コンビニ行ったら異世界女子が当たりました・・・俺どうしたらいいの?

とうちゃんすらいむ

文字の大きさ
上 下
21 / 50

仕事納め

しおりを挟む
「あぁ疲れた・・・しんどい・・・帰るのめんどくさ・・・」

なんて言いながら夜中に車を走らせてる俺。

今まで何回も言ったことのあるような気がする台詞だが、職場に行くまでもきつく、仕事内容もかなりきつくなっているので、最近気が付けばいつもぼやいてしまう。

ただ、今までとは違い、帰るといつも新しい発見があるから、言葉とは裏腹に帰るのはとても楽しみなんだ。

ただ、なんとなくなんだけど、しんどい~なんて言ってると、たまに『コンビニ アルテミス』を見つけられるのかな?なんて思っちゃって、つい、嘘でも「疲れた~だるい~しんどい~」なんていう言葉を言ってしまう。

ただ、今日は本当に疲れた。

なぜかと言うと今日は12月29日。

ほとんどの企業さんが、仕事納めをするために大忙しで、なんとか今日中に仕事を片付けてしまおうという方々が窓口に来るからなんだよね。

色々片付けたい気持ちはよくわかるけど、何も揃いも揃って決まって29日に来なくても良いのでは?といつも思っているんだけど、さもそれが当たり前のように、皆さんいらっしゃるので、もはやあきらめるしかないのかな?って毎年思い込んでるんだよ!

ただね、窓口 激 混 み !

お客様をさばいてもさばいても、次から次に訪れるお客様。

どんなに一生懸命やっても尽きないお客様の脇から「ちょっといい?」とぐいぐい来るおじいちゃんおばあちゃんに「無理です!」という一言を言いながら、なんとか処理を進める俺。

悪いけど、俺は聖徳太子にはなれないし、阿修羅さんのように顔が3つ、手が6本あるわけじゃないから無理。

そんな事を思いながらも、何とか窓口を終わらせ、くたくたになりながらも締め業務を終わらせ家路を急ぐ。

これから楽しみなのは、30日から元旦までのお休み。
今まで31日まで仕事の事が多かった俺にとって、こんな長期に休みが取れる状態が出来たのは本当に嬉しく、これもイデアのおかげなのかな?なんて思っちゃう。

ただ、ショッピングモールであれこれあった後、イデアに対しての相談をするために市役所などの機関に行って話をするのは本当にきつかった・・・

最初、何処から行こうか迷ってたんだけど、なんとなく市役所に相談するという事からはじめた。

まぁ~馬鹿正直に「コンビニの有料くじを開けたら猫耳尻尾ありの女の子が出て来た」なんて言ったら、頭がおかしい人に思われちゃうんで、担当の方には「家の前で倒れていた彼女を助け、元気になるまで家で面倒を見ていた。仕事もあり、なかなかこちらまで伺う事が出来なかった」と説明。

今後、彼女を養子に迎え入れる事を視野に入れながら生活をしたいが、そのためにはどうしたらいいかという話を色々相談していたんだけど、あまり例を見ない事例だったようで、時間を頂きたいという事だったので、一応相談したという事実だけでも残せてよかったのかな?と思うことにし、家に帰った。

正直、イデア自身がどう思ってくれてるのかわからないけど、もし養子になってもらえるような意思を示してくれた時、スムーズに手続きをしたいと思ったのと、養子になるならないはともかく、家に身元不明者がいる事に、隠すような事をしないでも良い状態にしたいと思っていたので、今回の相談でかなりすっきりしたよ。

思えば12月中旬にイデアと出会って、もう12月も終わり。

イデアはひところに比べ、いろいろな事に慣れてきたのか?
うちの家族と一緒に家の周りを散歩したり、テレビを見たり食事をしたり買い物をしたりが普通に出来るようになってきた。

この前など、こたつで勇気と一緒に足をくすぐりあっていたり、お風呂の前を通り過ぎたら、日本人のアーティストの曲を口ずさんでいたので、一時期に比べてかなりリラックスできつつあるのかな?と思ったんだ。

ただ、まだどこかで自分は”奴隷”であり 居候であるという引け目があるようで、お風呂で歌っていた曲の事をちょっと話したら緊張してしまったり、息子の足をくすぐるのに俺が参加しようとしたら固まってしまったり・・・と、俺に対してはまだまだ一線引いてる気がするので、正直ちょっとショックではある。

なんで、なんとなく彼女がリラックスをしているなと感じたことに関しては、彼女に直接言わないで、かみさんと勇気に話をして、彼女が徐々に家に慣れてくれている状況を喜びあう事にしているんだ。

まだ日が経ってない事もあり、彼女からは養子になるならないの話は聞かない。

俺らには心許してくれてるのかもしれないが、やはり家族になるということには高い壁があるような気がする。

異世界からこちらの世界に一人で来て、最初、俺を神様のように思っていた彼女。

それは違うよって言っても、なかなかその思いは消えず 自分を下に下に見てしまう悪い癖を未だに持っている限り対等に話をするということがなかなか難しいのではないかと思っているので、養子になるならないという話はまだできないのかなと思っている。

まぁ~俺を含め、家族が元気でいる間はイデアには一緒にいてもらおうと思ってるし、彼女になんらかの変化が怒ったりしたらその都度相談に乗るつもりだから、焦らないよう、いつも通りに接することが俺ら家族には一番大事な事なのかな?と思うよ。

さて・・・そろそろ家に到着するから話はこの辺で。

今日はみんな何してたかな?

明日はどうしようかな?
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

のほほん異世界暮らし

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。 それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

無能と呼ばれた魔術師の成り上がり!!

春夏秋冬 暦
ファンタジー
主人公である佐藤光は普通の高校生だった。しかし、ある日突然クラスメイトとともに異世界に召喚されてしまう。その世界は職業やスキルで強さが決まっていた。クラスメイトたちは、《勇者》や《賢者》などのなか佐藤は初級職である《魔術師》だった。しかも、スキルもひとつしかなく周りから《無能》と言われた。しかし、そのたったひとつのスキルには、秘密があって…鬼になってしまったり、お姫様にお兄ちゃんと呼ばれたり、ドキドキハラハラな展開が待っている!?

とあるおっさんのVRMMO活動記

椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。 念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。 戦闘は生々しい表現も含みます。 のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。 また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり 一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。 また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や 無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという 事もございません。 また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜

EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」 優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。 傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。 そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。 次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。 最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。 しかし、運命がそれを許さない。 一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか? ※他サイトにも掲載中

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

EX級アーティファクト化した介護用ガイノイドと行く未来異星世界遺跡探索~君と添い遂げるために~

青空顎門
SF
病で余命宣告を受けた主人公。彼は介護用に購入した最愛のガイノイド(女性型アンドロイド)の腕の中で息絶えた……はずだったが、気づくと彼女と共に見知らぬ場所にいた。そこは遥か未来――時空間転移技術が暴走して崩壊した後の時代、宇宙の遥か彼方の辺境惑星だった。男はファンタジーの如く高度な技術の名残が散見される世界で、今度こそ彼女と添い遂げるために未来の超文明の遺跡を巡っていく。 ※小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様、ノベルバ様にも掲載しております。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

処理中です...