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第161話 裏ボス、強者思考のゼロ。
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第161話 裏ボス、強者思考のゼロ。
~翌日~
おはよう。
昨日は家に帰ったあと、飯やらなんやらを済ませて寝室に行ってベッドに入った。
朝早くから起きて様々なイベントに出くわしたりしたからか疲れていたらしく、少し横になったらいつの間にか泥のように眠っていた。
今は朝の6:30だから、どうやら(昼夜逆転的な意味で)時間も戻ったみたいだ。・・・まぁ一日だけだから戻るってのも変だけどな。
そして朝起きたらいつもの如く両脇にいる二人。・・・昨日寝た時、確か23:00くらいだっけか? まぁそん時は居なかったはずだし、多分夜更かしでもしてたのか?
・・・まぁ別にどうでもいいけど。
・・・今日も講師のやつあるし、さっさと布団から出るか。
俺は2人が起きないよう、ゆっくりと布団から抜けた。・・・抜けた後に近距離転移すれば気を使う必要なかったんじゃね? と気づいた。
・・・ま、まぁこんな距離で魔法を使うってのもおかしい話だしな! 魔力ももったいないしな!
・・・え? MPとかステータスないからそんなん気にする必要ないだろうって? いやいや、そもそもこの距離で転移するのが変だろ?
・・・え? お前にそんな常識なんかあるかって? ・・・HAHAHA☆ 絞め○すぞ☆
「にゃうん?」
・・・ちなみにベッドから出る途中でティアには気づかれた。・・・俺の足の上に乗ってたからね! 仕方ないね!
「なんでもないよー。・・・早いところ準備して学園に向かおうか。」
「にゃうんっ。」
ティアは笑顔で返事をする。うん、とてつもなく可愛い。ってか俺ん所に来た時に比べてだいぶ表情豊かになってきたな。・・・いや、元からこんなんだっけ?
あ、ちなみにだけど、この会話はハクとライムが起きないよう、小声での会話だ。
・・・俺の力使えば俺らの会話が聞こえないようにもできるがな。
閑話休題
・・・さて、ある程度準備も済んだし、早いところ学園に向かいますかねっと。
「行ってらっしゃいませ。旦那様。」
「おう、ハク達のこと頼むな。・・・まぁあいつらの事だから勝手に起きるだろうがな。」
「はい。畏まりました。」
・・・あ、執事は部屋を出た瞬間に俺が見える範囲からこちらに向かって歩いてきた。
・・・勝手な予想だが、いつも唐突に背後とかから出て俺が驚くからその配慮かな?
まぁそんな考えを他所に置いて俺ら(と言っても俺とティアの2人だけ)は学園へと向かった。
◇◆◇◆◇
~学園校舎前辺り~
俺らは校門を抜け、校舎へと向かう。・・・こういうのって学園だし園門とか園舎って言うのかね? ・・・校門と校舎の方がわかりやすいしこっちでいいや。
「ゼロ先生、おはようございます!」
「……。」
「おはようございます。」
「おはようございますわ。」
「ゼロ先生ー! おっはよー!」
「……おう。」
校舎へと向かう途中、他の生徒にも挨拶されたが、今のところ一番会いたくない相手から挨拶が来た。
・・・そう、みんなおわかり勇者集団だ。
正直、こいつらの扱いが難しいんだよなぁ。・・・一昨日、決闘して勝ったのは別にいいんだが、昨日の放課後のこと(指導願い)があるからあんまり会いたくないってのが本音だ。
だってあの時無理って言ったのにめっちゃ食い下がってきたやつだぜ? 普通に考えてこういうのは一一
「ところで、今からお時間ってありますかっ!? もしくは授業が始まる前までの間でっ!」
一一そう簡単に諦めるわけがないんだよなぁ。・・・はぁめんどくせぇ。
・・・もういいや。今日のところはこっちが折れよう。少しくらいは相手してやるか。
「・・・はぁ。もうわかった。今からは無理だが、今日の昼休み、校庭に来い。そんときに他の生徒と一緒に稽古つけてやるから。」
・・・なんで昼休みか、説明をしよう。
俺は気分がいい時や暇な時、戦いたい気分の時に昼休みに特別授業をする。授業内容は主に戦闘訓練系だ。そしてたまに実験とかだ。
俺のことを知っている先徒や生徒はほぼ全員来たがるくらい人気だ。・・・たまに校長も混ざってたりする。
あ、ちなみにちゃんと定員を決めている。まぁ俺の性格的にそうじゃないと面倒くさくなってやめるからね。
さらに言うと先徒は自分から申請する以外だとこの時しか学べない。なので俺がやると言うと、先徒が殺到する。
話を戻す。
つまり何が言いたいかと言うと、勇者たちには今日やる特別授業に出てもらうという事だ。
そして、このことを聞いた勇者たちの反応は
「はいっ! ではゼロ先生、今日の昼休みお願い致しますっ!」
「・・・頼む。」
「ゼロ先生、よろしくお願いしますね。」
「よろしくお願いいたしますわ。」
「よろしくねっ!」
うん、想像通り、みんな肯定だね。・・・あ、そうだ。いいことを思いついた。
今回の勇者指導で久しぶりに銃を使ってみようか。・・・くくくっ、本来この世界にないような現代武器を使う教師。
色々な考察が浮かぶだろうなぁ。・・・勇者たちの驚く顔が今から楽しみだな。
~翌日~
おはよう。
昨日は家に帰ったあと、飯やらなんやらを済ませて寝室に行ってベッドに入った。
朝早くから起きて様々なイベントに出くわしたりしたからか疲れていたらしく、少し横になったらいつの間にか泥のように眠っていた。
今は朝の6:30だから、どうやら(昼夜逆転的な意味で)時間も戻ったみたいだ。・・・まぁ一日だけだから戻るってのも変だけどな。
そして朝起きたらいつもの如く両脇にいる二人。・・・昨日寝た時、確か23:00くらいだっけか? まぁそん時は居なかったはずだし、多分夜更かしでもしてたのか?
・・・まぁ別にどうでもいいけど。
・・・今日も講師のやつあるし、さっさと布団から出るか。
俺は2人が起きないよう、ゆっくりと布団から抜けた。・・・抜けた後に近距離転移すれば気を使う必要なかったんじゃね? と気づいた。
・・・ま、まぁこんな距離で魔法を使うってのもおかしい話だしな! 魔力ももったいないしな!
・・・え? MPとかステータスないからそんなん気にする必要ないだろうって? いやいや、そもそもこの距離で転移するのが変だろ?
・・・え? お前にそんな常識なんかあるかって? ・・・HAHAHA☆ 絞め○すぞ☆
「にゃうん?」
・・・ちなみにベッドから出る途中でティアには気づかれた。・・・俺の足の上に乗ってたからね! 仕方ないね!
「なんでもないよー。・・・早いところ準備して学園に向かおうか。」
「にゃうんっ。」
ティアは笑顔で返事をする。うん、とてつもなく可愛い。ってか俺ん所に来た時に比べてだいぶ表情豊かになってきたな。・・・いや、元からこんなんだっけ?
あ、ちなみにだけど、この会話はハクとライムが起きないよう、小声での会話だ。
・・・俺の力使えば俺らの会話が聞こえないようにもできるがな。
閑話休題
・・・さて、ある程度準備も済んだし、早いところ学園に向かいますかねっと。
「行ってらっしゃいませ。旦那様。」
「おう、ハク達のこと頼むな。・・・まぁあいつらの事だから勝手に起きるだろうがな。」
「はい。畏まりました。」
・・・あ、執事は部屋を出た瞬間に俺が見える範囲からこちらに向かって歩いてきた。
・・・勝手な予想だが、いつも唐突に背後とかから出て俺が驚くからその配慮かな?
まぁそんな考えを他所に置いて俺ら(と言っても俺とティアの2人だけ)は学園へと向かった。
◇◆◇◆◇
~学園校舎前辺り~
俺らは校門を抜け、校舎へと向かう。・・・こういうのって学園だし園門とか園舎って言うのかね? ・・・校門と校舎の方がわかりやすいしこっちでいいや。
「ゼロ先生、おはようございます!」
「……。」
「おはようございます。」
「おはようございますわ。」
「ゼロ先生ー! おっはよー!」
「……おう。」
校舎へと向かう途中、他の生徒にも挨拶されたが、今のところ一番会いたくない相手から挨拶が来た。
・・・そう、みんなおわかり勇者集団だ。
正直、こいつらの扱いが難しいんだよなぁ。・・・一昨日、決闘して勝ったのは別にいいんだが、昨日の放課後のこと(指導願い)があるからあんまり会いたくないってのが本音だ。
だってあの時無理って言ったのにめっちゃ食い下がってきたやつだぜ? 普通に考えてこういうのは一一
「ところで、今からお時間ってありますかっ!? もしくは授業が始まる前までの間でっ!」
一一そう簡単に諦めるわけがないんだよなぁ。・・・はぁめんどくせぇ。
・・・もういいや。今日のところはこっちが折れよう。少しくらいは相手してやるか。
「・・・はぁ。もうわかった。今からは無理だが、今日の昼休み、校庭に来い。そんときに他の生徒と一緒に稽古つけてやるから。」
・・・なんで昼休みか、説明をしよう。
俺は気分がいい時や暇な時、戦いたい気分の時に昼休みに特別授業をする。授業内容は主に戦闘訓練系だ。そしてたまに実験とかだ。
俺のことを知っている先徒や生徒はほぼ全員来たがるくらい人気だ。・・・たまに校長も混ざってたりする。
あ、ちなみにちゃんと定員を決めている。まぁ俺の性格的にそうじゃないと面倒くさくなってやめるからね。
さらに言うと先徒は自分から申請する以外だとこの時しか学べない。なので俺がやると言うと、先徒が殺到する。
話を戻す。
つまり何が言いたいかと言うと、勇者たちには今日やる特別授業に出てもらうという事だ。
そして、このことを聞いた勇者たちの反応は
「はいっ! ではゼロ先生、今日の昼休みお願い致しますっ!」
「・・・頼む。」
「ゼロ先生、よろしくお願いしますね。」
「よろしくお願いいたしますわ。」
「よろしくねっ!」
うん、想像通り、みんな肯定だね。・・・あ、そうだ。いいことを思いついた。
今回の勇者指導で久しぶりに銃を使ってみようか。・・・くくくっ、本来この世界にないような現代武器を使う教師。
色々な考察が浮かぶだろうなぁ。・・・勇者たちの驚く顔が今から楽しみだな。
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