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会長さんやってくる
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警備員さんに連れられ、応接間に通された我が家族 プラス イデア。
警備員さんは、息子に「助けて」と言われ来たものの、着いたときには騒動が治まっていたので、いまいち事情がわからないからと、念のため情況を聞いてくれた。
カミサンは、最初、イデアと一緒に下着売場に行き、数点品物を購入したあと、洋服を見ようとしてお気に入りのショップと、イデアの要望に近いお店を探そうとして、結構歩き回ったらしい。
その途中で、とあるお店の店員さんから、モデルとして店の洋服を着て写真を撮らせてくれないか?と頼まれたところ、他のお店の店員も私も私も!と集まり囲まれて動けなくなってしまった為、必死に断ってたとの事。
その後来た俺は、事情はわからなかったが、カミサンから助けてと言われ、止めに入ろうとしたのだが、頭に血が上ってしまい、失礼な事を言ってしまった。と改めて謝罪し、来てくださった警備員の方達に「ありがとうございました」と頭を下げた。
いろいろ大変でしたね。と温かい言葉を頂いたものの、何かあったようで、なかなか解放されず、1時間ほど経ち、緊張よりもお腹が空いたと言う気持ちが勝って来た時、スーツ姿の男女2人が現れた。
と思ったら、
「「この度は誠に申し訳ありませんでした。」」
って、いきなり土下座せんばかりに謝られてこちらが驚いてしまい、しばらく固まってしまったんだ。
ようやく、先に緊張が解けたカミサンが、俺が施設内で大声をあげた事を謝罪したので、俺も慌てて頭を下げると、お二人は旦那様の行為は仕方がない事と言ってくれたので、ほっと一息。
お互い話していくうちに打ち解けてきたので、こちらも息子やイデアが退屈してしまっている事を理由に、今回はお互い謝って終わりと言う流れにしようとしたところ、それでは気が済まないと担当のお二人が折れてくれない。
どうしようかと思ってたら、トントンとノックの音がして、一人のお年寄りが入ってきたんだ。
年は80才くらいかな?白髪頭に口髭があるけど、とても穏やかな表情をされていて優しそう。
黒系のスーツがとてもお似合いの、老紳士って言葉がとても似合うダンディーな方だなぁ~って見ていたらね
「ご、ご隠居!」
その姿を見た担当のお二人が、慌てて立とうとしてるのよ。
ただ、その担当さんがそうするのを手で止め、こちらに向かって頭を下げるご老人。
その姿が本当に自然で思わず見とれちゃってたんだけど、見とれてることにやっと気が付いて俺らも慌てて頭を下げたのよ。それだけその行為がとても自然で、洗練された動きだったんだよね。
「この度はお客様に不快な思いを与えてしまい、大変申し訳ありません。当モールの会長として、深くお詫びいたします」
そう言われた言葉を聞きながら、こんな大きい会社の会長さんなんて、なかなかお目にかかる事がないと思ってたから、目の前の担当さんには悪いけど、良い経験が出来たなぁと思っていたら、カミサンが俺に肘うちしてくるのよ。
なんか話せ!の合図と思いながらも、なかなか言葉が出なくて戸惑っていたんだけど、ようやく「担当さんには誠意ある対応をしてもらったし、カミサンもイデアも怪我がないので、こちらは大丈夫です」なんて話が出来たらね、
「迷惑をかけた人間が何もしないままお客様をおかえしする訳にはまいりません。もし宜しければ、お食事を用意させて頂きたいのですがいかがでしょうか?」
と提案されたので、どうしようかとカミサンと顔を見合わせて悩んでたら、会長さんが息子に「何か食べたいものはあるかい?」とにっこり笑って声をかけ、予想してなかった声に「バイキング!」と反応してしまった息子を見て頭を抱える俺ら夫婦。
「子供は正直が一番ですな」
