147 / 228
第132話 武闘試験/凛。
しおりを挟む第132話 武闘試験/凛。
とりあえずさっきと同じようにブロスターを回復してっと……。修復の方は・・・うん、頑丈のおかげで必要なさそうだな。よし。
んじゃ最後に「『意識覚醒』」「んぁ……一一」っと、これでよし。
……あ、そうだ。ついでに説明するのめんどいから
「『状況理解』」
「ぐあっ!?」
これでよしっ☆
……無理やり理解させられたからか、ブロスターがうずくまって唸っているが別にいいよな☆。
一一少ししてブロスターの唸りが終わった頃、ブロスターは勢いよく立ち上がり「よっしゃ最後はそっちの狐の嬢ちゃんだけだな! さっさとやろうぜ!」と言って、立ち位置へと戻った。
・・・本当にあいつ……いや、もういいわ。うん。……流石につっこむのもめんどくなった。
「……ってことだ。殺さない程度にやってこい。・・・最悪殺しちゃってもなんとかなるから別にいいが後始末が面倒なんでな。」
「うむ、了解した。……それではちと壊さぬ程度に遊んでこようかのぅ。くっくっく。」
凛はそういうと不気味そうに笑った。
・・・こいつ、絶対殺さないまでも何かやるな。
ってか今思ったけど、こいつ俺と同じようなことできるし、何かあったら後始末はこいつに任せるか。
つまり自分のケツは自分で拭け。ってことだ。
「うむ。それでは行ってこようかのぅ。」
「おうっ、行き過ぎない程度にがんばー。」
「うむ。」
凛は軽く返事をすると立ち位置へと向かった。
・・・あ、俺達はもちろんいつも通り遠くへ離れる。
一一そして、急いで避難場所へつくと、前2人の時と同じように校長が1歩前へでて大きな声で合図を出す。
「それでは両者。準備は良いな? ・・・では始めっ!」
校長の合図により、前2人の時と同じく戦いの火蓋を切って落とした。
◇◆◇◆◇
先に動きだしたのはいつもの如くブロスターで、またもいつもの如く殴り蹴りの猛攻を繰り出す。
凛はそのことを分かっていたので、そのブロスターの猛攻を前2人と同じく躱す。……が、凛は他2人と違い、躱すだけではなく躱すと同時に短剣でブロスターの腕を切り付ける。
(一一ふむ。凛は短剣で戦うのか。)
どうでもいいが、ゼロは凛の戦い方は聞いていなかった。なので、短剣と言う本来メイン武器に使うものではないことにやや驚いていた。
……が、それと同時にどんな戦い方をするか、興味がわいていた。
(どんな戦いになるか。楽しみだな。)
自身の攻撃を躱されたブロスターは、躱された瞬間『またか』という落胆の表情を浮かべていた。
一一が、躱された直後、自身の腕に痛みに驚き、凛が躱すと同時に攻撃したことに気づいて、今日1番とも言えるとてつもない笑顔を浮かべた。
(・・・戦闘狂め。)
ブロスターは自身の腕が切りつけられたことをわかった上でさらに攻撃を続けた。
凛はその攻撃を全て躱した。
流すわけでも、弾くわけでも、止めるわけでもなく、全てを躱す。
もちろん躱す度にブロスターの腕や足、体を切りつけていく。
そして、躱してる時に短剣を持っていない方の手を服のポケットに入れていたり、片眼、たまに両眼を閉じていたり、動くモーションをつけず、まるで短距離を瞬間移動しているように躱していたりしてブロスターをおちょくる。
ブロスターはいくら攻撃しても当たらないことに若干の戸惑いと喜びを表し、どんどんと攻撃速度を上げていく。
……が、どんなにスピードを上げてもそれよりもさらに高速で凛が攻撃を躱し、反撃をする。
ブロスターは攻撃する度反撃され、どんどんとボロボロになっていき、とうとう限界が近づいていた。
ブロスターは最後の最後に力を振り絞って凛に攻撃する。……が、凛があっけなく躱し、反撃をされ、ブロスターが倒れた。
「ブロスター戦闘不能により、勝者!凛殿!」
(・・・凛えげつなっ。)
◇◆◇◆◇
凛は勝利したと気づくと、ものすごく満足そうな笑顔で俺らのところへ戻ってきた。
「皆のもの、勝てたぞ。久しぶりに遊べて妾は満足じゃ。」
「・・・そうか。ところでブロスターは無事なのか?」
「うむ、大丈夫じゃ。痛みや傷跡はそのまま通しておるから体は負傷だらけじゃが、HPは必ず1%残るようにしたからの。」
・・・えーと、つまり、HPが絶対減らない状態にして死ぬ事はさせず、傷や痛みがそのまま通る攻撃をスタミナ切れるまで延々としていた、と。
・・・なにそれ拷問?
「凛・・・やっぱえげつないな。」
「む、なんじゃお主が言ったんじゃろう。殺さぬなと。」
いや、まぁ確かに言ったけど……えぇ。
……体は死ななくても心が死ぬだろ。普通。
・・・あ、でもよく考えたらあの脳筋普通じゃねぇわ。・・・ってこては問題ないな! よし。
「ゼr」
「はーい。校長ーいつものッスねー。わっかりやしたー。」
「・・・うむ。」
とりあえずさっきと同じようにブロスターを回復してっと……。修復の方は・・・うん、頑丈のおかげで必要なさそうだな。よし。
んじゃ最後に「『意識覚醒』」「んぁ……一一」っと、これでよし。
……あ、そうだ。ついでに説明するのめんどいから
「『状況理解』」
「ぐあっ!?」
これでよしっ☆
……無理やり理解させられたからか、ブロスターがうずくまって唸っているが別にいいよな☆。
一一少ししてブロスターの唸りが終わった頃、ブロスターは勢いよく立ち上がり「よっしゃ最後はそっちの狐の嬢ちゃんだけだな! さっさとやろうぜ!」と言って、立ち位置へと戻った。
・・・本当にあいつ……いや、もういいわ。うん。……流石につっこむのもめんどくなった。
「……ってことだ。殺さない程度にやってこい。・・・最悪殺しちゃってもなんとかなるから別にいいが後始末が面倒なんでな。」
「うむ、了解した。……それではちと壊さぬ程度に遊んでこようかのぅ。くっくっく。」
凛はそういうと不気味そうに笑った。
・・・こいつ、絶対殺さないまでも何かやるな。
ってか今思ったけど、こいつ俺と同じようなことできるし、何かあったら後始末はこいつに任せるか。
つまり自分のケツは自分で拭け。ってことだ。
「うむ。それでは行ってこようかのぅ。」
「おうっ、行き過ぎない程度にがんばー。」
「うむ。」
凛は軽く返事をすると立ち位置へと向かった。
・・・あ、俺達はもちろんいつも通り遠くへ離れる。
一一そして、急いで避難場所へつくと、前2人の時と同じように校長が1歩前へでて大きな声で合図を出す。
「それでは両者。準備は良いな? ・・・では始めっ!」
校長の合図により、前2人の時と同じく戦いの火蓋を切って落とした。
◇◆◇◆◇
先に動きだしたのはいつもの如くブロスターで、またもいつもの如く殴り蹴りの猛攻を繰り出す。
凛はそのことを分かっていたので、そのブロスターの猛攻を前2人と同じく躱す。……が、凛は他2人と違い、躱すだけではなく躱すと同時に短剣でブロスターの腕を切り付ける。
(一一ふむ。凛は短剣で戦うのか。)
どうでもいいが、ゼロは凛の戦い方は聞いていなかった。なので、短剣と言う本来メイン武器に使うものではないことにやや驚いていた。
……が、それと同時にどんな戦い方をするか、興味がわいていた。
(どんな戦いになるか。楽しみだな。)
自身の攻撃を躱されたブロスターは、躱された瞬間『またか』という落胆の表情を浮かべていた。
一一が、躱された直後、自身の腕に痛みに驚き、凛が躱すと同時に攻撃したことに気づいて、今日1番とも言えるとてつもない笑顔を浮かべた。
(・・・戦闘狂め。)
ブロスターは自身の腕が切りつけられたことをわかった上でさらに攻撃を続けた。
凛はその攻撃を全て躱した。
流すわけでも、弾くわけでも、止めるわけでもなく、全てを躱す。
もちろん躱す度にブロスターの腕や足、体を切りつけていく。
そして、躱してる時に短剣を持っていない方の手を服のポケットに入れていたり、片眼、たまに両眼を閉じていたり、動くモーションをつけず、まるで短距離を瞬間移動しているように躱していたりしてブロスターをおちょくる。
ブロスターはいくら攻撃しても当たらないことに若干の戸惑いと喜びを表し、どんどんと攻撃速度を上げていく。
……が、どんなにスピードを上げてもそれよりもさらに高速で凛が攻撃を躱し、反撃をする。
ブロスターは攻撃する度反撃され、どんどんとボロボロになっていき、とうとう限界が近づいていた。
ブロスターは最後の最後に力を振り絞って凛に攻撃する。……が、凛があっけなく躱し、反撃をされ、ブロスターが倒れた。
「ブロスター戦闘不能により、勝者!凛殿!」
(・・・凛えげつなっ。)
◇◆◇◆◇
凛は勝利したと気づくと、ものすごく満足そうな笑顔で俺らのところへ戻ってきた。
「皆のもの、勝てたぞ。久しぶりに遊べて妾は満足じゃ。」
「・・・そうか。ところでブロスターは無事なのか?」
「うむ、大丈夫じゃ。痛みや傷跡はそのまま通しておるから体は負傷だらけじゃが、HPは必ず1%残るようにしたからの。」
・・・えーと、つまり、HPが絶対減らない状態にして死ぬ事はさせず、傷や痛みがそのまま通る攻撃をスタミナ切れるまで延々としていた、と。
・・・なにそれ拷問?
「凛・・・やっぱえげつないな。」
「む、なんじゃお主が言ったんじゃろう。殺さぬなと。」
いや、まぁ確かに言ったけど……えぇ。
……体は死ななくても心が死ぬだろ。普通。
・・・あ、でもよく考えたらあの脳筋普通じゃねぇわ。・・・ってこては問題ないな! よし。
「ゼr」
「はーい。校長ーいつものッスねー。わっかりやしたー。」
「・・・うむ。」
0
お気に入りに追加
2,608
あなたにおすすめの小説
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる
名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる