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第140話 爆弾発言。
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第140話 爆弾発言。
一一校長から勇者達のことを知らされた後、俺はとりあえず自身の机で授業の準備をして職員室を出た。
……あ、ちなみに準備と言っても、ただ荷物を置くだけだったので、ハク達を職員室の前に待たせといた。
「・・・よしっと。んじゃ教室に向かうか。」
「ふ、ふむ。わかったのじゃ。」
「はいです。」
「うむ、では行くとするかの。」
……あ、そうだ。一応こいつらにも。
「あー、行く前にみんなにひとつ。教室、というか学園では俺の事はちゃんと先生って呼べよ? それと対応についても家にいる時みたいじゃなく、先生と生徒で対応するからな? あと学校内ではあんまりくっ付くなよ?」
ここら辺、ハッキリしとかないと後々、色々と困ると思うんよね。
・・・んで俺が伝えたみんなの反応が
「なん……じゃと……。……主とのイチャイチャが。……終わりを告げた。」
「マスターとの……学園ラブコメが……。・・・いえ、でも……ダメとわかっても慕い続ける強い意志。だけど周りには了承なれない……それはそれで燃え一一ブツブツ」
「うむ。ではゼロではなく生徒の方をもてあs……いじr……揶揄おうかのぅ。」
と、三者三様の反応を見せた。・・・うん。全員色々とおかしい。
まずハクは落ち込みようがすげえ。まるで最後の希望を消されたかのような絶望臭が漂ってる。・・・ってか、そもそもハク。お前のそれ、家でもできねぇ?
ライムは1回絶望した後、その中の希望を見つけだしたみたいだ。・・・いや、おめぇは落ちてから上がるの早ぇし、しかもその希望は掴んじゃいけない系やつやろ。・・・こいつの妄想癖で将来が心配になるわ。
んで最後に凛。そもそもおめぇ、そんな性格だったか? あと言葉を変えても全部同じ意味だからな? ・・・まぁ、別にやってもいいけど生徒達が可愛そうだから程々にね?
一一俺はこいつらがいることで他の生徒に悪影響がないか正直少し不安になった。
◇◆◇◆◇
一一教室
「一一ってことで勇者達は1日遅れるそうだ。その代わり、と言ってもなんだが、今日からこのクラスに入る、ハク、ライム、凛だ。」
「よろしくなのじゃ。」
「よろしくです。」
「よろしくのぅ。」
「とりあえず端から……つまりハクから自己紹介しな。紹介内容は……まぁ、名前、趣味もしくは特技、何か一言って所かな。」
こういうのって先生からよりも本人からした方がいいよな。……いやまぁ、やる側からしたら人によるけど。
「うむ。では我からやるのじゃ。コホンッ。
皆の者よ! 初めましてなのじゃ! 我の名はハクアなのじゃ。親しい者からはハクと呼ばれておる。皆も気兼ねなくハクと呼んでくれなのじゃ!
趣味は本を読むことなのじゃ。あ、もちろん運動系も得意なのじゃ!
あまり、外に出た事がないのでの。常識知らずなところもあるが、ある程度は目を瞑ってくれるとありがたいのじゃ。
あ、ちなみにじゃが、主どn……ゼロ先生と同じ家に住んでおる。よろしくなのじゃ!」
おぅーい。なーに最後に爆弾用意してくれてんの? ってかなんでそれ言ったん? あと主って先に言ったの、絶対わざとだろ……。
・・・多分あれか? 周りからの認識的による既成事実的なやつ?
ハクの最後の一言で周りがやや騒がしくなった。
「静かにしろー。……おめーらの言いたいことはわかるが、詳しいことは最後に言う。次はライムだ。」
適当に言い訳考えないとなー。・・・面倒くさ。
「はいです。では早速。
皆さん! 初めまして! 今日からこのクラスに転入することになりました、ライムです!
特技は魔法を扱うことです! 色々な属性の魔法を扱うことができます!
皆さんとより良い友人関係を築けるよう、勉学や友達作りに励みたいと思ってます!
……ちなみに私もマスター、もといゼロ先生と一緒にひとつ屋根の下を共に過ごしてます! よろしくお願いしますね!」
・・・ライムは呼び方をそのまま突っ切って来たわ。あとライムはライムで言い方やら何やらが危ない。
・・・ライムの言葉でさらに教室がざわめいた気がする。
「……静かに。……次、凛。」
もう余計なことは言わん。
「うむ。では最後に。
皆の者、妾の名は凛と言う。気軽に凛と呼び捨てにしてもらって構わん。
趣味は色々な者と会話し、相手の特徴を知り、様々な見方や知識を得たりすることじゃ。
妾も皆と早く仲良くなれるよう、皆とともに勉学に励もうと思っておる。
それと、妾もハク、ライムと同じく、ゼロ先生と同じ家を共にしておる。前二人共々よろしく頼むのぅ。」
うん。もう何も言うまい。
「・・・まぁ以上で終わる。とりあえずハク達は空いてる席にでも着いてくれ。」
俺の言葉にハク達が返事をすると各々後ろの席へと向かい、席に着いた。
・・・席に着いたあとのみんなの視線が少し痛い。
「・・・みんな気になってると思うから言っておく。・・・というか先に言っておくべきだったな。
……まず最初にあの3人が言ってた同居ってのは本当だ。」
俺の一言に皆がざわめく。中には冷ややかな目線を送る者もいた。
「はぁ、だからそんな騒ぐなって! ……はぁ。
・・・変な噂を流されないために先に行っておくぞ? ……あいつらは俺の……妹だ。」
俺の衝撃の一言(笑)に生徒達は目を点にして数秒の空白。
そして一一
「「「「ええぇぇぇーー!!??」」」」
生徒達は驚きの声を発した。
一一校長から勇者達のことを知らされた後、俺はとりあえず自身の机で授業の準備をして職員室を出た。
……あ、ちなみに準備と言っても、ただ荷物を置くだけだったので、ハク達を職員室の前に待たせといた。
「・・・よしっと。んじゃ教室に向かうか。」
「ふ、ふむ。わかったのじゃ。」
「はいです。」
「うむ、では行くとするかの。」
……あ、そうだ。一応こいつらにも。
「あー、行く前にみんなにひとつ。教室、というか学園では俺の事はちゃんと先生って呼べよ? それと対応についても家にいる時みたいじゃなく、先生と生徒で対応するからな? あと学校内ではあんまりくっ付くなよ?」
ここら辺、ハッキリしとかないと後々、色々と困ると思うんよね。
・・・んで俺が伝えたみんなの反応が
「なん……じゃと……。……主とのイチャイチャが。……終わりを告げた。」
「マスターとの……学園ラブコメが……。・・・いえ、でも……ダメとわかっても慕い続ける強い意志。だけど周りには了承なれない……それはそれで燃え一一ブツブツ」
「うむ。ではゼロではなく生徒の方をもてあs……いじr……揶揄おうかのぅ。」
と、三者三様の反応を見せた。・・・うん。全員色々とおかしい。
まずハクは落ち込みようがすげえ。まるで最後の希望を消されたかのような絶望臭が漂ってる。・・・ってか、そもそもハク。お前のそれ、家でもできねぇ?
ライムは1回絶望した後、その中の希望を見つけだしたみたいだ。・・・いや、おめぇは落ちてから上がるの早ぇし、しかもその希望は掴んじゃいけない系やつやろ。・・・こいつの妄想癖で将来が心配になるわ。
んで最後に凛。そもそもおめぇ、そんな性格だったか? あと言葉を変えても全部同じ意味だからな? ・・・まぁ、別にやってもいいけど生徒達が可愛そうだから程々にね?
一一俺はこいつらがいることで他の生徒に悪影響がないか正直少し不安になった。
◇◆◇◆◇
一一教室
「一一ってことで勇者達は1日遅れるそうだ。その代わり、と言ってもなんだが、今日からこのクラスに入る、ハク、ライム、凛だ。」
「よろしくなのじゃ。」
「よろしくです。」
「よろしくのぅ。」
「とりあえず端から……つまりハクから自己紹介しな。紹介内容は……まぁ、名前、趣味もしくは特技、何か一言って所かな。」
こういうのって先生からよりも本人からした方がいいよな。……いやまぁ、やる側からしたら人によるけど。
「うむ。では我からやるのじゃ。コホンッ。
皆の者よ! 初めましてなのじゃ! 我の名はハクアなのじゃ。親しい者からはハクと呼ばれておる。皆も気兼ねなくハクと呼んでくれなのじゃ!
趣味は本を読むことなのじゃ。あ、もちろん運動系も得意なのじゃ!
あまり、外に出た事がないのでの。常識知らずなところもあるが、ある程度は目を瞑ってくれるとありがたいのじゃ。
あ、ちなみにじゃが、主どn……ゼロ先生と同じ家に住んでおる。よろしくなのじゃ!」
おぅーい。なーに最後に爆弾用意してくれてんの? ってかなんでそれ言ったん? あと主って先に言ったの、絶対わざとだろ……。
・・・多分あれか? 周りからの認識的による既成事実的なやつ?
ハクの最後の一言で周りがやや騒がしくなった。
「静かにしろー。……おめーらの言いたいことはわかるが、詳しいことは最後に言う。次はライムだ。」
適当に言い訳考えないとなー。・・・面倒くさ。
「はいです。では早速。
皆さん! 初めまして! 今日からこのクラスに転入することになりました、ライムです!
特技は魔法を扱うことです! 色々な属性の魔法を扱うことができます!
皆さんとより良い友人関係を築けるよう、勉学や友達作りに励みたいと思ってます!
……ちなみに私もマスター、もといゼロ先生と一緒にひとつ屋根の下を共に過ごしてます! よろしくお願いしますね!」
・・・ライムは呼び方をそのまま突っ切って来たわ。あとライムはライムで言い方やら何やらが危ない。
・・・ライムの言葉でさらに教室がざわめいた気がする。
「……静かに。……次、凛。」
もう余計なことは言わん。
「うむ。では最後に。
皆の者、妾の名は凛と言う。気軽に凛と呼び捨てにしてもらって構わん。
趣味は色々な者と会話し、相手の特徴を知り、様々な見方や知識を得たりすることじゃ。
妾も皆と早く仲良くなれるよう、皆とともに勉学に励もうと思っておる。
それと、妾もハク、ライムと同じく、ゼロ先生と同じ家を共にしておる。前二人共々よろしく頼むのぅ。」
うん。もう何も言うまい。
「・・・まぁ以上で終わる。とりあえずハク達は空いてる席にでも着いてくれ。」
俺の言葉にハク達が返事をすると各々後ろの席へと向かい、席に着いた。
・・・席に着いたあとのみんなの視線が少し痛い。
「・・・みんな気になってると思うから言っておく。・・・というか先に言っておくべきだったな。
……まず最初にあの3人が言ってた同居ってのは本当だ。」
俺の一言に皆がざわめく。中には冷ややかな目線を送る者もいた。
「はぁ、だからそんな騒ぐなって! ……はぁ。
・・・変な噂を流されないために先に行っておくぞ? ……あいつらは俺の……妹だ。」
俺の衝撃の一言(笑)に生徒達は目を点にして数秒の空白。
そして一一
「「「「ええぇぇぇーー!!??」」」」
生徒達は驚きの声を発した。
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