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血塗れデート1
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普段は下着一枚で暮らしているステレも、勝負用の外出着を持っていない訳ではない。異性の気を引くためのものではなく、魔獣との勝負で生き抜くためのコーディネートであるのだが。
謎の男からの勝負を受けて三日後、いつも通りの朝を迎えたステレはいつも通りの朝食の後、鎧櫃から出した巨大魔獣用の装備を身に着け始めた。あれから三日考えた結果である。彼の体捌きは尋常の物ではない上に、どういった手段で闘うかは結局不明のままだ。普通に考えれば格闘だろうが、互いに同条件ならともかく、こちらの武器はなんでも良いと言った以上は、相手も武器を手にする可能性が高い。ならば可能な限りの重装備で行く。この装備ならいかな達人相手でも、一撃では致命傷は受けないはずだ。打ちこんで来た瞬間に切り返す。
下穿きを締め直し、幅広の包帯を胸に巻き付けて、ささやかな膨らみを潰して固定した。その上に普段は着ない汗取の肌着を着て、要所にクッションのぶ厚いフェルトを縫い付けた鎧下を着ける。その上に膝まで丈のあるホーバーク(鎖帷子)を纏い腰をベルトで停め、更にその上に小札を綴った胴鎧を付ける。魔獣の革を加工したもので、ドルトンは騎槍の一撃でもなければ食い止めると豪語した代物である。寝台に腰かけて、汚れた素足を水桶で洗うと、靴下を着けて膝丈の丈夫な革のブーツを履いて脛当てを巻き付ける。剣帯に短剣を吊るすと。二日分の食糧と水、鉢金と籠手を入れた背負い袋を背負い、入口脇に立てかけてあった愛用のバルディッシュ(長柄斧)を手に小屋を出た。
小屋の立つ空き地を出ると、そのまま山道とも言えぬ獣道をどんどん登っていく。もうすぐ昼前と言う頃、白骨山脈の本鋒の中腹付近に達すると、周りの風景が変わってきた。植生限界に達している訳でも無いのに、木々がだんだん減って岩場が多くなってきた。更に進むと、周りの木々が石のように結晶化している。
大きな岩場の影でステレは立ち止まって水筒の水を一口飲むと、荷物から裏にクッションを着けた鉢金を取り出して額に縛り付けた。ステレには小さいながらも角があるので、只人の冑はかぶれない。いろいろ試して冑は諦めた。軍勢同士がぶつかる戦場でもなければ、大丈夫だろうとの判断で、視界を優先した形だ。それから、革手袋を鎖と薄い鉄板で補強した籠手を着ける。ずり落ちないように、端の環をホーバークの袖についたボタンに絡げて留める。これで頭以外は完全防御となる。
大岩を折れ、進んだ小径の先は岩に囲まれた広場になっていた。正面には岩の壁に神殿のような入り口が口を開けている。入口の周りは、掘り込んだのだろうか、石を積んだのだろうか、崩れかけた列柱がならんでいる。
ステレは広場の入り口に背負い袋を下すと、真ん中まで進んだ。三日前、彼が演武を行った場所の当りだ。地面に突き立てたバルディッシュの柄を握ったまま。身じろぎもせず待っていると、不意に鳥肌が立つような気配が出現し、遺跡の中から黒衣の男が現れた。
嬉しそうに、それこそスキップ踏みそうな勢いで、というか後半は完全にスキップして来た男は、距離を置いて正対すると完全装備のステレを上から下へまじまじと見た。
「気合入れてオシャレして来てくれて嬉しいよ。俺は<夜明けの雲>。君は?」
<夜明けの雲>というのが名前だろうか。遠目で見るより小柄で、ステレよりも小柄に見える。青い瞳に、紺色?灰色?光の具合で青黒く見える髪、髪は短くしており、髭は無い。年齢は、、、全然判らないが、見た目は年下に見える。見た目も名前も声も戦闘狂には到底思えない。
「名は捨てた。人には<鬼人卿>と呼ばれてるわ」
<夜明けの雲>を観察しながら不愛想に答える。ステレは一度死んだ。以降は他人にステレと名乗っていない。
「へぇ、騎士なんだ」
「卿のこと?『鬼人の旦那』程度の意味よ。この国じゃ只人じゃなきゃ貴族にはなれないわ」
「ん?そうだったっけ?、、、まぁいいか。人も鬼も魔も大して変わらないのに、変な所に拘るもんだ」
ステレは<夜明けの雲>から視線を外さず考える。終始軽い口ぶりだが、特に嘘を付いているようには見えない。駆け引きするタイプにも見えない。もちろん隠し事はしているだろうが。今の会話の中だけでもいろいろな情報がある。嘘を付く気が無いようなら、直接聞いてもいいかもしれない。その情報を持って帰れるかどうか、これから次第ではあるが。
「あなたは何者なの?」
ステレは直球で聞いてみることにした。
「俺?俺はこの森の管理人だよ」
「管理人?」
「そ、それがどういう意味かは、そうだね君が生きていたら教えてあげてもいいかな。今のところは、強さの目安くらいに思ってくれていいよ」
魔獣よりはよほど強いということか。魔獣より弱ければ管理などできない。
「ま、実際の俺の強さは、闘ってみれば判るってことで、そろそろ闘ろうぜぃ」
この場でこれ以上情報を引き出すのは無理と考えたステレは、勝負に頭を切り替えた。自分に防御強化の魔法を使う。
この国では、自分自身に使う魔法は外部に影響を与える魔法使いの魔法とは別のものとされていて、大概の戦士は自己強化の魔法を使える。防御強化は身体強化と共に戦士が使える魔法の中でも一般的なもので、一時的ではあるが素肌でもハードレザー並みの防御を発揮する。
相手は見た目通り、素手で闘うつもりらしい。甲冑を着こみ長柄のバルディッシュを持つ相手に、素手で挑むというのは、普通なら有り得ないほどの無謀である。確かにステレの全身を覆う鎖帷子は打撃や刺突には弱いが、上に小札の胴鎧を着ている。とすれば、素手で狙うなら、鎧で覆われていない顔、首、脇の下、股間。或いは関節を取るか、投げ、、。いずれにしろ接近してくるはず。ならば、、、
ステレはバルディッシュを脇構に構えた。防御を固めても、敵の技は未だ不明だ。例え素手の打撃でも安心して食らうつもりも無い。振り下ろしを躱されてのカウンターは避けなければならない。
<夜明けの雲>は構えもせずに無造作に間合いを詰めてくる。間合いに足を踏み入れた瞬間、風切り音を上げながらバルディッシュが薙ぎ払った。しかし手ごたえは無い。地に伏せて躱した、、、、いや。ステレは目を見開いた。彼は確かに間合いに入った。にも関わらず、時間を巻き戻したごとく<夜明けの雲>は間合いの一歩外で既に構えに入っている。切り返し、、、は間に合わない。振り切った得物をかろうじて胸元に引き寄せた瞬間に、一瞬で飛び込んだ<夜明けの雲>の肘が叩きこまれた。震脚の響きと破裂音と共に、ステレの身体は数歩の距離宙を飛び、勢いのまま二、三度転がってようやく止まった。
謎の男からの勝負を受けて三日後、いつも通りの朝を迎えたステレはいつも通りの朝食の後、鎧櫃から出した巨大魔獣用の装備を身に着け始めた。あれから三日考えた結果である。彼の体捌きは尋常の物ではない上に、どういった手段で闘うかは結局不明のままだ。普通に考えれば格闘だろうが、互いに同条件ならともかく、こちらの武器はなんでも良いと言った以上は、相手も武器を手にする可能性が高い。ならば可能な限りの重装備で行く。この装備ならいかな達人相手でも、一撃では致命傷は受けないはずだ。打ちこんで来た瞬間に切り返す。
下穿きを締め直し、幅広の包帯を胸に巻き付けて、ささやかな膨らみを潰して固定した。その上に普段は着ない汗取の肌着を着て、要所にクッションのぶ厚いフェルトを縫い付けた鎧下を着ける。その上に膝まで丈のあるホーバーク(鎖帷子)を纏い腰をベルトで停め、更にその上に小札を綴った胴鎧を付ける。魔獣の革を加工したもので、ドルトンは騎槍の一撃でもなければ食い止めると豪語した代物である。寝台に腰かけて、汚れた素足を水桶で洗うと、靴下を着けて膝丈の丈夫な革のブーツを履いて脛当てを巻き付ける。剣帯に短剣を吊るすと。二日分の食糧と水、鉢金と籠手を入れた背負い袋を背負い、入口脇に立てかけてあった愛用のバルディッシュ(長柄斧)を手に小屋を出た。
小屋の立つ空き地を出ると、そのまま山道とも言えぬ獣道をどんどん登っていく。もうすぐ昼前と言う頃、白骨山脈の本鋒の中腹付近に達すると、周りの風景が変わってきた。植生限界に達している訳でも無いのに、木々がだんだん減って岩場が多くなってきた。更に進むと、周りの木々が石のように結晶化している。
大きな岩場の影でステレは立ち止まって水筒の水を一口飲むと、荷物から裏にクッションを着けた鉢金を取り出して額に縛り付けた。ステレには小さいながらも角があるので、只人の冑はかぶれない。いろいろ試して冑は諦めた。軍勢同士がぶつかる戦場でもなければ、大丈夫だろうとの判断で、視界を優先した形だ。それから、革手袋を鎖と薄い鉄板で補強した籠手を着ける。ずり落ちないように、端の環をホーバークの袖についたボタンに絡げて留める。これで頭以外は完全防御となる。
大岩を折れ、進んだ小径の先は岩に囲まれた広場になっていた。正面には岩の壁に神殿のような入り口が口を開けている。入口の周りは、掘り込んだのだろうか、石を積んだのだろうか、崩れかけた列柱がならんでいる。
ステレは広場の入り口に背負い袋を下すと、真ん中まで進んだ。三日前、彼が演武を行った場所の当りだ。地面に突き立てたバルディッシュの柄を握ったまま。身じろぎもせず待っていると、不意に鳥肌が立つような気配が出現し、遺跡の中から黒衣の男が現れた。
嬉しそうに、それこそスキップ踏みそうな勢いで、というか後半は完全にスキップして来た男は、距離を置いて正対すると完全装備のステレを上から下へまじまじと見た。
「気合入れてオシャレして来てくれて嬉しいよ。俺は<夜明けの雲>。君は?」
<夜明けの雲>というのが名前だろうか。遠目で見るより小柄で、ステレよりも小柄に見える。青い瞳に、紺色?灰色?光の具合で青黒く見える髪、髪は短くしており、髭は無い。年齢は、、、全然判らないが、見た目は年下に見える。見た目も名前も声も戦闘狂には到底思えない。
「名は捨てた。人には<鬼人卿>と呼ばれてるわ」
<夜明けの雲>を観察しながら不愛想に答える。ステレは一度死んだ。以降は他人にステレと名乗っていない。
「へぇ、騎士なんだ」
「卿のこと?『鬼人の旦那』程度の意味よ。この国じゃ只人じゃなきゃ貴族にはなれないわ」
「ん?そうだったっけ?、、、まぁいいか。人も鬼も魔も大して変わらないのに、変な所に拘るもんだ」
ステレは<夜明けの雲>から視線を外さず考える。終始軽い口ぶりだが、特に嘘を付いているようには見えない。駆け引きするタイプにも見えない。もちろん隠し事はしているだろうが。今の会話の中だけでもいろいろな情報がある。嘘を付く気が無いようなら、直接聞いてもいいかもしれない。その情報を持って帰れるかどうか、これから次第ではあるが。
「あなたは何者なの?」
ステレは直球で聞いてみることにした。
「俺?俺はこの森の管理人だよ」
「管理人?」
「そ、それがどういう意味かは、そうだね君が生きていたら教えてあげてもいいかな。今のところは、強さの目安くらいに思ってくれていいよ」
魔獣よりはよほど強いということか。魔獣より弱ければ管理などできない。
「ま、実際の俺の強さは、闘ってみれば判るってことで、そろそろ闘ろうぜぃ」
この場でこれ以上情報を引き出すのは無理と考えたステレは、勝負に頭を切り替えた。自分に防御強化の魔法を使う。
この国では、自分自身に使う魔法は外部に影響を与える魔法使いの魔法とは別のものとされていて、大概の戦士は自己強化の魔法を使える。防御強化は身体強化と共に戦士が使える魔法の中でも一般的なもので、一時的ではあるが素肌でもハードレザー並みの防御を発揮する。
相手は見た目通り、素手で闘うつもりらしい。甲冑を着こみ長柄のバルディッシュを持つ相手に、素手で挑むというのは、普通なら有り得ないほどの無謀である。確かにステレの全身を覆う鎖帷子は打撃や刺突には弱いが、上に小札の胴鎧を着ている。とすれば、素手で狙うなら、鎧で覆われていない顔、首、脇の下、股間。或いは関節を取るか、投げ、、。いずれにしろ接近してくるはず。ならば、、、
ステレはバルディッシュを脇構に構えた。防御を固めても、敵の技は未だ不明だ。例え素手の打撃でも安心して食らうつもりも無い。振り下ろしを躱されてのカウンターは避けなければならない。
<夜明けの雲>は構えもせずに無造作に間合いを詰めてくる。間合いに足を踏み入れた瞬間、風切り音を上げながらバルディッシュが薙ぎ払った。しかし手ごたえは無い。地に伏せて躱した、、、、いや。ステレは目を見開いた。彼は確かに間合いに入った。にも関わらず、時間を巻き戻したごとく<夜明けの雲>は間合いの一歩外で既に構えに入っている。切り返し、、、は間に合わない。振り切った得物をかろうじて胸元に引き寄せた瞬間に、一瞬で飛び込んだ<夜明けの雲>の肘が叩きこまれた。震脚の響きと破裂音と共に、ステレの身体は数歩の距離宙を飛び、勢いのまま二、三度転がってようやく止まった。
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