59 / 87
聖女の暴力編
第58話 聖女の聖女による聖女の為の聖女軍
しおりを挟む
アドンの城へと帰り、今後について話し合いが行われた。
魔神三体に加え、私やお母さんというイレギュラーな戦力が揃ったこの陣営。
指揮系統はどうするのかという問題だったのだが……
「アリエンナちゃんがトップで良いんじゃない?」
「そうだな。」
「僕も賛成さ。」
と、このようにすんなりと決まってしまい、そして№2はお母さんになった。
お母さんは私とアドンが取り立てを行っている間にベーゼブと戦い続け、魔神クラスまで強さを上げてしまっていたのだ。
本当はもっと戦いたかったそうなのだが、彼の魔力が尽きてしまってはいけない為にそこそこで切り上げたみたい。
と言っても保有魔力は半分を切ってしまったという話だが。
「名前はどうするの?」
「私は聖女軍が良いです。」
「アリエンナがそれで良いなら私も賛成よ。」
「あぁ。俺も不満はない。」
「決まりだね。」
これまたあっさりと決まってしまった。
私は皆に比べると年齢も若いし、未経験だから色々と不安な面もある。
でも話を聞いてみると、どうやら魔界では強い者が上に立つ傾向があるようで、実績や経験が不足していたとしても配下がそれを補うので心配いらないとの事。
最悪、自身の配下に全てを丸投げするような形式もアリらしい。トップにいるだけで何もしない魔神ルシーフが良い例だ。
「流石に丸投げするのは……。」
「ルシーフに関しては特殊な例だから、アリエンナちゃんが色々と不安なら周りに相談すれば良いわ。聖女軍は魔神が三体所属する陣営なんだし、トップに立った経験のある魔神が三体もいるんだから存分に頼れば良いのよ。」
それもそうだよね。
「分かりました。たくさん頼ります。」
「任せて。」
「俺も相談にのろう。」
「僕も頼りにしてね。」
三体の魔神が温かい言葉をかけてくれる。家族のような和気あいあいとしたアットホームな職場を目指そう。
「ありがとうございます。」
とても嬉しいわ。
「私にも頼るのよ? お母さんね、アリエンナの為ならどんな奴でも滅ぼしてみせるから。」
お母さんが頼もしい。
周囲を見れば、魔神とその配下達全員の顔が引き攣っていた。どうして?
「さ、さぁ……他にも決めなきゃいけない事がたくさんあるんだから、余計な話はおいておきましょう。」
「う、うむ。」
「そ、そうだね。」
皆が堅いわ。もっとリラックスしなきゃ。
「それじゃあ…………」
議論の末、聖女軍は私をトップに据えて№2がお母さん。ここまでは先程話し合いで決まっていたが、それ以降の序列は魔神三体が同格の№3として活躍してもらう事になった。
そして魔神配下だった幹部達は、自分達が所属していた魔神の配下にそのまま収まる形となる。
その方が、指揮系統も混乱せずに済むそうだ。
また、領土の統治に関しても基本的に今まで通り行う事にした。下手に手を加えて、敵対勢力とぶつかる前に混乱されても困るからだ。
それには私も賛成。
最後に、魔神ルシーフと魔神バルバス。この二大勢力を片付ける為の方針が決定した。
先ずは魔神ルシーフから滅ぼす。
彼は酒癖が悪く、いつこちらに絡んでくるか分からないので、それならいっそ自分達から先に仕掛けようという事だった。
「では第一目標は魔神ルシーフの討伐ですね。」
「あぁ。」
「現状、こちらの魔神二体が消耗しているから、出来れば回復させたいわ。攻めるだけじゃなく、守りの戦力だって必要なんだし。」
アンリさんの言う通りだ。魔神ルシーフに攻撃している間、魔神バルバスに横から攻撃を受けてはたまらない。
「どのくらいで回復出来そうかしら?」
「僕は2、3ヶ月かかるだろうね。」
「俺は半月くらいだな。」
「結構かかるわね。大分消耗しているから仕方ないんだけど……。」
アンリさんがこちらをジッと見ている。もしかして、私が美人だから?
「はぁ。取り敢えず戦力自体に余裕はあるわけだし、一旦は魔力回復の為に時間を取りましょう。流石に2、3ヶ月も待ってはいられないから、ベーゼブが全快したら動き始めるって事で良い?」
「あぁ。」
「僕もそれで良いよ。」
「勿論賛成よ。元々は私がベーゼブを消耗させたんだし。」
「私もそれで良いです。私のせいでアドンが消耗しきっていますので。」
こればかりは仕方ない。皆には回復に専念してもらおう。
「当面の目標は決まったし、他の細かい所も話し合いましょう。」
アンリさんは会議が得意なのか、上手く進行役を務めている。話し合いは先程同様流れるように進んで行く。
そして以下の事が決定した。
一つ目は聖女軍のスローガンだ。
聖女の聖女による聖女の為の聖女軍。
内容としては、聖女に逆らった者は死あるのみ。私の機嫌を損ねたら私の気分で相手を処刑しても良い事になった。そしてそれ自体が法でもある。
まるで独裁政治じゃない? あまり気乗りしないんだけどなぁ。
これはお母さんがゴリ押しで決めてしまった。
二つ目は聖女軍のお給料。
これに関しては、私とお母さんが決めた。
基本給を悪魔の等級を加味して月額で支給し、それに役職手当や功績によるボーナスを付ける。
なお、勤続年数は考慮しない。
驚いた事に、魔界では勤続年数による昇給という概念が無かったのだ。
最後は聖女軍の勤務に関して。
お休みは月に8回、勤務形態はシフト制、労働時間は8時間。夏休みと冬休みはないけど、代わりに有給がある。
有給は年に30回取れるしどんな理由で休んでも良い。有給は働く人の為のものだから、今日は気分じゃないという理由で休んでも咎められる事は無いのだ。
育児休暇も勿論あるし、冠婚葬祭は特別休暇を出す。
これなら皆が安心して働けるわ。
魔神三体に加え、私やお母さんというイレギュラーな戦力が揃ったこの陣営。
指揮系統はどうするのかという問題だったのだが……
「アリエンナちゃんがトップで良いんじゃない?」
「そうだな。」
「僕も賛成さ。」
と、このようにすんなりと決まってしまい、そして№2はお母さんになった。
お母さんは私とアドンが取り立てを行っている間にベーゼブと戦い続け、魔神クラスまで強さを上げてしまっていたのだ。
本当はもっと戦いたかったそうなのだが、彼の魔力が尽きてしまってはいけない為にそこそこで切り上げたみたい。
と言っても保有魔力は半分を切ってしまったという話だが。
「名前はどうするの?」
「私は聖女軍が良いです。」
「アリエンナがそれで良いなら私も賛成よ。」
「あぁ。俺も不満はない。」
「決まりだね。」
これまたあっさりと決まってしまった。
私は皆に比べると年齢も若いし、未経験だから色々と不安な面もある。
でも話を聞いてみると、どうやら魔界では強い者が上に立つ傾向があるようで、実績や経験が不足していたとしても配下がそれを補うので心配いらないとの事。
最悪、自身の配下に全てを丸投げするような形式もアリらしい。トップにいるだけで何もしない魔神ルシーフが良い例だ。
「流石に丸投げするのは……。」
「ルシーフに関しては特殊な例だから、アリエンナちゃんが色々と不安なら周りに相談すれば良いわ。聖女軍は魔神が三体所属する陣営なんだし、トップに立った経験のある魔神が三体もいるんだから存分に頼れば良いのよ。」
それもそうだよね。
「分かりました。たくさん頼ります。」
「任せて。」
「俺も相談にのろう。」
「僕も頼りにしてね。」
三体の魔神が温かい言葉をかけてくれる。家族のような和気あいあいとしたアットホームな職場を目指そう。
「ありがとうございます。」
とても嬉しいわ。
「私にも頼るのよ? お母さんね、アリエンナの為ならどんな奴でも滅ぼしてみせるから。」
お母さんが頼もしい。
周囲を見れば、魔神とその配下達全員の顔が引き攣っていた。どうして?
「さ、さぁ……他にも決めなきゃいけない事がたくさんあるんだから、余計な話はおいておきましょう。」
「う、うむ。」
「そ、そうだね。」
皆が堅いわ。もっとリラックスしなきゃ。
「それじゃあ…………」
議論の末、聖女軍は私をトップに据えて№2がお母さん。ここまでは先程話し合いで決まっていたが、それ以降の序列は魔神三体が同格の№3として活躍してもらう事になった。
そして魔神配下だった幹部達は、自分達が所属していた魔神の配下にそのまま収まる形となる。
その方が、指揮系統も混乱せずに済むそうだ。
また、領土の統治に関しても基本的に今まで通り行う事にした。下手に手を加えて、敵対勢力とぶつかる前に混乱されても困るからだ。
それには私も賛成。
最後に、魔神ルシーフと魔神バルバス。この二大勢力を片付ける為の方針が決定した。
先ずは魔神ルシーフから滅ぼす。
彼は酒癖が悪く、いつこちらに絡んでくるか分からないので、それならいっそ自分達から先に仕掛けようという事だった。
「では第一目標は魔神ルシーフの討伐ですね。」
「あぁ。」
「現状、こちらの魔神二体が消耗しているから、出来れば回復させたいわ。攻めるだけじゃなく、守りの戦力だって必要なんだし。」
アンリさんの言う通りだ。魔神ルシーフに攻撃している間、魔神バルバスに横から攻撃を受けてはたまらない。
「どのくらいで回復出来そうかしら?」
「僕は2、3ヶ月かかるだろうね。」
「俺は半月くらいだな。」
「結構かかるわね。大分消耗しているから仕方ないんだけど……。」
アンリさんがこちらをジッと見ている。もしかして、私が美人だから?
「はぁ。取り敢えず戦力自体に余裕はあるわけだし、一旦は魔力回復の為に時間を取りましょう。流石に2、3ヶ月も待ってはいられないから、ベーゼブが全快したら動き始めるって事で良い?」
「あぁ。」
「僕もそれで良いよ。」
「勿論賛成よ。元々は私がベーゼブを消耗させたんだし。」
「私もそれで良いです。私のせいでアドンが消耗しきっていますので。」
こればかりは仕方ない。皆には回復に専念してもらおう。
「当面の目標は決まったし、他の細かい所も話し合いましょう。」
アンリさんは会議が得意なのか、上手く進行役を務めている。話し合いは先程同様流れるように進んで行く。
そして以下の事が決定した。
一つ目は聖女軍のスローガンだ。
聖女の聖女による聖女の為の聖女軍。
内容としては、聖女に逆らった者は死あるのみ。私の機嫌を損ねたら私の気分で相手を処刑しても良い事になった。そしてそれ自体が法でもある。
まるで独裁政治じゃない? あまり気乗りしないんだけどなぁ。
これはお母さんがゴリ押しで決めてしまった。
二つ目は聖女軍のお給料。
これに関しては、私とお母さんが決めた。
基本給を悪魔の等級を加味して月額で支給し、それに役職手当や功績によるボーナスを付ける。
なお、勤続年数は考慮しない。
驚いた事に、魔界では勤続年数による昇給という概念が無かったのだ。
最後は聖女軍の勤務に関して。
お休みは月に8回、勤務形態はシフト制、労働時間は8時間。夏休みと冬休みはないけど、代わりに有給がある。
有給は年に30回取れるしどんな理由で休んでも良い。有給は働く人の為のものだから、今日は気分じゃないという理由で休んでも咎められる事は無いのだ。
育児休暇も勿論あるし、冠婚葬祭は特別休暇を出す。
これなら皆が安心して働けるわ。
0
お気に入りに追加
1,005
あなたにおすすめの小説

妹が聖女の再来と呼ばれているようです
田尾風香
ファンタジー
ダンジョンのある辺境の地で回復術士として働いていたけど、父に呼び戻されてモンテリーノ学校に入学した。そこには、私の婚約者であるファルター殿下と、腹違いの妹であるピーアがいたんだけど。
「マレン・メクレンブルク! 貴様とは婚約破棄する!」
どうやらファルター殿下は、"低能"と呼ばれている私じゃなく、"聖女の再来"とまで呼ばれるくらいに成績の良い妹と婚約したいらしい。
それは別に構わない。国王陛下の裁定で無事に婚約破棄が成った直後、私に婚約を申し込んできたのは、辺境の地で一緒だったハインリヒ様だった。
戸惑う日々を送る私を余所に、事件が起こる。――学校に、ダンジョンが出現したのだった。
更新は不定期です。

婚約破棄された上に国外追放された聖女はチート級冒険者として生きていきます~私を追放した王国が大変なことになっている?へぇ、そうですか~
夏芽空
ファンタジー
無茶な仕事量を押し付けられる日々に、聖女マリアはすっかり嫌気が指していた。
「聖女なんてやってられないわよ!」
勢いで聖女の杖を叩きつけるが、跳ね返ってきた杖の先端がマリアの顎にクリーンヒット。
そのまま意識を失う。
意識を失ったマリアは、暗闇の中で前世の記憶を思い出した。
そのことがきっかけで、マリアは強い相手との戦いを望むようになる。
そしてさらには、チート級の力を手に入れる。
目を覚ましたマリアは、婚約者である第一王子から婚約破棄&国外追放を命じられた。
その言葉に、マリアは大歓喜。
(国外追放されれば、聖女という辛いだけの役目から解放されるわ!)
そんな訳で、大はしゃぎで国を出ていくのだった。
外の世界で冒険者という存在を知ったマリアは、『強い相手と戦いたい』という前世の自分の願いを叶えるべく自らも冒険者となり、チート級の力を使って、順調にのし上がっていく。
一方、マリアを追放した王国は、その軽率な行いのせいで異常事態が発生していた……。

聖女召喚に巻き込まれた挙句、ハズレの方と蔑まれていた私が隣国の過保護な王子に溺愛されている件
バナナマヨネーズ
恋愛
聖女召喚に巻き込まれた志乃は、召喚に巻き込まれたハズレの方と言われ、酷い扱いを受けることになる。
そんな中、隣国の第三王子であるジークリンデが志乃を保護することに。
志乃を保護したジークリンデは、地面が泥濘んでいると言っては、志乃を抱き上げ、用意した食事が熱ければ火傷をしないようにと息を吹きかけて冷ましてくれるほど過保護だった。
そんな過保護すぎるジークリンデの行動に志乃は戸惑うばかり。
「私は子供じゃないからそんなことしなくてもいいから!」
「いや、シノはこんなに小さいじゃないか。だから、俺は君を命を懸けて守るから」
「お…重い……」
「ん?ああ、ごめんな。その荷物は俺が持とう」
「これくらい大丈夫だし、重いってそういうことじゃ……。はぁ……」
過保護にされたくない志乃と過保護にしたいジークリンデ。
二人は共に過ごすうちに知ることになる。その人がお互いの運命の人なのだと。
全31話

魔法の薬草辞典の加護で『救国の聖女』になったようですので、イケメン第二王子の為にこの力、いかんなく発揮したいと思います
高井うしお
恋愛
※なろう版完結済み(番外編あり〼)
ハーブ栽培と本が好きなOL・真白は図書館で不思議な薬草辞典と出会う。一瞬の瞬きの間に……気が付くとそこは異世界。しかも魔物討伐の軍の真っ只中。そして邪竜の毒にやられて軍は壊滅状態にあった。
真白が本の導きで辞典から取り出したハーブを使うと彼らはあっという間に元気になり、戦況は一変。
だが帰還の方法が分からず困っている所を王子のはからいで王城で暮らす事に。そんな真白の元には色々な患者や悩み事を持った人が訪れるようになる。助けてくれた王子に恩を返す為、彼女は手にした辞典の加護で人々を癒していく……。
キラッキラの王子様やマッチョな騎士、優しく気さくな同僚に囲まれて、真白の異世界ライフが始まる! ハーブとイケメンに癒される、ほのぼの恋愛ファンタジー。

秘密の多い令嬢は幸せになりたい
完菜
恋愛
前髪で瞳を隠して暮らす少女は、子爵家の長女でキャスティナ・クラーク・エジャートンと言う。少女の実の母は、7歳の時に亡くなり、父親が再婚すると生活が一変する。義母に存在を否定され貴族令嬢としての生活をさせてもらえない。そんなある日、ある夜会で素敵な出逢いを果たす。そこで出会った侯爵家の子息に、新しい生活を与えられる。新しい生活で出会った人々に導かれながら、努力と前向きな性格で、自分の居場所を作り上げて行く。そして、少女には秘密がある。幻の魔法と呼ばれる、癒し系魔法が使えるのだ。その魔法を使ってしまう事で、国を揺るがす事件に巻き込まれて行く。
完結が確定しています。全105話。

聖女じゃないと追い出されたので、敵対国で錬金術師として生きていきます!
ぽっちゃりおっさん
恋愛
『お前は聖女ではない』と家族共々追い出された私達一家。
ほうほうの体で追い出され、逃げるようにして敵対していた国家に辿り着いた。
そこで私は重要な事に気が付いた。
私は聖女ではなく、錬金術師であった。
悔しさにまみれた、私は敵対国で力をつけ、私を追い出した国家に復讐を誓う!

似非聖女呼ばわりされたのでスローライフ満喫しながら引き篭もります
秋月乃衣
恋愛
侯爵令嬢オリヴィアは聖女として今まで16年間生きてきたのにも関わらず、婚約者である王子から「お前は聖女ではない」と言われた挙句、婚約破棄をされてしまった。
そして、その瞬間オリヴィアの背中には何故か純白の羽が出現し、オリヴィアは泣き叫んだ。
「私、仰向け派なのに!これからどうやって寝たらいいの!?」
聖女じゃないみたいだし、婚約破棄されたし、何より羽が邪魔なので王都の外れでスローライフ始めます。

聖女やめます……タダ働きは嫌!友達作ります!冒険者なります!お金稼ぎます!ちゃっかり世界も救います!
さくしゃ
ファンタジー
職業「聖女」としてお勤めに忙殺されるクミ
祈りに始まり、一日中治療、時にはドラゴン討伐……しかし、全てタダ働き!
も……もう嫌だぁ!
半狂乱の最強聖女は冒険者となり、軟禁生活では味わえなかった生活を知りはっちゃける!
時には、不労所得、冒険者業、アルバイトで稼ぐ!
大金持ちにもなっていき、世界も救いまーす。
色んなキャラ出しまくりぃ!
カクヨムでも掲載チュッ
⚠︎この物語は全てフィクションです。
⚠︎現実では絶対にマネはしないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる