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5章 カルネジア・ハロイツァ
084 尋問
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おお、魔法薬ってやっぱすげぇ。
女に止血ポーションを飲ませると、3箇所とも瞬く間に出血が止まった。
でも刺し傷はそのままなんだよなぁ。どういう原理なんだろう。
シンに聞いてみる。
「確か、魔力で傷ついた血管や臓器の代わりを果たすんじゃなかったかな?
出血が止まるだけじゃなく、健常な時と同じように体内に血が巡るらしいよ。
ただし怪我が治ったわけじゃないから、ポーションの効果が切れた時点で出血が始まるんだけどね。
止血ポーションが聞いているうちに治療してしまわないと、結局は意味が無いって感じかな」
へぇ、血を止めるだけじゃなく血管や臓器の代替もしてくれるのは凄いな。
ちなみに欠損した場合にも損失面に魔力で血液の循環経路が作られるらしい。魔法ってマジでスゲーな。
「ふわわ!つらら!もう戻ってきていいぞー!」
音魔法で最大限声量を増幅して、いぬねこコンビに声をかける。
戻ってきたいぬねこコンビをリーンが抱き上げて連れてくる。
「トーマ。怪我は無い?」
「小さい切り傷程度かな。転がってるこいつが結構手強かった。
ふわわとつららはお手柄だったな。2人ともありがとうなー!」
言いながらなでなでの刑に処す。
ずっとイチャイチャしていたいところだが、意識を刺客に戻すことにする。
「とりあえず話を聞く前に拘束すっか。ロープか何かって持ってたっけ?」
「僕が持ってるよ。手足を後ろに縛る感じで良いかな」
そういって女を海老反りにして、背中側で両手と両足を1本のロープで縛り上げた。
ふーむ、拘束なんてした経験は3人とも無いから、これでいいのかはよく分からんな。
この女、思ったより容姿が良さそうだ。海老反りしてるからか、胸部にも存在感がある。
年齢的にはシンより上くらいかな?思ったより若い。
「さて、止血はしたが治療しないと死ぬのは変わらないみたいだからな。
お前が素直に喋ってくれることを期待するよ」
右手にメイスを持って、女の正面に回る。
「さてまずは前提だけど。お前はハロイツァの手の者か?それとも別の勢力なのか?答えろ」
「……私はカルネジア・ハロイツァより、そちらの少女を連行するよう命じられております」
お、思ったよりも随分素直に喋るな。
「襲ってきた冒険者達の素性は?」
「彼らは金で雇っただけの6等級のパーティです。事情は何も知らせておりません」
だろうな。あんなチンピラみたいなのが貴族家に所属してる冒険者だったら、逆にビビるわ。
「ふむ。意識は飛ばすなよ?死にたくないならな。
犯罪奴隷は購入後に結構厳しい監視を受けると聞いたんだが、こんなに性急に事に及んだ理由は?」
「ハロイツァがそう望んだからです。私に拒否権はありません」
やはりハロイツァは下半身バカのようだな。
「シンとリーンは、なにか聞いておきたい事とかあるか?」
2人に聞いてみるものの、黙って首を振られた。
まぁ尋問なんて楽しいもんじゃないしな。
根が真面目で誠実な2人は、尋問に参加するのは少々辛いか。
「お前が帰らなかった場合のハロイツァの行動は?予想の範囲で良い」
「……あくまで予想ではありますが。
ハロイツァは今カルネジア家の当代様に監視がつけられており、カルネジアの人員と資金を動かすのが難しい状況のはず。
私が戻らなければ、痺れを切らして自ら乗り込んで来るものと思われます」
「ハロイツァが来る日の、最短の想定は?」
「私がこちらに出向く直前の話ですが、ハロイツァは私が戻るまでは、魔物相手に憤りを解消すると言っておりました。家で働く者たちが私が戻らないことを不審に思ったとしても、家の人間全体に疎まれているハロイツァに自主的に報告をする者は、まずいないかと思われます。
よって、ハロイツァが魔物を甚振るのに飽きて、自主的に帰宅するまでは、私の失敗がハロイツァに伝わることは無いでしょう。
最短でも2、3日は。長ければ10日以上、ハロイツァには情報が渡らない可能性もあります」
まぁ想定は最短の方で考慮するべきだよな。しかしストレス解消に魔物を相手にする、か。
「ハロイツァ個人の戦闘力ってどの程度だ?具体的な能力があれば知っている事は言え。
もし冒険者等級があるなら、それも教えろ」
「……ハロイツァは昨年試験を突破し、3等級冒険者になりました。
カルネジア家は獅子の家系で、ハロイツァも獅子の獣人です。人種と比べ圧倒的に優秀な身体能力を有しており、単独で迷宮の深階層域に潜っていく事もあります。
私の身の丈ほどもある両手剣を片手で扱う二刀流で、攻めだけを考えた戦闘スタイルです。
防御面は正直言って未熟ですが、獅子の獣人の身体能力は、拙い技能を補って余りあるほどと言えます。
単独でハロイツァに勝てる者は、そうそう居ないかと」
ちっ、オーサンよりも2つも等級が上で、更には獣人とか。しかも獅子っすかーかっこいいですねー。
リーンさえ狙われなければ、素直にかっこいいだけで済んだんだけどなぁ、まったく。
「一応聞いておくか。
ここでお前を見逃してカルネジア家に戻った場合、お前はどうなると思う?」
「……ハロイツァに今回の失敗が伝わった時点で、私は殺されると思います。
なので、また隙を窺って襲撃の計画を立てるかもしれません。
私には最早武器も資金もありませんが、それ以外に生き延びる方法は無いので」
「つまり俺達がお前を見逃すメリットは、何も無いわけか。
さて、どうしたもんかねぇ」
なんかコイツさっきから、ハロイツァのことが大嫌いってオーラがプンプンしてるんだよな。
腕もいいし、寝返らせてこっち側についてもらいたいところなんだけど。
「そこまで分かってて、なんでハロイツァに従ってるんだ?
逃げようとか考えないの?人質とか弱みが握られてるとか、逃げられない理由でもあんの?」
「…………私は、ハロイツァの実妹です。ハロイツァが魔力を元に捜索を行えば、私に隠れる術はありません。たとえ顔を潰して声を変えても、魔力だけは誤魔化せません。
私に、あの男から逃れる術は、ないのです……」
「待った。ハロイツァの実妹という事は、お前もカルネジア家の直系の子供って事だろ?ハロイツァと待遇が違いすぎるのはなんでだ?
お前は奴隷みたいな扱いされてるようにしか見えないが?」
「私の母は人族でした。ハロイツァは獣人として生まれましたが、私は亜人にすらなれませんでした。
火のカルネジアは力こそを尊びます。脆弱な人種として生を受けた私を、カルネジアの家は決して認めてはくれませんでした」
「はー、くっだらねぇ価値観だなぁ」
心底ウンザリさせられるが、そのおかげで今後の道筋が少し見えてきた気がする。
人種を見下すカルネジア家、その直系のハロイツァが、人種に負けたらどうなる?
既に疎まれているハロイツァの、唯一の評価ポイントである戦闘力を否定してやったら、カルネジア家はハロイツァをどう扱うんだろうな?
「なぁお前さ。俺に寝返って、一緒にハロイツァを破滅させてみない?
お前が居ても居なくても、俺がハロイツァ潰すのは変わらないけどね。
俺に絶対服従を誓うなら、お前もハロイツァの破滅を特等席で拝めるかもよ?」
無理なら無理で構わないが、腕も悪くないし、ハロイツァも嫌いみたいだし、敵対するより引き込みたい。
さて、どんな答えが返ってくるかな?
女に止血ポーションを飲ませると、3箇所とも瞬く間に出血が止まった。
でも刺し傷はそのままなんだよなぁ。どういう原理なんだろう。
シンに聞いてみる。
「確か、魔力で傷ついた血管や臓器の代わりを果たすんじゃなかったかな?
出血が止まるだけじゃなく、健常な時と同じように体内に血が巡るらしいよ。
ただし怪我が治ったわけじゃないから、ポーションの効果が切れた時点で出血が始まるんだけどね。
止血ポーションが聞いているうちに治療してしまわないと、結局は意味が無いって感じかな」
へぇ、血を止めるだけじゃなく血管や臓器の代替もしてくれるのは凄いな。
ちなみに欠損した場合にも損失面に魔力で血液の循環経路が作られるらしい。魔法ってマジでスゲーな。
「ふわわ!つらら!もう戻ってきていいぞー!」
音魔法で最大限声量を増幅して、いぬねこコンビに声をかける。
戻ってきたいぬねこコンビをリーンが抱き上げて連れてくる。
「トーマ。怪我は無い?」
「小さい切り傷程度かな。転がってるこいつが結構手強かった。
ふわわとつららはお手柄だったな。2人ともありがとうなー!」
言いながらなでなでの刑に処す。
ずっとイチャイチャしていたいところだが、意識を刺客に戻すことにする。
「とりあえず話を聞く前に拘束すっか。ロープか何かって持ってたっけ?」
「僕が持ってるよ。手足を後ろに縛る感じで良いかな」
そういって女を海老反りにして、背中側で両手と両足を1本のロープで縛り上げた。
ふーむ、拘束なんてした経験は3人とも無いから、これでいいのかはよく分からんな。
この女、思ったより容姿が良さそうだ。海老反りしてるからか、胸部にも存在感がある。
年齢的にはシンより上くらいかな?思ったより若い。
「さて、止血はしたが治療しないと死ぬのは変わらないみたいだからな。
お前が素直に喋ってくれることを期待するよ」
右手にメイスを持って、女の正面に回る。
「さてまずは前提だけど。お前はハロイツァの手の者か?それとも別の勢力なのか?答えろ」
「……私はカルネジア・ハロイツァより、そちらの少女を連行するよう命じられております」
お、思ったよりも随分素直に喋るな。
「襲ってきた冒険者達の素性は?」
「彼らは金で雇っただけの6等級のパーティです。事情は何も知らせておりません」
だろうな。あんなチンピラみたいなのが貴族家に所属してる冒険者だったら、逆にビビるわ。
「ふむ。意識は飛ばすなよ?死にたくないならな。
犯罪奴隷は購入後に結構厳しい監視を受けると聞いたんだが、こんなに性急に事に及んだ理由は?」
「ハロイツァがそう望んだからです。私に拒否権はありません」
やはりハロイツァは下半身バカのようだな。
「シンとリーンは、なにか聞いておきたい事とかあるか?」
2人に聞いてみるものの、黙って首を振られた。
まぁ尋問なんて楽しいもんじゃないしな。
根が真面目で誠実な2人は、尋問に参加するのは少々辛いか。
「お前が帰らなかった場合のハロイツァの行動は?予想の範囲で良い」
「……あくまで予想ではありますが。
ハロイツァは今カルネジア家の当代様に監視がつけられており、カルネジアの人員と資金を動かすのが難しい状況のはず。
私が戻らなければ、痺れを切らして自ら乗り込んで来るものと思われます」
「ハロイツァが来る日の、最短の想定は?」
「私がこちらに出向く直前の話ですが、ハロイツァは私が戻るまでは、魔物相手に憤りを解消すると言っておりました。家で働く者たちが私が戻らないことを不審に思ったとしても、家の人間全体に疎まれているハロイツァに自主的に報告をする者は、まずいないかと思われます。
よって、ハロイツァが魔物を甚振るのに飽きて、自主的に帰宅するまでは、私の失敗がハロイツァに伝わることは無いでしょう。
最短でも2、3日は。長ければ10日以上、ハロイツァには情報が渡らない可能性もあります」
まぁ想定は最短の方で考慮するべきだよな。しかしストレス解消に魔物を相手にする、か。
「ハロイツァ個人の戦闘力ってどの程度だ?具体的な能力があれば知っている事は言え。
もし冒険者等級があるなら、それも教えろ」
「……ハロイツァは昨年試験を突破し、3等級冒険者になりました。
カルネジア家は獅子の家系で、ハロイツァも獅子の獣人です。人種と比べ圧倒的に優秀な身体能力を有しており、単独で迷宮の深階層域に潜っていく事もあります。
私の身の丈ほどもある両手剣を片手で扱う二刀流で、攻めだけを考えた戦闘スタイルです。
防御面は正直言って未熟ですが、獅子の獣人の身体能力は、拙い技能を補って余りあるほどと言えます。
単独でハロイツァに勝てる者は、そうそう居ないかと」
ちっ、オーサンよりも2つも等級が上で、更には獣人とか。しかも獅子っすかーかっこいいですねー。
リーンさえ狙われなければ、素直にかっこいいだけで済んだんだけどなぁ、まったく。
「一応聞いておくか。
ここでお前を見逃してカルネジア家に戻った場合、お前はどうなると思う?」
「……ハロイツァに今回の失敗が伝わった時点で、私は殺されると思います。
なので、また隙を窺って襲撃の計画を立てるかもしれません。
私には最早武器も資金もありませんが、それ以外に生き延びる方法は無いので」
「つまり俺達がお前を見逃すメリットは、何も無いわけか。
さて、どうしたもんかねぇ」
なんかコイツさっきから、ハロイツァのことが大嫌いってオーラがプンプンしてるんだよな。
腕もいいし、寝返らせてこっち側についてもらいたいところなんだけど。
「そこまで分かってて、なんでハロイツァに従ってるんだ?
逃げようとか考えないの?人質とか弱みが握られてるとか、逃げられない理由でもあんの?」
「…………私は、ハロイツァの実妹です。ハロイツァが魔力を元に捜索を行えば、私に隠れる術はありません。たとえ顔を潰して声を変えても、魔力だけは誤魔化せません。
私に、あの男から逃れる術は、ないのです……」
「待った。ハロイツァの実妹という事は、お前もカルネジア家の直系の子供って事だろ?ハロイツァと待遇が違いすぎるのはなんでだ?
お前は奴隷みたいな扱いされてるようにしか見えないが?」
「私の母は人族でした。ハロイツァは獣人として生まれましたが、私は亜人にすらなれませんでした。
火のカルネジアは力こそを尊びます。脆弱な人種として生を受けた私を、カルネジアの家は決して認めてはくれませんでした」
「はー、くっだらねぇ価値観だなぁ」
心底ウンザリさせられるが、そのおかげで今後の道筋が少し見えてきた気がする。
人種を見下すカルネジア家、その直系のハロイツァが、人種に負けたらどうなる?
既に疎まれているハロイツァの、唯一の評価ポイントである戦闘力を否定してやったら、カルネジア家はハロイツァをどう扱うんだろうな?
「なぁお前さ。俺に寝返って、一緒にハロイツァを破滅させてみない?
お前が居ても居なくても、俺がハロイツァ潰すのは変わらないけどね。
俺に絶対服従を誓うなら、お前もハロイツァの破滅を特等席で拝めるかもよ?」
無理なら無理で構わないが、腕も悪くないし、ハロイツァも嫌いみたいだし、敵対するより引き込みたい。
さて、どんな答えが返ってくるかな?
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