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フィギュアの女の子 その2
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・・・・・・
・・・・
・・
はっ!
あまりに突拍子もない出来事に、夫婦そろって顔を見合わせ、何となくほっぺたをつねり合い、お互い痛い事を確認してしまう俺ら。
なんにせよ、目の前にいる人?をほっとく訳にもいかないので、カミサンには彼女?の様子を見てもらい、俺はお客様用の布団を慌てて出したんよ。
わが家で一番綺麗な息子の部屋に布団を引き、彼女?を抱き抱え移動しようとすると、見た目の身長に比べかなり軽く思えて驚いてしまった。
リビングから子供部屋まで、カミサンについてもらいながら移動してる間、彼女?を手に抱いていると、彼女の息づかいや体温、そしてそれらが体を動いている事実を感じ、改めて自分の腕に抱いているものが生きている事を感じる。
今彼女?は完全に気を失っている状態で、布団に寝かせたんだけど、見るからに顔色も悪いし、身体中に軽いすり傷もある。
衣服もボロボロだし、こりゃほっとけないなと、カミサンといろいろ動きながら話をする。
ぬるま湯に浸けたタオルで身体をふいたりボロボロの衣類を脱がして新しい服着せたり、簡単に傷の手当てをしたりと、彼女の手当などをカミサンがしてくれている間に、俺はその他の雑用をする。
175cmの俺より少し小さいかな?というくらいの身長で、スタイルが良すぎるから私の服じゃ入らないの!って逆ギレされて、仕方なく、俺の新品の下着やら、スウェットを差し出したらさ、お尻の部分に切れ目入れてるのよ!
思わず「何すんの!」って言ったら「尻尾通らないから仕方ないじゃん!」って言い返されて、何も言えなくなってしまった俺。誰か同情してくれるかい?
そんな事やってたら、小さかった頃の息子の看病を思い出し、こんな風にしたよね、とか、あの時は全く動けなかった悪い父親だったなんて思い出話がはじまり、気がつけば一通り手当やら着替えやらが終わってた。
険しかった彼女の表情や息づかいが穏やかになったように見えたので、とりあえず、カミサンには先に寝てもらうことにしたんだ。
本当は俺も寝たいんだけど、彼女がいったい何者かわからないままだし、寝ている時に何かあったら対処しないといけないよなと思ったから、なんとなくだけど、寝ずに見ていてあげようかな?って思ったんだ。
ふと、昔、息子が小さい時、高熱でけいれんを起こして、夜中、緊急の病院に行ったときの事を思い出してしまい、不安になって息子の顔を見に行くと、息子が俺の布団にまで足を伸ばして豪快な寝相で寝ているのを見て一安心し、また子供部屋に戻る。
最近は息子も体が丈夫になり、夜間救急のお世話になることがなくなってきたけど、今もそんな経験が生きてるんだなぁ~と思いながら、気晴らしにスマートフォンを片手に小説を読み始める。
最近、スマートフォンで見れる異世界モノの小説を読むようになり、世の中には才能のある方が沢山いるんだなぁ~なんて思いながら楽しませてもらってるんだけど・・・
そんな、いろいろな人が想像していた異世界の出来事が、まさか自分の身におこるなんて、人生何が起こるかわからないよなぁ~と、ぼんやり思いながらさ目の前の彼女を見る。
改めて彼女の事を見ると、本当に生きている人間っぽい感じなんだよね。
息もしてるし、それに合わせて体も上下したりもしてる。とても、さっきまでフィギュアだったとは思えないから、何度かほっぺたつねってるんだけど・・・やっぱり痛いんだよね。
カミサンが身体を拭いたり、怪我の手当てなんかをしてから、徐々に顔色が良くなってる気がしてほっとしてるんだけど、たまにうなされているような険しい表情をするあたり、本当に生きてるんだな思いながら、彼女の額の汗を拭く。
流れるようにさらさらな銀色の頭髪や尻尾。欧米人っぽいはっきりした目や鼻筋。だけどなんとなく和を感じる顔立ちをしてる気がする彼女が、険しい表情をしながらうなされているのを見ているのは辛いが、俺に出来ることはこんな事だけだからな・・・と、額のタオルを冷たいものと変える。
起きて元気になったら、いろいろやらないと行けないかも知れないけど、どっか楽しい場所にでも連れていってあげようかな?
ただ、これだけの美人さんだから、ニコニコしながら街中でも歩いたら、十中八九の野郎が振り向くかもな!なんて思ったら、まるで自分がこの子の父親になったかのように錯覚してしまった。
あ~俺疲れてるのかな?
なんて思い気晴らしをしようと外に出ようとしたんだけどね、彼女の手が俺の上着を掴んで離さないんだ。
何となく昔の息子を思い出して、
「大丈夫。とうちゃん一緒にいるよ」
と声をかけながら頭を撫でると、彼女から険しい表情が消えたように見え、ほっと一息。
そろそろ大丈夫かな?と思いながらも、何となく近くで見ていたくて、また小説サイトを読んでたら、いつの間にか夢の中へ。
まずは彼女が目覚めてくれればいいんだけど・・・
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はっ!
あまりに突拍子もない出来事に、夫婦そろって顔を見合わせ、何となくほっぺたをつねり合い、お互い痛い事を確認してしまう俺ら。
なんにせよ、目の前にいる人?をほっとく訳にもいかないので、カミサンには彼女?の様子を見てもらい、俺はお客様用の布団を慌てて出したんよ。
わが家で一番綺麗な息子の部屋に布団を引き、彼女?を抱き抱え移動しようとすると、見た目の身長に比べかなり軽く思えて驚いてしまった。
リビングから子供部屋まで、カミサンについてもらいながら移動してる間、彼女?を手に抱いていると、彼女の息づかいや体温、そしてそれらが体を動いている事実を感じ、改めて自分の腕に抱いているものが生きている事を感じる。
今彼女?は完全に気を失っている状態で、布団に寝かせたんだけど、見るからに顔色も悪いし、身体中に軽いすり傷もある。
衣服もボロボロだし、こりゃほっとけないなと、カミサンといろいろ動きながら話をする。
ぬるま湯に浸けたタオルで身体をふいたりボロボロの衣類を脱がして新しい服着せたり、簡単に傷の手当てをしたりと、彼女の手当などをカミサンがしてくれている間に、俺はその他の雑用をする。
175cmの俺より少し小さいかな?というくらいの身長で、スタイルが良すぎるから私の服じゃ入らないの!って逆ギレされて、仕方なく、俺の新品の下着やら、スウェットを差し出したらさ、お尻の部分に切れ目入れてるのよ!
思わず「何すんの!」って言ったら「尻尾通らないから仕方ないじゃん!」って言い返されて、何も言えなくなってしまった俺。誰か同情してくれるかい?
そんな事やってたら、小さかった頃の息子の看病を思い出し、こんな風にしたよね、とか、あの時は全く動けなかった悪い父親だったなんて思い出話がはじまり、気がつけば一通り手当やら着替えやらが終わってた。
険しかった彼女の表情や息づかいが穏やかになったように見えたので、とりあえず、カミサンには先に寝てもらうことにしたんだ。
本当は俺も寝たいんだけど、彼女がいったい何者かわからないままだし、寝ている時に何かあったら対処しないといけないよなと思ったから、なんとなくだけど、寝ずに見ていてあげようかな?って思ったんだ。
ふと、昔、息子が小さい時、高熱でけいれんを起こして、夜中、緊急の病院に行ったときの事を思い出してしまい、不安になって息子の顔を見に行くと、息子が俺の布団にまで足を伸ばして豪快な寝相で寝ているのを見て一安心し、また子供部屋に戻る。
最近は息子も体が丈夫になり、夜間救急のお世話になることがなくなってきたけど、今もそんな経験が生きてるんだなぁ~と思いながら、気晴らしにスマートフォンを片手に小説を読み始める。
最近、スマートフォンで見れる異世界モノの小説を読むようになり、世の中には才能のある方が沢山いるんだなぁ~なんて思いながら楽しませてもらってるんだけど・・・
そんな、いろいろな人が想像していた異世界の出来事が、まさか自分の身におこるなんて、人生何が起こるかわからないよなぁ~と、ぼんやり思いながらさ目の前の彼女を見る。
改めて彼女の事を見ると、本当に生きている人間っぽい感じなんだよね。
息もしてるし、それに合わせて体も上下したりもしてる。とても、さっきまでフィギュアだったとは思えないから、何度かほっぺたつねってるんだけど・・・やっぱり痛いんだよね。
カミサンが身体を拭いたり、怪我の手当てなんかをしてから、徐々に顔色が良くなってる気がしてほっとしてるんだけど、たまにうなされているような険しい表情をするあたり、本当に生きてるんだな思いながら、彼女の額の汗を拭く。
流れるようにさらさらな銀色の頭髪や尻尾。欧米人っぽいはっきりした目や鼻筋。だけどなんとなく和を感じる顔立ちをしてる気がする彼女が、険しい表情をしながらうなされているのを見ているのは辛いが、俺に出来ることはこんな事だけだからな・・・と、額のタオルを冷たいものと変える。
起きて元気になったら、いろいろやらないと行けないかも知れないけど、どっか楽しい場所にでも連れていってあげようかな?
ただ、これだけの美人さんだから、ニコニコしながら街中でも歩いたら、十中八九の野郎が振り向くかもな!なんて思ったら、まるで自分がこの子の父親になったかのように錯覚してしまった。
あ~俺疲れてるのかな?
なんて思い気晴らしをしようと外に出ようとしたんだけどね、彼女の手が俺の上着を掴んで離さないんだ。
何となく昔の息子を思い出して、
「大丈夫。とうちゃん一緒にいるよ」
と声をかけながら頭を撫でると、彼女から険しい表情が消えたように見え、ほっと一息。
そろそろ大丈夫かな?と思いながらも、何となく近くで見ていたくて、また小説サイトを読んでたら、いつの間にか夢の中へ。
まずは彼女が目覚めてくれればいいんだけど・・・
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