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第136話 家庭教師TIME☆。
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第136話 家庭教師TIME☆。
そしていつものがありつつもリミィの家(屋敷)に無事到着。
リミィは家(屋敷)に着いたことに気がつくと、先にやることがあるということで、走って屋敷の中へ入って行った。
俺はというと、毎度お馴染みの執事一一またいつの間にか居た一一の後をついていき、この前のと同じ部屋へ案内された。
・・・前回は気にしなかったが、今考えてみると、この部屋は俺とリミィの勉強専用部屋的なやつなのだろう。
勉強専用の部屋があるとは……さすが伯爵の娘と言ったところか。
とりあえず、待ってる間も暇なので俺はティアの肉球を揉みながらスマホをいじっておく。・・・適当に動画でも見てますかねぇっと。
一一俺がティアの肉球を触りながら動画を見て待つこと数分後。少々ラフな格好になったリミィが部屋に入ってきた。
「待たせたわねー、ゼロー! ……って何その四角い……板?箱?」
俺が動画を見ていると、リミィがスマホに興味を示した。
「ん、あー。そういやリミィにゃ見せたこと無かったっけ? 簡単に言うと俺の元の世界の魔道具みたいなもんだ。スマートフォン、通称スマホって名前だ。」
・・・間違ってないよな?不思議道具的な意味では同じだしな。
「へー! ゼロの世界ってそんなのあるんだー! スマホ……何に使う道具なの?」
「んー。色んなことが出来るな。
例えば写真……一瞬にして絵を書いたり、本みたいに調べものができたり、ゲームを遊ぶことが出来たり。
あとは音楽を聞けたり計算機として扱えたり遠く離れた人とお話できたりとかな。
・・・他にもいろいろできるが、やれることが多すぎてまとめられんな。」
「そんな小さい板でそんなことも出来るんだー! ゼロの世界って凄いねぇー!」
俺が一通りスマホの説明をすると、リミィの目が物欲しそうな目になった。・・・まぁたしかに今の説明聞いたら欲しくもなるよな。
・・・そもそもこの世界ってゲームが……いや、娯楽が少ないから遊ぶものや暇を潰すものが欲しくなるのも無理はない。
・・・しょうがない。ここは一肌脱いでリミィにもプレゼントしてやるかっ。
あー、でもなー。ただあげるだけじゃつまらないし、何かゲームをしてその賞品としてあげようかね。
なにか簡単に出来るゲームは…………んーー。・・・やっぱいいや。
あげるために態々ゲームを考えるのがめんどくさくなった。どうせあげるんなら普通に渡せばいいか。
「んー? リミィもこれ欲しいのか?」
「え!?くれるの!?欲しい欲しい!!」
うっわ。食いつきパネェ笑。
「ん。いいよー。どんな色がいい?」
「え、えーとねー。んーとねー。あ、ピンクがいい!」
「おけ。」
えーと
「『コピー』『初期化』『染色:ピンク』」
これでよしっと。
・・・あ、何をやったか簡単に説明するな。
まず俺のスマホをコピーして俺のスマホ(2号機)を作って、その後に俺のスマホ2号機のデータを消すために初期化。最後にスマホの色をピンクに染色して完了っと言った感じだ。
「ほいっ。これでこのスマホはお前のだ。」
「……」
俺は出来上がったリミィ用のスマホを渡すとリミィはポカーンとした顔で固まった。
・・・ん?どうしt……って、あー。そゆことね。・・・多分、決めてからの行動が早すぎて自身の理解が追いついてないって感じかな?
ここはいつもの「はい『覚醒』」
「はっ。・・・えーと、何があったんだっけ? ・・・あ、そうだ、思い出した! たしかゼロから魔道具の板を……。」
「うしっ、意識戻ったか。あ、リミィのスマホは今手に持ってるそれな。」
「あ、そうだ、ゼロ! この……スマホだっけ?ありがとう!」
「ん。大事に使えよ。・・・と、ここで一旦雑談は終わりだ。まず先に勉強をしようか。スマホの説明はその後だ。」
忘れちゃいけないが、俺が来たのは家庭教師としてだ。雑談は一旦ここで終わらせて本題へと移る。
「はーい!」
一一その日のリミィはいつもよりやる気に燃えて授業を聞いた。・・・その時のリミィの背中はやけにソワソワしていたと言う。(俺談)
◇◆◇◆◇
一一数時間後
「んんーー!! ふぅっー! ・・・ゼロの授業って楽しいけど疲れを忘れるのが悪い所よねぇ。ずっと座ってるせいで身体が疲れちゃう。あー、本当困っちゃうなー。」
リミィが席から立って体を伸ばし、すこしからかうようにそう言った。
・・・いや、それ俺悪くねぇよ? まぁ冗談ってのは分かるが。・・・でもそういうこと言うならこっちも少しからかってみるか。
「ふむ、そうか。じゃあ疲労を溜めさせないために今度から来る頻度を減ら「全っ然疲れないわ! 本当楽しすぎて困っちゃうくらいに! だから来る日を減らないで!」」
俺がやや真剣な顔をして来る頻度を減らそうかと口にすると、リミィがさっきの余裕な感じが嘘のように、焦ったように俺の発言を遮った。
・・・くくくっ。超必死なのウケる笑。
「冗談だ笑。ちゃんと言われた通り来るさ。」
「・・・むぅー。」
俺の顔を見て揶揄ってることを理解すると、頬をふくらまして怒ってますアピールしてる。
・・・あざと可愛い。あとそんなふうにされても全く怖くねぇ。
「くくっ。ごめんごめん。・・・ほら、スマホの使い方を説明してやるから機嫌直せって。」
「・・・はぁーい。」
リミィはやや不服そうに返事をした。
・・・怒ったところも不服そうなの所もカワユス☆。
そしていつものがありつつもリミィの家(屋敷)に無事到着。
リミィは家(屋敷)に着いたことに気がつくと、先にやることがあるということで、走って屋敷の中へ入って行った。
俺はというと、毎度お馴染みの執事一一またいつの間にか居た一一の後をついていき、この前のと同じ部屋へ案内された。
・・・前回は気にしなかったが、今考えてみると、この部屋は俺とリミィの勉強専用部屋的なやつなのだろう。
勉強専用の部屋があるとは……さすが伯爵の娘と言ったところか。
とりあえず、待ってる間も暇なので俺はティアの肉球を揉みながらスマホをいじっておく。・・・適当に動画でも見てますかねぇっと。
一一俺がティアの肉球を触りながら動画を見て待つこと数分後。少々ラフな格好になったリミィが部屋に入ってきた。
「待たせたわねー、ゼロー! ……って何その四角い……板?箱?」
俺が動画を見ていると、リミィがスマホに興味を示した。
「ん、あー。そういやリミィにゃ見せたこと無かったっけ? 簡単に言うと俺の元の世界の魔道具みたいなもんだ。スマートフォン、通称スマホって名前だ。」
・・・間違ってないよな?不思議道具的な意味では同じだしな。
「へー! ゼロの世界ってそんなのあるんだー! スマホ……何に使う道具なの?」
「んー。色んなことが出来るな。
例えば写真……一瞬にして絵を書いたり、本みたいに調べものができたり、ゲームを遊ぶことが出来たり。
あとは音楽を聞けたり計算機として扱えたり遠く離れた人とお話できたりとかな。
・・・他にもいろいろできるが、やれることが多すぎてまとめられんな。」
「そんな小さい板でそんなことも出来るんだー! ゼロの世界って凄いねぇー!」
俺が一通りスマホの説明をすると、リミィの目が物欲しそうな目になった。・・・まぁたしかに今の説明聞いたら欲しくもなるよな。
・・・そもそもこの世界ってゲームが……いや、娯楽が少ないから遊ぶものや暇を潰すものが欲しくなるのも無理はない。
・・・しょうがない。ここは一肌脱いでリミィにもプレゼントしてやるかっ。
あー、でもなー。ただあげるだけじゃつまらないし、何かゲームをしてその賞品としてあげようかね。
なにか簡単に出来るゲームは…………んーー。・・・やっぱいいや。
あげるために態々ゲームを考えるのがめんどくさくなった。どうせあげるんなら普通に渡せばいいか。
「んー? リミィもこれ欲しいのか?」
「え!?くれるの!?欲しい欲しい!!」
うっわ。食いつきパネェ笑。
「ん。いいよー。どんな色がいい?」
「え、えーとねー。んーとねー。あ、ピンクがいい!」
「おけ。」
えーと
「『コピー』『初期化』『染色:ピンク』」
これでよしっと。
・・・あ、何をやったか簡単に説明するな。
まず俺のスマホをコピーして俺のスマホ(2号機)を作って、その後に俺のスマホ2号機のデータを消すために初期化。最後にスマホの色をピンクに染色して完了っと言った感じだ。
「ほいっ。これでこのスマホはお前のだ。」
「……」
俺は出来上がったリミィ用のスマホを渡すとリミィはポカーンとした顔で固まった。
・・・ん?どうしt……って、あー。そゆことね。・・・多分、決めてからの行動が早すぎて自身の理解が追いついてないって感じかな?
ここはいつもの「はい『覚醒』」
「はっ。・・・えーと、何があったんだっけ? ・・・あ、そうだ、思い出した! たしかゼロから魔道具の板を……。」
「うしっ、意識戻ったか。あ、リミィのスマホは今手に持ってるそれな。」
「あ、そうだ、ゼロ! この……スマホだっけ?ありがとう!」
「ん。大事に使えよ。・・・と、ここで一旦雑談は終わりだ。まず先に勉強をしようか。スマホの説明はその後だ。」
忘れちゃいけないが、俺が来たのは家庭教師としてだ。雑談は一旦ここで終わらせて本題へと移る。
「はーい!」
一一その日のリミィはいつもよりやる気に燃えて授業を聞いた。・・・その時のリミィの背中はやけにソワソワしていたと言う。(俺談)
◇◆◇◆◇
一一数時間後
「んんーー!! ふぅっー! ・・・ゼロの授業って楽しいけど疲れを忘れるのが悪い所よねぇ。ずっと座ってるせいで身体が疲れちゃう。あー、本当困っちゃうなー。」
リミィが席から立って体を伸ばし、すこしからかうようにそう言った。
・・・いや、それ俺悪くねぇよ? まぁ冗談ってのは分かるが。・・・でもそういうこと言うならこっちも少しからかってみるか。
「ふむ、そうか。じゃあ疲労を溜めさせないために今度から来る頻度を減ら「全っ然疲れないわ! 本当楽しすぎて困っちゃうくらいに! だから来る日を減らないで!」」
俺がやや真剣な顔をして来る頻度を減らそうかと口にすると、リミィがさっきの余裕な感じが嘘のように、焦ったように俺の発言を遮った。
・・・くくくっ。超必死なのウケる笑。
「冗談だ笑。ちゃんと言われた通り来るさ。」
「・・・むぅー。」
俺の顔を見て揶揄ってることを理解すると、頬をふくらまして怒ってますアピールしてる。
・・・あざと可愛い。あとそんなふうにされても全く怖くねぇ。
「くくっ。ごめんごめん。・・・ほら、スマホの使い方を説明してやるから機嫌直せって。」
「・・・はぁーい。」
リミィはやや不服そうに返事をした。
・・・怒ったところも不服そうなの所もカワユス☆。
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