コンビニ行ったら異世界女子が当たりました・・・俺どうしたらいいの?

とうちゃんすらいむ

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もしかしたら・・・もしかしちゃったよ!

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「うはっ!やべぇ!!!!!マジカ!!!!!!!」

スマホ片手に検索してたら、とんでもないもの見つけちゃって、思わず叫んでしまった俺がいましたよ。

もう皆さんは「コンビニアルテミス」の商品の事を忘れてしまってるのかも知れないけど、

『幻想世界で活躍?する 美少女コレクション第一弾!』

『集めて楽しい世界観付き背景』

『伝説の武器や魔導書など各種あり、オリジナルの世界観を演出してみませんか?』

『オープン記念価格600円のところ 今なら一回300円!』

ってうたい文句で売ってたくじ引きだったから、もしかしたら俺と同じようになんとなく購入した人もいれば、興味を示す人を見越して大量購入する人もいるんじゃないかな?なんてことを思ってさ、なんとなくよく利用しているフリマアプリで調べてみたのよ。

そしたら、おひとりだけ『コンビニアルテミス 新品未開封品☆有料くじ引き~』なんてタイトルで大量に品物を販売してる人を見かけたんだよね。

で、俺、慌ててその人の出品欄に『あるだけ全部下さい!開封未開封問わないので、良かったらお願いします』ってコメント書いたんだよね。

したら、すぐに返事があって『今持っているのは5等商品20点。興味があって開封したものもあるんですが、まとめて1万円でいかがでしょうか?』なんてコメントが返ってきたのよ。

一つ300円 かける 20点だから 6000円。送料・手数料を考えると、まぁ~そんなものかな?なんて思いながら、その場の勢いで取引をお願いしちゃった。

ついでに他のサイトやオークションなども見てみたんだけど、探し方が悪いのか?『コンビニアルテミス』『幻想世界で活躍する美少女コレクション』では対象の商品を出てこなかったから、あとはあの出来の悪い神様がしっかり仕事したのかな?と思うことにしたんだ。

で、しばらくしたら商品が到着したんだけど、イデアに内緒でカミサンと一緒に商品を確認。

『伝説の剣 エクスカリパー』

『海王の槍 グングミル』

『呪われた剣 ティルビング』

・・・・etc・・・・

なんかエセファンタジーマニアな俺でもわかるような、伝説級の武器のフィギュアが段ボールいっぱいに入ってるのよ。

で、出品者の方からのお手紙には「外ればかり引いてしまって、正直萎えていたんですが、こうやってお取り引きしていただけたので、ありがたく思っています。本当にありがとうございました」なんて書いてあってね。

この人20点も引いたのに、全部5等だったんだ・・・って思わず同情しちゃったんだよね。

ま、まぁ~3等引いた俺も、家族の助けがなかったらとっても大変な思いをしていたのは間違いないんだけど、そんだけ引いたら1等でも当てさせてやれよ!って思う反面、この人も考えてみたらある意味被害者だよなぁ~って思ったら、何かしたくなってね。

ついその足で一万円分の商品券を購入して、「こんなにそろえられるとは思っても見なかったので、本当に嬉しかったです。気持ちですが受け取ってください」って手紙書いて送っちゃった。
「また同じようなものがありましたら、是非教えて頂きたいので、よろしくお願いします」なんて事も書いておいたので、1等とか2等の商品も見つかったら嬉しいな。

でね、試しに、すでに開封されている「トールハンマー」なんて、ごっつい武器のフィギュアを持ってイデアにそーーーっと近づいてみたらね、いきなり大きくなって、すげぇびっくりしたんよ!!

思わず、習いたての肉体強化を使って、なんとか落とさずに済んだんだけど、これ、もしイデアを開封した時にこれがあって、お腹の上にでものせていたら、たぶん俺死んでただろうなぁ~ってくらい重い!重い!重い!!!

我慢出来なくて、思わず庭に放り投げたら、弧を描いてこっちに戻ってきたよ!

この武器は俺を殺す気か!なんて叫びながら、怪我を覚悟で受け止めようとしたら、イデアがハンマーを受け止めて、片手でぶんぶん振り回してるのよ。

「お父さん大丈夫?」

…うん、たぶん、それ俺の台詞だと思うんだけど…
大丈夫だよ、ありがとう…なんて言いながら、娘に助けられてなんだか情けなくなっちゃって下を向いたらさ、

「お父さん、これ、私じゃないと使えないアイテム見たい。お父さん、良く持ち上げられたね!すごいよ!」

なんて、慰められた…

その優しさに感謝しながらも、しょんぼりしながら武器や防具の確認をしてたんだけど、上記の武器の他にも、物騒な名前の品物が多かったんで、アルテミス側の神様に取りに来て貰うよう連絡をしたんだ。

神様に連絡を取りたいと願いながら腕輪をしたところ、「あっ、村主さんですか?いかがいたしましたか?」なんて声が聞こえてきたので、ふとしたきっかけでくじ賞品の景品である武器などを大量に所持できたので回収してもらいたいというと、「えっ?使わないんですか?伝説級の武器ですよ!」と驚かれたので、「こっちではそんな物騒な武器は使いませんし、少なくとも家では必要ありません」と言うと、渋々回収にくるむね了解をしてくれたので、しばらく待つことにした。

一応、一番危なそうな、わんぱく盛りの小学生である勇気に「さわるな危険、開封したらお前が痛い目にあう」と脅したのはいいけど、「俺これがいいなぁ~」って禍々しいオーラが出てきそうな、いかにも『私呪われてます』的な雰囲気の大剣のパッケージを出し開封しようとしてる。

慌てて取り上げ「聞け!」と説教。
ゲームの世界ならともかく、現実世界で呪われたらシャレにならない!と思いながらも、「小学生のロマンをとりあげるな!!!」と訳の分からない事を言ってる勇気をガン無視。あまりにぼやくので、仕方がなく開封しないことを条件に見てもいいよーというと、おりゃーとか言いながら、某恐竜を狩り続けるゲームの真似なんかしてるの・・・もうどうにかしてぇ!!!!

そんな勇気をあわあわしながら見ていたり、イデアが振り回しているハンマーの様子を見ながら、自分もやらせてもらおうとして重すぎて腰が痛くなったり、そんな様子を見ていたカミサンに「もう年なんだから馬鹿やらないの!」って怒られたりしながら、待つこと1時間。

「サーセン!遅くなりました!!!天使便ですー」

って、声が聞こえてきたので玄関に出てみると、一瞬郵便局の方のような紺色のジャンパー姿の若い男性がいたので、えっと・・・アルテミスの関係・・・ですよね?って言うと、「そっす!天界から依頼されてきました。今回の依頼は郵便のお届けと、商品の回収です。」なんて言ってるの。

よくよく見ると、かぶってる帽子の「〒」マークは「天」って表示になってるし、衣装も紺かと思ったら黒だし・・・と思いながらも、深く考えるだけ無駄だから、あまり深く考えない様にしようと気持ちを切り替え、郵便の受け取りのためにサイン、そして、今回のくじ賞品20点とあらかじめ書いておいた手紙を渡しお帰り頂きました。

手紙の内容を見る前に、今までの事を振りかえってみたら、神様も俺らとあまりかわらないなぁ~と思った今日この頃。神様ってすごいんだろうなぁ~ってなんとなく思っていたロマンチストな気持ちをカエセ!
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