84 / 128
最終章 幸せな日々
番外編 第17話 母の悩み
しおりを挟む
私はメメちゃんにありのまま起こった出来事を話した。
『うむ。碧殿は我が妹とレイア殿の結婚を邪魔したいという事か?』
「邪魔って言うか……シューメルとは結婚しないで欲しい。」
本当にどうしてこんな重要案件をペットに相談しているんだろうかという気持ちと、私個人のプライドなんて二の次だという気持ちとがせめぎ合っている。
『要するに邪魔したいのだな?』
「……そうだよ。」
『妹が幸せになるチャンスを潰してしまうのは忍びない。だが、ナガツキ家の皆から毎日お魚を頂戴して撫でてもらっている事を考えれば、協力するのはやぶさかではない。』
「正直ダメもとだったけど、本当に良いの? 一応妹なんだよね?」
実は兄妹仲悪いのかな。
『問題あるまい。ペットは飼い主の言う事に従うものだ。』
「助かるよ。」
普通のペットは飼い主の相談にのってくれないけどね。
『とは言っても、妹をどうにかするのは難しい。よって、レイア殿に働きかけるのが良いだろう。』
「ふんふん。シューメルに言うのはダメなの?」
『妹は反対されると更に言う事を聞かなくなる。時間の無駄だ。実は昔……。』
メメちゃんの家族エピソードが始まってしまった。
『妹は他の生き物を食べる事に抵抗を示し、木の実や野草なんかを食べて過ごしていた。それを見かねたお祖母さんが「お友達を食べないと栄養が足りなくなるでしょ。なんならボクの友達を食べる?」と言って何度も説得した過去がある』
祖母さんボクっ娘かよ。てか友達を食べるなってば。
まぁ今はいいや。
『いくら説得しても言う事を聞かず、それまでは魚も食べていたのに反抗のつもりか魚すら食べなくなり、我も心配になって魚を差し出したら思いっきり目をはたかれた。』
目をはたくのは酷すぎ……。
『その後もしつこくお祖母さんが注意するので妹が「私は大果樹園を作る。」と言って、百年くらいで自宅周辺を広大な果樹園にしてしまった。その際ご近所さんの土地まで勝手に果樹園にしてしまいトラブルになったが、妹はあろうことか恐るべき力で強引に立ち退かせたのだ。』
いくら注意されたのが気に入らないからって、果樹園を作ってしまう行動力が凄い。
しかもご近所さんを強引に立ち退かせるなんて、どういう神経してるんだろ。
「シューメルの説得は諦めよう。レイアを説得する方向で考える事にするよ。」
『うむ。それが良いだろう。』
「でもなぁ。レイアも本気になったら親の言う事なんて聞かないからねぇ。恋愛ごとで殴って言う事聞かせちゃうのは流石にどうかと思うし。」
本当はあまり口出しだってしたくない。
けど母親として、あんなに色々としつこい嫁は欲しくない。
『それは止めるべきだ。親が力づくで言う事を聞かせようとするのは子供の自主性や自立心を損なう恐れがある。』
「そ、そうだよね。」
ペットに子供の教育で説教される飼い主って世の中にどれくらいいるんだろ?
私が世界初かもしれない。
『我からのアドバイスはただ一つ。レイア殿はマザコンだ。そのマザコン心をくすぐってやれば良い。』
「あまりそんな感じしないけど?」
気のせいじゃないかな。
『碧殿がレイア殿に厳し過ぎるからそう感じるだけだ。本当はまだまだ甘えたそうにしているぞ。』
母さん母さんと言って自分に寄ってくるレイアを想像してみる。
バカ息子ではあるけど、積極的に甘えられるのも悪い気はしない。
でもそれだと後が大変じゃんか。
「うーん。要はレイアのマザコンを拗らせさせて、他の女性に興味を持たないようにしようって事?」
『違う。マザコンを拗らせた悲しき怪物を生み出そうという話ではない。単に碧殿がもう少し優しく接してやる事で正しいマザコンの在り方へと誘導し、妹がレイア殿に対して失望するよう仕向けてしまおうという作戦だ。』
マザコンに正しいも何もないと思うんだけど。
「軽いマザコンだとしても女性からすると結構嫌だもんね。」
『そういう事だ。やり過ぎると修正不可能になってしまうので軽めでいこうという話だ。とりあえず、レイア殿と妹の会話の中で「母さん」という単語が頻発するようにしようか。』
「オッケーオッケー。」
『最終的には碧殿が言う事をそれなりに肯定する程度にまで持っていければ良い。ただ、母親である碧殿は今後自分の発言に常に気を付けなければいけない。』
「マザコン息子が私の発言の影響をモロに受けるからだね? レイアがおかしな方向に行かないよう私もしっかりしなきゃって事か。」
あまり冗談なんかは言えなくなるかもしれないけど、息子の為……ひいては自分の為に頑張ってみよう。
『うむ。ところで碧殿は何故レイア殿に厳しいのだ?』
「男の子は強く育てなきゃいけないからね。ビシバシと教育するってもんよ。」
強く立派な漢に育って欲しい。
『それは碧殿の好みの問題だろう。子供に押し付けるものではない。ましてや姉や妹との扱いの差があるならば、知らずに傷つけている可能性だってある。』
「……はい。」
確かにその通りかも。
レイアには自分の考えを押し付けすぎたかな?
サクラやアーリィみたいに少し甘えさせてあげ…………ん?
「ねぇ。マザコンになったら自主性もなにもあったものじゃないよね?」
私の言う事を大体肯定してくるのなら、自分の考えというものが育たないじゃん。
『問題ない。無理矢理母に言う事を聞かされるのとマザコンだからと自主的に母の言う事に従うのは別次元の話だ。恐らくどちらにも自主性はないが、軽めのマザコンはちょっとした病気のようなもの。いずれ治る。』
マザコンって性質の問題だと思ってたけど、メメちゃん的には病気なんだ。
『一度試してみると良いだろう。妹とレイア殿の結婚を穏便に邪魔する方法など他には思いつかん。』
「だよね。私も思いつかないもん。シューメルが別な男に寝取られるみたいな外道な方法は取りたくないし、何よりレイアの為にならないからね。」
『うむ。外道な方法は絶対に避けるべきだ。まぁ、妹を寝取る事が出来る男などレイベルト殿以外には存在しないがな。』
「え?」
『我はてっきりレイベルト殿の第三夫人あたりに落ち着くのかと思っていた。』
シューメルが……レイベルトの第三夫人?
「絶対に無理。」
しつこくまとわりつかれて毎日ぐったりするのが目に見えている。
それだけは勘弁して欲しい。
『うむ。碧殿は我が妹とレイア殿の結婚を邪魔したいという事か?』
「邪魔って言うか……シューメルとは結婚しないで欲しい。」
本当にどうしてこんな重要案件をペットに相談しているんだろうかという気持ちと、私個人のプライドなんて二の次だという気持ちとがせめぎ合っている。
『要するに邪魔したいのだな?』
「……そうだよ。」
『妹が幸せになるチャンスを潰してしまうのは忍びない。だが、ナガツキ家の皆から毎日お魚を頂戴して撫でてもらっている事を考えれば、協力するのはやぶさかではない。』
「正直ダメもとだったけど、本当に良いの? 一応妹なんだよね?」
実は兄妹仲悪いのかな。
『問題あるまい。ペットは飼い主の言う事に従うものだ。』
「助かるよ。」
普通のペットは飼い主の相談にのってくれないけどね。
『とは言っても、妹をどうにかするのは難しい。よって、レイア殿に働きかけるのが良いだろう。』
「ふんふん。シューメルに言うのはダメなの?」
『妹は反対されると更に言う事を聞かなくなる。時間の無駄だ。実は昔……。』
メメちゃんの家族エピソードが始まってしまった。
『妹は他の生き物を食べる事に抵抗を示し、木の実や野草なんかを食べて過ごしていた。それを見かねたお祖母さんが「お友達を食べないと栄養が足りなくなるでしょ。なんならボクの友達を食べる?」と言って何度も説得した過去がある』
祖母さんボクっ娘かよ。てか友達を食べるなってば。
まぁ今はいいや。
『いくら説得しても言う事を聞かず、それまでは魚も食べていたのに反抗のつもりか魚すら食べなくなり、我も心配になって魚を差し出したら思いっきり目をはたかれた。』
目をはたくのは酷すぎ……。
『その後もしつこくお祖母さんが注意するので妹が「私は大果樹園を作る。」と言って、百年くらいで自宅周辺を広大な果樹園にしてしまった。その際ご近所さんの土地まで勝手に果樹園にしてしまいトラブルになったが、妹はあろうことか恐るべき力で強引に立ち退かせたのだ。』
いくら注意されたのが気に入らないからって、果樹園を作ってしまう行動力が凄い。
しかもご近所さんを強引に立ち退かせるなんて、どういう神経してるんだろ。
「シューメルの説得は諦めよう。レイアを説得する方向で考える事にするよ。」
『うむ。それが良いだろう。』
「でもなぁ。レイアも本気になったら親の言う事なんて聞かないからねぇ。恋愛ごとで殴って言う事聞かせちゃうのは流石にどうかと思うし。」
本当はあまり口出しだってしたくない。
けど母親として、あんなに色々としつこい嫁は欲しくない。
『それは止めるべきだ。親が力づくで言う事を聞かせようとするのは子供の自主性や自立心を損なう恐れがある。』
「そ、そうだよね。」
ペットに子供の教育で説教される飼い主って世の中にどれくらいいるんだろ?
私が世界初かもしれない。
『我からのアドバイスはただ一つ。レイア殿はマザコンだ。そのマザコン心をくすぐってやれば良い。』
「あまりそんな感じしないけど?」
気のせいじゃないかな。
『碧殿がレイア殿に厳し過ぎるからそう感じるだけだ。本当はまだまだ甘えたそうにしているぞ。』
母さん母さんと言って自分に寄ってくるレイアを想像してみる。
バカ息子ではあるけど、積極的に甘えられるのも悪い気はしない。
でもそれだと後が大変じゃんか。
「うーん。要はレイアのマザコンを拗らせさせて、他の女性に興味を持たないようにしようって事?」
『違う。マザコンを拗らせた悲しき怪物を生み出そうという話ではない。単に碧殿がもう少し優しく接してやる事で正しいマザコンの在り方へと誘導し、妹がレイア殿に対して失望するよう仕向けてしまおうという作戦だ。』
マザコンに正しいも何もないと思うんだけど。
「軽いマザコンだとしても女性からすると結構嫌だもんね。」
『そういう事だ。やり過ぎると修正不可能になってしまうので軽めでいこうという話だ。とりあえず、レイア殿と妹の会話の中で「母さん」という単語が頻発するようにしようか。』
「オッケーオッケー。」
『最終的には碧殿が言う事をそれなりに肯定する程度にまで持っていければ良い。ただ、母親である碧殿は今後自分の発言に常に気を付けなければいけない。』
「マザコン息子が私の発言の影響をモロに受けるからだね? レイアがおかしな方向に行かないよう私もしっかりしなきゃって事か。」
あまり冗談なんかは言えなくなるかもしれないけど、息子の為……ひいては自分の為に頑張ってみよう。
『うむ。ところで碧殿は何故レイア殿に厳しいのだ?』
「男の子は強く育てなきゃいけないからね。ビシバシと教育するってもんよ。」
強く立派な漢に育って欲しい。
『それは碧殿の好みの問題だろう。子供に押し付けるものではない。ましてや姉や妹との扱いの差があるならば、知らずに傷つけている可能性だってある。』
「……はい。」
確かにその通りかも。
レイアには自分の考えを押し付けすぎたかな?
サクラやアーリィみたいに少し甘えさせてあげ…………ん?
「ねぇ。マザコンになったら自主性もなにもあったものじゃないよね?」
私の言う事を大体肯定してくるのなら、自分の考えというものが育たないじゃん。
『問題ない。無理矢理母に言う事を聞かされるのとマザコンだからと自主的に母の言う事に従うのは別次元の話だ。恐らくどちらにも自主性はないが、軽めのマザコンはちょっとした病気のようなもの。いずれ治る。』
マザコンって性質の問題だと思ってたけど、メメちゃん的には病気なんだ。
『一度試してみると良いだろう。妹とレイア殿の結婚を穏便に邪魔する方法など他には思いつかん。』
「だよね。私も思いつかないもん。シューメルが別な男に寝取られるみたいな外道な方法は取りたくないし、何よりレイアの為にならないからね。」
『うむ。外道な方法は絶対に避けるべきだ。まぁ、妹を寝取る事が出来る男などレイベルト殿以外には存在しないがな。』
「え?」
『我はてっきりレイベルト殿の第三夫人あたりに落ち着くのかと思っていた。』
シューメルが……レイベルトの第三夫人?
「絶対に無理。」
しつこくまとわりつかれて毎日ぐったりするのが目に見えている。
それだけは勘弁して欲しい。
0
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる