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第68話 ダンジョン。 【勇者視点-4】

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第68話 ダンジョン。 【勇者視点-4】


「リュウセイ様。リュウセイ様の部屋はこちらになります。」

「は、はい。」

 僕はアンナさんに案内され、部屋に着いた。部屋の中は綺麗に片付いていて、見た感じ埃ひとつもなかった。

「少ししましたら食事の準備ができますので、準備が出来ましたら呼びに来ます。
 何かありましたら、そちらの棚に入っているベルを押してください。早急に私達、メイドが向かいます。」

「は、はい。ありがとう、ございます。」

「いえ、メイドとして当然です。」

「そ、そうですか。ハハハ。」

「では、失礼致します。」

 アンナさんはそういうと、部屋のドアを閉めた。

「………ふぅ。やっぱり、こっちの世界でも人と話すのは苦手だなぁ。異世界補正みたいなやつで普通に話せるようにならないかな?はぁ。」

 はぁ。………“ステータス”

 ………はぁ。やっぱり低いなぁ。
 …レベルがあるし、多分、魔物とかを倒したらレベル上がるよね。
 魔物いるかわからないけど、こんなに異世界要素詰めてるのに魔物がいないわけないしね。

 まぁ、ステータスはレベルあげていけば平気だよね。

 ……あっ。そういえば、あの文字化けスキルなんなんだろ。
 スキル自体を鑑定してわかったりしないかな?“鑑定”。

━━━━━━━━━━━━━━
スキル:\々(♪\t($%…2
説明:°\│や7m♪を\々(♪\t($%…2できる。
━━━━━━━━━━━━━━

 いや、重要な部分が文字化けして読めない。本当になんなんだろ?
 でも、多分、強力なスキルだよね。これ。ラノベとかでもそういうの多いしね。いつか開花するのかな?

 コンッコンッ。

「リュウセイ様。お食事の用意ができました。」

「あ、は、はい。今行きます。」

 取り敢えず、開花するまで図書室とかで知識を集めようかな。多分、あるよね。王城に図書室、もしくは書斎。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 そして、約1週間。

 僕はあのあと、図書室(やっぱりあった。)で知識を集めたり、戦闘訓練をした。
 図書室は勇者全員が入れた。
 戦闘訓練は騎士団の人達と魔導師団の人達と、模擬戦したり、訓練したり、勉強したりした。
 魔法は火と水以外使えなかった。あと、スキルは開花しなかった。
仲のいい人は出来なかった。
 ……そりゃ、コミュ障だし、異世界に来たら急にコミュ障治ったり、モテるってわけないよね。はぁ。

 そして、今日、ダンジョンに行くみたい。……僕死なないよね?まだ、スキル開花してないよ?辛いわー。………死なないように頑張ろ。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「よし。全員揃ってるな。知ってのとおり、今日はダンジョンに行く。
 お前らは充分に強くなった!今から行くダンジョンでその力を見せてみろ!」

 この人は騎士団の団長さん。たしか、ダンギルさん。ザ・武闘系の人。
 ステータス見せてもらったけど、武系ステータス(HP、攻撃、防御など。)が雲海君より強かった。

「みんな、あなた達は強いけど慢心しちゃダメよ!油断は大敵なんだから!
 ……だけど、あなた達にはいらない心配かもだけどね。みんな頑張ってこー!!」

 この人は魔導師団の団長さん。名前はユーナさん。ダンギルさんとは逆で、魔法特化の人。
 ステータスは魔系ステータス(MP、魔攻、魔防など。)が勇者より高かった。優しくて、みんなからすごい人気がある。あと、貧乳…。

「では、勇者の皆さん!頑張ってください!」

 最後に王女様。召喚したあともみんなを応援してくれて、みんなを安心させてくれる。
 この一週間、色々な人を見たけど、王女様はこの城の中で1番美しかった。まるで宝石のようでみんなを~~

「では、出発するぞ!」

 はっ。僕は何を!?っと、ダンジョンに行くんだっけ。

 あ、一応、これから行くダンジョンの紹介をしよう。
 これから行くダンジョンは、出てくる魔物がゴブリンやスライムなど、低級の魔物で初心者冒険者が愛用?している所みたいだ。

 僕達はまだまだ初心者だし、腕試しには丁度いいかな。
 さぁ、僕も魔物を倒す覚悟をしとかないとね!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ダンジョンは下に進んで行くやつで、僕達は今、地下4階にいる。
ちなみに、ずっと前の人が同じだと、その人しかレベルが上がらないから、1番前の人が倒したら1番前のやつが1番後ろに行くようにしている。

「よし。少し止まれ。休憩をする。ここら一帯は安全地帯で、魔物が生まれないようになっている。
 ここで一時休憩をして、先に進む。今は充分に休め!」

「「「はい!」」」

 ふぅ。やっと休める。ずっと歩き続けて疲れたなー。ここは安全みたいだし、今はゆっくりと休むことにしよう。

 ~数分後~

……。……。

「ん?今、なんか聞こえなかった?」

 誰かがそう言うと、みんなが耳をすました。

「……ァ…。…ア……。」

「っ!?みんな!逃げろ!」
 突然、クラスメイトのひとりがそう叫んだ。

「!。どうした!?」
 そのクラスメイトの叫び声で、騎士団長が気づき、騎士団長が理由を聞いた。

「ドラゴンが迫ってます!」
 クラスメイトはそういうと、周りが慌てふためいた。

「はぁ!?ちょ、ちょっと待て!ドラゴンだと、なぜわかるんだ!?」

「固有スキルです!俺の固有スキルは【千里眼】で、その中に遠くを視認できるスキルがあるんです!それで確認をしました!」

「なにぃ!?本当なんだな!?なんで、低級ダンジョンにドラゴンが!
 …いや、応答してる暇はねぇな!お前ら早く走れ!」

「「「は、はいぃ!」」」

 あ、ちょっと!!みんな、待って!?って、みんなはやっ!なんで、あんなに早いの!?

 ……僕がそう思っていると、急に足を引っ掛けられた。

「っ!?」

 ぼくは足を引っ掛けられ、転んだ。

「ま、まって!みんな!助けて!」

 僕がそう言うと、数人がこちらを見たが、そのまま僕の言葉を聞かず、走りすぎた。

 っ!?なんで!どうして!……もしかして、聞こえてなかったの!?

「グアァ……。」
 っ!!ダメだ、早く逃げないと!

 僕が必死に立ち上がったが、足を怪我してしまったようだ。
 僕は怪我した足でノロノロと走っていると、周りに人はいなくなり、後ろのドラゴンと言われたものを視認できるようになった。

「グガアァァ!!」

「早っ!?」

 ドラゴンは少し目をそらしただけで、あっという間に距離を詰め、すぐ近くに来た。

「ハ、ハハハ。死んだわ。僕。」

「ガルアァァ!!」

「お父さん。お母さん。今までありがとう、さようなr「おっと!別れの挨拶はまだ早いぞ。小童こわっぱ!」」

「っ!?」
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