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3章 別れと出会い
055 ジャンプアップ
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「そんな装備を1桁台の階層で使ってるやつなんざいねぇぞ?しかもあっさり買いやがるし」
ホムロが用意してくれた武器は、今装備している鎖帷子と同じ素材の精霊鉄に、ファンタジーの定番である魔法金属ミスリルを少量混ぜて合金化、強い強度と魔法適正を持つ刃渡り50センチほどのダガーだった。お値段は金貨2枚。
今まで使用していた短剣は刃渡り30センチくらいだったのでかなり長くなったように感じる。2本一緒に買ってやったというのに、ホムロは一体なにが不満だというのか。
ダガーの他にも、片手で扱えるタイプのメイスと、両手で扱う大型の剣もホムロは用意してくれた。流石にまだ買ってないが、お金が出来たら買いたいと思う。
防具は当初予定していた銀板クラスの物から、もう1ランク上げたものを用意しているらしい。
迷宮は7階層に歩を進めた。7階層に出てくるのは『炎蜥蜴』。火じゃなくて良かった。
素早い動きと尻尾による強打、硬い皮膚による高い防御力、そして広範囲に及ぶ炎属性のブレス攻撃を仕掛けてくる難敵らしい。
ドロップアイテムは『レッドペッパー』。単価は70リーフ。てか炎ってそっちの意味なの?激辛的な?
実際に対峙してみると結構でかい。トカゲというよりもはやワニだな。
そして戦ってみたものの、全然苦戦することがなかった。
確かに今まで出てきた魔物の中では一番素早いくらいの動きだったけど、流石にオーサンと比べるほどではなかった。
硬い皮膚も魔装術を付与したダガーの前には紙に等しく、ブレスはモーションが大きすぎてバレバレだった。しかもブレスを放った後はブレスの熱で自分が動けなくなるという有様。
炎ブレス撃って来るのに自分が炎耐性持ってないとか悲しいなぁ。
3日ほど7階層をぶん回してメイスも購入。
今まで使っていた石斧と比べ、金属性なので重量は増している。しかし全体のバランスが良いのか片手で振り回せるのが使いやすい。その分リーチは短くなってしまったのだが。
材料はなんか金属製の魔物の素材に、ミスリルを合金化して作ってあるらしい。お値段金貨5枚。
さて8階層に進むかなといったところで8等級にランクアップした。7等級に上がるためには300万リーフほど必要になるらしいが、ぶっちゃけどうでもいい。
9等級に上がった直後は確かに嬉しかったんだけど、別に何も変化なかったからね。等級を上げる意味ってなんなんだろうな?
「そういえば、俺より先の階層に潜ってる人とかとほとんどすれ違ったことないんだけどなんでなんだ?深い階層に行くにしても、道中飛ばす方法とかないだろ?」
「ああ、深階層まで潜ってるやつらなら『跳躍』っつう空間魔法を使えるヤツが、1人は居るモンなんだよ。
跳躍は迷宮限定でしか使えない分、空間魔法にしてはまぁまぁ出回るからな。行ったことのある階層までは一気に飛べるんだよ」
ショートカットあるんかい!
「それに大規模チームになってくると、何日も迷宮内で過ごしたりするからな。トーマみたいにちょこちょこ出入りしてても意外とすれちがわねぇモンさ」
ふむ、俺も深い階層に潜るようになったら、往復するよりも長く潜った方が効率が良くなる日が来るんだろうか。いやソロのままだったら帰ってきたほうが良いだろうなきっと。
8階層から出る魔物は『兵隊蟻』。まんまだな。硬い皮膚と常に集団で行動、指揮の概念もあり、連携して攻撃してくると。
ドロップ品は『黒砂糖』で単価は70リーフ。黒砂糖といっても日本で流通していたものとは別物で、真っ黒な白砂糖という感じだ。ちょっとなに言ってるのかわかんないっすかね。
指揮の概念があると聞いて厄介そうに感じていたけど、実際戦ってみるとなんじゃそりゃだった。
まず指揮官は常に後方にいて攻撃に参加して来ないので非常にわかりやすい。スリングショットで指揮官アリを倒してしまうと、他の兵隊アリは思考停止して殆ど身動きしなくなってしまう。お前らなにしに出てきたんだと。
流石にこれではラクしすぎだと、指揮官を最後に回して正面から突破するも、武器の性能が過剰なために兵隊アリの装甲は紙同然だったし、肝心の連携も噛み付くしか攻撃手段を持たないアリの魔物では有効に生かせず、なんというか無双ゲーやってるような気分になった。
ただ、8階層はアリだけに1つの群れが結構大きくて、稼ぎ的には大当たりの階層だと思う。まじでウマウマですわ。ドロップ品の回収早くて1日4回まわれるし。
回転率が高いおかげで8階層ではスクロールを2つも拾うことが出来た。生活魔法の水と洗浄だった。
どちらも金板数枚レベルの価値だったけど、どちらも自分で使うことにする。
だって今1日で金貨数枚稼いでるんだから、金板のために入手困難なスクロールを手放す意味があんまりないもんねぇ。
7、8階層では装備面、資金面、魔法面でかなり成長出来たと思う。
明日はオーサンの指導日なので、9階層に向かうのは3日後になるかなぁ?
ホムロが用意してくれた武器は、今装備している鎖帷子と同じ素材の精霊鉄に、ファンタジーの定番である魔法金属ミスリルを少量混ぜて合金化、強い強度と魔法適正を持つ刃渡り50センチほどのダガーだった。お値段は金貨2枚。
今まで使用していた短剣は刃渡り30センチくらいだったのでかなり長くなったように感じる。2本一緒に買ってやったというのに、ホムロは一体なにが不満だというのか。
ダガーの他にも、片手で扱えるタイプのメイスと、両手で扱う大型の剣もホムロは用意してくれた。流石にまだ買ってないが、お金が出来たら買いたいと思う。
防具は当初予定していた銀板クラスの物から、もう1ランク上げたものを用意しているらしい。
迷宮は7階層に歩を進めた。7階層に出てくるのは『炎蜥蜴』。火じゃなくて良かった。
素早い動きと尻尾による強打、硬い皮膚による高い防御力、そして広範囲に及ぶ炎属性のブレス攻撃を仕掛けてくる難敵らしい。
ドロップアイテムは『レッドペッパー』。単価は70リーフ。てか炎ってそっちの意味なの?激辛的な?
実際に対峙してみると結構でかい。トカゲというよりもはやワニだな。
そして戦ってみたものの、全然苦戦することがなかった。
確かに今まで出てきた魔物の中では一番素早いくらいの動きだったけど、流石にオーサンと比べるほどではなかった。
硬い皮膚も魔装術を付与したダガーの前には紙に等しく、ブレスはモーションが大きすぎてバレバレだった。しかもブレスを放った後はブレスの熱で自分が動けなくなるという有様。
炎ブレス撃って来るのに自分が炎耐性持ってないとか悲しいなぁ。
3日ほど7階層をぶん回してメイスも購入。
今まで使っていた石斧と比べ、金属性なので重量は増している。しかし全体のバランスが良いのか片手で振り回せるのが使いやすい。その分リーチは短くなってしまったのだが。
材料はなんか金属製の魔物の素材に、ミスリルを合金化して作ってあるらしい。お値段金貨5枚。
さて8階層に進むかなといったところで8等級にランクアップした。7等級に上がるためには300万リーフほど必要になるらしいが、ぶっちゃけどうでもいい。
9等級に上がった直後は確かに嬉しかったんだけど、別に何も変化なかったからね。等級を上げる意味ってなんなんだろうな?
「そういえば、俺より先の階層に潜ってる人とかとほとんどすれ違ったことないんだけどなんでなんだ?深い階層に行くにしても、道中飛ばす方法とかないだろ?」
「ああ、深階層まで潜ってるやつらなら『跳躍』っつう空間魔法を使えるヤツが、1人は居るモンなんだよ。
跳躍は迷宮限定でしか使えない分、空間魔法にしてはまぁまぁ出回るからな。行ったことのある階層までは一気に飛べるんだよ」
ショートカットあるんかい!
「それに大規模チームになってくると、何日も迷宮内で過ごしたりするからな。トーマみたいにちょこちょこ出入りしてても意外とすれちがわねぇモンさ」
ふむ、俺も深い階層に潜るようになったら、往復するよりも長く潜った方が効率が良くなる日が来るんだろうか。いやソロのままだったら帰ってきたほうが良いだろうなきっと。
8階層から出る魔物は『兵隊蟻』。まんまだな。硬い皮膚と常に集団で行動、指揮の概念もあり、連携して攻撃してくると。
ドロップ品は『黒砂糖』で単価は70リーフ。黒砂糖といっても日本で流通していたものとは別物で、真っ黒な白砂糖という感じだ。ちょっとなに言ってるのかわかんないっすかね。
指揮の概念があると聞いて厄介そうに感じていたけど、実際戦ってみるとなんじゃそりゃだった。
まず指揮官は常に後方にいて攻撃に参加して来ないので非常にわかりやすい。スリングショットで指揮官アリを倒してしまうと、他の兵隊アリは思考停止して殆ど身動きしなくなってしまう。お前らなにしに出てきたんだと。
流石にこれではラクしすぎだと、指揮官を最後に回して正面から突破するも、武器の性能が過剰なために兵隊アリの装甲は紙同然だったし、肝心の連携も噛み付くしか攻撃手段を持たないアリの魔物では有効に生かせず、なんというか無双ゲーやってるような気分になった。
ただ、8階層はアリだけに1つの群れが結構大きくて、稼ぎ的には大当たりの階層だと思う。まじでウマウマですわ。ドロップ品の回収早くて1日4回まわれるし。
回転率が高いおかげで8階層ではスクロールを2つも拾うことが出来た。生活魔法の水と洗浄だった。
どちらも金板数枚レベルの価値だったけど、どちらも自分で使うことにする。
だって今1日で金貨数枚稼いでるんだから、金板のために入手困難なスクロールを手放す意味があんまりないもんねぇ。
7、8階層では装備面、資金面、魔法面でかなり成長出来たと思う。
明日はオーサンの指導日なので、9階層に向かうのは3日後になるかなぁ?
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