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第34話 馬車。

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第34話 馬車。


あれから2ヶ月後。


 あれから2ヶ月は特に面白みもなく、ただただ暇な毎日だった。

 その2ヶ月間は主にみんな一緒にスマホで遊んだり、依頼を受けたり(ランクSになった)、進化したり(俺だけ)、魔物を討伐したり(俺はLv85(進化済み)、ハクもLv85、ライムはLv92になった)、街で食べ歩きをしたり(みんなで)。と、色々やった。


 そして、2ヶ月程経った頃、俺はそろそろ他の街とかにも行きたいと思い始めた。


~宿のゼロの部屋~

「なあ。そろそろ、他の街にも行かねぇか?」
「他の街ですか?」

「ああ。そろそろこの街にも飽きてきたしな。一応、第一目標にしてた王都に行こうかと思ってるんだが、どうだ?」

「ふむ。我は別に構わぬのじゃ。」
「私もいいと思います。」

「んじゃ、決定だな。
 っつーわけで。“Hey全知!ここから王都までは?
 それとその途中に街はある?”」

『はい。マスター。ここから王都までは東南東に向かって約124kmです。
 そして、36km地点に小規模な街が1つ。
 78km地点には中規模な街が1つ。計2つの街があります。』

 ふむ。…なるほど。結構遠いんだな。

 だとすると、馬車かなにかが欲しいな。うーん。買うか?


 ……いや。創るか。
「なぁ。俺ちょっと自分の空間に入るからよろ。」
「ん?なんでじゃ?王都に行くんじゃないのかの?」


 俺はさっきまでの過程を説明した。



「わかったのじゃ。」「わかりました。」

「んじゃ、行ってくる。」
「「行ってらっしゃいませ。」なのじゃ。」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 ~ゼロの空間(時間設定・外1:中600)~

 さて。どんな馬車にしようかな?

 まずは外装からだな。見た目は箱型のやつにするか。

 色は黒か白がいいよな。うーん。悩むなぁ。

 あっ。いっその事、両方に変更できるようにするか。改造で出来るだろ。

 色はいいとして、装飾はどういうのがいいかな?

 黒の時は金の装飾にして、白の時は青の装飾とかいいかもな。
 うん。いいね。車輪とかは両方とも銀にしとこ。

 さて、外装はこんなもんかな。

(創造:俺が想像してる馬車。)

『馬車-ZEROを創造しました。』

 なんかすげぇ名前になったわ。まぁいいけど。後は、馬車の中か。



 ふむ。やっぱり中の空間魔法で中を広げた方がいいよな。
 内装はテレビとエアコン、ガラス机とソファーを創造して設置しとくか。


 あと空間魔法で部屋を何部屋か追加しとくか。
 キッチンと冷蔵庫、トイレと風呂ついでにサウナも追加しとこう。

 あ、それと2階も創って俺の部屋とハク達の部屋も作っとこ。
 あとは~~~。




 2時間経過。


「ふっうーん。つっかれたー。身体的には疲れはないけど、精神的に来たわぁ。久しぶりに自重せず作ったわ。」

 そして、出来たものがこちらだ。

━━━━━━━━━━━━━━

万能馬車-ver.ZERO

 ゼロが作り出したゼロ専用の変化可能の馬車。中には部屋が多数ある。振動が全くない。多機能付き。

効果
持主制限
白黒変化
無限空間
重力操作
自動修復
物理無効
魔法無効
縮小化
肥大化
無振動
自動化

━━━━━━━━━━━━━━

 機能をつけるのはあんまり時間は掛かんなかったけど、内装を作るのにすごく時間がかかった。

 でも、これで快適に旅?ができるからいいか。
 んじゃ、部屋にもどr……あっ。そういや、馬忘れてた。

 あー。でも今から探したり買うのは面倒しな。創るか。
 ん?そういや、生物創造って初めてじゃね?まぁいつも通りやりゃいいだろ。

 それじゃ(創造:馬。)

『ステータスや見た目を決めてください。

個体名 
年齢 
性別 
種類 

ステータス
レベル 
HP /
MP /
攻撃
防御 
魔攻 
魔防 
知識 
精神 
運 

スキル

魔法



見た目
体毛色:
たてがみ:
右眼:
左眼:』

 うおっ。そこからか。んじゃ、面倒くせぇけど、一つずつ決めていくか。


5分後


 そして、出来たものがこちらになります。(料理番組風。)

━━━━━━━━━━━━━
個体名 ルナ
年齢 -
性別 無性
種類 ペガサス 変異種

ステータス
レベル 1
HP 1,000,000/1,000,000
MP 1,000,000/1,000,000
攻撃 1,000,000
防御 1,000,000
魔攻 1,000,000
魔防 1,000,000
知識 1,000,000
精神 1,000,000
運 1,000,000

固有スキル
超越進化Lv-
完全鑑定Lv-
完全偽造Lv-
完全無効Lv-

レアスキル
言語理解Lv-
魔術・王Lv-
技術・王Lv-

スキル
暗視Lv10
透視Lv10
鷹眼Lv10
HP自動回復Lv10
MP自動回復Lv10


固有魔法
聖魔法Lv-
浄化魔法Lv-

魔法
元素魔法(火、水、土、風、光、闇、無)Lv10

上位元素魔法(火炎、氷河、岩石、
雷嵐、神聖、暗黒、幻想)Lv10

特殊魔法(時間、空間、音、結界、合成、回復、古代、想像)Lv10

上位特殊魔法(時空、次元、創造、状態)Lv10


馬(ペガサス 変異種)
見た目
毛:純白
たてがみ:黄金
右眼:新橋
左眼:真紅
翼:白銀
角:白金
━━━━━━━━━━━━━


 ステータスをぶっ壊れにしてみた。

 あ、種族は書いてある通りペガサスの変異種だ。
 普通のペガサスとどこが違うかっていうと角が生えてる。すごくかっけぇ。

 あ、角と翼の項目はペガサスと変異種って書いたら追加されてた。

 んじゃ、これで決定だな。っつーわけで。創造!

『創造します。』

 すると、突然目の前が輝き出した。

(明るっ!つか、眩しっ!)

 光は1~2分くらいして、馬の形にまとまった。
 そして、段々と光が弱まってきて、3秒ほど経つと光がやんだ。

『創造しました。』

 おぉー。かっけぇ!

「ブルルゥ。」
 あ、ペガサスが頭を垂れた。
 多分だけど、自分を作ったのが俺だってことを分かってるんだな。

「あー、言語理解あるし言葉分かるよね?」

「ヒヒィ。」
 ペガサス。もといルナは首を縦に振った。

 おぉ。返事した。

「えーと、ルナには俺らが乗る馬車を引いてもらいたいんだけどいい?」

「ブルゥ。」
 また、首を縦に振った。

「ありがとう。ルナ。」

「ヒヒィ。」

 俺がお礼を言うと、ルナは顔を近づけて撫でてほしそうにした。

「ふふ。いいこいいこ。」

 あっ、なにこれ。触り心地すごくいい。

「ヒヒーン♪」
「ふふふん♪」

 俺は15分くらい撫で続けた。

「ふふん♪」
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