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すっかり忘れてましたが、僕、ビーム出せるんです。

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で、そんな村長の首元を掴んでがっくんがっくん言わせてたらね。

『やっと俺らの出番が来たようだな』

なんて、イカツイおじさん達が出て来たんですよ。

う~んと・・・6人かな?

剣と盾を持った人達が三人。

その後ろに弓を持った人が一人。

その後ろにあれはなんだろう?杖ってやつかな?身長くらいあるくねくねした棒を持った人が二人いて、何かぶつぶつ言ってるんだけど・・・危ない人じゃないよね?

で、その人達は僕を人睨みして剣を向けて来たんだけど、今時剣なの?ビームライフルだったら焦ったけど、見たところ持ってる剣もボロボロだし、あれじゃ僕は切れないだろうね。たぶん僕が手で持った瞬間ぽきんって折れるよ、たぶん。

あっ、そうか。
ここは剣と魔法の世界なんだね。
そんな事もわからないまま、記憶を失っちゃって、僕はいままで奴隷のように働いてたんだ・・・
こんな文明の低い猿ども相手に今まで何やってたんだか・・・本当に恥ずかしいよ。僕。

『すべての責任は私が負います。先生方!頼みます!』
『わかった。小僧!悪く思うなよ…』

恥ずかしさに頭を抱えてる僕の後ろから声が聞こえて来て、次の瞬間、僕の肩あたりに カツン って音がしたんだけど、何があったんだろう?

『お、俺の愛刀が!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『お頭!大丈夫ですか?!!!おのれ!こいつ!!!』

続いて、なんかあっついの来たんだけど!!!

ああああああ!!!!!!!僕の一張羅燃えちゃった!!!!!!どうしてくれるのさ!!!!

『のぅあああぁぁぁ!!! 俺のスーパー必殺技スーパーノヴァ(仮:本当は 中級火魔法)がきかないだとぅ!!!』

何か言ってるけど知らん!俺の一張羅返せ!
上半身が裸状態も僕はもう涙目だ ここまでコケにされて黙ってらんない!お前ら覚悟しとけよ!!

弓使いは矢を放つも、矢がカツンという音と同時に跳ね返るのを見て唖然としているし、バトルアクス持ったごっつい親父が、俺に思いっきり攻撃を与えて来ようとするも、思いっきり弾かれて唖然としている。

そんな姿を見ながら、僕は片手に力を入れる。
ふんっ!って力むと同時に放たれる赤色の光線を右から左へ流すと、光に当てられた部分が瞬間的に凍っていくんだ!これぞ科学の結晶<<冷凍光線>>伊達に遠くの星から来てるわけじゃないよ!

あっ!そこのおじさん達!足元凍らせたけど、無理矢理動いたらぽきって折れるよ!あと一時間くらいはそのままのほうがいいからね。僕も好き好んでスプラッターな光景見たくないから凍らせたからじっとしててね。

あ、倒れ込んでた村長、丸ごと凍ってる…

ちくしょう…せっかくあんなことやこんなことしようと思ってたのに、そんなところで寝てるからいけないんじゃん!早く解凍してくれよ!何やってるんだよ!まったく!
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