異世界転移は分解で作成チート

キセル

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第10話 冒険者ギルド。

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第10話 冒険者ギルド。


 俺はヘルプに道を聞きながらギルドに向かって歩いていた。

「今気づいたけど、人以外の種族も沢山いるな。」

 目に付くところだけでも耳の長いエルフや背の低い髭面のドワーフ、頭に耳や腰に尻尾がある獣人までいる。

(うーん。やっぱりここ異世界なんだよなー。後で魔法とか使ってみよー。っと、着いたな。)

 目の前に木の建物があり、これが冒険者ギルドである。

 俺は扉を開けて、中へ入った。

キィィィ。
 すると、大体の人がこっちを見てすぐに興味無さそうに目線を外し、仲間と話していた。
 奥の方ではこちらをニヤニヤと笑う者もいた。俺は気にせず受付へ向かい、
「ちょっといいか。」

「はい!冒険者ギルドへようこそ!依頼ですか?登録ですか?」

「登録だ。」

「はい。では、こちらに名前t「お前みたいヒョロいガキが冒険者にはなれねーよ。さっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな!がははは!」」

 さっき奥の方でニヤニヤと笑ってるやつに絡まれた。この時ゼロの頭では、

(あれ?これってテンプレか?このまま倒してもいいのかなー?でもなー、これで罪になったら困るしな。
 うーん……そうだ!実験も兼ねて威圧してみるか!
 でも、心配だからなるべく控えめに。)

「…あ?」

「ひっ!」バターン!!
(…泡吹いて気絶しちゃったよ。
……威圧って動かなくするんだったよね?気絶しちゃったよ?なんで?
 確かに気絶すれば動かなくなるけどさぁ?信じられるか?これで控えめなんだぜ?)
と考えていると。

バンッ!「今の威圧はなんだ?!」

 ギルドマスターらしき人が登場した。

 ギルドマスター?はさっきの絡んできたやつと周りを見て

「今のはお前がやったのか?」
 と聞かれたので取り敢えず、

「いんや?」
とぼけてみた。

「…そうか。ってなるか!お前以外全員倒れてるじゃねーか!俺はぎりぎり耐えられたが!」

 あたりを見渡すと確かにみんな倒れてる。

「あー。威圧が周りにも行っちゃったか。まぁ、いいや!」

「いやいや!よくないだろ!」

「そんなことより。登録してくれ。」

「お前、周り見てよく言えたな!ったく。マイペースなやつだな。
 まぁ、強い奴が入るんだ。コチラとしてもありがたいがな。
 まず、登録だったな?普通はGランクだが、お前の実力的にはAくらいなんだよな、でもいきなりAになると、周りがうるさいしな。
Cランクからにするぞ。俺的にはAでも構わないが正直に言うと規則でCまでからしか無理なんだ。
 続いて説明だがしとくか?」

 うーん。ヘルプで聞けばいいし説明はいいかなー。つか、眠くなってきたわ。
「説明はしなくていいや。」

「そうか。んじゃこれに名前と年齢、種族、使える武器と魔法を書いてくれ。」
「ん。了解。」

 えーと、名前はゼロで、年齢は17で種族は人族で、使える武器は「剣」と「拳」にして、魔法は火と水と土っと。これでよし。

「ほい、これでいいかい?っと」

「おう。それでいいぞ。」
ガタン。
っ!?なんかパソコンみたいの出てきた!

「えーと、名前はゼロか(カタカタ)。年齢は17なのか意外と若いな(カタカタ)。種族は人族(カタカタ)。武器は剣と拳か、剣は後で買うのか?(カタカタ)。魔法は火、水、土か、三属性も使えるのか(カタカタ)。これでよし(ターン!)!」
ヴィーン。

 なんか、パスモくらいの大きさの銅板見たいの出てきた。

「あとはこれにお前の血を垂らしてくれ。」

と、銅板をナイフと一緒に渡された。

「ん。了解。」
スパッ…意外と痛い。血を垂らしたら銅板に溶けていくように消えていった。ナイフは返しとく。


「よし、これでお前は今日から冒険者だ。」
やっとか。
「ん。あんがとさん。」

「早速仕事していくか?」

 んー。早く帰って寝たいしな。
「んや。今日はこのまま宿に行くわ。」

「そうかい。んじゃ、気をつけてな。」

「ん。(寝みぃ。)」

 俺は眠いまぶたをこすって、そのままのんびりと宿屋まで歩いていった。
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