20 / 580
1章 仲間との出会い
019 武器屋の主人とダーティシリーズ
しおりを挟む
今まで通っていた武器屋は『生死を分けるもの』という店名らしい。字が読めなかったので不明だったのだが、リーンが教えてくれた。
ちょっと中二っぽい名前と感じるけれど、そもそもここはファンタジー世界だしね。日本語音声で聞こえるからアレなんであって、もしかしたらかっこ良い響きなのかもわからんし。
せっかくなので、お互いに余裕が出来たら読み書きも教えてほしいと頼んでみると、割と乗り気だった。
「しょーがないなー。センパイの私にまかせなさいっ」って言われたけど、リーン先輩、昨日ちょっと危なかったですよね。言わないけども。教えてもらえるなら有り難いし。
二人を見ていて気付いたけれど、俺はもふもふが好きなんであってケモミミにはあまり食指が動かないようだな。
「お?棍棒野郎じゃねぇか。もう1本買ってくのか?」
「その呼び名はやめろぉ!」
入店すると、店主のおっちゃんから火の玉ストレートが飛んできた!なんてこと言いやがるんだ。
「ホムロさん済みません。折れちゃった剣を引き取ってもらいに来ました」
俺とおっちゃんのやり取りを華麗にスルーして、シンは用件だけを簡潔に述べた。
「ん?お前さんに売ったのは、結構しっかりとした剣だと思ったんだがな。
まぁいい。引取りだけだから、二束三文にもならんぞ。それでもいいか?」
「ええ、持ってても仕方ありませんし、お願いします」
金属の需要は尽きないそうで、たとえ壊れた武器でも、様々な需要があるらしい。
ちなみに棍棒を買ったときは『壊れたら迷宮にでも勝手に捨てろ』と言われましたよ。
「俺はトーマってんだよ!変な呼び名つけると、マジで棍棒しか買ってやらねぇぞ!」
「今まで名乗りもしなかったくせに、アホ言ってんじゃねぇ。大体テメェだってどう見ても同年代のくせしやがって、俺のことおっちゃんとか抜かしてたじゃねぇか。
それと棍棒しか買わなくて困るのはテメェだけだから勝手にしろ」
「なにをー!今日は3階層を見据えて、装備を更新しようと思って来たんだよ!
おっちゃん改めホムロさん。銀貨3枚以内くらいで、なんか良い装備無いかなー?」
自然な流れで装備更新の相談をしてみる。なんだかんだで、ホムロさんには今まで装備の面倒見てもらってるからな。
「ホムロで良い。同年代のクセに年下ぶってんじゃねぇぞ。
確かに、その装備で3階層なんか行った日にゃあ、冷たくなって帰ってくるだろうな。しゃーねぇ。見繕ってくるからちょっと待ってろ」
なんだかんだで、おっちゃん改めホムロさん改めホムロは面倒見が良い。
そしてやはり気付くと、おっさん連中とばかり仲良くなるフラグを建築してる気がする。
まぁ単純な話、同世代の男同士だと、気安く話しやすいんだよな。
「トーマは3階層に潜る予定なの?」
シンが聞いてくる。流石にそれほど自惚れちゃあいませんて。
「流石に訓練前に3階層に向かうほど無謀じゃないよ。
ただ、現状戦えている2階層を想定した装備を更新しても、あまり意味がないんじゃないかなと思ってさ」
「まぁな。金さえあるなら、なるべく良い装備を揃えるのが生き残る秘訣だ。
待たせたな。今回は防具もいくつか見繕ってきたぞ。トーマはまだ防具を何も持ってないみたいだからな」
ホムロが、両手一杯に荷物を抱えてやってきた。
一際目立つのは、石のついたハンマーっぽい武器だ。
「魔壊石の石斧と、魔染革の胸当てとマフラー。武器を考えると盾は扱えないだろうが、せめて最低限、首と心臓だけは守っとけ。
石斧は銀貨1枚と銅板5枚。胸当ては銀貨1枚。マフラーはサービスにしてやる。どうせ売れねぇからな。胸当ても調整してやっから、すぐ着けて見せろ」
ハンマーじゃなくて石斧か。そして気になるのは、全部ダーティシリーズってことだ。
小汚い中年冒険者にはお似合いってかぁ!なんて被害妄想乙!
「なぁホムロ。その装備は全部買うけどさ。
俺に勧めてくる装備が全部ダーティ系なのは、なんか理由があんの?」
胸当てを試着しつつ、聞いてみる。胸当ては、胸までしか丈が無い、タンクトップみたいなデザインだった。ごわごわしてて、正直着心地は良くない。
「あん?そんなの、テメェが金持ってねぇからに決まってんだろが。
ダーティ系の素材ってのは、通常の魔力加工を行った際に出てくる、ゴミみたいなもんだからな。ひたすら硬くなるだけで、ほとんどは魔力還元に出しちまうもんなんだよ。
ただたまに、トーマみたいな金欠野郎が冒険者を始めることがあってな。耐刃、耐衝撃性能はそれなりにあるから、どこの店でも2、3個は在庫を確保してあんだよ」
ふーん。ダーティ素材って、加工する際に出てくる不純物みたいなもんなのか。
「あれ、でもさ?頑丈なら頑丈で、それなりに使えるんじゃないの?強度が充分なら、なんで人気無い素材なんだ?」
「トーマは本当に何も知らねぇんだな。危なっかしくて見てられん。
ダーティ素材ってのは、確かに強度はあるんだが、なぜか魔力に対しては一切の抵抗力がねぇんだよ。迷宮の入り口って言える様な浅い階層なら問題ねぇが、冒険者として長く使うには、全く向いてねぇんだ。
迷宮によっては低階層から、魔法や魔力型スキルを持った魔物が出る場所もあるからな」
なんと、魔力抵抗という面で欠陥がある素材なのか。今後迷宮を進んでいけば、魔法に対する備えも必要になってくるわけだ。
「そんな武器と防具だが、ベイクの3階層ぐらいだったら問題ない性能のはずだ。
3階層に行けば、もうちょっと良い装備を買えるくらい稼げるようになんだろ。今のところはその装備で大丈夫だと思う。
予算さえあれば、もうちょい防具を揃えるべきだとは思うがな」
口は悪いが面倒見が良い、武器屋店主のホムロは、胸当ての調整も無料でやってくれた。
金が無いヤツから搾り取る趣味はねぇよ、って男前かよ!
さて、装備を更新したことだし、まずは1階層で動きの確認かな。
俺の用事が済むまで待っててくれた2人と一緒に、店を後にした。
ちょっと中二っぽい名前と感じるけれど、そもそもここはファンタジー世界だしね。日本語音声で聞こえるからアレなんであって、もしかしたらかっこ良い響きなのかもわからんし。
せっかくなので、お互いに余裕が出来たら読み書きも教えてほしいと頼んでみると、割と乗り気だった。
「しょーがないなー。センパイの私にまかせなさいっ」って言われたけど、リーン先輩、昨日ちょっと危なかったですよね。言わないけども。教えてもらえるなら有り難いし。
二人を見ていて気付いたけれど、俺はもふもふが好きなんであってケモミミにはあまり食指が動かないようだな。
「お?棍棒野郎じゃねぇか。もう1本買ってくのか?」
「その呼び名はやめろぉ!」
入店すると、店主のおっちゃんから火の玉ストレートが飛んできた!なんてこと言いやがるんだ。
「ホムロさん済みません。折れちゃった剣を引き取ってもらいに来ました」
俺とおっちゃんのやり取りを華麗にスルーして、シンは用件だけを簡潔に述べた。
「ん?お前さんに売ったのは、結構しっかりとした剣だと思ったんだがな。
まぁいい。引取りだけだから、二束三文にもならんぞ。それでもいいか?」
「ええ、持ってても仕方ありませんし、お願いします」
金属の需要は尽きないそうで、たとえ壊れた武器でも、様々な需要があるらしい。
ちなみに棍棒を買ったときは『壊れたら迷宮にでも勝手に捨てろ』と言われましたよ。
「俺はトーマってんだよ!変な呼び名つけると、マジで棍棒しか買ってやらねぇぞ!」
「今まで名乗りもしなかったくせに、アホ言ってんじゃねぇ。大体テメェだってどう見ても同年代のくせしやがって、俺のことおっちゃんとか抜かしてたじゃねぇか。
それと棍棒しか買わなくて困るのはテメェだけだから勝手にしろ」
「なにをー!今日は3階層を見据えて、装備を更新しようと思って来たんだよ!
おっちゃん改めホムロさん。銀貨3枚以内くらいで、なんか良い装備無いかなー?」
自然な流れで装備更新の相談をしてみる。なんだかんだで、ホムロさんには今まで装備の面倒見てもらってるからな。
「ホムロで良い。同年代のクセに年下ぶってんじゃねぇぞ。
確かに、その装備で3階層なんか行った日にゃあ、冷たくなって帰ってくるだろうな。しゃーねぇ。見繕ってくるからちょっと待ってろ」
なんだかんだで、おっちゃん改めホムロさん改めホムロは面倒見が良い。
そしてやはり気付くと、おっさん連中とばかり仲良くなるフラグを建築してる気がする。
まぁ単純な話、同世代の男同士だと、気安く話しやすいんだよな。
「トーマは3階層に潜る予定なの?」
シンが聞いてくる。流石にそれほど自惚れちゃあいませんて。
「流石に訓練前に3階層に向かうほど無謀じゃないよ。
ただ、現状戦えている2階層を想定した装備を更新しても、あまり意味がないんじゃないかなと思ってさ」
「まぁな。金さえあるなら、なるべく良い装備を揃えるのが生き残る秘訣だ。
待たせたな。今回は防具もいくつか見繕ってきたぞ。トーマはまだ防具を何も持ってないみたいだからな」
ホムロが、両手一杯に荷物を抱えてやってきた。
一際目立つのは、石のついたハンマーっぽい武器だ。
「魔壊石の石斧と、魔染革の胸当てとマフラー。武器を考えると盾は扱えないだろうが、せめて最低限、首と心臓だけは守っとけ。
石斧は銀貨1枚と銅板5枚。胸当ては銀貨1枚。マフラーはサービスにしてやる。どうせ売れねぇからな。胸当ても調整してやっから、すぐ着けて見せろ」
ハンマーじゃなくて石斧か。そして気になるのは、全部ダーティシリーズってことだ。
小汚い中年冒険者にはお似合いってかぁ!なんて被害妄想乙!
「なぁホムロ。その装備は全部買うけどさ。
俺に勧めてくる装備が全部ダーティ系なのは、なんか理由があんの?」
胸当てを試着しつつ、聞いてみる。胸当ては、胸までしか丈が無い、タンクトップみたいなデザインだった。ごわごわしてて、正直着心地は良くない。
「あん?そんなの、テメェが金持ってねぇからに決まってんだろが。
ダーティ系の素材ってのは、通常の魔力加工を行った際に出てくる、ゴミみたいなもんだからな。ひたすら硬くなるだけで、ほとんどは魔力還元に出しちまうもんなんだよ。
ただたまに、トーマみたいな金欠野郎が冒険者を始めることがあってな。耐刃、耐衝撃性能はそれなりにあるから、どこの店でも2、3個は在庫を確保してあんだよ」
ふーん。ダーティ素材って、加工する際に出てくる不純物みたいなもんなのか。
「あれ、でもさ?頑丈なら頑丈で、それなりに使えるんじゃないの?強度が充分なら、なんで人気無い素材なんだ?」
「トーマは本当に何も知らねぇんだな。危なっかしくて見てられん。
ダーティ素材ってのは、確かに強度はあるんだが、なぜか魔力に対しては一切の抵抗力がねぇんだよ。迷宮の入り口って言える様な浅い階層なら問題ねぇが、冒険者として長く使うには、全く向いてねぇんだ。
迷宮によっては低階層から、魔法や魔力型スキルを持った魔物が出る場所もあるからな」
なんと、魔力抵抗という面で欠陥がある素材なのか。今後迷宮を進んでいけば、魔法に対する備えも必要になってくるわけだ。
「そんな武器と防具だが、ベイクの3階層ぐらいだったら問題ない性能のはずだ。
3階層に行けば、もうちょっと良い装備を買えるくらい稼げるようになんだろ。今のところはその装備で大丈夫だと思う。
予算さえあれば、もうちょい防具を揃えるべきだとは思うがな」
口は悪いが面倒見が良い、武器屋店主のホムロは、胸当ての調整も無料でやってくれた。
金が無いヤツから搾り取る趣味はねぇよ、って男前かよ!
さて、装備を更新したことだし、まずは1階層で動きの確認かな。
俺の用事が済むまで待っててくれた2人と一緒に、店を後にした。
2
お気に入りに追加
394
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる