ちっちゃなメイドが世界を救うハメになりました。

ネコヅキ

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一章 そうだ。龍に会いに行こう。

五 エロが七分にカワが三分。

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「な……んという」

 国王はその凄まじさに、驚きを隠す事が出来ませんでした。取り巻きの親衛姫様追っ掛け隊のメンバーも同様で、ポカンと大口を開けるばかりでした。

 ミュウは千里先の山をも消滅させるという咆哮を放ったのです。ただし、その威力は相当抑えてあります。全力で放ってしまうと辺り一面巨大なクレーターと化し、カリン達をも巻き込んでしまうからです。そして、この一発で勝負は着きました。

「そなたは一体……」

「私? 私は……」



「許せませんわロディ」

 一方でエリザ王女の表情は、いつもと違い般若を思わせる様な顔で睨みつけていました。

「まさか、仮病だったとは国王陛下も役者ですな」

 王様の三文芝居に引っ掛けられるとは大根役者もいい所です。

「皆さん、手を出さないで下さい。わたくし一人で十分ですわ」

「随分と舐められたモノですな。お忘れですか? 長年王女様にお仕置きをしてきた私は、あなた様の弱点も知っているのですよ!」

 お仕置きという言葉を聞いて、エリザ王女の眉がピクリと動きました。

「草よ木よ、大地に延ばしその根を縄に変え、彼者を拘束せよ。根の束縛フェセルン・ヴェルツ

 ゾブリッ。と、地面から草の根が生え出し、王女のナイスなバディに巻き付きました。服がボロボロな上に、その身体を緊縛されては、お店のマスターも前屈みになるしかありません。

「如何ですか? 動けばあらぬ所まで食い込む事になりますよ」

「んっ……ぁ……」

 キュキュッとあちこちに喰い込んだ草の根に王女は身悶えます。

風の刃ウィンドカッター!」

 王女にかけられた拘束が、風の刃によって断ち切られました。どうやら喰い込んだ根に感じていた訳ではなく、呪文の詠唱だった様です。相変わらず紛らわしい王女でした。

「縛りが甘いですわ!」

 そういう問題ではありません。

「ンンッ……ァ……ハァッ。大地からの緊縛ソル・ボデージ!」

 ゾバババッ! と、地面から大地に根を降ろすあらゆる(周辺に無いモノも含む)根が、空に向かって立ち登り、ミギキシッ! と樹木らしい音を立てて根同士が重なります。

「なっ! なんだ?! あれは!?」

 空を仰ぎ見たロディは、その巨大な集合体に驚愕の声を上げます。

「り、龍……だと?! うっ! うおおおおっ!」

 ロディの言う通り、木の根の集合体は龍を形作り空を舞い、大きく口を開けてロディに降り注ぎます。

 根の龍が通り過ぎた後には、緊縛師が土下座して弟子入りしたがる程の、見事な亀甲縛りで緊縛されたロディが地面に転がっていました。

「如何です? これが本当の『縛り』というモノですわ」

 十七の乙女が一体どこでそんな知識を得たのかは不明ですが、第三ヒロインとしてはしてはいけない顔をエリザ王女はしていました。

「クッ! クソッ!」

 ロディは往生際悪くもがきますが、エリザ王女の完全緊縛から抜け出す事は、例え超一流のイリュージョニストでも不可能です。拘束しているのが木だけあって、種はあっても仕掛けが無いのですから。

「チェックメイトですわよ」

 フムスッ。と、鼻息を吐いて、エリザ王女はそのたわわな実りを震わせてロディの前に仁王立ちします。ロディはどう足掻いても無駄な事だと悟り、ガクリと項垂れました。

「相変わらず見事な腕前よの。我が娘ながら惚れ惚れするわ」

 ミュウとお供を連れてやって来た王様は、ロディに厳しい視線で一瞥すると、エリザ王女に柔らかい表情をしました。

「国王陛下。お願いがあるでち。旦那様、エルヴィン伯爵の仇をこの場で打たせて欲しいでち」

 カリンの言葉に王様は再び険しい顔付きになりました。

「それはならんぞ、カリンとやら」

「どうしてでちか!?」

 王様の意外な返事にカリンは慌てて詰め寄ります。それを親衛隊が押さえ付けました。

「この者から聞かねばならん事が沢山ある。その後裁判に……まあ、死刑は確定だが――」

「ひっ!」

 王様のつい滑って出た言葉には慈悲はありませんでした。

「しかしでち!」

「二度は言わんぞカリンよ。奪われたも取り戻さねばならんしな」

「え……二つ? お父様は宝玉を一つお持ちでは?」

 そうです。緑龍の宝玉は王様が運び屋を捕らえて取り返した筈でした。

「ああ、これの事か?」

 王様は馬の鞍から先ほどの球を取り出します。実はその球はただのガラス球だったのです。

「コイツを罠に嵌める為に庭先に有ったヤツをもぎ取ってきた」

 それなりに有名な彫刻家が作成した、それなりの高価な像から奪ってきたモノでした。そして現在お城では、庭師のトムが破壊された像を見て大層慌てている様です。

「ク……まさかニセモノとは……流石は国王陛下ですね」

 こんなのに騙されるとは、流石は大根役者です。それが偽物だという事は、ミュウにもセーラにも分かっていました。ただ、なぁーんか考えがあるんだろうなぁ。と、思っていたので黙ってましたが。

「ニセモノ……」

「そうだ。ニセモノだ。この運び屋も誰かに手渡したらしくてな、捕らえた時には既に持ってはおらなんだ」

「つまりそれは……」

「魔王崇拝の者共は二つ目の宝玉を手に入れた。という事だ」

 王様から出た言葉は最悪のものでした。ガラス球が本物ならば、取り敢えずは安心出来たのですが、奪われたとなれば状況は変わってきます。

「このミュウ様より総てをお聞きした所――」

「「ミュウ様?!」」

 一同は国王の仰り様に驚きの声を上げました。

「ま、まさかお父様が寝取られるなんて……」

「誰が寝取ったって!?」

 ミュウの身体は元々、エリザ王女の身体を模して作られたのですから、胸と背丈の大きさ以外では、色々と……ぶっちゃけ、具合なども一緒です。ヤってしまうと近親相姦になりかねないかもしれません。

「……あのなエリザよ。私がそんな甲斐性なしに見えるのか?」

「見えますわ」

 エリザ王女の即答に王様は拗ねました。

「と、とにかくだ」

 王様は気力を振り絞って持ち直します。

「エリザよ。そなたに派遣を命じる」

「……え?」

「この者達と同行し、奪われた宝玉を取り返して世界を救うのだ」

「お、お父様……お父様ぁぁ」

 エリザ王女は目を潤ませ、胸をバインバインと弾ませながら駆け寄って王様に抱きつきました。それを見ていたカリン達も感極まってホロリと涙ぐみ、お店のマスターはポロリとした胸の頂と、チラリとしたアンダーに前屈みになりました。

「それでミュウ殿。奴等の次の目的地は分かっているのですかな?」

「ええ、勿論。……ただ、もう間に合わないでしょうね」

 ミュウの言葉を聞いたロディは、内心ほくそ笑んでいました。

「クク……ハーッハッハ!」

 そして、大声で勝ち誇った笑いを上げたのです。

「今頃は、赤龍の眼の間近に我等同志がいる筈だ。最早我々の優位は動かぬ。魔王様復活まであと少しだ」

 ロディは、口角を目一杯吊り上げて悪の顔をしていました。

「んー。別に赤龍を無視して、その次で待ち伏せすれば良いだけでちよ」

「…………は?」

 カリンの言葉に、ロディはポカンと口を開けて呆けました。カリンの言う通り、別に順番通りに行かなくても先回りすれば良いだけです。

「し、しまった! そんな手があったとはっ!」

 むしろそれに気付かない方がどうかしてると思います。

「ミュウ。その次はどこでちか?」

「……え? ええっと、東方の港町ポルメアです。あ、青龍です」

「どうしたのでち? 元気ないでちよ?」

 エンシェントドラゴンのミュウは温泉が大好きなのです。そのミュウは、温泉に入れるとばかり思っていたので、その落胆はロディ以上のモノでした。

 港町ポルメアはここから五百キロルメト。馬車で約一週間の旅となります。赤龍が棲むテルメのロマーエ火山とは真逆になりますので、眼を奪ったであろう者達よりは先行出来る筈です。

「よし! それじゃ早速出発しましょうや」

 お店のマスターは掌に拳をパシリと当てて張り切ります。

「そうだな。これ以上奴等に好き勝手させておくわけにはいくまい。だが、エリザは行かせぬ」

「え?」

「お父様!?」

 一同に同行を許した筈の王様は、さっきとは真逆の事を口にしました。

「考えても見ろ、エリザは一国の王女なのだぞ? この様なエロ……コホン。はしたない格好で出す訳にはゆかぬだろう」

 お前今何を言いかけた!? と、その場にいる全員が内心ツッコミを入れていました。が、確かにその通りなのです。うら若き乙女が、裸同然の姿をしていたのでは、一体何のプレイなんだと勝手に妄想が働き、世の男性方が前屈みになるだけです。

「城から服を持ってきておる。それを着て行くが良い」

「お父様……」

 エリザ王女は地面に視線を落として震えていました。王様の優しさに感極まっ――

「勝手に部屋に入ったのですね?」

 ――た訳ではなく、年頃の娘の部屋に押し入った事に腹を立てた様子でした。

「いやその、儂だけではないぞ?!」

「入、っ、たん、で、す、ね!」

 王様は、父親の嫌いな行動ランキングの結構上位の事を仕出かしていた様です。人気を博した某マンガであるならば、王女の頭上にはゴゴゴゴ。と、いう擬音が表記されている事でしょう。実際、エリザ王女が雷の魔法(弱めのヤツです)を放った為にゴゴゴしてましたが。

「まあ、そんな訳ですから着替えましょうか」

 煙を上げて地面に転がる王様を見て、一同はゴクリと生唾を飲みました。

「ホラ、ミュウさんもシルビアさんも」

「良いんですか?!」

「え? 私もか?」

「これから長旅になるのですから、そんな格好で居ては恥ずかしいですよ」

 こっちがね。と、王女は心の中で呟きました。確かに露出狂の痴女と一緒に歩くのは恥ずかしいモノがあります。ましてや、そのダイナマイトバディは、胸を少し盛ってありますが王女の身体と同じなのですから。


 エリザ王女とミュウ、そしてシルビアは、用意された馬車の中で着替えをする事になりました。お店のマスターが亀よりも遅い速度でジワリジワリと馬車に寄って行き、カリンがリュックの端を掴んでそれを阻止するという場面がありましたが割愛します。

「これで宜しいですか? お父様」

 馬車から姿を見せたエリザ王女に、いつの間にか復活した王様は目を細めて眺めていました。王女の服装は白を基調としたオフショルダーのワンピース。これすらも旅をする格好ではありませんが、王女の端麗な容姿にベストマッチしていました。

「おお……やっぱりお前は母に、エリナにそっくりだな」

「え……そ、そうなんですの?」

 母親はエリザ王女を生むと同時に亡くなられましたので、王女は肖像画でしかその姿を見た事がありません。

「ああ、私がエリナに出逢った頃と瓜二つだ」

 あの頃に思いを馳せる王様。そしてその思いは、ミュウの登場と共にスポンッ。と、剣を刺したら飛び上がる海賊のおもちゃの様に飛んで行きました。

『おお……』

 お店のマスターを含む男性陣が、その姿を見て感嘆の声を漏らしました。灰色を基調としたバルーンスカートのパーティードレス。エロカワ系のコーデです。ただし、ミュウの場合は、エロが七分にカワが三分。もう一度言います、エロが七分にカワが三分でした。

「ちょっと胸がキツイ」

 王女と同じ体型で、王女より胸を盛ってあるのですからそれはキツイ筈でした。ミュウの発言を聞いてエリザ王女のこめかみには、怒りを表すマークが付与されていた事を明記しておきます。

「マスター、ヨダレ出てまちよ」

 カリンの指摘に我に返ったお店のマスターは、地面にまで届きそうなヨダレを吸い込みます。そして次はシルビアの番。しかし、前二人の印象があまりにも強過ぎた為、それなりに気取った登場を果たしても見向きもされませんでした。しゃがみ込んで地面にのの字を書き続けるシルビアの頭を、カリンはそっと撫でてあげたのでした。



「それでは行ってまいりますお父様」

「気を付けてゆくのだぞエリザよ。何だったら儂も――」

「出して下さい」

 エリザ王女が王様の言葉を遮ります。お店のマスターが手綱をピシリと波立たせると、馬はヒヒンといななきゆっくりと歩き出しました。蒼く澄んだ空の下、寂しそうに佇む王様の目尻には輝くモノがありました。

「王女様。少し時間的余裕があるでちから、里に寄りたいんでちが」

「里? ご実家ですか?」

 カリンの里、フェリング達の住処は、ポルメア寄りの森の近くに居を構えています。若干南に下がる事になりますが、赤龍を無視した為寄るくらいの時間的な余裕が生まれていました。

「何か用事があるのかい? カリンちゃん」

「装備を整えておきたいのでち」

 カリンが街で買った装備は、森での魔物との戦いで刃が欠けてしまい、投擲用のナイフも投げきってしまいました。

「そういや、フェリングってエルクやドルワフの武器も扱っているんだっけな」

 鍛冶に定評のあるドルワフ、そして膨大な魔力を内包するエルクが、丹精と魔力を込めた超一流の品々です。売れば十年は遊んで暮らせる程の値がつく物も中にはあるそうです。

「そうでち。家に買い置きがあるでちから、それを持っていくでちよ」

「そうですわね。港に着いたら私達も装備を整えなければいけませんし……分かりましたわ。マスターさん寄って下さい」

 王様が持ってきたのはただの普段着で、流石にそれで戦闘をする訳にはいきません。どうせ買うならば、エルクやドルワフの装備が良いとエリザ王女も判断をしました。

「了解だ。姫様」

「カリンの実家かぁ……ねね、どんな所なの?」

 シルビアが身を乗り出すようにしてカリンに里の事を聞きました。シルビアもそうですが、他の人もフェリングの里に行くのは初めてなので、聞き耳を立てているようです。

「のんびりしてて良い所でちよ。ただ、近くにエルクとドルワフの住処があるから若干ギスギスしているかもでちが」

「ぎ、ギスギスって……」

 南方にドルワフの鉱山があり、北東の森にはエルクの集落があるので、カリンの里はそれらの板挟みになっているのです。ですが、上手い事取り成して、フェリング達は漁夫の利を得ていたのでした。今では共に酒を飲み交わす場にもなっています。


 日が暮れる前に馬車を止めた一行は野営の準備に取り掛かりました。そして、夕食の準備に取り掛かろうとした時です、一行は大事な事に気が付きました。

「……カリンちゃん」

「なんでちかマスター」

「コレ、ギルドに報告してねぇが……」

 採取依頼のロクス・マッシュルームを手に取って、お店のマスターはカリンに見せます。

「……あ」

 別に依頼を受けた街でなくても報告は可能ですが、モノが生モノだけに日保ちしません。おまけに、結構消費してしまっているので残りも少ないのでした。

「仕方ないでち。ポルメアで依頼を破棄するでちよ」

「その場合どうなるんだ?」

「評価を受けられないだけで別に何もないでち。ただ、度が過ぎるとIDは剥奪されるでち」

 取得しても受けた依頼の報告をせず、素材やら何やらを売り捌くライセンサーが多いので、そういう待遇になっているのです。

「それって大ごとじゃないのか?」

「ちゃんと報告すれば大丈夫でちよ。念の為、依頼数のキノコは取っておくでち。しおしおになっても買い取ってくれるかもでち」

 いや、しおしおになったらダメだろ。と、一行は内心ツッコミを入れていました。

「何の話ですの?」

 一連の事情を知らないエリザ王女が聞きます。お店のマスターはその辺の事情を話しました。

「へえ、冒険者カードですか。わたくしも欲しいですわ」

 娘にあまあまな王様の職権乱用で、何でも持っていそうな王女様でも流石に冒険者カードは持っていないようでした。

「ポルメアに着いたら、作れば良いんじゃないですかね。な、カリンちゃん」

「そうでちね。あそこにもギルドはあるでちよ」

「姫サンなら一気に『金』評価かもな」

 ガハハっとお店のマスターは笑いますが、世の中そんなに甘くはありません。マスターの言葉を聞いて、エリザ王女の表情に陰りが見えました。

「……あの、姫とか王女とか止めませんか?」

 エリザ王女の仰り様に一同は目をパチクリさせて驚きました。

「ですからその……わたくしの事は……その、エリザとお呼びください」

 俯いてモジモジしながら恥ずかしそうに言うエリザ王女に、お店のマスターはハートを撃ち抜かれました。

「良いのでちか? 姫様」

「……ええ、今やわたくしは、あなた方の仲間なのです。遠慮は要りません」

「……エロザ」

「エロじゃありませんわ! 何度言ったら分かって下さるのですミュウさん!?」

 遠慮なくボソリと呟いた結果、エリザ王女は食ってかかりました。

「じゃあ、私は……お姉様って呼ばせてもらいますね」

 シルビアは、きゃっ、言っちゃった。的な振る舞いをしながら、恥ずかしそうにしていましたが、エリザ王女は乗り気ではありません。

「あの、もっと普通にして下さいませんか?」

「お姉様……じゃダメですかぁ?」

 上目遣いで懇願するシルビアに、エリザ王女はたじろぎます。どうやらシルビアは、王女に色々とレクチャーされた事が忘れられなくなって、百合ネコまっしぐらの様でした。

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