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第87話 ゼロ、神界へ行く。

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第87話 ゼロ、神界へ行く。


 ゼロ……凛と龍星がダンジョンから出て一週間半がすぎた。


 いやー、時が経つのは早いねぇ。ついこの前ダンジョンクリアしたと思ったらいつの間にかもう1週間半。

 一応、ダンジョン生還からの流れを簡単に説明しようと思う。

 あの後、馬車で俺ん家まで行き2人に部屋をあげた。
 ちなみに、龍星がここに来た時、まず家のでかさに驚き、執事の技術やレベルの高さに驚き、使用人たちの技術の高さに驚いていた。

 まぁ、3日くらいしたら普通に周りに溶け込めていたがな。
 ……ここに転移したての頃のボッチ感や、コミュ障はどこへって感じだ。

 話を戻そう。部屋を与えたあとは特に何も無かった。
 たまに龍星や凛と俺で訓練をしたり、買い物をしたり、冒険者稼業をしたりなど。ダンジョンに行く前と変わらないことをした。

 それ以外は特には……いや、待て一つだけあった。なんか、邪神四天帝の第三席の奴が勇者たちを狙って返り討ちにあってた。


 ……あ、そういえば、なんで邪神四天帝が俺じゃなくて勇者たちを狙っているのかだが、あれは俺の仕業だ。
 どうやったかと言うと、ただこの世界の記憶をいじっただけだ。

 どういうことかを簡単に説明しよう。

 まず、【世界】というファイルがあったとする。その中に【世界の記憶】ってメモ帳があるとする。
 で、そのメモの中に【邪神が恨む相手→ゼロ】ってのがあるとする、俺はそれを【邪神が恨む相手→召喚された勇者】って感じにしただけだ。

 すると何故か邪神は勇者を恨む。
 そして、案の定勇者と邪神、戦う。
 俺、観戦する。俺、面白い。

 ってことだっ!!
 はい!つまり、邪神が勇者たちを狙っているのは俺が原因!勇者たちドンマイ☆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

~ゼロのだらけ部屋~

「暇だわぁ。」

 俺は暇を持て余していた。

 ラノベも読みたいやつはだいたい読んだし、動画も今は特に見たいものは無い。魔物を倒すのも、張合いがなくつまんなくなっていた。

 うーん、3日後に行こうかと思ってたけど、今から、神界行ってこようかな。

 んー、……よしっ!暇だし、もう行こうか。
 ……あっ、ついでにハク達も連れていこーかな?……いや、いいや。ここは俺だけで行こ。

 ……あ、そうだ、一応、セバスに行くこと知らせとこ。
『セバスちょっと、神界行ってくるわ。』

『了解致しました。……一言申しますが、油断はしないよう、お気をつけて。』

『ん?おう?』
 どうしたんだ?なんか予知系能力でも発動したんかね。まぁ、いいや。

 ……一応、凛にも知らせとこ。
『ちょっくら神界行ってくる☆』

『……お主、いつも急じゃのぅ。』

『うん、知ってる。留守の間留守番よろ。じゃあのっ!』

『気をつけて行くのじゃぞ。』

 んじゃ、出発☆

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

神界side

 シュンっ!

  っとと。……おおー、ここが神界かー。こんな綺麗なところ、初めて来たなぁ。
 ……あの一番最初の転生の間みたいな所は神界じゃなかったのかな?……まぁいi「ようこそいらっしゃいました!零神主様っ!」
 ……全部言えなかった。(´・ω・`)


 ん?ってか、この子何?なんで俺が来るのわかってたの?多分だけど予知系能力を使ったのかねぇ。俺、その辺無効とかしてねぇし。

「えーと、俺がここに来るのは予知系能力とか全知系能力で知った感じ?」

「はい。その通りでございます!
 それと、我々の主様が零神主様に会いたいとの事です。」

 主様?……あー、多分、この大神主ってやつか。えーと、名前はー……ユウか。なんか、称号に戦闘狂ってあんだけど。
 もしかしてオラもっと強いやつと戦いてぇ!って言ってる系のヤツ?

「いーよー。会うよー。」

 おもしれぇ!正直、暇してたから俺も戦いてぇ!

「ありがとうございます!それでは、私に付いてきてください。」

「わかったよー。」
 あ、そうだ。ステータス見てなかったな。ステータスはどうかなっと……っ!!全て《-》になってる!!
 ………これはいい戦いを期待できそう!!!!!!
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