上 下
85 / 228

第75話 魔法訓練。

しおりを挟む
第75話 魔法訓練。


~次の日だぜぃ~

「んぅう……んん。ふあぁ~っ。」

 ああ、もう朝か。

 俺たちは昨日、訓練が終わったあと、飯(手加減した料理)を食ってすぐ寝た。
 あと、ベッドは一つしかなかったので、新しくベッドを隣に作ってそこで寝た。

 ちなみに、ベッドを2つにしたことで龍星ががっかりしたようなほっとしたような顔をしていて、心の中で笑った。


 さて。んじゃ、昨日言った通り、今日は魔法をやろうかな?
 と、その前に。そもそもこいつって魔力感知できんのか?スキルにはでてないから、多分出来ないんだろうけど。

 ちなみに今は朝の8:30ちょっと過ぎ。龍星はまだ起きていない。多分、昨日の訓練で疲れたのだろう。
 ……適当に料理を作っておけば多分、起きるだろう。


~料理始めて5分くらい~

「ふあぁ。ゼロさん…。おはようございます……。」

 お、起きたか。
「む。起きたようじゃのぅ。うむ、おはよう。今日はパンと野菜のスープを作ったぞ。椅子に座って待っとれぃ。」

「……ふぁい。」

 なんか、すげぇ眠そう(笑)。

~料理完成~

「うむ。いい感じじゃの。
 …よし、では頂くとするかの。」

「はい。」

 あ、目が覚めたみたい。

「「いただきますくのじゃ。」」

~数分後~

「ご馳走様でした。ゼロさん、料理美味しかったです。」

「うむ。それは良かったのぅ。
 ……では、10分くらい食休みじゃ。休み終わったら魔法の訓練に移るぞ。」

「はい!」

 おぉう。すげぇ張り切ってんな。


~10分後~

「うむ。ではそろそろ始めるかのぅ。やるのは昨日と同じところじゃ。」

「はい!わかりました!では、僕は先行ってますね!」

 ほんとにすげぇ張り切ってんな。そんなに楽しみだったのか?
 っと、俺も行かねぇと!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「では、訓練を始めようかのぅ。」

「はい!」

「まずは、妾がお主の体にある魔力を動かす。お主はそれを見つけて制御しておくれ。」

「えぇと、はい!」

「では、いくぞ!」

 俺は龍星の魔力を動かした。

「?!うわぁ。なんか変な感じがします。っと、早く見つけないと。
 ………………………………あ!見つけました!多分、魔力ってこれですね。」

 俺はいじるのをやめた。

「うむ。どうやら見つけたようじゃの。それを動かすことは出来そうか?」

「えぇと、やってみます!…………っ!できました!」

 ……いや、早くね?多分、経験値上昇+αのおかげだろうけど。あ、もしかしたら、元々才能あったのかもな。

「うむ。第1関門はクリアしたようじゃの。では、次に目を閉じよ。」

「え?あ、はい。」

「まずはその魔力を手に移動させてみよ。……うむ。できたようじゃの。
 次に火をイメージせよ。
赤く、燃え上がるような、火を。
 そして、手に送った魔力が、熱を持ち、真っ赤に、燃えている。」

「燃えて、いる。」

 っ!すげぇ、龍星の手の上に小さな火が出てきた。

「そう。まるで、マグマのように熱く燃えておる。」

「熱く、燃えてる。」

 っうぉ!本当にすっげぇ熱そうに燃えてる!ってか、熱!

「……うむ。そのまま、目を開けてみぃ。」

「は、い。っ!?うわわわ!な、なんですかこれ!?」

「落ち着け。お主が出した魔法じゃよ。お主なら操れるはずじゃ。」

「え、えぇと、わ、わかりました。やってみます!」

 最初は、ふわふわと安定しなかったが、数十秒くらいで、安定できるようになっていた。

「ゼロさん!できました!」

「うむ。流石、飲み込みが早いのぅ。どうやら、魔法の才能もあったようじゃのぅ。」
多分、普通に才能があったんだろうなぁ。

「いえ、ゼロさんのおかげです!ありがとうございます!」

「くくくっ。礼には及ばぬ。
 ………うむ?そうじゃ、龍星よ話を戻すが、今日はこのまま、魔力の操作と、魔法のレベルを上げていくが、それで良いかの?」

「はい!わかりました!」

「うむ。良い返事じゃの。では、早速始めようかのぅ。」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~

平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。 三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。 そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。 アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。 襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。 果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。 牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子 信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。 初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった *** 異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

処理中です...