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第210話 お仕置☆。
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第210話 お仕置☆。
~昼休憩~
「──おぉっ、そなたがゼロ先生の言っておったリミィなのじゃ?」
「うんっ! えっと、二人もゼロが……ゼロ先生が言ってた人達……で、いいのかな?」
「恋人、という話でしたら答えははいです」
「うむっ。……さて、まず我らは同じ相手を好きになったもの同士。硬っ苦しいのはなしなのじゃ。敬語とかも無用、普段の感じで構わぬのじゃ。
・・・まずは簡単に自己紹介といくのじゃ。我の名はハクアといって親しい者には──」
・・・ふう。ないとは思っていたが、予想通り険悪な雰囲気は見当たらないし、とりあえずはよかったかな。
現在、昼食の時間帯。俺は朝方言った通り、昨日付き合った三人を集め、顔合わせさせた。
……ちなみに、さっきの会話で分かったと思うが、3人とも直で会うのは初めてだ。今はハクが進行役として自己紹介を進めてるみたいだな。
あ、ちなみに俺はというと、スマホいじりながら飯食ってるなう。
んで飯を食いながら数分経って、また会話を聞いてみると……。
「うむっ! リミィちゃんとは仲良くやれそうなのじゃっ。どうかこれからもよろしく頼むのじゃっ!」
「私からもよろしくですっリミィちゃんっ」
「えぇっ!! こちらこそ、よろしくお願いするわっ。 ハクちゃんっ、ライムちゃんっ!」
かなり仲良くお喋りしていた。
・・・いや、この短時間で仲良くなりすぎじゃない? ってかなんか三人の目がすっごいギラッギラしてるよ?
あと話に入らなかった俺も俺だけど、この三人の繋がり役だったはずの俺が蚊帳の外に放り投げだされてるよ?
・・・ま、まぁでも、仲が悪くて全く話さないで喧嘩ばっかって状況よりかは良かったかな。うん。
・・・いや、でも本当になんでこんな急に仲が良くなるんだ? 女子だからってんならそれまでかもだけど、普通に考えたら元ドラゴンと元スライムと普通の人族だぜ? なにか共通点でもなきゃ……。
……あ、共通点。・・・なんでこいつらの気が合ってんのか、なんとなくわかったわ。……こんな俺みたいな奴を好きになる奴らの集まりだから、そりゃ趣味や趣向とかも偏るわ。
「……ゼロ……」
ってか、本当によく俺なんかのに惚れたなぁ。……俺が女だったら俺みたいなやつ惚れなそうなのに……。
いや、俺が男で元地球人だから、感性が違うってのもあるんだろうけどな。
「ねぇっゼロってば!!」
「うぉ? なんだ?」
っと、やべぇやべぇ。呼んでるの全然聞こえてなかったわ。
「もうっ、やっと気づいたっ。あ、いや、それで……あの……2人と……もうしたって、本当ッ?」
「……」
ちょっ、こいつらそんな話までしたのかっ!? ってか昼食時に話すような内容じゃねぇだろっ!? ・・・これは聞こえてなかった方が良かったかもな。
えーと、とりあえずここは……。
「……リミィもして欲しいの?」
「ッ!!」ボンッ!
リミィの思考をショートさせるべし。んでこのタイミングでついでに気絶もさせる。あとは……。
「さて、と」
「ふっ、リミィちゃんは純情じゃのぅ。あれしきのことで顔を真っ赤にするとは……」
「でも悪いことしちゃったかもしれませんね。」
・・・ハクには反省の色なし。ライムはやや反省か。……まぁどっちもどっちだな、とりあえず。
「・・・リミィに余計なことを伝えた2人には、お仕置きが必要だな?」
「ぬぇっ?」「ふぇっ?」
「『身体的負荷』+『自重強化』」
「ぐぬぅっ!?」「くぇぁっ!?」
・・・え? 思ってたのと違う? いや、でもお仕置きって普通はこういう辛いやつでしょ?
よくお仕置きにくすぐりの刑とか言葉制限とか触れるの禁止みたいなのあるけど、正直、俺的にはお仕置きにしてはぬるいって思うんだよね。
「お、思ってたのと違うのじゃ~!!」
「これはっ、くぅっ。かなり、辛いものが、ありますね。・・・ちょっとだけ期待していた分、残念感もありますし……」
ハク達も予想外だったみたいだな。あとライムは心読んだ感じ、お仕置として全年齢向けじゃないものを期待してたみたいだ。
・・・こいつ、地味にMっ気があったみたいだ。……今度、もしくは今日の夜やってやろう。
まぁそれは置いといて。とりあえず……ハクとライムを机に突っ伏させて静寂化をかけて、と。・・・よし、それじゃあリミィを正気に戻そうか。
「『覚醒』」
「はわぁっ!! ……あれ? 私は何を……。あ、ごめんねっ、ゼロっ。記憶が少し飛んじゃってたみたい。……って、あれ? ハクちゃん達は何を?」
あ、ヤったヤってない関連の記憶は意図的に飛ばした。・・・リミィからしたら少し意識が飛んだと思ったら何故かハク達が身体を重そうにしてるのが目に入ったって感じか。
「あー、気にするな。……っと、そろそろチャイムがなるな。ハク達のことはこっちでやるからリミィは教室戻ってな」
「あ、うんってもうそんな時間っ?! そ、それじゃあハクちゃん達によろしく伝えといてねっ!! それじゃあバイバイっ!!」
「おうっ」
リミィを軽く見送ってからハク達のお仕置以外を元に戻し、少し動けるくらいまでの重さにしておく。
「ってことで、2人とも少しは動けるくらいにしといたから、今日一日、学園にいる時はそれで過ごせ」
「むぅ……。少し辛いが、我らが悪いのはわかってるからの。了解したのじゃ」
「うぅ、まだ辛いですが、しょうがないです……」
聞き分けがいいのはよろしいっ。
──キーンコーンカーンコーン
っと。さて、キリのいいところで鐘も鳴ったし、次の授業の準備をしておこうかねっと。
~昼休憩~
「──おぉっ、そなたがゼロ先生の言っておったリミィなのじゃ?」
「うんっ! えっと、二人もゼロが……ゼロ先生が言ってた人達……で、いいのかな?」
「恋人、という話でしたら答えははいです」
「うむっ。……さて、まず我らは同じ相手を好きになったもの同士。硬っ苦しいのはなしなのじゃ。敬語とかも無用、普段の感じで構わぬのじゃ。
・・・まずは簡単に自己紹介といくのじゃ。我の名はハクアといって親しい者には──」
・・・ふう。ないとは思っていたが、予想通り険悪な雰囲気は見当たらないし、とりあえずはよかったかな。
現在、昼食の時間帯。俺は朝方言った通り、昨日付き合った三人を集め、顔合わせさせた。
……ちなみに、さっきの会話で分かったと思うが、3人とも直で会うのは初めてだ。今はハクが進行役として自己紹介を進めてるみたいだな。
あ、ちなみに俺はというと、スマホいじりながら飯食ってるなう。
んで飯を食いながら数分経って、また会話を聞いてみると……。
「うむっ! リミィちゃんとは仲良くやれそうなのじゃっ。どうかこれからもよろしく頼むのじゃっ!」
「私からもよろしくですっリミィちゃんっ」
「えぇっ!! こちらこそ、よろしくお願いするわっ。 ハクちゃんっ、ライムちゃんっ!」
かなり仲良くお喋りしていた。
・・・いや、この短時間で仲良くなりすぎじゃない? ってかなんか三人の目がすっごいギラッギラしてるよ?
あと話に入らなかった俺も俺だけど、この三人の繋がり役だったはずの俺が蚊帳の外に放り投げだされてるよ?
・・・ま、まぁでも、仲が悪くて全く話さないで喧嘩ばっかって状況よりかは良かったかな。うん。
・・・いや、でも本当になんでこんな急に仲が良くなるんだ? 女子だからってんならそれまでかもだけど、普通に考えたら元ドラゴンと元スライムと普通の人族だぜ? なにか共通点でもなきゃ……。
……あ、共通点。・・・なんでこいつらの気が合ってんのか、なんとなくわかったわ。……こんな俺みたいな奴を好きになる奴らの集まりだから、そりゃ趣味や趣向とかも偏るわ。
「……ゼロ……」
ってか、本当によく俺なんかのに惚れたなぁ。……俺が女だったら俺みたいなやつ惚れなそうなのに……。
いや、俺が男で元地球人だから、感性が違うってのもあるんだろうけどな。
「ねぇっゼロってば!!」
「うぉ? なんだ?」
っと、やべぇやべぇ。呼んでるの全然聞こえてなかったわ。
「もうっ、やっと気づいたっ。あ、いや、それで……あの……2人と……もうしたって、本当ッ?」
「……」
ちょっ、こいつらそんな話までしたのかっ!? ってか昼食時に話すような内容じゃねぇだろっ!? ・・・これは聞こえてなかった方が良かったかもな。
えーと、とりあえずここは……。
「……リミィもして欲しいの?」
「ッ!!」ボンッ!
リミィの思考をショートさせるべし。んでこのタイミングでついでに気絶もさせる。あとは……。
「さて、と」
「ふっ、リミィちゃんは純情じゃのぅ。あれしきのことで顔を真っ赤にするとは……」
「でも悪いことしちゃったかもしれませんね。」
・・・ハクには反省の色なし。ライムはやや反省か。……まぁどっちもどっちだな、とりあえず。
「・・・リミィに余計なことを伝えた2人には、お仕置きが必要だな?」
「ぬぇっ?」「ふぇっ?」
「『身体的負荷』+『自重強化』」
「ぐぬぅっ!?」「くぇぁっ!?」
・・・え? 思ってたのと違う? いや、でもお仕置きって普通はこういう辛いやつでしょ?
よくお仕置きにくすぐりの刑とか言葉制限とか触れるの禁止みたいなのあるけど、正直、俺的にはお仕置きにしてはぬるいって思うんだよね。
「お、思ってたのと違うのじゃ~!!」
「これはっ、くぅっ。かなり、辛いものが、ありますね。・・・ちょっとだけ期待していた分、残念感もありますし……」
ハク達も予想外だったみたいだな。あとライムは心読んだ感じ、お仕置として全年齢向けじゃないものを期待してたみたいだ。
・・・こいつ、地味にMっ気があったみたいだ。……今度、もしくは今日の夜やってやろう。
まぁそれは置いといて。とりあえず……ハクとライムを机に突っ伏させて静寂化をかけて、と。・・・よし、それじゃあリミィを正気に戻そうか。
「『覚醒』」
「はわぁっ!! ……あれ? 私は何を……。あ、ごめんねっ、ゼロっ。記憶が少し飛んじゃってたみたい。……って、あれ? ハクちゃん達は何を?」
あ、ヤったヤってない関連の記憶は意図的に飛ばした。・・・リミィからしたら少し意識が飛んだと思ったら何故かハク達が身体を重そうにしてるのが目に入ったって感じか。
「あー、気にするな。……っと、そろそろチャイムがなるな。ハク達のことはこっちでやるからリミィは教室戻ってな」
「あ、うんってもうそんな時間っ?! そ、それじゃあハクちゃん達によろしく伝えといてねっ!! それじゃあバイバイっ!!」
「おうっ」
リミィを軽く見送ってからハク達のお仕置以外を元に戻し、少し動けるくらいまでの重さにしておく。
「ってことで、2人とも少しは動けるくらいにしといたから、今日一日、学園にいる時はそれで過ごせ」
「むぅ……。少し辛いが、我らが悪いのはわかってるからの。了解したのじゃ」
「うぅ、まだ辛いですが、しょうがないです……」
聞き分けがいいのはよろしいっ。
──キーンコーンカーンコーン
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