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第209話 お義父さんにご挨拶(約束)。
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第209話 お義父さんにご挨拶(約束)。
──コンコンッ。
「旦那様、おはようございます。起床の時間となりました」
「んぐぁっ」
・・・ああ、朝か。ふんっ、ぬぁ。……ぐっともーにんぐ、朝日。
んんー……やっぱりまだ少し頭がボーッとしてるなぁ。・・・昨日、ハクとライムにかなりこってりと絞られたから、まだ元気というかやる気が全回復してないわ……。
……どうでもいいと思うが、実は俺、この体になってから、その……初めてヤった。
あー、そのせいで手加減というかなんというか、力加減を知らなかったみたいで……記憶が飛ぶくらいまで続けちまったみたいだ。
・・・次に俺が気づいた時にはハク達は一切動いてなかった。確か、そんときはもう夜中の3時回ってた気がする。
うん、まぁ次からは気をつけよう。……もしも次やだとか言われちゃったらどうしよう? ・・・まぁそれはそんとき考えようか。
・・・とりあえず、早いとこ準備して学園に行くかー。
「あー、セバスあんがと。あ、ハク達は時間ギリギリまで寝かしといてあげてくれ。こいつらなら着替えとかも含めてそれで間に合うはずだ」
たしか、ヤる前に二人とも明日の準備は整ってるって言ってたし、それで問題ないと思う。
「畏まりました。ハク様とライム様のことはお任せ下さいませ」
「おう、頼んだ。・・・『消臭』『範囲清掃』」
・・・うん、なんでやったかは、まぁ分かるよな?
「あとついでに『瞬間着替え』っと。あ、ネックレスも忘れずに……っと、これで準備よしっ。・・・体力もだいぶ回復したみたいだな、よし。セバス、それじゃ行ってくる」
「はい、お気をつけて行ってらっしゃいませ。旦那様」
いつも通り、学園近くの路地裏に転移っと。
◇◆◇◆◇
「ゼロせんせーっ!! おはようございまーすっ!!」
「おうっ、おはようさん」
いやー、元気がいいねー。・・・ってか今更だけど、あの挨拶してくれる子、いっつも俺の出勤時間と同じじゃない? ・・・いや、俺がいつも同じ時間に出勤してるだけかっ。
他の生徒からも挨拶をされるので、適当に挨拶をし返していると、今度は後ろから勢いよく走ってくる音と同時に、背中に軽い衝撃が来た。
「ゼーーーーロッ!! 先生っ!」
「ぐふっ」
・・・耐えようと思ったけど、思ったより少し強い衝撃が来て驚いた。……リミィ、力の流し方を上手いこと理解してやがる。
「お嬢様っ!! 急に走らないでくださいっ。転んだりしたら危ないですっ!」
「あ、マナっ。ごめんっ! ゼロを見つけたから、つい」
「嬉しいのはわかりますが、ここは学園ですので、あまりゼロ教授を困らせないであげてください」
「そ、そうだねっ。・・・あ、そうだっ! ゼロ…先生っ。昨日のことお父様達に話してみたら、次の家庭教師の時に、お父様の執務室に来て欲しいって」
次の家庭教師……って今日じゃね? まぁ行く分には全然構わないけど……。
・・・多分、リミィとの付き合いについてだろうな。それ相応の覚悟はあるか、とか。もしくは娘をよろしく、的な?
「わかった。つまりは今日行けばいいってことだよな?」
「うん、多分そういうことじゃないかな? ・・・」
「そうな不安そうな顔するなよ。・・・多分、今回の話はいい方に転ぶから」
「・・・本当?」
「ああ、そんな気がする。というか、最悪俺がなんとかする」
「・・・わかった」
・・・でも、実際俺がなんかしなくてもなんとかなりそうな気がする。……ただの勘ならどうってことは無いが、俺の勘だからな。多分、高確率で当たるな。
「……そういえば、ネックレス付けてくれたんだな」
「え、あ、うんっ! ・・・一生大事につけるねっ!」
「うん、よく似合ってるな。可愛い。」
「う、うんっ! ありがとうっ。……えへへー。」
可愛いっ。・・・あっ、そうだ。一応、リミィにもハク達のこと紹介してやらないとな。……昼飯に誘ってそん時に話す感じでいいかな。
「なぁ、今日の昼、一緒にご飯食べない?」
「えっ!? う、うんっ!! いいよっ!!」
「・・・期待してるところ悪いが、あと2人ほどいる。」
「えぇ……って、それ、昨日言ってた2人?」
「ああ、そうだ。」
「ならいいわっ! せっかくだし、ちゃんと話し合いたいしねっ!」
さらに『多分長いこと一緒になる相手だろうしねっ』と続ける。
・・・そうか。言われてればたしかにそうだな。……でも三人とも気は合うかな? まぁそこは会ってからのお楽しみってとこか。
「それじゃ、今日の昼な。」
「うんっ!! じゃあ私達ももう行くわねっ! ばいばーい!!」
「おうっ。」
・・・ばいばーいって言っても、行くところは同じなんだけどな。
まぁ俺はマイペースにゆっくり進んで行くかな。
──コンコンッ。
「旦那様、おはようございます。起床の時間となりました」
「んぐぁっ」
・・・ああ、朝か。ふんっ、ぬぁ。……ぐっともーにんぐ、朝日。
んんー……やっぱりまだ少し頭がボーッとしてるなぁ。・・・昨日、ハクとライムにかなりこってりと絞られたから、まだ元気というかやる気が全回復してないわ……。
……どうでもいいと思うが、実は俺、この体になってから、その……初めてヤった。
あー、そのせいで手加減というかなんというか、力加減を知らなかったみたいで……記憶が飛ぶくらいまで続けちまったみたいだ。
・・・次に俺が気づいた時にはハク達は一切動いてなかった。確か、そんときはもう夜中の3時回ってた気がする。
うん、まぁ次からは気をつけよう。……もしも次やだとか言われちゃったらどうしよう? ・・・まぁそれはそんとき考えようか。
・・・とりあえず、早いとこ準備して学園に行くかー。
「あー、セバスあんがと。あ、ハク達は時間ギリギリまで寝かしといてあげてくれ。こいつらなら着替えとかも含めてそれで間に合うはずだ」
たしか、ヤる前に二人とも明日の準備は整ってるって言ってたし、それで問題ないと思う。
「畏まりました。ハク様とライム様のことはお任せ下さいませ」
「おう、頼んだ。・・・『消臭』『範囲清掃』」
・・・うん、なんでやったかは、まぁ分かるよな?
「あとついでに『瞬間着替え』っと。あ、ネックレスも忘れずに……っと、これで準備よしっ。・・・体力もだいぶ回復したみたいだな、よし。セバス、それじゃ行ってくる」
「はい、お気をつけて行ってらっしゃいませ。旦那様」
いつも通り、学園近くの路地裏に転移っと。
◇◆◇◆◇
「ゼロせんせーっ!! おはようございまーすっ!!」
「おうっ、おはようさん」
いやー、元気がいいねー。・・・ってか今更だけど、あの挨拶してくれる子、いっつも俺の出勤時間と同じじゃない? ・・・いや、俺がいつも同じ時間に出勤してるだけかっ。
他の生徒からも挨拶をされるので、適当に挨拶をし返していると、今度は後ろから勢いよく走ってくる音と同時に、背中に軽い衝撃が来た。
「ゼーーーーロッ!! 先生っ!」
「ぐふっ」
・・・耐えようと思ったけど、思ったより少し強い衝撃が来て驚いた。……リミィ、力の流し方を上手いこと理解してやがる。
「お嬢様っ!! 急に走らないでくださいっ。転んだりしたら危ないですっ!」
「あ、マナっ。ごめんっ! ゼロを見つけたから、つい」
「嬉しいのはわかりますが、ここは学園ですので、あまりゼロ教授を困らせないであげてください」
「そ、そうだねっ。・・・あ、そうだっ! ゼロ…先生っ。昨日のことお父様達に話してみたら、次の家庭教師の時に、お父様の執務室に来て欲しいって」
次の家庭教師……って今日じゃね? まぁ行く分には全然構わないけど……。
・・・多分、リミィとの付き合いについてだろうな。それ相応の覚悟はあるか、とか。もしくは娘をよろしく、的な?
「わかった。つまりは今日行けばいいってことだよな?」
「うん、多分そういうことじゃないかな? ・・・」
「そうな不安そうな顔するなよ。・・・多分、今回の話はいい方に転ぶから」
「・・・本当?」
「ああ、そんな気がする。というか、最悪俺がなんとかする」
「・・・わかった」
・・・でも、実際俺がなんかしなくてもなんとかなりそうな気がする。……ただの勘ならどうってことは無いが、俺の勘だからな。多分、高確率で当たるな。
「……そういえば、ネックレス付けてくれたんだな」
「え、あ、うんっ! ・・・一生大事につけるねっ!」
「うん、よく似合ってるな。可愛い。」
「う、うんっ! ありがとうっ。……えへへー。」
可愛いっ。・・・あっ、そうだ。一応、リミィにもハク達のこと紹介してやらないとな。……昼飯に誘ってそん時に話す感じでいいかな。
「なぁ、今日の昼、一緒にご飯食べない?」
「えっ!? う、うんっ!! いいよっ!!」
「・・・期待してるところ悪いが、あと2人ほどいる。」
「えぇ……って、それ、昨日言ってた2人?」
「ああ、そうだ。」
「ならいいわっ! せっかくだし、ちゃんと話し合いたいしねっ!」
さらに『多分長いこと一緒になる相手だろうしねっ』と続ける。
・・・そうか。言われてればたしかにそうだな。……でも三人とも気は合うかな? まぁそこは会ってからのお楽しみってとこか。
「それじゃ、今日の昼な。」
「うんっ!! じゃあ私達ももう行くわねっ! ばいばーい!!」
「おうっ。」
・・・ばいばーいって言っても、行くところは同じなんだけどな。
まぁ俺はマイペースにゆっくり進んで行くかな。
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