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私が…公爵令嬢ですって!?

どうやらルナが号泣している様です…。

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 「そろそろ下界に帰った方が良いんじゃないか?」

神様が私に尋ねる。

「そうですね。ルナも心配している事でしょうし。」

帰った方が良いという神様に対して、ロズは少し悲しそうだ。

「また来るので大丈夫ですよ。そんな悲しそうな顔しなくても。」

「ほ、ほんとだな?約束だぞ!」

さっきの捨てられた子犬のような目が一気に光を放つ。
嫌いじゃないな、この素直な感じ。

「では目を閉じてしばらくしたら目をあけてくれ。」

「分かりました。」

言われた通りに目を閉じる。

「あっ!リズッ!」

その瞬間、ロズの声が聞こえた。

「え?」

その声に反応して目を開く。

「ってもう部屋なのね…。」

目を開けた時にはもうセインド家の自室に私は居た。
まあ、次会った時でいいか。
そう思い、自室の扉を開いて廊下を覗く。

「お嬢様!いつお戻りになられたのですか?急に行方不明になられたのでルナが私のせいだって沈んでましたよ!」

廊下を通りすがった召使いに見つかってしまう。

「ルナ!みなさん!お嬢様が戻られましたよ!」

召使いが大声で叫ぶ。すると、たくさんの召使いが集まってくる。その中に、ルナの姿が見えた。

「ルナ!ルナ…?」

よく見るとルナの体が微作動を起こしていたので少し顔を覗き込むようにして声をかけた。

「リズリ様ぁぁぁぁ!どうしていきなりいなくなっちゃうんですかぁぁ!ルナは…ルナは…死を覚悟しましたよぉぉぉぉ!」

怒っているのか泣いているのか分からないような声で私抱きしめる。

「ご、ごめん…w」

今まで見たことの無いガチ泣きルナをみて、なぜか笑いがこみあげてくる。

「何で笑ってるんですかぁぁぁ!」

 プッ!アハハハハハ!

とうとう吹き出してしまう。でも1回吹き出したらもう止める事が不可能なのが笑いというものだ。
私につられて何人もの召使いが吹き出し、笑う。
真ん中にいる二人の内一人は泣いているのに他は全員笑っているという何とも不思議な光景。
そんな光景にまたもや笑ってしまうリズリだった。
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