上 下
95 / 228

第84話 異常な日常。

しおりを挟む
第84話 異常な日常。


~翌朝~

「うむ。では、そろそろ出発するとしようかのぅ。」

「はい。」

 以前言った通り、ここの敵は簡単に言えば表の敵の強化版だ。
 しかし、ただの強化版ではなく、全ての魔物がSS~EX級である。普通のものならば、なすすべもなく殺されていくだろう。

 だが、無敵が育てた弟子最強だ。それが何を意味するか、大体の人はわかるだろう。

スッ、シンッ、スー、シュッ。

 そう。これである。すっげぇ静かに倒していってるのだ。

 最近は剣を扱う技術がおかしくなってきてる。
 どのくらいおかしいかと言うと敵の首を切っても、剣の技術が凄すぎて、少しの間、細胞が死んだことに気づかない状態になっているということが多々あるくらいおかしい。

 いやー、剣術っていきすぎると死ななくなるのかー。
 ・・・いや、なんでだよ。とも思うが……まぁいいや。

 まぁ、こんな感じで途中で雑談なんかもしたりしながら進んで行き、俺たちは30階層のボス部屋前へ降り立った。

 ……え?最近飛ばしすぎ?いや、だって考えてみ?このダンジョンずっと洞窟型だから景色に大した代わりがなく、敵も表と見た目は変わりない。
 こんな面白みのないダンジョンなんて見る意味なくね?


 ま、ということで、

~30階層・ボス部屋前~

「では、行ってきます!」

「うむ。」

 案の定、カットです。

 ただし、今回は龍星に制限……いや、ミッション的なものを追加した。

 その内容は、
『物理も魔法も使わず、威圧だけで倒せ。』
 というものだ。

 普通なら無理であろう。だが、何度も言うが、俺が育てたのだ。既に普通ではない。

ガチャ…。

「ゴゴゴガガァァァ!」

 今回はゴーレムだった。そして、人型だ。
 やはり、ここのダンジョンのボスは人型だけなのだろう。

 っと、話を戻そう。このゴーレムはほかと同じく、エンペラー種で、グリムともついていた。そして、大罪はやはり、強欲だった。
 だから、グリードグリムゴーレムエンペラーってのがこいつの正しい名前だ。まぁ、めんどいからゴーレムでいいや。

 さて、ここで一つ問題が。
 こいつゴーレムに威圧って効くのか?無機物に威圧して意味があるのかって話なんだけど・・・。

バギンッ!ゴトゴトゴシャ!

 めっちゃ効いてたわ。なんかコアが割れたような音がしたわ。
 これってぜってぇ威圧の威力じゃねぇ。

 まぁ、さすが俺の弟子と言ったところかな。でもさすがに無機物相手に威圧で圧勝するとか。……ありえねー。


「うむ。妾のだした条件はクリアしたようじゃのう。」

「はい!ゴーレム相手に威圧って効くかわかりませんでしたけど、なんかすごい効きましたね。」

 あ、同じこと考えてた。

「くくくっ。そうか。恐らくじゃが、普通の威圧とスキルの威圧では何かが違うのかもしれないのぅ。
 ……っと、それよりも龍星よ。レベルはどうじゃ?恐らく、MAXになったと思うんじゃが。」

「え、えーっと……あ、はい。なってます。」

「うむ。そうか。……では今日はここで休憩としようか。」

 俺はそう言いながら時空間の扉を作り、中に入る。龍星もあとに続き入る。
 龍星が入ったことを確認し、扉を消す。そして、俺は料理場へ移動する。

「それでは、妾は飯を作ってくるぞ。
 飯の用意ができるまで自主訓練でもしておくのじゃぞ。」

「はい。」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

~食事→寝る→起きる→朝☆~

 んんー……。さて、今日は何をしようかな?・・・っと、そーだ、その前に“鑑定”!

━━━━━━━━━━━━━━
種族 創破流静神
ステータス
レベル 1
HP~運 EX×2
流静神固有能力
魔法支配Lv-(New)
流静神化Lv-(New)
流静神術Lv-(New)
流静神法Lv-(New)
流静神技Lv-(New)
流静神能Lv-(New)
称号
創造と破壊を司る者(New)
━━━━━━━━━━━━━━

 ほほう。かなり強くなったよのぅ。

 ……なんか言葉が変になったけど気にすんな。
 さて、そんなことより、本当にだいぶ強くなったよなぁ。

 まぁ、それでもギフトは与えますけど?・・・と、言うわけでドーン。

━━━━━━━━━━━━━━
ステータス
HP~運 ∞×2
【ギフト】
・零神の寵愛:Ⅹ
能力
不老長寿Lv-
━━━━━━━━━━━━━━

 これでよし。さてと、んじゃ、あとはいつも通り待つべし。

 あ、ちなみに神格化をしない理由だが、意味が無いからだ。
 神に神格化をするとか無意味以外の何物でもねぇしな。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~

平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。 三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。 そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。 アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。 襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。 果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。

召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。 牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子 信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。 初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった *** 異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

処理中です...