22 / 41
第22話 外道使いサリリ参上!
しおりを挟む「サリリを召喚。」
【1,000WPを消費し、サリリを召喚します。】
アナウンスの後、家の床に魔法陣が現れ輝きだす。
そしてサリリが召喚された。
「呼んでくれてありがとうございます。やっとお会いできましたね。」
うん。最初は怖かったしね。そりゃあ呼べないよ。
「あ、サリリちゃん呼んだんだ。」
久満子ちゃんは魔法少女を目にするのが初めてだったそうで、物珍しそうに見ている。
「神様の奥さんはこちらの女神様なのですか?」
「良くわかったね!!ずっとここに居て良いよ!」
「ありがとうございます。」
え?まだ結婚してないんですけど?
てか付き合ってまだ数時間とかなんですけど?
まぁ…。久満子ちゃんとなら喧嘩とかもしそうにないし、別に良いかな。
否定するのもなんだし。
「では私は第二夫人ということですね?」
え?そうなの?
それは嬉しいけど、久満子ちゃん的にアリなのか?
「ちょっと待ったぁぁ!」
「はい?」
「第二夫人とかそういうのはないから!私が居れば十分満足だって大五郎君言ってるよ?」
言ってない。
どうせなら久満子ちゃんのおっぱいが二つより、サリリも合わせたおっぱい四つの方が嬉しい。
「でも神様に奥さん一人しかいないのは変ですよ?」
「変でも良いもん!」
「こんなに素晴らしい方なのに独り占めは良くないと思います。」
確かに俺は素晴らしい人間だが、お前は媚びておべっかつかってるだけだろ。
「独り占めでも良い!」
「それだと神様の素晴らしさに寄って来る有象無象共を女神様一人で守らなければいけませんよ?」
「それは……。」
なるほど。確かに女性がたくさん寄ってきた時に久満子ちゃん一人だと守れないな。うん。
「神様だって目移りする時もあるかもしれません。」
「大五郎君はそんな事しないもん……。」
「いきなり女性がお胸を差し出したら、神様だって触ってしまうでしょう。」
なんで決めつけてんだよ!
まぁ、否定はせんが。
「そう言えば…確かにそういうところはあるかも……。」
納得すんな!
「それが浮気の第一歩です。」
「うぅぅ…。大五郎君。何で浮気するのぉ?」
久満子ちゃんが泣きそうになっている。
なんで俺が浮気する事前提になってんだよ。
勝手に変な評判を付けないでもらいたい。
そして久満子ちゃん、何気にノリ良いな…。
「そこで私が居れば安心です。最初から女神様と私のおっぱいを触らせとけば良いのです。」
「確かに! そうすれば両手が空いてないから、他の人がおっぱい出してきても触れないもんね!」
目から鱗とばかりに返事をする俺の彼女。
確かにその状況だったら他まで手は回らないが…そんな普段からずっとは触らんわ!
あと、君たちおっぱい言い過ぎ。
「私も女神様と一緒に悪い女性から神様を守りたいのです!それに今ならなんと!!」
思いっきり溜めをつくり…。
「魔法少女の力が宿ったコスチュームもお付けします!」
ババーン!と効果音が鳴ってそうなポーズまで付けて、ドヤ顔を見せるサリリ。
「あ、それは結構です。」
急に冷静になる久満子ちゃん。魔法少女興味なかったのか。
「え?あれ…?魔法少女ですよ?」
「はい。」
「本当に? なれますよ?魔法少女に…。」
「大丈夫です。」
「魔法少女になると世界征服しやすいですよ?」
「もう自分の世界持ってますので。」
た、たしかに…。
「就職に有利ですよ?」
「もう魔法少女って年じゃないので…。」
魔法少女って資格かなんかだったのか?
「魔法少女は年を取りませんよ?」
「なります!!」
え?
「魔法少女になります!仕方ないので第二夫人も認めます。」
おお!やったぜ!!
「ありがとうございます。これで今日から女神様も魔法少女です。」
久満子ちゃんは魔法少女になってしまった。魔法少女レンタルloverの誕生だ。
きっと決め台詞は“今日もあなたに愛貸し出します”だな。
んー…と考え込む久満子ちゃん。どうした?
「でも、やっぱ良く考えたら第二夫人はダメ。」
「「え?」」
思わず俺まで声を出してしまった。
「大五郎君、どうかした?」
「いえ、何でもないです。」
危ない危ない。俺としたことが。
「サリリちゃんはおっぱい要員です!」
「お、おっぱい要員……。」
サリリはガクっと膝から崩れ落ちる。
「必要な時に大五郎君に触らせるのが役目です!」
それはそれで悪くない。。
しかし…字面が酷いなこりゃ。
加えて第二夫人になったかと思いきや、数秒後にはおっぱい要員へ格下げだもんな…。
上げて落とすスタイルに流石のサリリも落ち込んでいる。
【外道使いサリリは創造神“ああああ”のおっぱい要員に任命されました。
おっぱい関連の行動の際には存在強度に1.1倍の補正が付きます。】
これは酷い…。
見ろよ。あのサリリがガチでへこんでやがる。
「ほら!大五郎君今だよ!」
何が?
「触ってあげて!」
こうか?
サリリの胸を触る。
「で?」
「でって…?それだけだよ?」
不思議そうな顔をする彼女。
俺とサリリは顔を見合わせ脱力してしまった。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説

転生してモンスター診療所を始めました。
十本スイ
ファンタジー
日本で普通の高校生として日常を送っていた三月倫斗だったが、ある日、車に引かれそうになっていた子犬を助けたことで命を落としてしまう。
気づけばそこは地球ではない異世界――【エテルナ】。
モンスターや魔術などが普通に存在するファンタジーな世界だった。
倫斗は転生してリント・ミツキとして第二の人生を歩むことに。しかし転生してすぐに親に捨てられてしまい、早くもバッドエンディングを迎えてしまいそうになる。
そこへ現れたのは銀の羽毛に覆われた巨大な鳥。
名を――キンカ。彼女にリントは育てられることになるのだ。
そうして時が経ち、リントは人よりもモンスターを愛するようになり、彼らのために何かできないかと考え、世界でも数少ないモンスター専門の医者である〝モンスター医〟になる。
人とのしがらみを嫌い、街ではなく小高い丘に診療所を用意し腕を揮っていた。傍には助手のニュウという獣人を置き、二人で閑古鳥が鳴く診療所を切り盛りする。

【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
元勇者の俺と元魔王のカノジョがダンジョンでカップル配信をしてみた結果。
九条蓮@㊗再重版㊗書籍発売中
ファンタジー
異世界から帰還した元勇者・冴木蒼真(さえきそうま)は、刺激欲しさにダンジョン配信を始める。
異世界での無敵スキル〈破壊不可(アンブレイカブル)〉を元の世界に引き継いでいた蒼真だったが、ただノーダメなだけで見栄えが悪く、配信者としての知名度はゼロ。
人気のある配信者達は実力ではなく派手な技や外見だけでファンを獲得しており、蒼真はそんな〝偽者〟ばかりが評価される世界に虚しさを募らせていた。
もうダンジョン配信なんて辞めてしまおう──そう思っていた矢先、蒼真のクラスにひとりの美少女転校生が現れる。
「わたくし、魔王ですのよ」
そう自己紹介したこの玲瓏妖艶な美少女こそ、まさしく蒼真が異世界で倒した元魔王。
元魔王の彼女は風祭果凛(かざまつりかりん)と名乗り、どういうわけか蒼真の家に居候し始める。そして、とあるカップルのダンジョン配信を見て、こう言った。
「蒼真様とカップル配信がしてみたいですわ!」
果凛のこの一言で生まれた元勇者と元魔王によるダンジョン配信チャンネル『そまりんカップル』。
無敵×最強カップルによる〝本物〟の配信はネット内でたちまち大バズりし、徐々にその存在を世界へと知らしめていく。
これは、元勇者と元魔王がカップル配信者となってダンジョンを攻略していく成り上がりラブコメ配信譚──二人の未来を知るのは、視聴者(読者)のみ。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる