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第116話 使い魔登録?
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第116話 使い魔登録?
「……うん?」
俺は朝起きると足の先の感覚が無くなってることに気がついた。
(な、なんでだ?俺が寝てる間に俺の体に何が一一。)
ゼロは自身の足を見て瞬時に理解。いや、思い出した。
「……ああ。ティアか。」
「クゥ……クゥ……。」
ゼロの不安を知らずにティアは静かに寝息をたてていた。
(……猫を足に乗せたまま寝ると、足がしびれんだな。……今度から痺れないようにしよう。)※猫を乗せないという案はない。
「って、そういや今何時だ?」
ゼロはちらりと時計に視線を移す。
「あー……。もう6:30前か。……学園行く準備した方がいいな。
っていうか、ティアはいつまで寝てるんだ?夜中起きた感じもなかったし、そろそろ起きてもおかしくないだろうに。
……あれ?もしかして……。」
「『ティア、おはよう。』」
「……うにゃぁ?……にゃう!にゃにゃう!」
あ、あははー。……昨日のアレ、俺が許可するまで起きないやつだったのか。……今度から気をつけよう。
◇◆◇◆◇
──職員室。
「おはよーごぜーます。」
「うむ。おはよう……」
あ、校長。……いつも思うけど、校長って一応この学園の長だよな? ……なんで重役出勤で来ないんだろ?
……ま、いいや。多分この世界にそんな決まりがないってだけだろう。
「………のぅ、ゼロよ。」
「んぁ?なんですか?」
「その肩のやつはなんじゃ?」
ん?肩?別におかしくないぞ?ただティアが乗ってるだけじゃないか。
ああ、なるほど。校長は猫が見た事ないのかー(棒)。
「猫ですね。」
「……いや、そうじゃなくての。何故こんな所に猫がいるのかと聞いておるのじゃ。」
ただ持ってきたかったってのと愛でたかったからだけど?
「俺の使い魔だからですね。」
「………む。そうじゃったのか。」
・・・あれ?なんか思ってた反応と違う。また“そんなことを聞いてるんじゃ……”って言われると思ってたんだけど……。
「それならそうと早くゆぅてくれ。…と、なら一一」
と、校長は職員室の棚の引き出しから1枚の書類と小さな鉄の板が付いた革紐を取り出した。
「この書類にサインをした後にこっちの首輪にお主の魔力を流した後、使い魔の首から下げておくれ。……もちろんじゃが、魔力は少量でいいからの?」
・・・あ、聞いた感じ普通に学園に使い魔持ってきていいのね。
っと、なら話は早い。まずは書類チェックからだな。えーと、なになに?
……ふむ、なるほど。理解した。書かれていた内容を簡潔に言うと
『学園にいる時は学園から支給された首輪を使い魔に付けておいてね!生徒が野生の魔物と勘違いして怖がるから!』
『使い魔が何か功績を残したり凄いことしたらそれは飼い主のものになるからね!使い魔と共に頑張ってね!』
『でも、使い魔がなにか悪いことした場合も飼い主の責任になっちゃうからね!躾ができてない魔物を学園に入れたことで犯罪者扱いになるよ!』
こんな感じだ。うん。見た感じ全部問題ないな。
「んじゃゼロ…っと。これでいいですかね?」
「うむ。……よし。では次にこれの小鉄版部分に魔力を流しておくれ。」
と、先程の小さな鉄板の付いた革紐を渡された。
「ん。」
少量少量……っと。……これくらいでいいかな?
「よし、それくらいでよいぞ。これであとはその使い魔の首にぶら下げておけばそれで良い。」
「ん。よし、ティア。これを付けてな。」
「にゃうん。」
俺はティアの首に先程のやつをぶら下げた。
「うむ。これでよいぞ。」
「うぃす。……っと、時間的に俺も授業ありますんでこの辺りで。」
「うむ。そちらも頑張っておくれ。」
んじゃさっさと支度して行きますかっと。
「……うん?」
俺は朝起きると足の先の感覚が無くなってることに気がついた。
(な、なんでだ?俺が寝てる間に俺の体に何が一一。)
ゼロは自身の足を見て瞬時に理解。いや、思い出した。
「……ああ。ティアか。」
「クゥ……クゥ……。」
ゼロの不安を知らずにティアは静かに寝息をたてていた。
(……猫を足に乗せたまま寝ると、足がしびれんだな。……今度から痺れないようにしよう。)※猫を乗せないという案はない。
「って、そういや今何時だ?」
ゼロはちらりと時計に視線を移す。
「あー……。もう6:30前か。……学園行く準備した方がいいな。
っていうか、ティアはいつまで寝てるんだ?夜中起きた感じもなかったし、そろそろ起きてもおかしくないだろうに。
……あれ?もしかして……。」
「『ティア、おはよう。』」
「……うにゃぁ?……にゃう!にゃにゃう!」
あ、あははー。……昨日のアレ、俺が許可するまで起きないやつだったのか。……今度から気をつけよう。
◇◆◇◆◇
──職員室。
「おはよーごぜーます。」
「うむ。おはよう……」
あ、校長。……いつも思うけど、校長って一応この学園の長だよな? ……なんで重役出勤で来ないんだろ?
……ま、いいや。多分この世界にそんな決まりがないってだけだろう。
「………のぅ、ゼロよ。」
「んぁ?なんですか?」
「その肩のやつはなんじゃ?」
ん?肩?別におかしくないぞ?ただティアが乗ってるだけじゃないか。
ああ、なるほど。校長は猫が見た事ないのかー(棒)。
「猫ですね。」
「……いや、そうじゃなくての。何故こんな所に猫がいるのかと聞いておるのじゃ。」
ただ持ってきたかったってのと愛でたかったからだけど?
「俺の使い魔だからですね。」
「………む。そうじゃったのか。」
・・・あれ?なんか思ってた反応と違う。また“そんなことを聞いてるんじゃ……”って言われると思ってたんだけど……。
「それならそうと早くゆぅてくれ。…と、なら一一」
と、校長は職員室の棚の引き出しから1枚の書類と小さな鉄の板が付いた革紐を取り出した。
「この書類にサインをした後にこっちの首輪にお主の魔力を流した後、使い魔の首から下げておくれ。……もちろんじゃが、魔力は少量でいいからの?」
・・・あ、聞いた感じ普通に学園に使い魔持ってきていいのね。
っと、なら話は早い。まずは書類チェックからだな。えーと、なになに?
……ふむ、なるほど。理解した。書かれていた内容を簡潔に言うと
『学園にいる時は学園から支給された首輪を使い魔に付けておいてね!生徒が野生の魔物と勘違いして怖がるから!』
『使い魔が何か功績を残したり凄いことしたらそれは飼い主のものになるからね!使い魔と共に頑張ってね!』
『でも、使い魔がなにか悪いことした場合も飼い主の責任になっちゃうからね!躾ができてない魔物を学園に入れたことで犯罪者扱いになるよ!』
こんな感じだ。うん。見た感じ全部問題ないな。
「んじゃゼロ…っと。これでいいですかね?」
「うむ。……よし。では次にこれの小鉄版部分に魔力を流しておくれ。」
と、先程の小さな鉄板の付いた革紐を渡された。
「ん。」
少量少量……っと。……これくらいでいいかな?
「よし、それくらいでよいぞ。これであとはその使い魔の首にぶら下げておけばそれで良い。」
「ん。よし、ティア。これを付けてな。」
「にゃうん。」
俺はティアの首に先程のやつをぶら下げた。
「うむ。これでよいぞ。」
「うぃす。……っと、時間的に俺も授業ありますんでこの辺りで。」
「うむ。そちらも頑張っておくれ。」
んじゃさっさと支度して行きますかっと。
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