも馬鹿にしていた、人種の妹に負けた気分はどうかしら?
貴方は楽しそうに私を甚振ってくれたけど、貴方なんかを下しても、そこまで良い気分にはならないみたい。
貴方はいったい何があんなに楽しかったんだか。私には理解できそうにないわ」
「ごほ……」
トルネがダガーを引き抜く。
「記憶すらしていなかったほど、眼中に無かった僕の剣に貫かれた気分はどうかな?
ここに居ない両親の分は、仕方ないからオマケしてあげるよ。
自分のツケを他人に押し付けて、今までのうのうと生きてきたんだ。
これはただ、そのツケを支払わされただけの話。
この結末は、お前の自業自得だ」
「ぐあぁっ……!」
最後にシンが、ショートソードを引き抜いた。
口から血を吐き、袈裟切りされて、腹に3つも穴が開いているのに、まだ倒れないとは凄いなぁ。
「ハロイツァ。お前の何が悪かったか教えてやろうか?
お前の敗因はな、他人を舐めすぎたことだ。
自分より強い相手がこの世にいるとは思わなかったか?
自分ならなにが起きても対処できると思ってたのか?
ったくよぉ、余計な仕事させやがって……。
他人に迷惑かけてもなんとも思わないような奴は、滅びやがれっ!」
「ごべぇ!」
屈んで低くなった顔面目掛けて、瞬間加速を使ってぶん殴る。
非力な我が身なれど、スキルがあればゴリラでも殴り飛ばせそうだな。
さんっざんボコられたからな。一発くらいはお返ししておく。
「さてと、トドメ刺したいところだけど、こいつってこのまま殺しても良いもんかねぇ」
一応貴族だしな。3等級を俺たちが殺したと思うやつはいないだろうから、疑われるって線は少なそうではあるが、そもそも四大精霊家?の人間を気楽に殺しちゃっていいものか。
まぁ判断付かなかったら殺しておくべきだと思うけどね。コイツに限っては。
「……そう、だね。正直生かしておいても、僕らにとっては何一つメリットがないけれど、殺したところで何一つ意味がないから、少し難しいところだね」
「コイツ生きてても死んでも、マジで碌なモンじゃねぇな」
生きてるだけで迷惑かけて、死んでもなにも解決しないとか、ホントなんなんだこいつは?
「そうですね。
ですので私に1つ、ご提案が御座います」
誰だ!?
監視がいる可能性は考えていたが、複合センサーにはまるで反応がなかった!
声がしたほうを見ると、とても丁寧な物腰をした、執事服の獅子の獣人が立っていた。
獅子の獣人……。
カルネジア家のものでまず間違いないだろうな。
さっきから複合センサーを作動させてるってのに、目の前に立っているっていうのに、センサーに一切引反応がない。
やっべぇなコイツ。
多分ハロイツァとは比べ物にならないくらいの強者だ。
提案とやらが何かは分からないが、穏便なものであることを願いたいね、まったく。
こっちはお前に付き合ってやるほど、暇じゃあないんだよ」
異世界に来たら1度くらいね、イキって煽りをかましてみたかったんだよね~。
ちょうど良く、煽り耐性無さそうな敵が居たから、試してみても仕方ないよね?
「殺す殺す殺す!テメェは絶対に殺してやらぁ!」
「それ会った時からずっと言ってんじゃん?
今更改めて宣言されても、なんか意味あるのそれ?」
「死ねええええええええああああああ!!!」
直線的に突っ込んでくるハロイツァ。正に我を忘れてるって感じだな。
だけどこういう資質だけで戦ってきたようなヤツは、感情の昂ぶりで予想外の動きをすることもあるかもしれない。いつだって『かもしれない』を忘れない。
もうリーンの事は覚えてないみたいだな。怒りに身を任せて全力で武器を振るってくる。
そのおかげで速度と威力と迫力は、先ほどまでの比ではない。比ではない、が。
元々備わっていない技術面が更に粗くなってしまい、速度が速まっても動作が大きくなっているので、かえって避けやすくなった。
おかげで3人もハロイツァの剣を気にしつつも、攻撃を続けられている。
もうマジで俺しか見てないしなコイツ。
いやぁなんかほんと、おっさんばっかにモテて困るわ。
「死ね死ね死ねええええ!!」
どれだけ冷静さを奪い、生活魔法で行動を妨害し、4対1で相手しているといっても、全く気の抜ける相手ではない。
コイツに遊び心などなく、初手で武器を使ってこられたら、まさに一瞬にして俺たちは敗北、絶命していただろう。
なんかコイツ、チート能力を授かってリンカーズに来て、チート能力に頼り切って、努力や研鑽を怠った転移者みたいに見えてくるな。
魔物は殺しまくってたらしいが、格下ばかり相手にしていても、ここじゃあ強くはなれないんだぜ?
この世界ではレベリングも研鑽も、どっちも蔑ろにしちゃあいけないんだよな。
スキルだけで強くなれるなら、俺だってオーサンにボコられたりしてねぇし。
「死ね!死ね!死ね!死ね!死ねええええ!」
おかげ様で、ハロイツァは何も考えずに『トーマ絶対殺すマン』と化してしまったようだ。
作戦も固まった。
3人に音魔法で鈴の音を届ける。決着をつけようじゃないか。
まずは音魔法による音の到達速度のズレ。
さっきまではランダムに音を選んでいたけど、今のハロイツァなら単調なリズムでも気付かないだろう。
音の選択をパターン化して、脳の処理する情報を減らす。
水滴飛ばしは怒り狂ったハロイツァには、いまいち効果が薄い模様。
普段使いは止めて、魔力を温存。
さて仕掛けるぜハロイツァ。
これを凌がれたら俺たちの負けだ。精々頑張って凌いでみせろ!
音魔法で短い炸裂音。仲間への合図だ。
一瞬置いてハロイツァの目の前に、照明魔法を最大出力!まずは視覚。
それと同時に複合センサーもONしておく。
「しゃらくせええええええ!!」
続けてハロイツァの周りに消臭効果の、風&洗浄魔法を発生、嗅覚を奪う。
そして仲間が居ない方向を熱と魔力で判断。
そちらの方向から攻撃音を発生させつつ、自身と仲間の動作音を音魔法で消去。これで聴覚も奪う。
複合センサーのおかげで、ハロイツァの居場所は把握できている。
喰らえっっ!!
瞬間加速を使って、全身全霊の袈裟切りを放つ!
……瞬間加速のせいで、手応えが分からない。どうだ!?
照明魔法を打ち消しつつ、二の太刀を構えてハロイツァを確認する。
「か、は……?」
おお、左肩から右わき腹にかけて、バッサリいってる!
流石に両断は出来なかったか。
そして良く見ると、腹の部分に3方向から刃が突き出している。
ハロイツァを中心に、上から見たら『米』みたいになってそうだな。
良かったなトルネ。
体に空けられた風穴の数は、これで一緒だぞ。
「奪われるのが嫌なら、強くなって奪えばいい、そう言っていたわね。
……これで満足?
負けたお前の命は、これで私達に奪われるわ」
「かふっ……」
リーンがナイフを引き抜く。
「いつも馬鹿にしていた、人種の妹に負けた気分はどうかしら?
貴方は楽しそうに私を甚振ってくれたけど、貴方なんかを下しても、そこまで良い気分にはならないみたい。
貴方はいったい何があんなに楽しかったんだか。私には理解できそうにないわ」
「ごほ……」
トルネがダガーを引き抜く。
「記憶すらしていなかったほど、眼中に無かった僕の剣に貫かれた気分はどうかな?
ここに居ない両親の分は、仕方ないからオマケしてあげるよ。
自分のツケを他人に押し付けて、今までのうのうと生きてきたんだ。
これはただ、そのツケを支払わされただけの話。
この結末は、お前の自業自得だ」
「ぐあぁっ……!」
最後にシンが、ショートソードを引き抜いた。
口から血を吐き、袈裟切りされて、腹に3つも穴が開いているのに、まだ倒れないとは凄いなぁ。
「ハロイツァ。お前の何が悪かったか教えてやろうか?
お前の敗因はな、他人を舐めすぎたことだ。
自分より強い相手がこの世にいるとは思わなかったか?
自分ならなにが起きても対処できると思ってたのか?
ったくよぉ、余計な仕事させやがって……。
他人に迷惑かけてもなんとも思わないような奴は、滅びやがれっ!」
「ごべぇ!」
屈んで低くなった顔面目掛けて、瞬間加速を使ってぶん殴る。
非力な我が身なれど、スキルがあればゴリラでも殴り飛ばせそうだな。
さんっざんボコられたからな。一発くらいはお返ししておく。
「さてと、トドメ刺したいところだけど、こいつってこのまま殺しても良いもんかねぇ」
一応貴族だしな。3等級を俺たちが殺したと思うやつはいないだろうから、疑われるって線は少なそうではあるが、そもそも四大精霊家?の人間を気楽に殺しちゃっていいものか。
まぁ判断付かなかったら殺しておくべきだと思うけどね。コイツに限っては。
「……そう、だね。正直生かしておいても、僕らにとっては何一つメリットがないけれど、殺したところで何一つ意味がないから、少し難しいところだね」
「コイツ生きてても死んでも、マジで碌なモンじゃねぇな」
生きてるだけで迷惑かけて、死んでもなにも解決しないとか、ホントなんなんだこいつは?
「そうですね。
ですので私に1つ、ご提案が御座います」
誰だ!?
監視がいる可能性は考えていたが、複合センサーにはまるで反応がなかった!
声がしたほうを見ると、とても丁寧な物腰をした、執事服の獅子の獣人が立っていた。
獅子の獣人……。
カルネジア家のものでまず間違いないだろうな。
さっきから複合センサーを作動させてるってのに、目の前に立っているっていうのに、センサーに一切引反応がない。
やっべぇなコイツ。
多分ハロイツァとは比べ物にならないくらいの強者だ。
提案とやらが何かは分からないが、穏便なものであることを願いたいね、まったく。
1
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。


Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる