17 / 23
十七話 お金は必要ですよ!お金は!
しおりを挟む
それから、結局いろいろな話をしたくて食事の手伝いなどを行っていたたえを見て驚いたのは、寝癖をつけた頭をぼりぼり掻きながら食堂までやってきたチカ。先ほどまで寝ていたのでしょうか?よく見れば口から涎のあとが見え、目をしきりにこすっているあたり、どうやら彼女は朝はとても弱いようです。
「チカ殿おはようございます」
「チカ!いいもの見損ねたな!たえの胸見てみ!」
「チカちゃん!もう少し早く起きれたらねぇ・・・チカちゃんにもいろいろしたいとは思ってるんだけどね・・・」
食事を囲んで話していたたえ、ガン、おかみさんにいろいろ言われ、朝からうるさいなぁ~おかあさんとりあえずごはん~と机につっぷすチカはたえ達の様子に全く気が付けずにいます。チカは、昨日からたえとのパーティ活動が楽しみであまり寝れていないため、これでもちょっと早めに起きたんだと思っていました。
そんな気持ちをわかってか?たえとガンはチカごはんも一緒に用意をし、ごはんを食べようと声をかけます。
今日のたえの朝ご飯は野菜がたっぷり入ったコンソメスープ。
ガンは黒パンにベーコンエッグと牛乳。問答無用でチカも同じメニューになっていました。
実は昨日のごはんのあとから、たえのお腹の調子が悪くなったため、おかみさんに相談したところ、たぶん体が美味しいものにびっくりしてしまったのかな?と言われたための特別メニューが出て来たので、たえは自分に気遣ってくれることを嬉しく思いながらスープをゆっくり飲みます。この二人に出会えて、おかみさんはじめ様々な人達と出会えて本当に良かったと思いながら、これから一日何をしようか?とたえは思うのでありました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
食事を終え、兵士の仕事に向かうガンを見送り、チカとたえは自分の部屋に戻ります。
これから何をしようか?というたえに対して、チカは昨日から書いてたんだけどと言いながら紙に書かれているものを見せていきます。
宿泊代 ひと月 10万イェン(朝・夕食付きプラン)
昼飯代 600イェン × 30日 = 1万8千イェン
衣類等雑費 3万イェン
メンテナンス代? 5万イェン
貯蓄目標一人 2万イェン ×2 = 4万イェン
「本当におおざっぱに書いても、このパーティで稼がないといけないひと月のお金は25万イェン。
ひと月30日ですけど、休みとか必要ですから働けるのはだいたい20日と考えて、ひと月あたり大体1万3千イェンなんですよ!最低限それくらいは稼がないといけないですけど、たえさんはこちらの生活に慣れてないところもあるでしょうし、これからからいろいろ出費も増えると思いますから頭が痛いですよー」
そう言いながらくるくる羽ペン(偽物)をくるくる回してチカは頭を抱えます。
書かれているところを見ていると、お菓子代とか旅行代とか書いてあるのはご愛嬌としても、日々お金を稼いでいかないといけないというのは間違いない事実なので、それはもっともですねとたえもうなずきます。
「最初に会ったごぶりんというを退治した時に、2千イェンというお金が得られましたから、ごぶりん7体で1万4千いぇんでございますね!とても楽なお仕事でございますね!」
「それはたえさんだから言えるんです!ゴブリン一体だけでもきついんです!!!」
割と本気で怒られてしまい謝ったが、ぷんぷん言いながら怒るチカを見て密かに可愛いと思いながら支度をするたえ。いろいろ疑問に思うところはありますが、これから自分も冒険者と呼ばれる一人の職業人。チカが言う通り甘い考えをしないで一つ一つの事を頑張ってやっていかなければならないな!と心を新たにしました。
※平安時代にも掛け算があったそうです。
和算という計算方法もあったにも関わらず、衛生面は極めて悪かった平安時代がとても不思議だなぁ~と思い、この物語が書きたいと思った私です。自分で書いていて思うのですが、展開がとってもゆっくりなのはそんな普段の事を書いていきたい気持ちがつよいからだと思うので、こののんびり展開は変わらないと思います。どうぞお付き合いいただける嬉しいです。
「チカ殿おはようございます」
「チカ!いいもの見損ねたな!たえの胸見てみ!」
「チカちゃん!もう少し早く起きれたらねぇ・・・チカちゃんにもいろいろしたいとは思ってるんだけどね・・・」
食事を囲んで話していたたえ、ガン、おかみさんにいろいろ言われ、朝からうるさいなぁ~おかあさんとりあえずごはん~と机につっぷすチカはたえ達の様子に全く気が付けずにいます。チカは、昨日からたえとのパーティ活動が楽しみであまり寝れていないため、これでもちょっと早めに起きたんだと思っていました。
そんな気持ちをわかってか?たえとガンはチカごはんも一緒に用意をし、ごはんを食べようと声をかけます。
今日のたえの朝ご飯は野菜がたっぷり入ったコンソメスープ。
ガンは黒パンにベーコンエッグと牛乳。問答無用でチカも同じメニューになっていました。
実は昨日のごはんのあとから、たえのお腹の調子が悪くなったため、おかみさんに相談したところ、たぶん体が美味しいものにびっくりしてしまったのかな?と言われたための特別メニューが出て来たので、たえは自分に気遣ってくれることを嬉しく思いながらスープをゆっくり飲みます。この二人に出会えて、おかみさんはじめ様々な人達と出会えて本当に良かったと思いながら、これから一日何をしようか?とたえは思うのでありました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
食事を終え、兵士の仕事に向かうガンを見送り、チカとたえは自分の部屋に戻ります。
これから何をしようか?というたえに対して、チカは昨日から書いてたんだけどと言いながら紙に書かれているものを見せていきます。
宿泊代 ひと月 10万イェン(朝・夕食付きプラン)
昼飯代 600イェン × 30日 = 1万8千イェン
衣類等雑費 3万イェン
メンテナンス代? 5万イェン
貯蓄目標一人 2万イェン ×2 = 4万イェン
「本当におおざっぱに書いても、このパーティで稼がないといけないひと月のお金は25万イェン。
ひと月30日ですけど、休みとか必要ですから働けるのはだいたい20日と考えて、ひと月あたり大体1万3千イェンなんですよ!最低限それくらいは稼がないといけないですけど、たえさんはこちらの生活に慣れてないところもあるでしょうし、これからからいろいろ出費も増えると思いますから頭が痛いですよー」
そう言いながらくるくる羽ペン(偽物)をくるくる回してチカは頭を抱えます。
書かれているところを見ていると、お菓子代とか旅行代とか書いてあるのはご愛嬌としても、日々お金を稼いでいかないといけないというのは間違いない事実なので、それはもっともですねとたえもうなずきます。
「最初に会ったごぶりんというを退治した時に、2千イェンというお金が得られましたから、ごぶりん7体で1万4千いぇんでございますね!とても楽なお仕事でございますね!」
「それはたえさんだから言えるんです!ゴブリン一体だけでもきついんです!!!」
割と本気で怒られてしまい謝ったが、ぷんぷん言いながら怒るチカを見て密かに可愛いと思いながら支度をするたえ。いろいろ疑問に思うところはありますが、これから自分も冒険者と呼ばれる一人の職業人。チカが言う通り甘い考えをしないで一つ一つの事を頑張ってやっていかなければならないな!と心を新たにしました。
※平安時代にも掛け算があったそうです。
和算という計算方法もあったにも関わらず、衛生面は極めて悪かった平安時代がとても不思議だなぁ~と思い、この物語が書きたいと思った私です。自分で書いていて思うのですが、展開がとってもゆっくりなのはそんな普段の事を書いていきたい気持ちがつよいからだと思うので、こののんびり展開は変わらないと思います。どうぞお付き合いいただける嬉しいです。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
北の魔女
覧都
ファンタジー
日本の、のどかな町に住む、アイとまなは親友である。
ある日まなが異世界へと転移してしまう。
転移した先では、まなは世界の北半分を支配する北の魔女だった。
まなは、その転移先で親友にそっくりな、あいという少女に出会い……
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる