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第22話 外道使いサリリ参上!
しおりを挟む「サリリを召喚。」
【1,000WPを消費し、サリリを召喚します。】
アナウンスの後、家の床に魔法陣が現れ輝きだす。
そしてサリリが召喚された。
「呼んでくれてありがとうございます。やっとお会いできましたね。」
うん。最初は怖かったしね。そりゃあ呼べないよ。
「あ、サリリちゃん呼んだんだ。」
久満子ちゃんは魔法少女を目にするのが初めてだったそうで、物珍しそうに見ている。
「神様の奥さんはこちらの女神様なのですか?」
「良くわかったね!!ずっとここに居て良いよ!」
「ありがとうございます。」
え?まだ結婚してないんですけど?
てか付き合ってまだ数時間とかなんですけど?
まぁ…。久満子ちゃんとなら喧嘩とかもしそうにないし、別に良いかな。
否定するのもなんだし。
「では私は第二夫人ということですね?」
え?そうなの?
それは嬉しいけど、久満子ちゃん的にアリなのか?
「ちょっと待ったぁぁ!」
「はい?」
「第二夫人とかそういうのはないから!私が居れば十分満足だって大五郎君言ってるよ?」
言ってない。
どうせなら久満子ちゃんのおっぱいが二つより、サリリも合わせたおっぱい四つの方が嬉しい。
「でも神様に奥さん一人しかいないのは変ですよ?」
「変でも良いもん!」
「こんなに素晴らしい方なのに独り占めは良くないと思います。」
確かに俺は素晴らしい人間だが、お前は媚びておべっかつかってるだけだろ。
「独り占めでも良い!」
「それだと神様の素晴らしさに寄って来る有象無象共を女神様一人で守らなければいけませんよ?」
「それは……。」
なるほど。確かに女性がたくさん寄ってきた時に久満子ちゃん一人だと守れないな。うん。
「神様だって目移りする時もあるかもしれません。」
「大五郎君はそんな事しないもん……。」
「いきなり女性がお胸を差し出したら、神様だって触ってしまうでしょう。」
なんで決めつけてんだよ!
まぁ、否定はせんが。
「そう言えば…確かにそういうところはあるかも……。」
納得すんな!
「それが浮気の第一歩です。」
「うぅぅ…。大五郎君。何で浮気するのぉ?」
久満子ちゃんが泣きそうになっている。
なんで俺が浮気する事前提になってんだよ。
勝手に変な評判を付けないでもらいたい。
そして久満子ちゃん、何気にノリ良いな…。
「そこで私が居れば安心です。最初から女神様と私のおっぱいを触らせとけば良いのです。」
「確かに! そうすれば両手が空いてないから、他の人がおっぱい出してきても触れないもんね!」
目から鱗とばかりに返事をする俺の彼女。
確かにその状況だったら他まで手は回らないが…そんな普段からずっとは触らんわ!
あと、君たちおっぱい言い過ぎ。
「私も女神様と一緒に悪い女性から神様を守りたいのです!それに今ならなんと!!」
思いっきり溜めをつくり…。
「魔法少女の力が宿ったコスチュームもお付けします!」
ババーン!と効果音が鳴ってそうなポーズまで付けて、ドヤ顔を見せるサリリ。
「あ、それは結構です。」
急に冷静になる久満子ちゃん。魔法少女興味なかったのか。
「え?あれ…?魔法少女ですよ?」
「はい。」
「本当に? なれますよ?魔法少女に…。」
「大丈夫です。」
「魔法少女になると世界征服しやすいですよ?」
「もう自分の世界持ってますので。」
た、たしかに…。
「就職に有利ですよ?」
「もう魔法少女って年じゃないので…。」
魔法少女って資格かなんかだったのか?
「魔法少女は年を取りませんよ?」
「なります!!」
え?
「魔法少女になります!仕方ないので第二夫人も認めます。」
おお!やったぜ!!
「ありがとうございます。これで今日から女神様も魔法少女です。」
久満子ちゃんは魔法少女になってしまった。魔法少女レンタルloverの誕生だ。
きっと決め台詞は“今日もあなたに愛貸し出します”だな。
んー…と考え込む久満子ちゃん。どうした?
「でも、やっぱ良く考えたら第二夫人はダメ。」
「「え?」」
思わず俺まで声を出してしまった。
「大五郎君、どうかした?」
「いえ、何でもないです。」
危ない危ない。俺としたことが。
「サリリちゃんはおっぱい要員です!」
「お、おっぱい要員……。」
サリリはガクっと膝から崩れ落ちる。
「必要な時に大五郎君に触らせるのが役目です!」
それはそれで悪くない。。
しかし…字面が酷いなこりゃ。
加えて第二夫人になったかと思いきや、数秒後にはおっぱい要員へ格下げだもんな…。
上げて落とすスタイルに流石のサリリも落ち込んでいる。
【外道使いサリリは創造神“ああああ”のおっぱい要員に任命されました。
おっぱい関連の行動の際には存在強度に1.1倍の補正が付きます。】
これは酷い…。
見ろよ。あのサリリがガチでへこんでやがる。
「ほら!大五郎君今だよ!」
何が?
「触ってあげて!」
こうか?
サリリの胸を触る。
「で?」
「でって…?それだけだよ?」
不思議そうな顔をする彼女。
俺とサリリは顔を見合わせ脱力してしまった。
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