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第107話 早い(確信)。
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第107話 早い(確信)。
一一あの後、そのままリミィの愚痴やら何やらを聞いて歩いていると、他より一回りほど大きい屋敷に着いた。
恐らく、ここがリミィの家なのだろう。
「一一お嬢様。話を遮ってしまい申し訳ございませんが、お屋敷に着きしました。」
「え!もう?いつのまに!?」
(……あー、わかるわかる。楽しい時間とか好きなことやってると時間があっという間に感じることあるよねー。)
「うぅ…まだ話したいこと色々あるんだけどなぁ……。」
えー……そう言われても……。俺も早いところ家に帰って怠けたいんだけどなぁ。
「んー……。あ、そうだ!じゃあそれはまた今度聞くってことでどう?
その方が今度会う時の楽しみが増えて良いだろ?」
「…うぅん…。……うん。それもそうね。ゼロ!今度また色々とお話しようね!」
「おぅ!」
・・・なんか今のフラグみたいに感じたな……。ま、いっか。
もしフラグになってリミィに怪我とか災いが降り掛かっても俺ならどうとでもできるし!
・・・ん?あれ?これもフラグか?
「・・・あ、そうだ。リミィ!帰る前に1つ!学園ではちゃんと先生って呼べよー?」
「え?今頃!?」
うん。すごい今更感ある。けど、一応学園では先生と生徒って立場だし、そこはちゃんとしねぇとな。
・・・別に俺が先生って呼ばれたいからとかそんなんじゃねぇぞ?違うからな?
◇◆◇
さて、と。んじゃ家に帰……る前に。ギルド寄るか。冥龍帝との交渉の依頼、ギルドに達成報告してねぇし。
と、言うわけで、ギルドへGO!
~冒険者ギルドゼッフェ王都本部~
道中、列並びはカット。
「依頼達成しましたよっと。」
「お疲れ様です。冒険者カードのご提出を。」
「うい。」
「っ!……この人が……あの……(ボソッ」
・・・「あの」ってなんや。「あの」て。
「!し、失礼しましたァ!・・・あ、依頼の報告でしたね!(カチャカチャカチャターン!)こ、こちら報酬になります!」
「おぅ。ありがとさん。」
うん。もう流石に怖がられるのもビビられるのも慣れた。
「・・・あ、あの……ま、誠に申し訳ございませんが、お、お時間少々よろしいでしょうか?ギ、ギルドマスターがお呼びしていたので……。」
「ん?んー。……うん。特に予定ないしいいぞー。」
「あ、ありがとうございます!た、直ちにご報告に行ってまいりますので、しばらく少々お待ちください!」
「お、ぅ…。」
もう行きやがった……。
……正直、ここまで避けられるとさすがの俺もかなりへこむぞー?
~すーふんGO!~
(・・・今なんか発射したような気がした。)
少しして、ギルマス(ルーマ)が下にやってきた。・・・先程の受付嬢は見当たらない。どうやら本格的に避けられているらしい。
・・・悲しみー☆
・・・つーか、俺に対しての受付嬢の反応、俺の顔を見て迫ってくるか、ビビって怖がるやつしかいねぇな。
「ゼロ!やっと来たのかい!ここで話すのもなんだからとりあえず上に来な!」
「……んー、わかった……。」
「ん?おや?あんたが元気ないのは珍しいねぇ。なんかあったのかい?」
「いやー?俺を見て大体のやつが避けて悲しいなーって思ってるだけだよ。」
あと少しショボーンってなってる。
「・・・あんたにも人みたいなところがあるんだねぇ。」
・・・んん?あれぇ?この人、遠回しに俺が人みたいじゃないって言ってる?
・・・酷いなー。…まぁたしかに人ではないからその通りだけど。
「さてと、部屋に着いたね。あんたもそんな演技はやめてさっさと入ってきな。」
ありゃりゃ、演技ってバレてたん。
「うぃー。」
「さてと、それじゃ早速本題に入らせてもらうよ。
あんた。昨日、冥龍王の依頼受けたんだろう?恐らくだが、もうクリアしたんだろう?」
おおー。よくわかったなー。・・・まぁ俺の強さとかデタラメな行動とか知ってたら何となくわかるか。
一応、首を縦に振って肯定する。
「やっぱり思った通りのようだね。だとするとあんたの冒険者ランク、SSSになれるみたいだよ。やるかい?」
・・・早くね?SSからSSSになるの早くね?まぁ早く上がれんのはいいけど。……でもなんか裏がありそうだなぁ。
「・・・あんたもしかして、あたしらがなにか企んでるんじゃないかとか考えているのかい?」
・・・今更だけど、このギルマスの読心術すごくね?
「・・・安心しな。そんなことは無い。
……正直、あんたの強さ的にはこれでも低い方だと思うけどね。
・・・ついこの前あったギルマス会議であんたはもうEXランクでいいんじゃないかって意見が出たほどだからね。
でもなんにも実績なしにそれは出来ないからね。そこででた案が、“なんでもいいからSS~SSSランクの実績を作った瞬間に上げればいい。”ってことさね。」
あーなるほど。完全に理解したわ(←理解してない)。
「それで、SSSランクになるのかい?ならないのかい?」
どーせならなっとくか。
「んじゃ、なるわ。」
「そうかい。なら・・・ほいっと。出来たよ。あとはこれを受付に渡してきな。」
と、言ってギルマスからいつものを渡された。
「んー。ありがとござます。・・・あ、昇格したらそのまま帰りますんで。ありがとうございましたー。」
「そうかい。またいつでも依頼を受けに来な!」
「はいー。」
・・・どうでもいいけど腹減ったなぁ。さっさと家帰って飯食お。
一一あの後、そのままリミィの愚痴やら何やらを聞いて歩いていると、他より一回りほど大きい屋敷に着いた。
恐らく、ここがリミィの家なのだろう。
「一一お嬢様。話を遮ってしまい申し訳ございませんが、お屋敷に着きしました。」
「え!もう?いつのまに!?」
(……あー、わかるわかる。楽しい時間とか好きなことやってると時間があっという間に感じることあるよねー。)
「うぅ…まだ話したいこと色々あるんだけどなぁ……。」
えー……そう言われても……。俺も早いところ家に帰って怠けたいんだけどなぁ。
「んー……。あ、そうだ!じゃあそれはまた今度聞くってことでどう?
その方が今度会う時の楽しみが増えて良いだろ?」
「…うぅん…。……うん。それもそうね。ゼロ!今度また色々とお話しようね!」
「おぅ!」
・・・なんか今のフラグみたいに感じたな……。ま、いっか。
もしフラグになってリミィに怪我とか災いが降り掛かっても俺ならどうとでもできるし!
・・・ん?あれ?これもフラグか?
「・・・あ、そうだ。リミィ!帰る前に1つ!学園ではちゃんと先生って呼べよー?」
「え?今頃!?」
うん。すごい今更感ある。けど、一応学園では先生と生徒って立場だし、そこはちゃんとしねぇとな。
・・・別に俺が先生って呼ばれたいからとかそんなんじゃねぇぞ?違うからな?
◇◆◇
さて、と。んじゃ家に帰……る前に。ギルド寄るか。冥龍帝との交渉の依頼、ギルドに達成報告してねぇし。
と、言うわけで、ギルドへGO!
~冒険者ギルドゼッフェ王都本部~
道中、列並びはカット。
「依頼達成しましたよっと。」
「お疲れ様です。冒険者カードのご提出を。」
「うい。」
「っ!……この人が……あの……(ボソッ」
・・・「あの」ってなんや。「あの」て。
「!し、失礼しましたァ!・・・あ、依頼の報告でしたね!(カチャカチャカチャターン!)こ、こちら報酬になります!」
「おぅ。ありがとさん。」
うん。もう流石に怖がられるのもビビられるのも慣れた。
「・・・あ、あの……ま、誠に申し訳ございませんが、お、お時間少々よろしいでしょうか?ギ、ギルドマスターがお呼びしていたので……。」
「ん?んー。……うん。特に予定ないしいいぞー。」
「あ、ありがとうございます!た、直ちにご報告に行ってまいりますので、しばらく少々お待ちください!」
「お、ぅ…。」
もう行きやがった……。
……正直、ここまで避けられるとさすがの俺もかなりへこむぞー?
~すーふんGO!~
(・・・今なんか発射したような気がした。)
少しして、ギルマス(ルーマ)が下にやってきた。・・・先程の受付嬢は見当たらない。どうやら本格的に避けられているらしい。
・・・悲しみー☆
・・・つーか、俺に対しての受付嬢の反応、俺の顔を見て迫ってくるか、ビビって怖がるやつしかいねぇな。
「ゼロ!やっと来たのかい!ここで話すのもなんだからとりあえず上に来な!」
「……んー、わかった……。」
「ん?おや?あんたが元気ないのは珍しいねぇ。なんかあったのかい?」
「いやー?俺を見て大体のやつが避けて悲しいなーって思ってるだけだよ。」
あと少しショボーンってなってる。
「・・・あんたにも人みたいなところがあるんだねぇ。」
・・・んん?あれぇ?この人、遠回しに俺が人みたいじゃないって言ってる?
・・・酷いなー。…まぁたしかに人ではないからその通りだけど。
「さてと、部屋に着いたね。あんたもそんな演技はやめてさっさと入ってきな。」
ありゃりゃ、演技ってバレてたん。
「うぃー。」
「さてと、それじゃ早速本題に入らせてもらうよ。
あんた。昨日、冥龍王の依頼受けたんだろう?恐らくだが、もうクリアしたんだろう?」
おおー。よくわかったなー。・・・まぁ俺の強さとかデタラメな行動とか知ってたら何となくわかるか。
一応、首を縦に振って肯定する。
「やっぱり思った通りのようだね。だとするとあんたの冒険者ランク、SSSになれるみたいだよ。やるかい?」
・・・早くね?SSからSSSになるの早くね?まぁ早く上がれんのはいいけど。……でもなんか裏がありそうだなぁ。
「・・・あんたもしかして、あたしらがなにか企んでるんじゃないかとか考えているのかい?」
・・・今更だけど、このギルマスの読心術すごくね?
「・・・安心しな。そんなことは無い。
……正直、あんたの強さ的にはこれでも低い方だと思うけどね。
・・・ついこの前あったギルマス会議であんたはもうEXランクでいいんじゃないかって意見が出たほどだからね。
でもなんにも実績なしにそれは出来ないからね。そこででた案が、“なんでもいいからSS~SSSランクの実績を作った瞬間に上げればいい。”ってことさね。」
あーなるほど。完全に理解したわ(←理解してない)。
「それで、SSSランクになるのかい?ならないのかい?」
どーせならなっとくか。
「んじゃ、なるわ。」
「そうかい。なら・・・ほいっと。出来たよ。あとはこれを受付に渡してきな。」
と、言ってギルマスからいつものを渡された。
「んー。ありがとござます。・・・あ、昇格したらそのまま帰りますんで。ありがとうございましたー。」
「そうかい。またいつでも依頼を受けに来な!」
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・・・どうでもいいけど腹減ったなぁ。さっさと家帰って飯食お。
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