と、カッカッカッと笑いながら言う会長さんに、恥ずかしいやら、嬉しいやら・・・言葉に出来ない恥ずかしさを感じながらすいません・・・と謝る俺らがいました。
警備員さんは、息子に「助けて」と言われ来たものの、着いたときには騒動が治まっていたので、いまいち事情がわからないからと、念のため情況を聞いてくれた。
カミサンは、最初、イデアと一緒に下着売場に行き、数点品物を購入したあと、洋服を見ようとしてお気に入りのショップと、イデアの要望に近いお店を探そうとして、結構歩き回ったらしい。
その途中で、とあるお店の店員さんから、モデルとして店の洋服を着て写真を撮らせてくれないか?と頼まれたところ、他のお店の店員も私も私も!と集まり囲まれて動けなくなってしまった為、必死に断ってたとの事。
その後来た俺は、事情はわからなかったが、カミサンから助けてと言われ、止めに入ろうとしたのだが、頭に血が上ってしまい、失礼な事を言ってしまった。と改めて謝罪し、来てくださった警備員の方達に「ありがとうございました」と頭を下げた。
いろいろ大変でしたね。と温かい言葉を頂いたものの、何かあったようで、なかなか解放されず、1時間ほど経ち、緊張よりもお腹が空いたと言う気持ちが勝って来た時、スーツ姿の男女2人が現れた。
と思ったら、
「「この度は誠に申し訳ありませんでした。」」
って、いきなり土下座せんばかりに謝られてこちらが驚いてしまい、しばらく固まってしまったんだ。
ようやく、先に緊張が解けたカミサンが、俺が施設内で大声をあげた事を謝罪したので、俺も慌てて頭を下げると、お二人は旦那様の行為は仕方がない事と言ってくれたので、ほっと一息。
お互い話していくうちに打ち解けてきたので、こちらも息子やイデアが退屈してしまっている事を理由に、今回はお互い謝って終わりと言う流れにしようとしたところ、それでは気が済まないと担当のお二人が折れてくれない。
どうしようかと思ってたら、トントンとノックの音がして、一人のお年寄りが入ってきたんだ。
年は80才くらいかな?白髪頭に口髭があるけど、とても穏やかな表情をされていて優しそう。
黒系のスーツがとてもお似合いの、老紳士って言葉がとても似合うダンディーな方だなぁ~って見ていたらね
「ご、ご隠居!」
その姿を見た担当のお二人が、慌てて立とうとしてるのよ。
ただ、その担当さんがそうするのを手で止め、こちらに向かって頭を下げるご老人。
その姿が本当に自然で思わず見とれちゃってたんだけど、見とれてることにやっと気が付いて俺らも慌てて頭を下げたのよ。それだけその行為がとても自然で、洗練された動きだったんだよね。
「この度はお客様に不快な思いを与えてしまい、大変申し訳ありません。当モールの会長として、深くお詫びいたします」
そう言われた言葉を聞きながら、こんな大きい会社の会長さんなんて、なかなかお目にかかる事がないと思ってたから、目の前の担当さんには悪いけど、良い経験が出来たなぁと思っていたら、カミサンが俺に肘うちしてくるのよ。
なんか話せ!の合図と思いながらも、なかなか言葉が出なくて戸惑っていたんだけど、ようやく「担当さんには誠意ある対応をしてもらったし、カミサンもイデアも怪我がないので、こちらは大丈夫です」なんて話が出来たらね、
「迷惑をかけた人間が何もしないままお客様をおかえしする訳にはまいりません。もし宜しければ、お食事を用意させて頂きたいのですがいかがでしょうか?」
と提案されたので、どうしようかとカミサンと顔を見合わせて悩んでたら、会長さんが息子に「何か食べたいものはあるかい?」とにっこり笑って声をかけ、予想してなかった声に「バイキング!」と反応してしまった息子を見て頭を抱える俺ら夫婦。
「子供は正直が一番ですな」
と、カッカッカッと笑いながら言う会長さんに、恥ずかしいやら、嬉しいやら・・・言葉に出来ない恥ずかしさを感じながらすいません・・・と謝る俺らがいました。
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