上 下
115 / 228

第102話 従魔が増えました☆

しおりを挟む
第102話 従魔が増えました☆


 一一ゼロの部屋(みんなの溜まり場じゃない方)

「ふぅ。とりあえず一段落ついたな。」

 いやー、今日はリミィ達やらドラゴンやら勇者やら色々あってたのしかったわー。
 ・・・いつもこんくらいに色々とあればいいのに。そうすれば暇にならないし。

 ・・・ッ!そうだっ!そんな能力とか特性を作ればいいんだ!

 名前は…「物語進行(クイックイベント)」でいいかな。……いや、でも俺が面白いって思える展開になるのか?
 ……よし「物語編集(メイクストーリー)」ってのも追加しとけばいいか。

「能力創造:“物語進行【零神主】”“物語編集【零神主】”」

 とりあえず他と同じように名前の最後に零神主を入れてみた。作れるかな?

『“物語進行【零神主】”“物語編集【零神主】”を創造しました。』

 よし、創れたみたいだな。

「旦那様。お食事の用意が完了しました。」

 おぉ。キリがいいな。

「ん、そうか。んじゃ食堂に行くか。……あ、ハクとライム、あと冥龍帝と一応使用人達も食堂に呼んどいて。」

 使用人達にも冥龍帝のこと伝えておかねぇとな。・・・まぁ多分だけど既に伝わってると思うけどね。

「畏まりました。」

「ん。・・・あ、やっぱハク達はいいや。食堂行くついでに連れてく。」

「仰せの通りに。」

 ・・・こいつ、口数すくねぇなぁ。……ま、これ(口数少ないの)が普通の執事か。

「んじゃ、行ってきますかねっと。」


~いつもの暇つぶし部屋~

「ハクーライムー。晩飯の時間だぞー。」

「わかったのじゃー。今行くのじゃ。」
「あ、待ってください!私も行きます!」

 あー、また2人スマホで遊んでたのか。

 ・・・戦闘するようになってからか家にいる時は大体スマホ見るようになってんなー。

 これが所謂ネット依存症か。・・・どうやったらやめるかな……。

 ま、いいや。
 俺が作ったスマホはブルーライトとかないから目に悪いわけじゃないし、ちゃんと戦闘(運動)はしてるみたいだし、食事もとってる。

 別に不健康って訳でもないしこのままほっといてもいいかな。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 俺らが食堂に着くと、使用人達と冥龍帝は既に中に入っていた。

 今回は椅子を全て片付け立ち食いパーティー風にした。

 俺はこの家の家主ということでとりあえず上座?っぽい一番奥の所に行っといた。

「…よし、みんな集まったな。とりあえず今日はみんなに知らせることがある。……と言っても、もうだいたい知ってるだろうけどね。
 ・・・さて、工程を話すのは面倒くさいから結果の内容だけ言う。今日からそこにいる冥龍帝がここに住むことになった。
 詳しい話を聞きたいやつはセバスにでも聞いてくれ。多分、知ってると思うから。
 ・・・あ、冥龍帝、なんか一言ある?」

「……うむ。一言……と言うよりも一つ質問をしてもよいだろうか?」

「おう。いいぞ?」

「ゼロ殿。お主本当に何者なのだ?いくら吾輩が龍で人のことをあまり知らなくても、これまでのが普通でないことは分かる。」

 ん?なんのことだ?使用人がいたり執事がいたりは確かに少数だがありえなく無いぞ?

「?すまん。どういうことかさっぱりわからん。もうちょっとわかりやすく言ってくれ。」

「……わかった。1つずつ話す。
 まず1つ目、勇者の子孫のことだ。お主はあの時、どうやって言葉だけであのものを倒した?
 次にこの屋敷に入ってすぐの時、なぜそこ執事は吾輩が来ることも龍ということも知っていた?
 3つ目はこの屋敷の住人についてだ。何故ここの住人は皆、桁違いに強い?戦わなくてもわかる。お主らが異常なことは。
 ……他にも言いたいことはあるが、まず1番謎なのがお主だ。ゼロ殿、お主は何者なのだ?」

「おけ。1つずつ答えてやらぁ。
まず勇者のあれは絶対権能って言って簡単に言えば拒否権も放棄することもできない命令みたいなやつだ。」

「は?」

「2つ目は執事はこれから起こる万象や未来を見ることが出来る。あ、あと瞬間移動とかもできる。」

「は?」

「3つ目は俺が加護とか祝福を与えた。これをするとステータスがばく上がりするしスキルも凄いことになる。」

「は。」

「4つ目。俺は零神の主。簡単に言えば神様の最上位。」

「……」

「あと、神だから理解してないお前みたいなのを無理やり理解させることも出来る。」

 指☆パッチン

「ッ!……成程。全て理解した。
だから、ゼロ殿は。いや、零神主様はそれほどのお力を持っているのだな。
 ・・・最後に一つ、無礼を承知でお願いしても良いか?」

 ・・・お願いかー。ものによるけどいいかなー。・・・あ、そうだ。某電車の王様の契約のやつ風に交渉?してみるか。

「お前の望みを言え。どんな望みも叶えてやる。お前の払う代償はたった一つ。」

「……吾輩を……お主の従魔に…してくれぬか?」

 俺はニヤリと口を歪めた。
「契約完了!ハァッ!」

 俺は手を前に出して、従魔契約の魔法陣(+ギフトやらなんやら)をぶつけた。

「ッ!・・・ふぅ。……うむ、ありがたき幸せ。」

 あ、少し強く与えたせいで衝撃みたいのがいっちゃったみたい。あははー、すまん。

「…さて。これでお前はもう俺の従魔だ。これからは俺のもとで存分に力を発揮してくれ。」

「・・・うむ、もちろんだ。これから先はそなたに仕えよう。」

 パチパチパチ

 俺達のこの光景を見て使用人達が拍手をしだした。数人は涙を流している。

 ……何故だ。今のどこに泣く部分があった。

 多分あれか?クライマックスの時に絶対的な権力者が仲間が増えた時にでるあの感動か?

 ま、いいや。

 ……さて、あとのことはセバスに任せとけば平気だろ。あいつはなんでも出来るしな。

 ・・・さて、んじゃ飯を食い始めるとするか。

「んじゃ晩餐を頂くか。みんな、乾杯ー。」

「かんぱーい!!!」×多数
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

異世界に転移した僕、外れスキルだと思っていた【互換】と【HP100】の組み合わせで最強になる

名無し
ファンタジー
突如、異世界へと召喚された来栖海翔。自分以外にも転移してきた者たちが数百人おり、神父と召喚士から並ぶように指示されてスキルを付与されるが、それはいずれもパッとしなさそうな【互換】と【HP100】という二つのスキルだった。召喚士から外れ認定され、当たりスキル持ちの右列ではなく、外れスキル持ちの左列のほうに並ばされる来栖。だが、それらは組み合わせることによって最強のスキルとなるものであり、来栖は何もない状態から見る見る成り上がっていくことになる。

固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる

名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。 冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。 味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。 死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~

たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!! 猫刄 紅羽 年齢:18 性別:男 身長:146cm 容姿:幼女 声変わり:まだ 利き手:左 死因:神のミス 神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。 しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。 更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!? そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか... 的な感じです。

【Lv.999】から始まる異世界攻略譚 ~落ちこぼれゲーマーの俺は、ユニークスキル「ゲーム」を使って異世界を無双攻略する~

朝倉みずき
ファンタジー
学校から帰り、自室でゲームをプレイしていた明石未来(アカシミライ)は、ある日突然、異世界に迷いこんだ。突然の出来事に混乱する明石。しかし、明石未来には、謎のチートスキル「ゲーム」が備わっていた。念願のチートスキルと異世界にやってきた明石だったが、一癖も二癖もありすぎるパーティメンバー達に振り回される日々が続く。明石は冒険者ギルドに加入し、最強のルーキー冒険者として、今日ものらりくらりと異世界を無双攻略するのだった。 ◇9/26 男性向けHOTランキング 2位

処理中です...