異世界転移は分解で作成チート

キセル

文字の大きさ
上 下
12 / 228

第10話 冒険者ギルド。

しおりを挟む
第10話 冒険者ギルド。


 俺はヘルプに道を聞きながらギルドに向かって歩いていた。

「今気づいたけど、人以外の種族も沢山いるな。」

 目に付くところだけでも耳の長いエルフや背の低い髭面のドワーフ、頭に耳や腰に尻尾がある獣人までいる。

(うーん。やっぱりここ異世界なんだよなー。後で魔法とか使ってみよー。っと、着いたな。)

 目の前に木の建物があり、これが冒険者ギルドである。

 俺は扉を開けて、中へ入った。

キィィィ。
 すると、大体の人がこっちを見てすぐに興味無さそうに目線を外し、仲間と話していた。
 奥の方ではこちらをニヤニヤと笑う者もいた。俺は気にせず受付へ向かい、
「ちょっといいか。」

「はい!冒険者ギルドへようこそ!依頼ですか?登録ですか?」

「登録だ。」

「はい。では、こちらに名前t「お前みたいヒョロいガキが冒険者にはなれねーよ。さっさと帰ってママのおっぱいでも吸ってな!がははは!」」

 さっき奥の方でニヤニヤと笑ってるやつに絡まれた。この時ゼロの頭では、

(あれ?これってテンプレか?このまま倒してもいいのかなー?でもなー、これで罪になったら困るしな。
 うーん……そうだ!実験も兼ねて威圧してみるか!
 でも、心配だからなるべく控えめに。)

「…あ?」

「ひっ!」バターン!!
(…泡吹いて気絶しちゃったよ。
……威圧って動かなくするんだったよね?気絶しちゃったよ?なんで?
 確かに気絶すれば動かなくなるけどさぁ?信じられるか?これで控えめなんだぜ?)
と考えていると。

バンッ!「今の威圧はなんだ?!」

 ギルドマスターらしき人が登場した。

 ギルドマスター?はさっきの絡んできたやつと周りを見て

「今のはお前がやったのか?」
 と聞かれたので取り敢えず、

「いんや?」
とぼけてみた。

「…そうか。ってなるか!お前以外全員倒れてるじゃねーか!俺はぎりぎり耐えられたが!」

 あたりを見渡すと確かにみんな倒れてる。

「あー。威圧が周りにも行っちゃったか。まぁ、いいや!」

「いやいや!よくないだろ!」

「そんなことより。登録してくれ。」

「お前、周り見てよく言えたな!ったく。マイペースなやつだな。
 まぁ、強い奴が入るんだ。コチラとしてもありがたいがな。
 まず、登録だったな?普通はGランクだが、お前の実力的にはAくらいなんだよな、でもいきなりAになると、周りがうるさいしな。
Cランクからにするぞ。俺的にはAでも構わないが正直に言うと規則でCまでからしか無理なんだ。
 続いて説明だがしとくか?」

 うーん。ヘルプで聞けばいいし説明はいいかなー。つか、眠くなってきたわ。
「説明はしなくていいや。」

「そうか。んじゃこれに名前と年齢、種族、使える武器と魔法を書いてくれ。」
「ん。了解。」

 えーと、名前はゼロで、年齢は17で種族は人族で、使える武器は「剣」と「拳」にして、魔法は火と水と土っと。これでよし。

「ほい、これでいいかい?っと」

「おう。それでいいぞ。」
ガタン。
っ!?なんかパソコンみたいの出てきた!

「えーと、名前はゼロか(カタカタ)。年齢は17なのか意外と若いな(カタカタ)。種族は人族(カタカタ)。武器は剣と拳か、剣は後で買うのか?(カタカタ)。魔法は火、水、土か、三属性も使えるのか(カタカタ)。これでよし(ターン!)!」
ヴィーン。

 なんか、パスモくらいの大きさの銅板見たいの出てきた。

「あとはこれにお前の血を垂らしてくれ。」

と、銅板をナイフと一緒に渡された。

「ん。了解。」
スパッ…意外と痛い。血を垂らしたら銅板に溶けていくように消えていった。ナイフは返しとく。


「よし、これでお前は今日から冒険者だ。」
やっとか。
「ん。あんがとさん。」

「早速仕事していくか?」

 んー。早く帰って寝たいしな。
「んや。今日はこのまま宿に行くわ。」

「そうかい。んじゃ、気をつけてな。」

「ん。(寝みぃ。)」

 俺は眠いまぶたをこすって、そのままのんびりと宿屋まで歩いていった。
しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!! 僕は異世界転生してしまう 大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった 仕事とゲームで過労になってしまったようだ とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた 転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった 住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる ◇ HOTランキング一位獲得! 皆さま本当にありがとうございます! 無事に書籍化となり絶賛発売中です よかったら手に取っていただけると嬉しいです これからも日々勉強していきたいと思います ◇ 僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました 毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます

【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。 そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。 その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する! 底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる! 第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...