コンビニ行ったら異世界女子が当たりました・・・俺どうしたらいいの?

とうちゃんすらいむ

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よんじゅうごおくぅぅ!!!!

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ハァハァ言いながら倒れ込んでる二人にお茶を用意しながら、カミサンに疑問に思った事を聞いてみる。

Q:イデアが本当に魔法が使えると思ったの?
A:封印が解けたのを目にして魔法の可能性があることを知ったから、彼女にも可能性があると思った。説明書にも書いてあったけど、成功したら彼女の自信になるし、使えなかったら笑いの種にすれば良いと思った。

Q:魔法の言葉すんなり言えてたね。覚えてたの?
A:後ろのホワイトボードを指さし 「書いといた」

Q:イデアにゲームの世界についてあまり説明しなかったのは何故?息子にも口止めしてたよね。
A:移動する世界が、実在しない世界だと知ったら、移転の魔法が失敗する可能性が高まるかと思った。

Q:移転時、やたら慌ててたけど?
A:イデアの魔法力が切れたら怖かったから。途中から余裕があることがわかったから、あとはどれだけ移転できるか?を試してみたいと思った。

Q:説明書見たいな紙に何か書いてたけど、あれ何?
A:イデアが魔法を使える事が書いてあったのと、良く見たら、封印を解いた人向けの説明書があり、特典として2つ何かを付けれるという事が書いてあった。移転の魔法の説明には「術者が知っている場所に移動できる」「術者と術者が手を繋いでいる対象者が魔法の対象となる」としかなかったから、「術者が知っている<または、術者が目にしている>場所に移動できる」と書いておいた。もうひとつの特典も書いたら受理されたらしく、何か光ったから大丈夫だと思う。


と、そんな事を話していると、息子が
「なんでそんなに冷静なの?魔法だよ?ゲームの中に入っちゃったんだよ!母さん!よく見たらイデアさん耳とシッポはえてるし!ここはゲームの世界じゃないんだよ!」
とぎゃーぎゃーいっとる。

んな事言っても、目の前でおこっちゃったんだから現実として受け入れないと仕方がないだろうし、ほっぺたつねって夢とわかっても、元に戻す手段がわからないからさ、ありのままを受け入れるしかないよなー。

つーか、これって夢か? と息子とほっぺたをつねりあったんたけど、やっぱり痛いんだよね。

ま、まぁ~いきなり世界が滅びる事はないだろうし、生きてれば魔法のひとつやふたつみれるもんだよ、たぶん。そう、息子に無理矢理言い聞かせ「そうだ!ここにあるゲーム、何か一つやってみる?」と言い、選ばせたあと自室に追いやる。

今日の俺は最高にひどい親だなぁ~


☆ ☆ ☆


さて、魔法のかばんの中身はどうかなぁ?

魔法のかばんにモノを大量に出し入れ出来るのは良いことだけど、移動した先で使えないものが出てきても意味ないと思って、カミサンにいろいろ相談された時に、魔法のかばんに補足させてもらったのよ。

「移動先で使えるものが出てくる。例:日本で使えるお金を魔法のかばんに入れ、異世界で取り出すと、異世界で使える同額の通貨が出てくる」

これが俺の考えたものだったんだけど、成功するかなぁ?

「ま、失敗しても笑いの種にすればいいか~」

そんな事を呟いたら、カミサンと目が合いついつい笑ってしまった。こういうところも夫婦なのかな?と思うと、自分もカミサンに似たところが増えてちょっと嬉しく思うよ。

そんな事を話していると、気になってくるのは魔法のかばんの中身。

「イデア。かばん重くない?何が入ってるかわかる?」

『いえ、全然重くないです。奥様が言ってくださった通り、鞄の中身は手を入れると頭に浮かんでくるので、何か取り出したいものがあったらおっしゃって頂けますか?』

そう言ってくれたイデアの目の前に、俺は日本の通貨を並べていく。

100円硬貨 500円硬貨 1000円札 5000円札 1万円札

1円、5円、10円、50円を並べなかったのは、失敗してお金が1円しか出てこなかったら泣けるなぁ~という、俺のちっちゃい抵抗からだからなんだけどね。

「これが日本のお金なんだけど、こんなの入ってるかな?」

そう言うと、イデアは1万円札を指さして

「この紙が束になっていっぱい入ってるのと、丸くて銀色のものと丸くて茶色いものが少し入っています。その上に数字が書いてるので、たぶんそれがお金になると思うんですけど、私にはわかりません。申し訳ありません」

なんて言うのよ。

だからね、わからないことは恥でもなんでもないんだからそんなにしょげないの!わからないなりに相手に伝えようって思ってくれることがとってもありがたいことだから、こっちも嬉しいんだよ、なんて事を言って、イデアに表示されている数字を書いてもらう。

良かった・・・アラビア数字だ。

くさびがた文字みたいに訳わからない文字だったらどうしようかと思ったよ。

えっと、4599999000???

いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまんいっせんまん・・・えっ?それ以上? あれっ?なんか多くない?

それを見ていたカミサンも固まっている。

「おかしい・・・おかしい・・・1G1円だと思って、だいたい一千万円くらいあれば御の字だと思ったのに、桁が違い過ぎるナンデナンデ?」

カミサン!人の事言えないけどさ、口に出てるよ口に!!

あれっ?本当にわからなくなってきた。
ちゃんと書いてみよう。

4,599,999,000

いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃくまんいっせんまん

四十五億九千九百九十九万九千・・・





よ、よんじゅうごおく????!!!!!!!!!!!!!!!!!!

うん、

ま、まぁ~

たとえば子供銀行券みたいなオチだったらそれも面白いなぁ~って思うんだけどね。

あ、イデア。
良かったら、その紙の束、一つだけ出してくれるかな?

そう言うと、イデアがかばんからお札の束を取り出し、机の上に置いてくれたので見てみたらさ、間違いない、本物のお札だよ。一万円札だよ。

しかも帯封までしてある。

帯封の金融機関は?

「MEGAMI BANK」

女神銀行??

ハハハハorz

もうツッコんだら負けだと思うから、あえて見ない方向でひとつ。

45億9千万円なんて、俺知らないですよ!!

ホントウニ

カミサンも知らないよね、ね、ねっ!

あとは、このお金が使えるかどうかだよな。

うん、気が付いたらお昼だし!

イデアの服や身の回りのものも買わないといけないからさ、ちと買い物でも行こうか?

・・・本当に使えるのか? これ?
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