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第二章 ルートⅠ
第24話 父の支援
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「レイベルト様。お手合わせをお願いします。」
はぁ。
「……またか。」
「是非ともお願いします。」
「アオイに頼んでくれ。」
「そのアオイ様がレイベルト様に頼むように、と。」
アオイめ。逃げたな。
サクラは俺とアオイを神聖視する事をやめて以来、模擬戦を頻繁にせがむようになった。
「庭が壊れるからダメだ。」
「ご心配なく。王都郊外の練兵場を借りる許可は得ています。」
「……。」
王よ。
何故許可を出してしまったのですか?
先代の王ならきっとそんな事は……いや、するか。
先代ならばサクラを可愛がってくれそうだ。むしろ可愛がって何でも買い与えてしまいそうな気さえする。
「ところでサクラ。その恰好は?」
「伝説の勇者の装備ですが?」
「それは知っている。」
問題は何故お前がそれを着ているか、という事なんだが。
「アオイ様が使ってみろと言って渡してくれました。」
「成る程。じゃあ、俺は忙しいのでまたな。」
俺は身を翻し、サクラから逃げようとするが……
「お待ち下さい! この装備を試してみたいのです! お願いします!」
「泣きそうな顔をするなよ。」
全く。
エイミーに良く似たその顔で泣きそうな表情を浮かべられると、何故だか申し訳ない気持ちになる。
「仕方ない。少しだけだぞ? 今馬を準備し……」
「ありがとうございます! さぁさぁレイベルト様! 貴重な青春は待ってはくれません! 急ぎますよ!」
「お、おい! 手を引っ張るんじゃない!」
アオイ直伝の風魔法を使用し、尋常ではない速さで俺を連れ出すサクラ。
彼女は強い上に器量良しなのだが、うるさい執事ウルサクの影響もあってか、熱血で時々うるさいのが玉に瑕だ。
暑苦しい勇者の再来なんて嫌だ。
「なかなかやるじゃないか。」
「くっ! 流石はレイベルト様! 救国の大英雄は伊達ではないですね!」
「恥ずかしいから称号で呼ぶな。」
まったく、手合わせする度に言われる身にもなって欲しい。
「これは失礼致しました。」
にしてもサクラの奴、強過ぎないか?
素の実力ならば剣技も魔法も俺やアオイには及ばない。
しかし勇者装備のお蔭で魔法の威力と展開速度が向上しているようで、装備込みだと魔法に関してだけならアオイの二歩手前くらい、俺とは同等。
総合的には……かつての戦争が始まって一年経った頃のアオイくらい、か?
「しかし、まだ甘い。」
「あっ。」
カンッと甲高い音を響かせ、模擬剣を弾き飛ばされ呆けるサクラ。
剣技に関してはまだまだだな。
「参りました。」
「強くなったな。」
「ありがとうございます!」
いや、お前強過ぎだから。戦時の勇者と同等とは末恐ろしい。
俺やアオイは実戦を経験したからこそ強くなった部分もある。しかし、サクラは勇者装備込みとはいえ、訓練だけでこの領域へと踏み込んできたのだ。
実戦なんか経験させたらどこまで伸びるのやら……。
「やはり伝説の勇者が身に付けていた装備は強いですね。」
「あぁ。確か、“ネコミミカッチョシャン”と“アキバさんが作ったお土産の冥土服”だったか?」
伝説の勇者サクラが身に付けたという装備。
そんな貴重な物は貰えないと言って断ったのだが、いいからいいからと言って、先代の王が俺に押し付けてきたのだ。
宝剣の時もそうだったが、俺が返そうとしても先代は頑なに受け取りを拒否し、決して受け取ってくれなかった。
「俺が装備しても効果なかったのにな。」
「アオイ様も同じ事を言ってましたね。」
実に不思議だ。
勇者の装備なら、アオイが身に付けても効果は出そうなものなんだが……。
「条件があるのかもしれないな。」
「条件ですか? 装備にそんなものがあるとは聞いた事もないのですが。」
「俺だってそんなもの聞いた事はないさ。だが伝説の勇者サクラ……っと、お前の事じゃないぞ? 伝説の勇者が身に付けた装備なのだから、条件なんかがあっても不思議じゃないって事だ。」
「あああああああ!!!」
なんだ?
「父さん……サ、サクラ先輩にそんな恰好させて、何をして……。」
「おう。レイアじゃないか。」
そう言えば、レイアの通うイットリウム騎士学校はここの練兵場を使用する場合もあるんだったか。
「そ、そんな……父さんがサクラ先輩と羨ましいプレイを……」
プレイ? 何を言っているんだこいつは。
察するに、多分模擬戦って事だろうが。
アオイの影響でこいつまで意味の分からん言葉を使うのは困ったものだ。
「羨ましいんだったらお前もやってみろ。サクラ、レイアとも一戦良いか?」
「はい、望む所です。ではレイアさん掛かって来て下さい。」
「え? え? こ、こんな……父さんの前でサクラ先輩とプレイなんて……。」
さっきから何言ってるんだ?
「どうした? いつもは俺の前でだってアオイと模擬戦してるじゃないか。」
「か、母さんと!? 俺はそんないかがわしい事なんて母さんとしてねーって!」
いかがわしい事、だと?
「……いくらお前でもアオイはやらんぞ?」
「い、いらねーよ! 俺はサクラ先輩がいれば十分だっつーの! あっ……。」
レイア。
お前、親の前で告白なんて……。
静まり返ったこの空気はどうしたものか。
「だ、そうだが?」
俺が息子にしてやれるのは背中を押す事だけだ。
サクラが誰を好きかなんて聞いた事もないが、もし想い人がいないのならレイアにもチャンスがあるかもしれん。
父がお前を支援してやるぞ。
懐かしい。戦場ではアオイを良く援護してやったものだ。
「そうですね……。レイアさん。」
「は、はい! よろしくお願いします!」
おい。まだ何も言ってないじゃないか。
焦り過ぎだろ。
「先ずは文通から始めましょう。」
「ありがとうございま……え? 文通?」
これまた随分古風だな。
「あの……一緒に出掛けたりは?」
「ダメです。いきなり男の人と出掛けたら襲い掛かってくるかもしれません。」
そんな奴いないだろう。
「一応言っておくが、レイアはいきなり襲い掛かったりしないぞ?」
「ですがレイベルト様。万が一という事がありますので。」
「万が一襲い掛かってきたら存分に叩きのめして良い。サクラならレイアに襲い掛かられても撃退出来るだろ。」
「いえ。卑怯な手を使うかもしれません。」
卑怯な手って何だよ。
俺の息子は敵だったのか?
「まぁ、そこは当人同士で頑張ってくれ。ではな。」
これ以上俺に出来る事はないだろう。不甲斐ない父を許してくれ、レイア。
俺はサクラとレイアを残し、帰宅してから一通りの事をアオイに話した。
すると……
「あーっははははは! レイアったらそんな事言われてたの?」
「少し可哀想になったな。」
「いやいや。レイベルトったら忘れた? エイミーさんの手紙に書いてたじゃん。サクラには誠実さを一番に教えたって。」
「覚えてはいるが、まさかあれ程とは……。」
「まぁ、ちょっと堅物気味だよね。」
「あの調子じゃいつ嫁に行けるか分からんぞ。」
「そこは息子の頑張り次第だね。サクラなら将来的に私に勝てるかもしれないし、レイアを任せても良いかな。」
もしかして、前に言ってた話は冗談じゃなかったのか。
「それだとレイアだっていつ結婚出来るか分かったもんじゃないな。」
「冗談に決まってんじゃん。サクラがいくら強いったって、十年くらいじゃ私達に追い付けないよ。」
なら良いが。
「それにしても、あの装備はかなり強かったみたいだね。装備条件は血筋……かな? もしかしたら、伝説の勇者の血縁関係者じゃないと効果を発揮しない……なんてね。」
「サクラが伝説の勇者の子孫?」
そんな偶然、あるだろうか?
「伝説の勇者サクラが何人子を残したのか知らないけどさ。かなり枝分かれしてて案外あちこちに子孫がいたりするかもよ?」
あり得る、か。
「伝説は400年前の話らしいじゃん?」
「あぁ。分かる範囲だと王家、シュタイン公爵家、ディライト侯爵家はその血筋らしいが……。」
「なら、枝分かれした子孫がエイミーさんの実家に……という可能性は十分にあり得るね。400年前の血筋なんて、細かいところまで把握しきれるはずないでしょ。」
成る程。
言われてみれば確かに。
はぁ。
「……またか。」
「是非ともお願いします。」
「アオイに頼んでくれ。」
「そのアオイ様がレイベルト様に頼むように、と。」
アオイめ。逃げたな。
サクラは俺とアオイを神聖視する事をやめて以来、模擬戦を頻繁にせがむようになった。
「庭が壊れるからダメだ。」
「ご心配なく。王都郊外の練兵場を借りる許可は得ています。」
「……。」
王よ。
何故許可を出してしまったのですか?
先代の王ならきっとそんな事は……いや、するか。
先代ならばサクラを可愛がってくれそうだ。むしろ可愛がって何でも買い与えてしまいそうな気さえする。
「ところでサクラ。その恰好は?」
「伝説の勇者の装備ですが?」
「それは知っている。」
問題は何故お前がそれを着ているか、という事なんだが。
「アオイ様が使ってみろと言って渡してくれました。」
「成る程。じゃあ、俺は忙しいのでまたな。」
俺は身を翻し、サクラから逃げようとするが……
「お待ち下さい! この装備を試してみたいのです! お願いします!」
「泣きそうな顔をするなよ。」
全く。
エイミーに良く似たその顔で泣きそうな表情を浮かべられると、何故だか申し訳ない気持ちになる。
「仕方ない。少しだけだぞ? 今馬を準備し……」
「ありがとうございます! さぁさぁレイベルト様! 貴重な青春は待ってはくれません! 急ぎますよ!」
「お、おい! 手を引っ張るんじゃない!」
アオイ直伝の風魔法を使用し、尋常ではない速さで俺を連れ出すサクラ。
彼女は強い上に器量良しなのだが、うるさい執事ウルサクの影響もあってか、熱血で時々うるさいのが玉に瑕だ。
暑苦しい勇者の再来なんて嫌だ。
「なかなかやるじゃないか。」
「くっ! 流石はレイベルト様! 救国の大英雄は伊達ではないですね!」
「恥ずかしいから称号で呼ぶな。」
まったく、手合わせする度に言われる身にもなって欲しい。
「これは失礼致しました。」
にしてもサクラの奴、強過ぎないか?
素の実力ならば剣技も魔法も俺やアオイには及ばない。
しかし勇者装備のお蔭で魔法の威力と展開速度が向上しているようで、装備込みだと魔法に関してだけならアオイの二歩手前くらい、俺とは同等。
総合的には……かつての戦争が始まって一年経った頃のアオイくらい、か?
「しかし、まだ甘い。」
「あっ。」
カンッと甲高い音を響かせ、模擬剣を弾き飛ばされ呆けるサクラ。
剣技に関してはまだまだだな。
「参りました。」
「強くなったな。」
「ありがとうございます!」
いや、お前強過ぎだから。戦時の勇者と同等とは末恐ろしい。
俺やアオイは実戦を経験したからこそ強くなった部分もある。しかし、サクラは勇者装備込みとはいえ、訓練だけでこの領域へと踏み込んできたのだ。
実戦なんか経験させたらどこまで伸びるのやら……。
「やはり伝説の勇者が身に付けていた装備は強いですね。」
「あぁ。確か、“ネコミミカッチョシャン”と“アキバさんが作ったお土産の冥土服”だったか?」
伝説の勇者サクラが身に付けたという装備。
そんな貴重な物は貰えないと言って断ったのだが、いいからいいからと言って、先代の王が俺に押し付けてきたのだ。
宝剣の時もそうだったが、俺が返そうとしても先代は頑なに受け取りを拒否し、決して受け取ってくれなかった。
「俺が装備しても効果なかったのにな。」
「アオイ様も同じ事を言ってましたね。」
実に不思議だ。
勇者の装備なら、アオイが身に付けても効果は出そうなものなんだが……。
「条件があるのかもしれないな。」
「条件ですか? 装備にそんなものがあるとは聞いた事もないのですが。」
「俺だってそんなもの聞いた事はないさ。だが伝説の勇者サクラ……っと、お前の事じゃないぞ? 伝説の勇者が身に付けた装備なのだから、条件なんかがあっても不思議じゃないって事だ。」
「あああああああ!!!」
なんだ?
「父さん……サ、サクラ先輩にそんな恰好させて、何をして……。」
「おう。レイアじゃないか。」
そう言えば、レイアの通うイットリウム騎士学校はここの練兵場を使用する場合もあるんだったか。
「そ、そんな……父さんがサクラ先輩と羨ましいプレイを……」
プレイ? 何を言っているんだこいつは。
察するに、多分模擬戦って事だろうが。
アオイの影響でこいつまで意味の分からん言葉を使うのは困ったものだ。
「羨ましいんだったらお前もやってみろ。サクラ、レイアとも一戦良いか?」
「はい、望む所です。ではレイアさん掛かって来て下さい。」
「え? え? こ、こんな……父さんの前でサクラ先輩とプレイなんて……。」
さっきから何言ってるんだ?
「どうした? いつもは俺の前でだってアオイと模擬戦してるじゃないか。」
「か、母さんと!? 俺はそんないかがわしい事なんて母さんとしてねーって!」
いかがわしい事、だと?
「……いくらお前でもアオイはやらんぞ?」
「い、いらねーよ! 俺はサクラ先輩がいれば十分だっつーの! あっ……。」
レイア。
お前、親の前で告白なんて……。
静まり返ったこの空気はどうしたものか。
「だ、そうだが?」
俺が息子にしてやれるのは背中を押す事だけだ。
サクラが誰を好きかなんて聞いた事もないが、もし想い人がいないのならレイアにもチャンスがあるかもしれん。
父がお前を支援してやるぞ。
懐かしい。戦場ではアオイを良く援護してやったものだ。
「そうですね……。レイアさん。」
「は、はい! よろしくお願いします!」
おい。まだ何も言ってないじゃないか。
焦り過ぎだろ。
「先ずは文通から始めましょう。」
「ありがとうございま……え? 文通?」
これまた随分古風だな。
「あの……一緒に出掛けたりは?」
「ダメです。いきなり男の人と出掛けたら襲い掛かってくるかもしれません。」
そんな奴いないだろう。
「一応言っておくが、レイアはいきなり襲い掛かったりしないぞ?」
「ですがレイベルト様。万が一という事がありますので。」
「万が一襲い掛かってきたら存分に叩きのめして良い。サクラならレイアに襲い掛かられても撃退出来るだろ。」
「いえ。卑怯な手を使うかもしれません。」
卑怯な手って何だよ。
俺の息子は敵だったのか?
「まぁ、そこは当人同士で頑張ってくれ。ではな。」
これ以上俺に出来る事はないだろう。不甲斐ない父を許してくれ、レイア。
俺はサクラとレイアを残し、帰宅してから一通りの事をアオイに話した。
すると……
「あーっははははは! レイアったらそんな事言われてたの?」
「少し可哀想になったな。」
「いやいや。レイベルトったら忘れた? エイミーさんの手紙に書いてたじゃん。サクラには誠実さを一番に教えたって。」
「覚えてはいるが、まさかあれ程とは……。」
「まぁ、ちょっと堅物気味だよね。」
「あの調子じゃいつ嫁に行けるか分からんぞ。」
「そこは息子の頑張り次第だね。サクラなら将来的に私に勝てるかもしれないし、レイアを任せても良いかな。」
もしかして、前に言ってた話は冗談じゃなかったのか。
「それだとレイアだっていつ結婚出来るか分かったもんじゃないな。」
「冗談に決まってんじゃん。サクラがいくら強いったって、十年くらいじゃ私達に追い付けないよ。」
なら良いが。
「それにしても、あの装備はかなり強かったみたいだね。装備条件は血筋……かな? もしかしたら、伝説の勇者の血縁関係者じゃないと効果を発揮しない……なんてね。」
「サクラが伝説の勇者の子孫?」
そんな偶然、あるだろうか?
「伝説の勇者サクラが何人子を残したのか知らないけどさ。かなり枝分かれしてて案外あちこちに子孫がいたりするかもよ?」
あり得る、か。
「伝説は400年前の話らしいじゃん?」
「あぁ。分かる範囲だと王家、シュタイン公爵家、ディライト侯爵家はその血筋らしいが……。」
「なら、枝分かれした子孫がエイミーさんの実家に……という可能性は十分にあり得るね。400年前の血筋なんて、細かいところまで把握しきれるはずないでしょ。」
成る程。
言われてみれば確かに。
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