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レスラー祭り 当日
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で、当日なんだけどね。
正直俺ぐったりしてるんよ。
いや~俺が原因だから仕方がないんだけど、考えてみたら俺ってただの観客だよね?と思いながら、レスラーの人達と最終的な打ち合わせなんかに参加させられてるんだ。
前日になんとなく出した案が採用になり、レスラーさん達が進む順路を確認したり、ショッピングモールにある備品で使えそうなものを貸してもらったりと、なんだかんだ動いてたら、あっという間に時間になってしまい、レスラーさん達は各ポジションに付き待機。
メインになるレスラーさんは、中世ヨーロッパに出てくるような剣闘士のような恰好をし、イデアはメインのレスラーさんに囲まれる形で女神さまをイメージした格好でしずしず歩く。
急なイベントの為、事前のポスターなど貼れなかったので、当日の10時頃一度進む順路をゆっくり歩き、通りがかりの方に突発型のイベントがあることを周知してたんだけど、メインのレスラーさん達がゆっくり歩く姿が、それなりに混んでるショッピングモールでは異様な光景に見えたらしく、ところどころで写真を撮られてるね。
一応俺も、レスラーさんの後ろにいて、背中に「本日、ストリートイベントを行いますので、どうぞご理解下さい」なんて書いてある、レスラーさん達の所属団体のポスターを背負って歩いているので、通りがかりの皆さんの反応を見て楽しんじゃってるのよ。
で、横に広がった建物を往復して宣伝が終わり、イベントを開始するとところどころで野郎の野太い音や一部黄色い声が聞こえてきて、なかなか面白いことになってるみたい。
イデアはカミサンと勇気が見ててくれてるから、俺は先に回ってイベントが始まる場所を抑えているレスラーさんがどうしてるか確認しに行くと、待機してるレスラーさんが、子供相手に押し相撲をしたり、腕に子供をぶら下げたりして遊んでるんだよね。
どうやら、近くにいた奥様方に「もし良かったらお子様と遊んでもいいですか?」なんて話をして、たまたまプロレスに興味があったお母さんとお子様が、ノリノリで参加をしたところ、他の子もどんどん来て、自然とレスラーの皆さんと一緒に遊ぼう的なイベントが出来ていたんだ。
で、メインのメンバーが近くに来る少し前になって、レスラーの皆さんが「これから別の仕事だから、またあとで遊ぼうな!」と言うと、ぐずるお子様もいたがなんとか場所の確保が出来たのを確認してほっとする俺。
元々プロレスが好きだったのもあるけど、こうやって子供とレスラーの人達がにこやかに触れ合える機会を見て、本当に良かったな、出来る事ならこうやってプロレスファンが増えてくれるといいなぁ~なんて思いながら、メインイベントに参加しているイデアを見ていると
「私たちの行く手を阻む悪者め! 正義の戦士が成敗してやる!」
なんて、結構棒読みの女性の声が聞こえ、そちらを見ると、眉毛がハの字になって「私本当に困ってます」というような表情をしているイデアが、恥ずかしさをこらえてセリフを話しているのが見えたんだ。
思わず「頑張れ!!!」なんて声を出すと、それにつられて周りのギャラリー(特にさっきレスラーさんと遊んでたお子様)から声が上がって、正義のレスラーを応援する。
白や銀を基調とした衣装の正義の冒険者と、黒を基調とした衣装の悪者というわかりやすいのが良かったのか?レスラーさんもノリノリでポンポン台詞を言っていく。
「我が魂の手刀を受けてみよ!」
「そんな子供だましの手刀など、我が鋼のボディにはかなわぬ!さあこい!」
なんて言葉のあとに、チョップの応酬があったり、間に合わせ程度にひかれたマットを確認して少し派手なとび技としたり・・・と言う中、イデアが打ち合わせ通り、悪のレスラー役の人に捕まる。
「この姫さんがどうなってもいいのかね? フハハハハハ」
という悪役レスラーさんを前に、正義のレスラーさんが「ちくしょう・・・俺にもっと力があれば・・・」なんて、お決まりのやり取りをし、「ここにいるみんなが応援してくれれば、俺はもっと強くなれるのに・・・」なんて事を言いながら、周りで見ていた人たちに応援してくれるようにアピールする。
イデアは、悪役レスラーさんに捕まるふりをしながら「剣士かもめを応援してくれれば、もっとかもめは強くなれるんです!皆さん、かもめを応援してください!お願いします」と、ちょっと慣れて来たのか?気持ちが入った台詞が出て来たので、俺は真っ先に「か も め! か も め!」とコールをする。
すると、ここでもお子様がコールをしてくれたので、自然と声が広がり・・・
次の瞬間。
悪役レスラーさんが姫様役のイデアを抑えていた腕が開いて、イデアが悪役レスラーさんに向かってドロップキックをお見舞いしてしまったんだ。
そこはかもめさんがばしっとやるんでしょ?と思ってた観客のみなさんを裏切った、まさかのヒロインの攻撃に対して、コールを受けていたかもめさんが・・・
「えっ?それって俺の出番じゃないっすか?」
「姫様・・・カンベンシテクダサイヨー」
と泣きながら言うのを見て、観客の皆さんは大爆笑。
意外な出来事に、一瞬ぽかーんとしていた悪役レスラーの皆さんは、「覚えてろよ!」と次の場所に移動するために逃げ、その場は正義の冒険者が勝ったことになったんだけど、打ち合わせと違うけど大丈夫?ってイデアとかもめさんにこそっと話すと「たまにはこういうのも面白いだろ?大丈夫だよ!」と一言。
さすがエンターテイナー、茶目っ気があっていいなぁ~って思いながら、イデアも楽しんでたのを見て、このままの調子でイベントが進めばいい感じでプロレス団体のアピールが出来るなぁって思ったので、少しでもお手伝いするために先に先に移動するおいらがいました。
結局、当初の目的である接遇向上のための会議の時間ぎりぎりまでイベントをやりまくり、イベントのノリそのままに接遇向上会議でも、態度がなってない店員を強引に抱えて客席から退場させたり、男性店員にアイアンクローかけたり、退場させられた店員に対して「お前らはお客様に対する愛が足りない!今から俺らとダッシュだ!」と訳の分からないノリで、ショッピングモールの端から端まで走ったり・・・と、やりたい放題やりまくって、会議を滅茶苦茶にしまくりました。
ただ、最後にマスクドかもめさんが言った言葉が妙に頭に残った俺。
「我々プロレスラーが扱っているプロレスも、お客様あっての商売です」
「お客様あっての商売であるが、お客様を引き込むためにいろいろな施策を試みても、それらがなかなか観客動員に結びつかなくて日々悩んでいる次第です。」
「ただ、皆様はこれだけの大きさを誇るショッピングモールで商売が出来ていて、お客様には恵まれているはずですから、もっとお客様に寄り添う気持ちがあれば、お客様も来てくださると思いますし、リピーターの方に来ていただけるチャンスが増えると思うのです。」
「本日、我々が突発的に行ったイベントでも、お客様はとても優しく我々のパフォーマンスを見てくださったので、皆様はお客様に恵まれていると思います。我々も頑張ってお客様の心に残るようなものをやっていきたいと思いますので、お互い頑張りましょう!」
では、皆さんご唱和をお願いします。
1
2
3
だぁ!!!!!!っ!!!!
・・・・最後はあの人の言葉パクったのね・・・
最後で台無しだよ・・・かもめさん・・・
正直俺ぐったりしてるんよ。
いや~俺が原因だから仕方がないんだけど、考えてみたら俺ってただの観客だよね?と思いながら、レスラーの人達と最終的な打ち合わせなんかに参加させられてるんだ。
前日になんとなく出した案が採用になり、レスラーさん達が進む順路を確認したり、ショッピングモールにある備品で使えそうなものを貸してもらったりと、なんだかんだ動いてたら、あっという間に時間になってしまい、レスラーさん達は各ポジションに付き待機。
メインになるレスラーさんは、中世ヨーロッパに出てくるような剣闘士のような恰好をし、イデアはメインのレスラーさんに囲まれる形で女神さまをイメージした格好でしずしず歩く。
急なイベントの為、事前のポスターなど貼れなかったので、当日の10時頃一度進む順路をゆっくり歩き、通りがかりの方に突発型のイベントがあることを周知してたんだけど、メインのレスラーさん達がゆっくり歩く姿が、それなりに混んでるショッピングモールでは異様な光景に見えたらしく、ところどころで写真を撮られてるね。
一応俺も、レスラーさんの後ろにいて、背中に「本日、ストリートイベントを行いますので、どうぞご理解下さい」なんて書いてある、レスラーさん達の所属団体のポスターを背負って歩いているので、通りがかりの皆さんの反応を見て楽しんじゃってるのよ。
で、横に広がった建物を往復して宣伝が終わり、イベントを開始するとところどころで野郎の野太い音や一部黄色い声が聞こえてきて、なかなか面白いことになってるみたい。
イデアはカミサンと勇気が見ててくれてるから、俺は先に回ってイベントが始まる場所を抑えているレスラーさんがどうしてるか確認しに行くと、待機してるレスラーさんが、子供相手に押し相撲をしたり、腕に子供をぶら下げたりして遊んでるんだよね。
どうやら、近くにいた奥様方に「もし良かったらお子様と遊んでもいいですか?」なんて話をして、たまたまプロレスに興味があったお母さんとお子様が、ノリノリで参加をしたところ、他の子もどんどん来て、自然とレスラーの皆さんと一緒に遊ぼう的なイベントが出来ていたんだ。
で、メインのメンバーが近くに来る少し前になって、レスラーの皆さんが「これから別の仕事だから、またあとで遊ぼうな!」と言うと、ぐずるお子様もいたがなんとか場所の確保が出来たのを確認してほっとする俺。
元々プロレスが好きだったのもあるけど、こうやって子供とレスラーの人達がにこやかに触れ合える機会を見て、本当に良かったな、出来る事ならこうやってプロレスファンが増えてくれるといいなぁ~なんて思いながら、メインイベントに参加しているイデアを見ていると
「私たちの行く手を阻む悪者め! 正義の戦士が成敗してやる!」
なんて、結構棒読みの女性の声が聞こえ、そちらを見ると、眉毛がハの字になって「私本当に困ってます」というような表情をしているイデアが、恥ずかしさをこらえてセリフを話しているのが見えたんだ。
思わず「頑張れ!!!」なんて声を出すと、それにつられて周りのギャラリー(特にさっきレスラーさんと遊んでたお子様)から声が上がって、正義のレスラーを応援する。
白や銀を基調とした衣装の正義の冒険者と、黒を基調とした衣装の悪者というわかりやすいのが良かったのか?レスラーさんもノリノリでポンポン台詞を言っていく。
「我が魂の手刀を受けてみよ!」
「そんな子供だましの手刀など、我が鋼のボディにはかなわぬ!さあこい!」
なんて言葉のあとに、チョップの応酬があったり、間に合わせ程度にひかれたマットを確認して少し派手なとび技としたり・・・と言う中、イデアが打ち合わせ通り、悪のレスラー役の人に捕まる。
「この姫さんがどうなってもいいのかね? フハハハハハ」
という悪役レスラーさんを前に、正義のレスラーさんが「ちくしょう・・・俺にもっと力があれば・・・」なんて、お決まりのやり取りをし、「ここにいるみんなが応援してくれれば、俺はもっと強くなれるのに・・・」なんて事を言いながら、周りで見ていた人たちに応援してくれるようにアピールする。
イデアは、悪役レスラーさんに捕まるふりをしながら「剣士かもめを応援してくれれば、もっとかもめは強くなれるんです!皆さん、かもめを応援してください!お願いします」と、ちょっと慣れて来たのか?気持ちが入った台詞が出て来たので、俺は真っ先に「か も め! か も め!」とコールをする。
すると、ここでもお子様がコールをしてくれたので、自然と声が広がり・・・
次の瞬間。
悪役レスラーさんが姫様役のイデアを抑えていた腕が開いて、イデアが悪役レスラーさんに向かってドロップキックをお見舞いしてしまったんだ。
そこはかもめさんがばしっとやるんでしょ?と思ってた観客のみなさんを裏切った、まさかのヒロインの攻撃に対して、コールを受けていたかもめさんが・・・
「えっ?それって俺の出番じゃないっすか?」
「姫様・・・カンベンシテクダサイヨー」
と泣きながら言うのを見て、観客の皆さんは大爆笑。
意外な出来事に、一瞬ぽかーんとしていた悪役レスラーの皆さんは、「覚えてろよ!」と次の場所に移動するために逃げ、その場は正義の冒険者が勝ったことになったんだけど、打ち合わせと違うけど大丈夫?ってイデアとかもめさんにこそっと話すと「たまにはこういうのも面白いだろ?大丈夫だよ!」と一言。
さすがエンターテイナー、茶目っ気があっていいなぁ~って思いながら、イデアも楽しんでたのを見て、このままの調子でイベントが進めばいい感じでプロレス団体のアピールが出来るなぁって思ったので、少しでもお手伝いするために先に先に移動するおいらがいました。
結局、当初の目的である接遇向上のための会議の時間ぎりぎりまでイベントをやりまくり、イベントのノリそのままに接遇向上会議でも、態度がなってない店員を強引に抱えて客席から退場させたり、男性店員にアイアンクローかけたり、退場させられた店員に対して「お前らはお客様に対する愛が足りない!今から俺らとダッシュだ!」と訳の分からないノリで、ショッピングモールの端から端まで走ったり・・・と、やりたい放題やりまくって、会議を滅茶苦茶にしまくりました。
ただ、最後にマスクドかもめさんが言った言葉が妙に頭に残った俺。
「我々プロレスラーが扱っているプロレスも、お客様あっての商売です」
「お客様あっての商売であるが、お客様を引き込むためにいろいろな施策を試みても、それらがなかなか観客動員に結びつかなくて日々悩んでいる次第です。」
「ただ、皆様はこれだけの大きさを誇るショッピングモールで商売が出来ていて、お客様には恵まれているはずですから、もっとお客様に寄り添う気持ちがあれば、お客様も来てくださると思いますし、リピーターの方に来ていただけるチャンスが増えると思うのです。」
「本日、我々が突発的に行ったイベントでも、お客様はとても優しく我々のパフォーマンスを見てくださったので、皆様はお客様に恵まれていると思います。我々も頑張ってお客様の心に残るようなものをやっていきたいと思いますので、お互い頑張りましょう!」
では、皆さんご唱和をお願いします。
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・・・・最後はあの人の言葉パクったのね・・・
最後で台無しだよ・・・かもめさん・・・
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