25 / 128
第二章 ルートⅠ
第25話 笑顔の再会
しおりを挟む
アオイとは去年死別し、俺は日がな一日屋敷内で過ごすようになっていた。
既に90歳を過ぎて体中ガタが来ていた俺に対し、偶には外に出ろと皆がお小言を言ってくるのだが、彼女との思い出が詰まった屋敷でずっと過ごしたかったのだ。
「全てがまるで昨日の事のようだ。」
忙しい日々だった。
戦争が終わったかと思えばエイミーに裏切られてアオイと結婚し、子供達が生まれてからは貴族達と折り合いを付けながら猛勉強の日々を過ごす。
エイミーの娘であるサクラが屋敷にやって来たかと思えば、二年でレイアとサクラが結婚して孫達が生まれ、アーリィはルーガル伯爵の次男がしつこいとかで殴り倒して唾を吐きかけ……
「あの事件はあまり思い出したくないな。」
兎に角、アオイと共に人生を駆け抜けてきた事に悔いはない。
そして、とうとう…………
良い人生だった。
息子夫婦や孫、使用人達に囲まれながらの大往生。
あぁ……アオイ。来てくれたのか。
俺の目の前には若い頃の姿で宙に浮いているアオイがいた。下を見れば、家族や使用人達が泣きながら俺を囲んでいるのが見える。
「アオイ、俺は寂しかったんだぞ。」
「いやぁ、先に死んでごめんごめん。」
頬を掻き、申し訳なさそうに謝るアオイ。
久しぶりに会えて嬉しいよ。
「やけに軽いな……。しかも、何で若いんだ?」
「事情は後で説明するけど、先ずは一緒に来て。」
久しぶりに会ったというのに、俺の嫁は相変わらずよく分からない事を言う。
「こればかりは見てもらった方が早いね。」
そうしてアオイは俺の手を取ると、一瞬で視界が切り替わる。
「ここは……?」
「あの世らしいよ。」
のどかな村のようだ。
穏やかな時間が流れ、たくさんの人があちらこちらで思い思いに過ごしている
彼女の説明によれば、あの世とは人が次に生まれ変わるまでの待機所のような扱いの場所らしく、現在100年先まで生まれ変わりの枠が埋まっているそうだ。
姿が若返っているのは、人が苦もなく過ごせるようにとここの管理者が配慮した結果との事。
「つまり、俺はここで100年過ごすのか。」
「そうそう。また私と一緒で嬉しいでしょ?」
笑顔で悪戯っぽいセリフを口にするアオイ。
「まぁ、否定はしない。お前が居なくなってからは……生きる気力がなくなっていたからな。」
「もう! 今更そんな恥ずかしい事言ったって、何も出ないよ?」
彼女は照れているようだ。
可愛い。
「実はさ、レイベルトに友達を紹介したいんだ。」
アオイは話が上手いし面白い奴だから、ここに来て新しい友達が出来ていたんだろう。
「へぇ、どんな奴なんだ?」
「私と凄く趣味が合うんだけどね? なんか他人って気がしなくてさ。」
「それは気になるな。紹介してくれ。」
アオイが平穏に過ごせていた事を聞けて安心した。
どんな友達を紹介してくれるのか楽しみだな。
「えーとね……あっ、いたいた。おーい!!」
彼女が手を振る先に居たのは……
「アオイちゃーん!」
笑顔で猛疾走して来るエイミーだった。
はい?
「レイベルト、紹介するね。友達のエイミーだよ。」
アオイが連れて来た人はまさかの相手。
「久しぶりだね。レイベルト。」
「あ、あぁ……。」
他人の気がしないって……そりゃ、ある意味他人じゃないもんな。
何でここに居るんだ?
「びっくりし過ぎでしょ。」
「普通驚くだろ。」
こんな形で再会するとは思っていなかった。
驚くなという方が無理だ。
「あの時はごめんなさい。手紙でも言ったんだけど、もう一度謝りたかったの。」
そう言って頭を下げるエイミー。
彼女との事はもう70年以上前の出来事。こちらとしても思うところはない。
「既にずっと昔の事だ。もう良いんだ。それに……」
「それに?」
「今度は笑顔で、幼馴染として会うって話だったろ?」
「……ありがとう。ごめんなさい、本当にごめんなさい。」
手紙を読んだ時にも思った事だが、俺は彼女の謝罪を素直に受け入れられるようになった。
「エイミー、良かったね。」
二人して泣く嫁と幼馴染。
周囲からの視線が痛い。頼むから泣き止んでくれ。
女二人を泣かせる男。
今この瞬間、あの世という世界において、全くけしからん奴がいると全員が思っている事だろう。
少なくとも俺が第三者ならそう思う。
「そもそも二人はどうやって知り合ったんだ?」
「それはね……。」
ここからは下界を覗く事が出来るらしい。アオイも俺らの様子をちょくちょく見ていたそうなのだが……。
「ある日ね、レイベルトを見ている人が居たから声を掛けたんだ。それがエイミーだったってわけ。」
成る程。
「エイミーったら、私を見るなり大号泣するんだからびっくりしたよ。」
「アオイちゃんを見た時は本当に驚いたんだから。レイベルトの奥さんと話が出来るんだと思ったら嬉しくてつい……。」
「そういうわけで話を聞いてみたら、エイミーだったのさ。」
アオイは何故得意気なんだ?
「小さい頃のレイベルトの話をたくさん聞けたから、私は大満足だったのだ。」
とても満足そうな嫁を見るとほっこりするが、一体何を聞いたのかが問題だ。
「レイベルトを傷つけた罪滅ぼしになるかは分からないけど、奥さんのアオイちゃんに色々教えてあげたんだよ。」
エイミー……
俺の幼馴染であり元婚約者。そして、かつては愛した人。
最後の手紙を読んだ時にも少しだけ思ったが……。
「お前とは一度、冷静に話し合う必要がありそうだな?」
「え? 私とお話してくれるの?」
僅かではあるが怒気を含んだ発言をしたにも拘わらず、エイミーは大喜びで俺を見ている。
流石はサクラの母親だ。非常に濃い血の繋がりを感じる。
というか、エイミーってこんなだったか?
「レイベルト、怒っても意味ないよ。」
どういう事だ?
「エイミーってばさ、レイベルトの事となると何でも喜ぶんだから。」
はい?
「私に対してもレイベルトを幸せにした人って事で、アオイちゃんアオイちゃんって言ってとにかく喜ぶのよ。」
すまないエイミー。
幼馴染として話そうと思っていたが、正直少しだけ距離を置きたい。
「ちなみにサクラの話をしても喜ぶから、試しに言ってみて。」
アオイ、お前はお前でエイミーを使って遊ぶなよ……。
既に90歳を過ぎて体中ガタが来ていた俺に対し、偶には外に出ろと皆がお小言を言ってくるのだが、彼女との思い出が詰まった屋敷でずっと過ごしたかったのだ。
「全てがまるで昨日の事のようだ。」
忙しい日々だった。
戦争が終わったかと思えばエイミーに裏切られてアオイと結婚し、子供達が生まれてからは貴族達と折り合いを付けながら猛勉強の日々を過ごす。
エイミーの娘であるサクラが屋敷にやって来たかと思えば、二年でレイアとサクラが結婚して孫達が生まれ、アーリィはルーガル伯爵の次男がしつこいとかで殴り倒して唾を吐きかけ……
「あの事件はあまり思い出したくないな。」
兎に角、アオイと共に人生を駆け抜けてきた事に悔いはない。
そして、とうとう…………
良い人生だった。
息子夫婦や孫、使用人達に囲まれながらの大往生。
あぁ……アオイ。来てくれたのか。
俺の目の前には若い頃の姿で宙に浮いているアオイがいた。下を見れば、家族や使用人達が泣きながら俺を囲んでいるのが見える。
「アオイ、俺は寂しかったんだぞ。」
「いやぁ、先に死んでごめんごめん。」
頬を掻き、申し訳なさそうに謝るアオイ。
久しぶりに会えて嬉しいよ。
「やけに軽いな……。しかも、何で若いんだ?」
「事情は後で説明するけど、先ずは一緒に来て。」
久しぶりに会ったというのに、俺の嫁は相変わらずよく分からない事を言う。
「こればかりは見てもらった方が早いね。」
そうしてアオイは俺の手を取ると、一瞬で視界が切り替わる。
「ここは……?」
「あの世らしいよ。」
のどかな村のようだ。
穏やかな時間が流れ、たくさんの人があちらこちらで思い思いに過ごしている
彼女の説明によれば、あの世とは人が次に生まれ変わるまでの待機所のような扱いの場所らしく、現在100年先まで生まれ変わりの枠が埋まっているそうだ。
姿が若返っているのは、人が苦もなく過ごせるようにとここの管理者が配慮した結果との事。
「つまり、俺はここで100年過ごすのか。」
「そうそう。また私と一緒で嬉しいでしょ?」
笑顔で悪戯っぽいセリフを口にするアオイ。
「まぁ、否定はしない。お前が居なくなってからは……生きる気力がなくなっていたからな。」
「もう! 今更そんな恥ずかしい事言ったって、何も出ないよ?」
彼女は照れているようだ。
可愛い。
「実はさ、レイベルトに友達を紹介したいんだ。」
アオイは話が上手いし面白い奴だから、ここに来て新しい友達が出来ていたんだろう。
「へぇ、どんな奴なんだ?」
「私と凄く趣味が合うんだけどね? なんか他人って気がしなくてさ。」
「それは気になるな。紹介してくれ。」
アオイが平穏に過ごせていた事を聞けて安心した。
どんな友達を紹介してくれるのか楽しみだな。
「えーとね……あっ、いたいた。おーい!!」
彼女が手を振る先に居たのは……
「アオイちゃーん!」
笑顔で猛疾走して来るエイミーだった。
はい?
「レイベルト、紹介するね。友達のエイミーだよ。」
アオイが連れて来た人はまさかの相手。
「久しぶりだね。レイベルト。」
「あ、あぁ……。」
他人の気がしないって……そりゃ、ある意味他人じゃないもんな。
何でここに居るんだ?
「びっくりし過ぎでしょ。」
「普通驚くだろ。」
こんな形で再会するとは思っていなかった。
驚くなという方が無理だ。
「あの時はごめんなさい。手紙でも言ったんだけど、もう一度謝りたかったの。」
そう言って頭を下げるエイミー。
彼女との事はもう70年以上前の出来事。こちらとしても思うところはない。
「既にずっと昔の事だ。もう良いんだ。それに……」
「それに?」
「今度は笑顔で、幼馴染として会うって話だったろ?」
「……ありがとう。ごめんなさい、本当にごめんなさい。」
手紙を読んだ時にも思った事だが、俺は彼女の謝罪を素直に受け入れられるようになった。
「エイミー、良かったね。」
二人して泣く嫁と幼馴染。
周囲からの視線が痛い。頼むから泣き止んでくれ。
女二人を泣かせる男。
今この瞬間、あの世という世界において、全くけしからん奴がいると全員が思っている事だろう。
少なくとも俺が第三者ならそう思う。
「そもそも二人はどうやって知り合ったんだ?」
「それはね……。」
ここからは下界を覗く事が出来るらしい。アオイも俺らの様子をちょくちょく見ていたそうなのだが……。
「ある日ね、レイベルトを見ている人が居たから声を掛けたんだ。それがエイミーだったってわけ。」
成る程。
「エイミーったら、私を見るなり大号泣するんだからびっくりしたよ。」
「アオイちゃんを見た時は本当に驚いたんだから。レイベルトの奥さんと話が出来るんだと思ったら嬉しくてつい……。」
「そういうわけで話を聞いてみたら、エイミーだったのさ。」
アオイは何故得意気なんだ?
「小さい頃のレイベルトの話をたくさん聞けたから、私は大満足だったのだ。」
とても満足そうな嫁を見るとほっこりするが、一体何を聞いたのかが問題だ。
「レイベルトを傷つけた罪滅ぼしになるかは分からないけど、奥さんのアオイちゃんに色々教えてあげたんだよ。」
エイミー……
俺の幼馴染であり元婚約者。そして、かつては愛した人。
最後の手紙を読んだ時にも少しだけ思ったが……。
「お前とは一度、冷静に話し合う必要がありそうだな?」
「え? 私とお話してくれるの?」
僅かではあるが怒気を含んだ発言をしたにも拘わらず、エイミーは大喜びで俺を見ている。
流石はサクラの母親だ。非常に濃い血の繋がりを感じる。
というか、エイミーってこんなだったか?
「レイベルト、怒っても意味ないよ。」
どういう事だ?
「エイミーってばさ、レイベルトの事となると何でも喜ぶんだから。」
はい?
「私に対してもレイベルトを幸せにした人って事で、アオイちゃんアオイちゃんって言ってとにかく喜ぶのよ。」
すまないエイミー。
幼馴染として話そうと思っていたが、正直少しだけ距離を置きたい。
「ちなみにサクラの話をしても喜ぶから、試しに言ってみて。」
アオイ、お前はお前でエイミーを使って遊ぶなよ……。
10
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
異世界でただ美しく! 男女比1対5の世界で美形になる事を望んだ俺は戦力外で追い出されましたので自由に生きます!
石のやっさん
ファンタジー
主人公、理人は異世界召喚で異世界ルミナスにクラスごと召喚された。
クラスの人間が、優秀なジョブやスキルを持つなか、理人は『侍』という他に比べてかなり落ちるジョブだった為、魔族討伐メンバーから外され…追い出される事に!
だが、これは仕方が無い事だった…彼は戦う事よりも「美しくなる事」を望んでしまったからだ。
だが、ルミナスは男女比1対5の世界なので…まぁ色々起きます。
※私の書く男女比物が読みたい…そのリクエストに応えてみましたが、中編で終わる可能性は高いです。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる